2018年05月

J1が中断期間に入りまして書くことが無くなりましたが、毎週書く癖をつけないと再起動出来ない恐れがあるので、J2/J3を書いて行こうかなぁと思ってます。
その第一弾です。
書くきっかけは4月水戸が好調なときに大分ー水戸をみて、大分ミシャ式じゃん!って思ったからで、
その大分が首位なのでちょっと気になって書いてみようとと言うことです。 
なお、いつもより軽めになります。

甲府について

ホーム側の甲府は吉田さんから上野さんに監督交代したのが、4月30日でした。
それから約1ヶ月経ちますがリーグ戦は3勝1分の負けなし。と好調。上野さんのやりたい事が早くも浸透してるのかを確認したい。

スターティングメンバー

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3421で、大分とスタートポジションはミラーでした。
ただし大分はミシャ式という事で作られるギャップにどう対応するかが鍵になる。

大分について

この試合を書くことになったきっかけ埜チーム。方野坂はミシャ式をやっていて首位。
と言うことで興味あり。
ミシャ式がどうアレンジされているのか確認したい。(フラグ) 

スターティングメンバー
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宮坂がディフェンスラインに落ちる役目。
丸谷が中盤に残る415のミシャ式だった。

前半

勝負の大勢は前半10分でついてしまった。
大分には悪夢の立ち上がり10分間。
甲府にとってはスカウティングした事が200%出来た。そんな前半10分間だった。

甲府の対ミシャ式前プレス


上野さんはきっちり対ミシャ式の前プレスを仕込んでいた。

相変わらずデフォルメされた図で説明します。
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図は大分がボールを保持した415のミシャ式の時。
甲府はの対応は以下。
  • 5トップには5バックでマンツーマン
  • SBにシャドウを当てる
  • CBは金園が気持ちで二人見る。
  • アンカーの丸谷にボランチ2枚で対応。

5トップvs5バック

これによって大分が最終ラインからの縦パスについては甲府の5バックが前でパスを奪う。 
また、トップに入っても前に向かせない。
するとバックパスを選択させる。

アンカーの丸谷にボランチ2枚で対応

最終ラインからパスが来たり、トップからバックパスの回収経路になっていたりと、中盤と前線のハブ役となっているアンカー。
ここに2枚つく事でここで奪ってカウンター。
そんな甲府の意図だった。

最終ラインへのプレス

SBにはシャドウが付きCBには金園一人で対応。
こうすることで最終ラインにも時間を与えず。苦し紛れに出すのは前線への確率の低いパスまたは確率の高いアンカーへのパス2択しか無かった。

ただし、このパスコースは先述の2点で塞がれていた。よって、大分にはパスの出すところが全くどこに出しても奪われる。
そんな感覚だったと思う。
そして、この仕組みによって甲府は1点目、2点目、4点目を得られた。

ミシャ式のスペースを使え

上野さんはもう1つミシャ式の弱点を利用した。
これが、アンカー脇のスペース。 
1527357084882~2
この雑に赤丸で括ったスペース。
ここを堀米がドリブルでボールを運ぶために使っていた。
3点目はまさに、このスペースを堀米がドリブルで入っていったのがきっかけだった。

また、ちょっと違うが、小塚がこのスペースを使ってエデルリマとのワンツーを受けての5点目となった。

と言うことで上野さんの対ミシャ式は完璧だった。コテンパに骨格をぶん殴られた大分は為す術無く失点だけが増えていった。

大分の光明

それでも、甲府が撤退した時には大分もチャンスを作っていた。
甲府は5点とったあと前プレスを辞めて撤退守備に切り替えたのだが、それが大分にとって光明だった。
事実、38分宮坂が最終ラインからドリブルで運び真ん中に寄せたところからSBの福森にパス。
ここで、甲府の堀米がスライド遅れ福森に時間を与えてしまうと、ここから素晴らしいスルーパスが出てピンポイントに馬場が合わせて1点返した。

後半

大分の前プレス対策

ハーフタイムに流石に修正。
5トップを辞めてWBを下げる。


1527357339692~2
5バックからWBを遠ざける事でここにスペースと時間を作る事が出来る。
ここをビルドアップの出口として使うことで前プレスを回避した。これによって、前半の悲劇を回避し大分がいつもどおりの展開に持っていく事が出来た。

ガス欠の甲府

さらに時間が経つにつれ前プレスのインテンシティが落ちていき前半ほど圧力がかからなくなると大分が甲府を押し込む時間が続いた。
75分に相手陣深くのスローインから逆サイドのWBに繋がると最後は後藤が決めて3点差。
流れは完全に大分だった。
しかし、前半の5失点はかなり重かった。これが、せめて3点で抑えられていたら勝負はどうなっていたかわからなかった。とは思う。

最後はアディショナルタイムCKリンスが6点目を決めて終わりゲームを締めくくった。

最後に

大分を確認しようと思ったら甲府の独壇場だった。
甲府は良く研究していて完璧に対策を打ったかなと思う。
というか、J1でもここまで見事なミシャ式対策を見たことない。 上野さんお見事。
点数をつけるのは好きじゃないけど10点満点つけて上げてください。

大分は後半実施したWBの対応を前半でやりたかった。
実は星は気がついて下がって来たのだが、チームとして使えなかったのは残念だった。

ピッチ上選手達が気が付き判断出来れば前半の失点は減らせたのでは無いかとは思う。本文にも書いたがせめて3点に抑えられた、試合の行方がわからなかったと思う。

それが大分の強さなのかなぁ…と感じた。

ただ、この日は甲府の方が完璧だった。

15戦の長い長い連戦も最後の試合
みなさんお疲れ様でした!!!

鹿島について

初のACLトーナメント勝ち上がり。
ベスト8に日本勢として唯一残った。
が、国内では苦戦。なかなか勝てず大岩監督の首も危ないかも。なんて話が聞こえるほど。

スターティングメンバー

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特にコメントなし。
まぁーほぼベストメンバーなのかな。っていう感じですかね。

仙台について

怪我人続出でやりくりに苦労した連戦もこの試合で最後。
ルヴァンのグループリーグを1位で勝ち上がり怪我人も戻ってきた。
まずまずの結果を出したかなと。
でも、僕らはここでは満足出来ない。もっと上を目指したい。

スターティングメンバー

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最近は3142の方が基本陣形と言っていいのかもしれない。
そして、アベタクの復活が何を仙台にもたらすのか。

前半

前半0分の駆け引き

まず、試合前コメントで渡辺監督が
鹿島に対して、リスペクトしすぎないようにしたい
と語り、
富田がコイントスに勝ち、最初からサポーターの方に攻める攻撃的な姿勢を示した。

それに対して鹿島は金崎がキックオフシュートを放ち攻める姿勢の仙台対しての威嚇射撃を行う。
この駆け引きがたまらなく楽しい。
しかし、仙台はその威嚇射撃に怯むこと無く攻める姿勢を示す。

攻撃的な姿勢が生んだ先制ゴール

その入りの意識からか仙台はボールを保持した時にボールホルダーを追い越していく動きが多かった。

3分の場面もスローインを受けた石原を阿部が追い越し場面からだった。
そこから、逆サイドの蜂須賀に展開。折り返して石原がシュートも跳ね返されるが、セカンドボールを拾った富田がダイレクトで大外の関口に展開。そして、ここでも関口を追い越していく野津田がいて、
この動きで関口をフリーにするとニアの石原にピンポイントで合わせ先制となった。

先制した仙台はこの後もほぼ完璧な前半を過ごす事が出来た。

ギャップを利用する仙台ギャップを利用できない鹿島

その要因は鹿島が3142vs442に出来るギャップを理解出来ず利用できなかったこと。

もちろん仙台はそのギャップをいつも通り利用した。
球際で勝っていた。セカンドボールを拾えた。というのも気持ちの差では無く、
鹿島は仙台に対しギャップを埋められず誰が圧力をかけるかが最後までハッキリとしなかった。
その結果、選手が迷い対応が遅れたため、球際負けてたり、セカンドボールを拾え無いとなったのだ。

しかし、ここは仙台の戦術なので仕方ない部分もある。

鹿島のこの試合1番の問題はボール保持時にギャップを利用できないことだった。
いや、それどころか自分たちでギャップを埋めてしまったのだ。
鹿島はボール保持時に
両SBを高い位置に上げてSHを中に入れる。
これで攻撃に厚みを出すつもりだったのだろう。
下記は相変わらずデフォルメした図だが、
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532で守る黄色の仙台に対して赤の鹿島SB(安西&伊東)が上がると仙台WBに捕まってしまう。
さらに、SHが中に絞ることでIHに捕まってしまう。
これは全く効果的ではない立ち位置になってしまう。
そして鹿島はこの状態の時間が凄く多かった。


例えば仙台に対しては下記のように
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SBは上がらずに、低い位置に留まれば
十分なスペースがあり、有利な立ち位置となる。従ってここから前進できる。

また、この図ではこのSBから前進するとWBが前に出て迎撃を想定。
WBが前に出てくれば、SHがWBの裏をついてさらに深く侵入する事が出来る。

これをうまくやったのがセレッソで、象徴したシーンが清武の同点ゴールだった。

このようにギャップというのは両チーム平等に出来る。
これを利用した仙台。
利用するどころか自分たちで消してしまった鹿島。
というところが、前半の差だった。

後半

後半開始から小笠原、中村を外し
犬飼と鈴木を投入し、3421を選択する。

ギャップを埋めることを選択した鹿島

ということでミラーゲームにして、前半利用されたギャップを埋めることを選択した鹿島。

確かに守備面では前半ほど仙台の選手がフリーになる事が出来ず効果はあった。
だかしかし、鹿島もギャップが出来ず攻撃時にフリーな選手が出来ないので苦しむ。
80分まで決定機どころかペナルティエリアの中にほとんど入れていない。

システムがミラーなので選手同士対面してしまう。
従って、鹿島は動きで仙台の選手を外さないと行けなかった。
鹿島の3421はぶっつけ本番で選手がどこに動いていけば整理出来ておらず、ボールの出し手と受け手しか動いてない状態だったため、ほとんど仙台の守備陣に驚異を与えることができなかった。

前半仙台がフリーランでスペースを作り出しチャンスを広げたのと対照的だった。

ミラーでも有利な立ち位置を確保する仙台

ということで鹿島の攻撃は全然怖くなく、徐々に前で止められるようになると仙台はロングカウンターで鹿島のゴールに迫ることが出来るようになる。

このとき鹿島のトランジションが遅れるため、仙台はいつも通りの優位な立ち位置が取れるようになっていた。

得点になったCKを得たプレーが象徴的で、
板倉が前で止めてカウンター、野津田→奥埜→西村と繋ぎゴール前に運ぶと最後はバイタルエリアで奥埜がフリーな状態を作り出す事に成功し、そこからのミドルでCKゲットとなった。

この奥埜のポジションからミドルシュートは前半23分の場面と同じであり、これを防ぐためのミラーだった。しかし、最終的には仙台が有利な立ち位置を取れた。というのは鹿島からすると切ない。

天才 安部 裕葵

鹿島の3421は設計図が無く色々と問題を抱え仙台がこのままゲームをクローズすると思われた85分過ぎに鹿島は意地を見せる。
遠藤が左ハーフスペースからのクロスを供給すると鈴木→安部→鈴木と繋ぎ1点返す。

このとき安部のフリーランが素晴らしい。
遠藤のクロスに対してニアサイドにフリーランし立ち位置有利をとるのだが、
鹿島がチームで整理出来てなく選手感の共通理解もない状態であそこに走り込めるのは頭が良いからでありさらにセンスがあるのだろう。
こういう選手を天才と呼ぶのだと思う。
そして、日本だとなかなか育てられないから早めに海外に出てほしいというのが個人的な願いである。

仙台も一点差に詰め寄られるが逃げ切り仙台が15連戦最後のゲームを制した。

最後に

鹿島はリーグ戦勝ててないのが分かる内容だったかなと思う。
論理的な仙台に対して効果的な手を打てず、
さらに442でギャップを利用できる事にも気が付かず、付け焼き刃で3421を選択するのが切ない。
大岩氏の現時点での限界なんだと思う。
監督としての能力が問われていて
J1でもマリノス、湘南、仙台と論理的なチームは増えているので大岩氏がこの課題をクリアしないとJで勝てなくなると思うわけです。
しかも、書いてから気がついたが上記3チームに全て負けてる。これは偶然では無いということです。

仙台としては普通にやって普通に勝った。
惜しむべきはクリーンシートで終わりたかった。という内容だったと思う。
課題は残り10分足が止まって前プレスに対して立ち位置を取れなくなり押し切られてしまうことくらいか。

あと、仙台としては阿部が戻ってきたのは大きかった。
西村だとCFWの仕事が出来ないので、石原に頼ることになり、そこを潰されると起点が作れずにきつくなるのだが、阿部だとCFWのタスクをこなせるので二人で起点になれる。
これは大きかったとおもう。
2トップならこの組み合わせがベストだろうと思う。

ミッドウィークに戻ってきた平岡も含めやはりこの15連戦怪我人に苦しみやりくりが大変だったと鹿島戦をみて改めて思った。


首位爆走する広島に対して己の力を示したい仙台。
どこまで積み重ねた物が通用するか楽しみな1戦

仙台について

前節湘南に勝ちミッドウィークのマリノスにも勝ち。再び上昇傾向。
けが人も戻ってきて15連戦も残り3試合。
長かった。けど、どうにかここまで来た。

スターティングメンバー

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野津田が契約上出れないので、奥埜と中野のIHアンカー富田となった。
ジョンヤと椎橋が入れ替わってるのはきっとパトリック対策。
それ以外は前節と同じ。

広島について

強い!12勝1分1敗、そしてなんと言っても失点5。
固い!強い!!
誰がこの強さを予想したか。
何試合かプレシーズンマッチを見たのに想像出来なかった。
いやいやお見事。

スターティングメンバー

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前節と全く同じスタメンです。
これがベストなのかな?川辺が入るかどうかくらいですかね。

前半

実は広島を見る機会が無くて勝手なイメージとしては緻密にスカウティングして相手を殺すのかと思っていたのだが…

何も対策していない広島

広島は442を中央圧縮し守るのため、大外は空くので大外を如何に使えるか。
逆に広島は展開させないために誰を捕まえるかがポイントだったのだが、広島はそのあたりスカウティングで整理していなかったため、アンカーとIHを誰で見るかハッキリせず混乱していた。 
2トップは3バックに圧力かけに行くので富田が空く。
富田を急いでボランチがケアしに行くとIHのどちらかが空きそこから展開出来たのだ。

さらに広島の柏が中(トップ下)にポジションを取るため右サイドはかなりスペースがあった。
蜂須賀までに展開すれば、圧縮でハーフスペースにいる佐々木が大外にズレるまで時間がかかるので、蜂須賀には時間もスペースも余裕がありフリーでクロスを上げる事が出来た。
それが10分の西村の決定機。
そして、14分の先制弾につながる。

右サイドはこのようにかなり決定機にを連続で作れた。
左サイドも関口が和田との1vs1を制し優位性があった。特に20分の関口のドリブルは圧巻だった。

ざっくりな図にすると
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こんな状態だった。
しかし、それも25分までだった。

広島の3つの修正


さすがにまずいと言うことで広島は修正を始める。
  • 蜂須賀のサイド
圧縮を辞めて、佐々木を大外に張らせる。
それによって、蜂須賀で見る形にして時間とスペースを奪い仙台の左サイドを抑える。

  • 関口サイド
このサイドは和田が最初から見ていたが1vs1で歩が悪いので、柴崎がディフェンスラインに入り関口を二人で見る形を取る。

ちなみに蜂須賀サイドで同じことをやらなかったのは柏がカウンターの起点になるタスクがあるため。
そして、佐々木の守備能力を信頼してのものだった。

  • アンカーをボランチでみる
この形は長い時間は無かった。
しかし、前から行く時に442のダイヤモンドの形になっていた。

これでアンカーのところをマークさらに2トップが3バックに圧力をかけてロングボールを蹴らせる。
それを回収して広島が再び攻撃と確実に広島の時間が増えた。

そういう中で、広島はセットプレーからパトリックが頭で押し込み同点に追いつく。

仙台はこのときの守備はゾーンでは無くマンツーマンだったのだが失点してしまった。
競り合ったのは椎橋と西村でミスマッチになってしまっていた。

後半

仙台の変化

仙台はときより関口が中に入ったり、椎橋が中に入ってきたりとポジションを動かそうと試みるが10人が連動しないため
ポジションチェンジが意味をなさず、上手く立ち位置がとれなかった。したがって、ハーフスペースが使えなくサイド攻撃しか出来なかった。
ただ、サイドからある程度チャンスを作る。前半完封された蜂須賀だったが、佐々木を破る回数も増えた。しかし、ゴールを揺らせない。

そういう状態が続くと徐々に運動量やインテンシティが落ちていき立ち位置を取れなくIHが広島の最終ラインに張り付くような状態が多くなっていった。

広島はいつも通り

広島は特別な事はしなかった。
同点、しかも、流れもイーブンなのにも関わらず仙台の方が焦りだす。
そんな感じに見えるほど広島は落ち着いていた。

さらに仙台は徐々にパワーが落ちたのに対して広島はパワーが落ちなかった。
渡に変えてティーラシンで落とさないのもそうだし、パトリックもパワーが落ちなかった。

逆転弾は脈略無く。

関のパントキックが跳ね返されたボールがたまたま青山が左サイドに残っていたところにこぼれる。
ここで青山が素晴らしいアイデアと技術のパスで二人外し柏が大岩との1vs1を作り出した。

そもそもこの青山が左サイドに残ったシーンが90分でこのシーンのみだった。
再現性や何か狙いがあったわけじゃなさそうだった。

焦る仙台とトドメの一撃

逆転された仙台は焦り縦縦が多くなりポジションが、さらに取れなくなっていった。
こうなると今まで以上にパスが繋がらなくなる。
広島はリスクを侵さず仙台のミスを待っていればショートカウンターが出来る。
まさに3点目はそんな形だった。

最後に

前半も立ち位置が取れたというよりは、中央を数の暴力で殴れただけとも言える。
蜂須賀のところ修正されてしまってからは立ち位置有利が取れなかった。
それでも3142から3421に変えなかったのは興味深い。

3142に仙台の未来がある

変えなかったのは3142に仙台の未来があるからだと考える。
後半、不発だったが関口のアクション。椎橋のアクションはもしかしたら札幌戦の前半をやろうとしたのかも知れない。
となるとあのマンチェスターシティっぽいと評したあの札幌戦の前半を突き詰めていく事になるのではないか。
そのために選手の判断と決断は凄く重要になったくる。この日はそれが出来なかった。

渡辺監督はなかなか完成形を見せてくれない。常にアップデートされていく。だから楽しいのだが(笑)

一方の広島
城福さんと分析担当が優秀だと聞いていたが、この試合の入り方を見るに実はそんなことないような気がする。

ピッチ上に優秀な監督がいる

この前半の修正を見ているとピッチ上に優秀な監督がいて、90分間ピッチ上の選手で対応出来る。そんな気がした。
なので相手の出方が分かった後半とても強い。
さらに、運動量、インテンシティがとにかく落ちない。
この2つの優位性が今の独走を生んでいる。
そんな気がした次第。

本当に最後:野津田について

いない人を色々言うのは好きでは無いのだけれど、広島サポも一部見て頂けるだろうから、野津田について最後に記載します。

野津田は広島時代は左のパンチ力のあるシャドウ。というイメージ。
そして、さらにポジション的にシャドウしか出来ず使い難いイメージだったと思うが、仙台に来ていや、今年に入って野津田は別人となっている。
タイプとしてはデブライネやイニエスタのようなスペースをいち早く見つけてポジション取り周りを最大限に活かすような選手に成長している。
この試合、上手く立ち位置取れなかったのも野津田がいなかった。というのは否定出来ない事実だと思う。

だからこそ、それを是非広島サポに見て頂きたかった。

なので、野津田を引き取らせて下さい(笑)

サンクトガーレンのお酒は美味しい。
ラオシャンも美味しい(食べてないけど)
そんな湘南戦

湘南について

ガンバ、浦和に勝ち勢いに乗ったかと、思われたが前節柏には前半の出来が悪く敗戦。
システムは3421/3142/3412と使いまわしてる模様。
仙台とおんなじだね!(中身は違うけど)

スターティングメンバーLINEUP111526048793610

湘南は3142。秋野がアンカー

仙台について

気がつけば5戦勝ちなし。
得点が中々取れないということでどう修正したのか。
また、湘南のシステムに対し仙台は何を選択するのか。

スターティングメンバー

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まさかの、3142ミラー。
関口がリーグ戦初スタメン
椎橋が久しぶりのスタメンとなった。

前半

明暗を分けた前半の入り方

ということで3142のミラーだった。
お互い343ミラーになるのを避けたのだと思う。
そういう中でどこにスペースがあって誰が誰を守るのか。という整理が必要だった。そういう状態の中仙台が先制する。

結果的に、アンカー脇で石原が起点を作り、
西村がWBとCB1枚を引っ張りフリーの蜂須賀へ。
蜂須賀がグランダーのクロスを上げるとニアで石原がニアで潰れ真ん中で野津田が合わせて先制。
湘南は整理中だったので守りのところにズレ守備のフォーカスを一度も合わせられなかった。
特に石川が野津田につくのか奥埜につくのか中途半端だったこと。
そして、西村のところにWBの杉岡が食いついた。この2つが致命的だった。
まずは石川。
石川は野津田につくのかそれともアンカーの奥埜につくのか前半は終始迷っていた。
その迷いがこのシーンにも出てしまい野津田を最後までフリーにさせてしまった。

次に杉岡のところ。
お互いどのシステムでも3バックで大外が1枚なので杉岡は蜂須賀のマークを捨てられないと思うのだがあのシーン蜂須賀につかず、西村に行ったのか?
ちょっと理解出来なかった。
この2つが失点に繋がった。

先制点の野津田について

前節のあとがきに野津田のお話をしたのだがまさか、直後のゲームで見せてくれるとは思わなかった。
今年は崩しの部分のタスクが多いため先制時のような最後のタスクをこなす機会が無かったのだが、それを見せてくれた。これをIHがやってくれると仙台はもっと点を取れると思う。

湘南と仙台の差

お互い3142なので、お互いアンカーをどう捕まえるかが前半のポイントになった。

10分過ぎから仙台はアンカーの秋野を2トップのどちらかで必ず捕まえる。という約束事を作る。

しかし、湘南は前半最後まで奥埜を捕まえることは出来なかった。
仙台のように2トップのどちらかでアンカーを捕まえた場合、仙台は両サイドのCBからボールを運ぶのであまり効果が無くなかなか仙台の前進を止めることが出来なかった。 
また、IHが奥埜を見ると仙台のIHが空くので
CB→IHと運ばれてしまう。

湘南も仙台と同じように両サイドのCBから運べば同じ状態になったのだが、ビルドアップの出口を秋野に任せたためそれが出来なかった。
特に左の大野は自分で運ぶ事をせず秋野にボールを預ける事が多かった。

苦しむ湘南の攻撃

ということで湘南はビルドアップに苦労していた。
困った時のサイド攻撃になるのだが、高山は関口に蓋をされ仕事が出来なかった。
左サイド蜂須賀とキムジョンヤの間を、
ステバノビッチやアンカーの秋野が突破する
という形があっただけだった。
また、セットプレーからバイアでチャンスが何度かあったが決定機というのはほとんど作れなかった。

椎橋のボールへの関わり方

2のPKがあった。その話の前に、
1つ目のPKに関してはそこに至るまでこ流れが最高によかったのでピックアップする。

蜂須賀からの横パスをフリーで回収した奥埜が一気に前方に展開。
野津田がセカンドボールを拾って、左の関口に渡し広げる。
ここで、大外中展開から大外と逆サイドまで持っていく。

そして、関口を孤立させないように椎橋がCBからインナーラップして、左IHのポジションをとりもう一度左でゲームを作る。
この展開と椎橋の絡み方が最高だった 

この場面だけでは無く、2枚のIHが右サイド+中央にポジションをとる事が多かった仙台。
選手配置が右に寄るので左サイドが孤立してしまうのだが、孤立させないために第三のIHとして椎橋が左のハーフスペースを埋めるシーンが何度もあり非常に良かった。

2つのPK判定

さて、1つ目のPKは石原を大野が引っ張ったというところ。
確かにシャツが伸びていて引っ張られている。確かに厳しいかもしれないがファールと言われても反論出来ないものだと思う。

2つ目のPKは軽率だった。
1つ目で基準が明確になったにも関わらず対応遅れて後ろから倒したらPKになる。

後半

湘南は後半頭から大野に変えて高橋。
杉岡をCB高橋を左WBに配置。
そして、システムを3421にに変更。
石川と秋野の2ボランチに変更。

奥埜を捕まえる湘南

前から行く姿勢はあったが奥埜を捕まえきれないため外されてしまった湘南。

後半は奥埜を捕まえさらに前から嵌めに行きたい。 ということで、テーマは奥埜を捕まえろだった。
その奥埜に対してはボランチの1角石川が長い距離詰めて奥埜にプレスをかけ自由を奪う。
分かりやすいのがPKで1点差に詰め寄ったキックオフ直後のシーン。
石川が猛然と奥埜に詰め寄り奪いショートカウンター発動という流れだった。

湘南らしい前プレス

奥埜を捕まえた湘南は1トップ2シャドウで仙台の3バックに対して同数のプレス
アンカーには前述通り石川が。
IHにはボランチとCBの一枚が出てくるという形だった。

このプレスで仙台から立ち位置を奪い湘南のターンとなった。
50分にPKを獲得し1点差にせまる。
ステバノビッチが怪我で交代すると若干攻撃の圧力が弱くなるが70分に山根タイム。
ハーフスペースや大外をドリブルで運び決定機を作るが決められない。

仙台の対応

ハーフコートゲームになってしまった仙台は疲れの見えた関口を永戸に変えて対高山を強化。
さらに奥埜に変えて富田を投入。
しかし基本的にやり方は変えず良い立ち位置探せ!そして、前に出ろだった。 
ステバノビッチが怪我で相手が10人になった時にようやく後半の初シュートを打て少し盛り返すが基本的に仙台が良い立ち位置を見つけられた時間は少なかった。

湘南が野田を投入3142に戻してパワープレイの意図を見せると仙台も3421に戻し板倉をボランチに投入。
ロングボールが多くなった湘南に対しロングボール跳ね返すタスクをこなす。
このあたり能力の高さを見せる板倉。
大器です。

厳しいながらギリギリのところで対応する仙台。
徐々に前がかりになる湘南裏をついて西村が抜け出し相手の心をへし折る3点目を奪い仙台が勝利となった。

最後に

やっと勝った仙台。
前半はやりたい事がやれたが後半湘奥埜が捕まり湘南ペースという内容だった。

1点目の野津田のゴールは前回書いた事をやってくれて本当に嬉しい。
(書いたのはこの試合後だけども)

3点目の西村は成長の証だった。
本当に連戦できつく後半仙台はヘロヘロだった。
その中で追加点を奪えた事は大きな意味を持つ

湘南は奥埜を捕まえてからは本当に強かった。それだけに2つ目のPKは余計だったと思う。
もったいないように思う。



だいぶ時間が過ぎちゃった…
ようやくガンバ戦。
まぁーサクサク行きましょー。

ガンバ大阪について

現状

マテウス加入。スタメンが決まってだいぶ勝ち点を稼げるターンに入ったガンバ。
ホームで連勝継続なるか。

スターティングメンバー

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鳥栖戦と変わらないスターティングメンバーでした。これがファーストチョイスということか。

ベガルタ仙台について

現状

連戦になって勝てていない仙台。
川崎戦から4戦勝ちなし(2分2敗)
とはいえ、自分たちのやりたい事はある程度表現はできているので、あまり気にする必要は無いかなぁと。 

スターティングメンバー

LINEUP111525868096613

連戦の中で奥埜が復帰後即スタメン。
それに伴い板倉が久しぶりにDFに。
そして、相手が4231なので343となった。

前半

仙台対策してないガンバ

今年は仙台対策されたケースが多くなかなか簡単にはやらせてくれない。
しかし、ガンバはチームで仙台対策を仕込んでいるようには見えなかった。
ガンバは立ち上がり仙台を前から嵌めようとするが、シャドウのところが空いてしまい、シャドウに対して楔のパスを入れられ前プレスを回避されてしまい前から嵌められず。
さらにシャドウの周りが空くのでそこからミドルシュートを放ちガンバのゴールを脅かした。

ガンバの撤退守備

前プレスが嵌まらず仙台に決定機を作られたガンバは前プレスを諦め撤退守備に切り替える。このときチームの狙いというより個々の判断だと考えるが、4バックを真ん中で圧縮し、大外を開けるような守り方で仙台のシャドウにスペースを与えないようにしていた。

仙台の拙攻

この状態になったガンバだが、仙台は決定機を作れなかった。
それどころか、ペナ内でシュートを打てなかった。
圧縮し真ん中3レーンを埋めるガンバに対して仙台は無理にシャドウやトップのところで起点を作ろうとし、空いてる大外を有効に使えなかったためである。

ガンバの攻撃について

ガンバの前半の攻撃は、マテウスが馬力でボールを運びあとは個人の能力で打開するだった。仙台は守備時は541で守れているので決定機はなかった。
唯一の決定機はセットプレーから三浦が合わせたシーンのみだった。

後半

前半の問題を修正する仙台

ハーフタイムで整理した仙台は後半大外を使い始める。
46分蜂須賀のクロスからチャンスを作り
47分には板倉がハーフスペースからクロスを送り左右からクロスをあげることに成功。
また、大外〜大外への展開など前半より幅を使った攻撃が見られるようになる。

また、この時間帯板倉が高い位置をとりそこから展開し相手を押し込む事に成功する

さらに奥埜がようやくエンジンがかかりはじめ前プレスや前でボールを受けるシーンが多くなる。
これらの要素から、前半のボールは保持出来るがシュート打てない状態を脱して決定機を作り始めた。

ガンバの狙いと得点

後半ガンバの狙いはロングカウンターとオジェソクが下がり米倉がSBとなった右サイドからの攻撃だった。

このロングカウンター、レシバー役になるファンウィジョンは天下一品で、ほとんどのボールを収めシュートまで持っていった。

さて、得点の場面は
ロングカウンターと右サイドの2つのキーが噛み合った得点だった。

ガンバのゴールキックから始まったプレーだったが
ジョンヤが跳ね返し野津田が拾い石原に 当てる。石原が収めた時に攻撃のスイッチが入り攻撃時のポジショニングとなるが、石原のポストを受けた野津田のラストパスがズレてしまいトランジションが発生。
このとき、攻撃のスイッチを入れた仙台は守備のポジションが崩れてしまっていた。
さらに、悪化させたのがガンバの右サイドにいた遠藤に対して奥埜が圧力にかけに行ってしまった事だった。
これで真ん中にいるべき選手がいなくなり、1番危険なところが空いてしまった。
そこを今野と倉田に使われての失点となった。
もちろん、ジョンヤがマーカーを捨て、真ん中を閉じる事も可能だったとは思う。
しかし、彼はまだ戦術の理解度や連携の部分が足りず平岡のように自由に動けないためなかなか難しいところだったと思う。

失点しても変わらず攻める仙台

慌てることなくいつもどおり攻める仙台は、
68分に富田に変えて中野を投入。
また、リャンと関口を同時投入し圧力を強めるが決定機は作るがゴールを揺らせず。
ガンバはロングカウンターからファンウィジョンという展開を何度も作るが決めきれず。結局1-0での敗戦となった。

最後に

これで5戦勝ちなしとなった仙台だが、あまり心配しなくても良いと思っている。
この日も決定機や仙台が狙っている形を作ってはいるためだ。
最後のところでミスやズレが出て決めきれなかっただけで、大枠が壊れているわけでは無いので問題ない。むしろ、考えすぎてドツボにハマる方が怖い。

ただ、1つ整理すべき事

1つだけ。今年の仙台は去年のように好き勝手やりたい放題というケースがかなり少なくなっている。
それに伴い、相手最終ラインでの立ち位置優位だけでは無く中盤で立ち位置優位を作っている。
なので、シャドウも去年のようにペナ中に入るケースが少なくなっているように思う。
特に野津田はIHやCHなど一列下がっているポジションとタスクをこなしているため、シャドウ時にもペナ中に侵入してシュートを打つシーンをが去年より少ない。
野津田には去年のように石原を追い越しゴールにせまるような動きを期待したい。
このフィニッシュの動きが増えれば点は増えてくるんじゃないかと思う。
そこだけ整理してもらえば問題無い。
(湘南戦後に書いてるので大声で言えない部分もあるけど笑)


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