仙台が一昨年からポジショナルプレーだ。という評価があって、
なんとなく理解していたポジショナルプレー
しかし、何となくなんですよ。
なので、きちんとポジショナルプレー理解しようと思ったのです。
ポジショナルプレーという考え方はチェスからきているということで
チェスのポジショナルプレーを学びましょうと。
まず、ざっくりググって出てきたのが、
チェスの現代思想(Modern Ideas in Chess) でした。

その中でポジショナルプレーという項目があり、そこに書いてあるのが

「大まかに言って、本書の本質的な目的はコンビネーションそのものではなく、指し手を決定する戦略的精神の進歩と発展に関連するすべての事柄を扱うことである。1手も先を読もうとしないで指し手を決める方法をポジショナルプレーという。コンビネーションとポジショナルプレーによる指し方は、お互いに相反するものではなくむしろ相互に補い合っている。ゲームの構想はポジショナルな指し手に沿って進め、勝敗を決するときは概してコンビネーションによる。」


はっきり言って何を言ってるかわからない。
さらに、将棋を知っているものからすると
「1手も先を読もうとしないで指し手を決める方法をポジショナルプレーという。」
っていうのは全く理解できない。
だから、1からチェスを理解しようという事でこのオフシーズンチェスを勉強しました。
まだ、初めて1ヶ月。
レートは800台なので初心者ですが。。。笑

チェスについて


チェスの盤面は8*8で将棋よりも小さい。
駒は
ポーン 8枚
ナイト 2枚
ビショップ 2枚
ルーク 2枚
クイン 1枚
キング 1枚
の計16枚の駒で戦います。

チェスのポジショナルプレーについての印象


チェスの序盤戦のコンセプトの一つに「中央を支配する」というのがあります。
これは中央に駒を置くことによって自分の駒が動きやすくなり、逆に、相手の駒が動けないという状態が生まれます。
ようするに中央を支配してしまえば、盤面全体を支配できるという事になります。

この中央を支配するという考えが、まさにポジショナルプレーだろうと考えます。
チェスの場合良い位置(中央)を取れば状況によらず有利にゲームを進められるのです。

適切な位置を取る。それによって盤面全体を支配できる。というのがポジショナルプレーです。
ここにサッカーで言う、質の優位性とか数の優位性とかは入ってきません。あくまでも位置取りです。
そして、たぶんどんなに適切な位置でも盤面全体を支配できなければポジショナルプレーは駆逐されるのだと思います。

マテリアルアドバンテージ

では、質の優位性とはなんでしょうか。
チェスで一番近いのはマテリアルアドバンテージだと思います。
チェスでは駒に点数がついています

・クイーン 9点
・ルーク 5点
・ビショップ 3点
・ナイト 3点
・ポーン 1点

ちなみに、キングは取られると負けるので点数は無いです(無理やり付けるととすれば、∞)

例えば、ポーンでナイトを取って次の手でポーンを取られたとします。
この場合+2点得した。優位に立ったといえます。
これは、ポーン2個分得したという事になりますから、大きなアドバンテージとなります。
これが、マテリアルアドバンテージです。
あたりまえですが、チェスはお互いに質は同じ状態から始まります。
相手の駒を減らすたびに質の差が広がります。
サッカーはスタート時から質の差が違いますからここはあまり参考にならないかなと思います。
ただ、戦略としてその質の違いが与える影響というのは考慮しないといけないとは思いますが、
質の違いという概念ないのでチェスには質的優位性という考え方はありません。

????

章が???なのは困ったからです。
数的優位性は困った事にチェスではそういう言葉が無い。
タクティカルプレー(局面での読み合い、チェックメイトへ向かう最終局面)では、駒の利きを集める事はありますが、調べた中では駒の利きを集める。とういう言葉はありませんでした。

なお、将棋では「数の攻め」という言葉があります。
「駒の利きが相手よりも多い場合は、単純に交換していけばそのマスまで自分の駒が進める」
ということです。これは、駒の再利用を前提にしているから出来る方法です。
再利用できないチェスにはあまり無いのかもしれません。
#チェスではサクリファイスというテクニックに近いといえば近いかもしれません。

最後に

さて、まとめです。
もともとポジショナルプレーって何よ。という話から勉強しました。
チェスのポジショナルプレーはあくまでも位置取りしか入っていませんでした。
サッカーに輸入されたときに、質の優位性、数の優位性という概念が加わったようです。
また重要なのは、位置的優位をとってピッチ全体を支配する事が重要なのかなと思いました。

あくまでこれは、個人的に感じた事です。
そして、チェス初めて一か月の人間が書いたので、正しいかどうかはわかりません。
信じるも信じないもあなた次第笑


おまけ
最後の最後。将棋の話。

実は将棋にも中央支配と同じ意味を持つ「5五の位は天王山」という言葉はありますが近年は使われていません。
中央を支配するまたは維持するために手数を使いすぎる。という事が大きな原因だと言われています。
そして、それだけの手数を使っても盤面全体への影響が少ないからだと思われます。
これが、チェスのように盤面全体に影響を及ぼすものであれば手数をかけてでも支配するでしょう。
チェスほど価値が無いという事になります
実際に20年間ほど将棋をやっていますが、私は5五の位を意識したことがありません。
状況によって例外はありますけど。
なので、将棋にはポジショナルプレーという概念は存在しない。というのが今の考えです。

将棋は盤面全体というより狭い局面の連続で戦います。局面の連続というのがとても和式サッカーっぽいなーと思うわけです。和式サッカーも局面で数的有利作って突破していく感じですもんね。
あまり立ち位置とかは考えてない。将棋の考え方のようにピッチは広く支配できないと考えればそれもありなんですが。