2018年11月


トンネルを抜けた広島戦。
トンネルを抜けるとそこは深い霧の中だった。。。

スターティングメンバー

スタメン


前半

◆仙台がビルドアップを出来ない理由
立ち上がりから、仙台はDFラインでボールを持てたがそこから前進出来なかった。
鹿島はプレスラインをアンカーの椎橋まで下げた。
基本的には3CBは放置。しかし、それより前線は7vs10なのでスペースを与えない。

鹿島の考え方は、
442と4132でミスマッチがどうしてもできる。
問題はどこをミスマッチにするか。一番リスクの少ないところはどこかを考えて
CBを選択したんだと思う。


その状況で仙台はWBが下がってボールをもらいに来てしまう。これが良くなかった。

悪いビルドアップ。


蜂須賀にはSHの安部orSBの山本がついていく。
蜂須賀は受けても前を向けずにCBに返すしかなくなる。
自らパスコースが限定し袋小路に入っていく。
なので、鹿島としては何もしてないのにプレスがかかるようなイメージだった。

また仙台はパスが隣あった近いポジションにしか出せない。
逆サイドに大きく振れないので、立ち位置有利なポジションが無いところでパスを回す。前回書いた町田vsヴェルディのヴェルディとのパス回しと対照的なパス回しだった。

唯一のポジショナルっぽい攻撃

そんな中でポジショナルなっぽい攻撃できたのは左だった。
永戸は下がらず、SHをピン止め。
2トップ脇に板倉がボールを運ぶ。

ビルドアップ


こうなりポジショナルっぽい攻撃が出来た。
ただ、ここから先の永戸のクロスは跳ね返され、阿部のドリブルは犬飼を外す事が出来ず。
こうなると、今の仙台はこの攻撃を継続できず止めてしまう。
なので、ポジショナルっぽい攻撃無くなって得体の知れないものになってしまった。

◆失点とその後
そういう仙台に対しして、鹿島は徐々にインテンシティを上げていく。
時にネガトラ時の2トップのプレスバックが速くなり、
攻撃→跳ね返す→すぐに奪い返す→再攻撃

というサイクルを構築していった。
その中で奪ったセットプレーから鹿島が先制。
そこまで、ほとんどエネルギーをかけず。攻撃も全く無理をしない中での先制だった。

この直後蜂須賀が捻挫で中野と交代などがありバタバタ。落ち着かす事すらできず前半を終える。


後半

◆ポジトラを急ぎすぎるからすぐ失う。
後半入ってすぐの仙台はポジトラ時に縦に早くを意識していた気がする。
この理由はなんなのかわからない。
僕らのポジトラ時は基本ビルドアップのフェーズに移行するのでは無かったのか(それが良いか悪いかは別問題)

でポジトラから早めに2トップに預ける事は出来たがその2トップも前線に蹴ってしまう。こういう場面が立ち上がり4回程度続く。基本は石原が下がって受け手前線の阿部に蹴る。
ただし、この攻撃は昌子が簡単に処理。 そして、また鹿島の攻撃を受ける状況になってしまった。

◆野津田が下がってミシャ式
そうこうしていると、野津田が下がってボールを受けるようになる。
どこまで下がったかというと最終ラインまで降りてきた。
ミシャ式亜種だった。
こうすることにより、ボールはある程度落ち着き仙台が持てるようになる。

しかし、これが2失点目の布石だったのだが、それは後で話す事にする。
個人的にミシャ式は好きじゃない。まして、こういうアドリブルのミシャ式は良いようにはならない。

ただ、野津田が右サイドに落ちてくるパターンは妥協してもいいかなとは思った。
右サイドはボールを蹴っ飛ばせないしドリブルで運べない状態が続いた。
そこに野津田が落ちてくるようになって、ビルドアップを助けた。

ミシャ式


また、蜂須賀に代わって入った中野は下がってこなかったので前半よりは良かったと思う。

◆ジャーメイン入れてからの反撃開始。
56分に阿部に代えてジャーメインを投入。
ここから仙台が盛り返す。なぜ盛り返せたかというと、
ジャーメインがDFラインを引っ張るからだった。

ジャメ投入の効果


ジャーメインがDFラインを引っ張るので鹿島の1列目と2列目の間にスペースが出来る。
ここに石原やCH2枚が潜り込む。
ここが立ち位置有利な場所となったのだ。このスペースを使うことで押し込む事が出来た。

また、一度ペナ中に押し込むと椎橋が4-4の前で浮くのでようやく仙台がやりたい事が出来るようになった。

椎橋が浮く


58分がこのゲーム唯一の決定機だった。ここで奥埜が空振りせず流し込めていればあんな事にはならなかった。。
ターニングポイントはここだったと思う。

◆すべてを壊す交代
すべてを壊す交代だったと思う。
椎橋を外し関口を投入。右関口、左中野 DHに板倉-野津田、左CBに永戸
と大きくいじった。
椎橋の特徴が出たところでの交代はちょっと解せなかった。ようやく椎橋をフリーにすることが出来たのだが。

その直後に2失点目だった。
板倉の軽率なミスだった。そして、鹿島のカウンターは完璧だった。
でも、問題はそこじゃないと僕は思う。
原因は安直なミシャ式だ。

板倉がボールを失った時は415 で野津田が落ちてCBに入っていた。

失点


こんな状況だったと思う。
こうなるとカウンターは4VS6になる。
さらに、ボールを失った逆サイドは野津田と永戸と本来CBではない選手が並んでいた。
この状況でもう失点からは逃れられない。

415はネガトラ設計されていない。失った瞬間最終ラインが剥き出しになる。カウンター受け放題になる。

天皇杯 磐田戦の前半に散々カウンターを食らって4-1のビルドアップを止めたはずだった。そこから3-2のビルドアップに拘ったはずなのに。。。

勝負を決める3失点目は永木がボールを持った時になぜか板倉一人だけボールを奪い解すスイッチが入り引き出される。
誰も連動出来ていないので板倉の守るべきスペースが空く。そこを使われる。
さらに、そこに大岩と何故か永戸が遅れてアタックに行く。
悲しい失点だった。


最後に

雲散霧消。僕らのポジショナルはどこにいったのか。
完全に迷子になった。光が見えたはずなのに出口が見えたはずなのに。

シーズン終盤。残留も決まって来年また立て直しとなる。足りないところは足せばいい。とはまだならない。なれないのだ。。
それでも天皇杯のタイトルが残っている。しかも、残り2勝。
どうしても勝ちたいてっぺんとりたい。
そう強く思うほどこのゲームは虚しく悔しいゲームだった。
解決策は正直あるのかわからない。こう毎試合書いていてもなぜこんな事になってしまったのか見当もつかない。
でも、この状態でも天皇杯優勝したい。

だから、この敗戦で少しでもチーム状況が向上する事を願うばかりである。

秋天の陽炎。
19年前 1999年 J2最終節。 山形VS大分。@天童。
大分は勝てば(Vゴール勝ちを含む)J1昇格だった。

先制するも、後半アディショナルタイムに吉田達磨にFKを叩き込まれ。
延長すぐに山形の平間が退場。
しかし、10人全員で守る山形の牙城を崩せず。
大分のJ1昇格は陽炎となった試合を書いた小説である。

この日J2優勝が見えたのだ。間違いなく見えた瞬間はあったのが…

スターティングメンバー


スタメン


前半


◆ヴェルディの攻撃と町田の442ゾーン


まずはヴェルディのボール保持から説明していこうと思う。
ヴェルディはボール保持時には343でピッチを広く使い圧縮に対抗しようとした。
対する町田は442のゾーンでボランチ2枚を2トップで消す。アトレチコ式442だった。
ヴェルディのビルドアップは3種類
  1.ウイングへのロングパス
  2.シンプルにDFラインの裏に林を動かす
  3.WBへのショートパス

ヴェルディの攻め手


ただし、どれも効果的ではなかった。

1.ウイングへのロングパス

Wing時の対応


 渡辺が大外でフリーなのだけど、大谷との1vs1に勝つ事が出来ず。
 抜かずにクロスという選択が多くなった。
 しかし、クロスのターゲットも林1枚だけなので、チャンスは作れなかった

2.シンプルにDFラインの裏に林を動かす

 これは狙いだったのか
 パスの出しところがなくてリスクを負わない選択だったのかは迷うが、
 とにかく一発でラインの裏へ。ただし、これもチャンスにはならなかった。

3.WBへのショートパス

横スライド


 WBに預けても町田はスライドしてくるので中には使えず、外外で進めるか
 DFラインに戻すかの2択だった。
 外外で進めても渡辺vs大谷になるので1と同じ状態になりチャンスにならない。

リスクを追わない。というヴェルディの姿勢は若干腰の引けたようにも見えた。
そして、説明したように町田の442ゾーンを攻略出来ず。
攻め手を欠く前半だった。

◆町田の攻撃とヴェルディの守備


ヴェルディが攻め手に欠く展開で町田はハイラインを維持できた。
なので、町田は押し込む事が出来た。

町田の攻撃は、大外、ハーフスペースを数で押し、最後にペナ中に入っていく。
その役割を平戸が持っていた。

町田の攻撃


図のように平戸がボール保持時に1列上がってハーフスペースで起点を作って中に入れるそれを山内と吉濱で仕留める。そんな作りだった。

しかし、それは分析済みだったのかロティーナは
下のようにボランチ一枚を平戸に付けてCBとボランチ、ウイングをハーフスペースに入れて中に入れさせないための壁を作る。

ヴェルディの守り方


町田はひたすら数の暴力でハーフスペースを攻略するのだが、
そこを数で対抗されたために、ハーフスペースから中に入れなかった。

従って町田は押し込む事には成功したが、狙った形を流れから作れず。
ただ、押し込んではいるので、CKやFK、スローインからチャンスはあった。

後半


◆ヴェルディの修正

後半修正したのはヴェルディだった。
町田はアトレチコ式442のゾーンだったので、3バックには時間がある。
その時間を利用し、WBを高い位置を確保。
ウイングだった渡辺、アランをシャドウ化してハーフスペースに入れる。
また、ボランチ一枚もハーフスペースに位置取りWBを助ける

後半のヴェルディ


WBに出たときに前半と違いクロスには1トップ+シャドウの2枚が対応できる。
また、WBのパスコースがシャドウとボランチ2コースあるので攻撃が詰まらない
よってヴェルディが町田を押し込む展開が続いた。

先制点もこの押し込んだ形からだった。
なお、図は左サイドだが、先制点は右サイドで逆の構図だった。
平からのサイドチェンジを奈良輪へ。奈良輪のスルーパスを林が抜け出し先制。

◆交代でギアを上げる町田

失点後、町田はバブンスキーとロメロフランクを投入し、攻撃のギアを一段上げる。
バブンスキーは前線でロングボールのターゲットとなり、
ロメロフランは3列目からの飛び出しでヴェルディに圧力をかける。
ファイアー気味なので、町田野ネガティブトラランジションは良くない。
そのためヴェルディのカウンターは成立する。そんな展開になっていった。

しかし、この交代が同点ゴールを生む。
CKのセカンドボールから大外で酒井がダイレクトでハーフスペースに走ったロメロに出す。
ロメロは折り返し大谷が合わせ同点だった。

基本的には前半の町田のハーフスペース突撃と仕組みは変わらないのだが、
平戸だと足元で受けようとする。
しかし、ロメロだとスペースに走り込みボールを受けられる。
結果DFラインを引っ張れる。
その違いは大きかったと思う。

後半町田


◆同点の状態での精神状態

同点に追いついた町田は勝ち越しすためにイケイケの状態になる。
ただし、バブンスキーがなぜ先発で使えないかがわかる時間になってしまった。
バブンスキーはここ最近ターゲットにはなる事が出来ているので最後投入され結果を出している。
しかし、ポジショニングを理解しているわけではなかった。
同点に追いついてからも、味方と重なったり、有利ではない位置にいたりと、ボールに絡めなく攻撃を停滞させてしまった。
その一方、ヴェルディは引き分けでもプレイオフ出場となったので、プレーの優先度はボールをキープする事が一番高くなった。

アディショナルタイムはほとんどヴェルディがボールをキープ。
そして、町田が奪い返すために無理にする構造だった。

残り1分でようやく奪い返しCKを得るもゴールを揺らせず
同点のまま試合終了する。

気が付けば


山雅は0-0で徳島とゴールレスドローに
大分は19年前と同じように山形に後半アディショナルタイム追いつかれ
1-1のドロー。

ようするに、勝てば優勝だったのだ。
しかし、その優勝は陽炎のように秋天に消えていってしまったのだ。。。

最後に


町田は最後あと少しだけ優勝には届かなかった。
それでも今シーズンの町田は素晴らしいシーズンだった。それは疑いようのない事実だ。そして、昇格が無い町田でクラブ全員がこの狂気ともいえる横圧縮442の可能性を信じて戦った。
そして、その信念は最後まで固かったからここまで来たのだ。それは優勝よりも素晴らしいものだと僕は思う。
そして、僕はその狂気に魅了されてしまった一人なのだ。
この狂気を広めたくてこうしてブログを書いているわけです。
あの場所にいた1万人の中には邪な色々な事情でJ1のサポーターもいたと思うがその何人かはこの狂気なまでの横圧縮に魅了され来年も野津田に来てくれればと願いこのブログを締めるとする。

でも、優勝したかったなー(矛盾)
やっぱりジェフ戦のPK3つだなー。。。

仙台について

連敗中。しかも、内容もイマイチだが、札幌戦でようやく光が見えた。
この光を結果にどうしても変えたい。なので、この試合は相手どうのこうのよりも
自分たちがらしさを出し結果を出すのが何よりも重要な試合になる

広島について

首位陥落どころか、この試合負けると優勝の可能性が無くなってしまう。
前節の内容はそれほど悪くなかったように思えるが、名波サンたる所以の気持ちアタックで
終盤に2失点し逆転負け。ただ、内容は良かったのでそれを信じてこの試合にもだせるかがポイントとなる

スターティングメンバー

スタメン


前半

広島の442に対して仙台は3142。
椎橋アンカーで位置優位を取りに行く。
これは5月時に仙台はある程度やれた実感があったからだろう。

ただ、お互い勝ててないこともあって、ロングボール主体でリスクを負わないようにロングボール主体の前半になった。

17分以降から徐々にゲームが動き出す

撤退守備352の脆さ


仙台は前プレスという選択は捨てており基本的には532で撤退する守備戦術と割り切っていた。

ただし、その532は固かったとは言えなかった。むしろ、脆かった。

1.3のアンカー脇を使われるパターン。

アンカー脇


2.スライドが間に合わないパターン
スライド


この時に中盤のフィルターが機能せず、広島がチャンスを作るケースが多くなる。
問題はどうやって広島がボールを保持するかだった。
それは、意図的に仙台からボールを奪う事が出来なかったからである。

安定するビルドアップ


広島は2トップ+ボールサイドのSHの計3枚で同数プレスをかけにいく。
ただし、その時に問題になるのはアンカーの椎橋。

椎橋の位置的優位

図のように椎橋に対して稲垣が出てくる。
ただし、ボランチの位置からでてくるので時間がかかり仙台のビルドアップを阻止するには至らない。
また、SHが出てきた後、WBのスペースも奪えていないので広島は仙台のビルドアップを防ぐ手段はなかった。

WBがフリー

44の守備相手になら仙台は押し込んでクロス即回収して2次攻撃3次攻撃につなげる事が出来る。
これは去年44で撤退守備するにひたすら殴れた構造と同じだった。
なので、前半はお互いにボール保持した方がチャンスを作れた。
ただ、ゲームモデルとしてボールを持つ哲学を持っているのは仙台だったから仙台のゲームだったといえるのかなと思う。


後半


前プレスがかからない前半の広島が後半前プレスのやり方を変えてくると予想した。

前プレスをやめた広島


しかし後半は立ち上がりから前プレスをやめた。
だからと言って仙台に対して対抗策が無かった。

パスコース確保


図のようにひし形を複数作成しパスコースを確保する。なので、44で守れない広島。
仙台が押し込み展開が続く。

2トップの前残りと青山起点のカウンター


ただ、一方的にはならなかった。広島にはパトリックのロングカウンターがあったからだ。
広島の2トップが守備タスクを負ず前残りを選択。そこに青山から一発でパスが出ると一気にチャンスになる。

ただ、問題は仙台からボールを奪う手段が無かったので、仙台のミス待ちだったのでそれほど回数は無かった。

先制点はスローインから

66分に試合が動く。
自陣のスローインからだった。広島はそこに圧力をかけるが奪いきれず。
逆サイドの移った中野まで展開する事に成功。
中野にはフリーだったので余裕をもってクロスを送るとハモンが落として石原が美しいボレーで先制。




先制後に広島の前プレスが復活するも前半と同じ形なので仙台のビルドアップを阻止できないので結局仙台に好きなように攻撃されてしまう。
そして、奪えないので仙台のミスを待つしかない状態だった。

椎橋のトラブルとダンに祈れ。


仙台はクローズ処理に入る。富田をアンカーに投入し逃げ切りを図る。
ただ、残念ながら前半に見せた532の脆さは解消されていなかった。
また、途中出場した矢島がボールに食らいつきすぎてスペースを空けてしまうので前半より守れていない状態だった。
しかも、椎橋がダンと接触し途中退場。交代枠は使い切っていたので10人で戦う事に。
かなりしんどく中盤はほとんど機能しなかったが、シュミットダニエルがファインセーブを連発し一点を守り切り逃げ切った。


最後に

仙台はポジショナルプレーが復活する事が出来たのは良かったとおもう。
札幌で見えた光はトンネルの出口だった事を実感し結果に出す事も出来た。
鳥栖戦後はポジショナルプレーがもう元には戻らないのでは無いかとすら思った。
個人的にはものすごくしんどかった。
ただ、心を鬼にして厳しく。
この日の広島のようにビルドアップ阻止する手段が無く、
44の撤退守備に相手にはこの日のクオリティは常に出せるようになりたいとは思う。
まだまだ、僕らが目指す頂は上にある。成長しないといけないわけです。
まだまだ課題はあるんで。

広島は前回5月にやった時よりもルーズでファジーだったと思う。
個々がさぼったり圧力をかけきれなかったりする場面があり気になった。圧縮442をやるチームはこれが致命的なエラーとなる。
これで5連敗なのもうなずける内容だった。そういう意味ではやれた事がやれなくなってもったいないように感じた。


蛇足

なおこの勝利で川崎が優勝決定。2連覇。
川崎はセレッソに負けたので仙台のおかげです。
実は僕が理想としていた形。ね。このお返しは。。。わかっていますよね?笑

You gotta go,go 立ち上がれ Fighter go on 光射す方へ

札幌 について

初のACLへ正念場。鹿島が猛追してきている。 
仙台には勝ち、3位を確保したい。 
その中でボランチが2枚出場停止は痛い。 
新たな組み合わせでも自分たちの強さを証明できるか。 

仙台 について

絶賛トンネルに突入中。 
前節の鳥栖戦は自分たちを見失ってしまったゲームだった。 
天皇杯の磐田戦も前半は凄く酷いゲームで今季ワーストの内容。 
後半はある程度立て直し勝ち切ったものの、 
磐田がサブ組中心というところもありトンネルを抜けたとは到底思えない。 
どう立て直すか。何を修正したらいいのかすらわからない状態に見えた。 
このゲームではどうなるか… 


スターティングメンバー 

スタメン

前半 


◆523の守備 

仙台は立ち上がりから前プレスをかける姿勢を見せる。 
523だった。 
まずは、532で札幌とミラーにすること。 

352


そしてもう一つ、 
ミシャ式4バックで3VS4を作られ数的有利を作られる。それを仙台は整理出来ていた。 
中央の2枚は石原が見る。という決まりがあった。 

ミシャ式


ただし、ルヴァン決勝の湘南より対人を意識した532だった(マンマーク気味) 
そのデメリットとして、札幌のシャドウが降りてきた時にパスコースが消せず 
DFラインから1本のパスで中盤を通過される。 

532シャドウ降り



湘南式と表現するが、本来は下記のように3が絞ってシャドウへのパスコースを消すのが正解なんだと思う。 
#これは、長崎が対仙台としてやっていた。 

352_湘南式
 

話を戻すと、 
なので、簡単に中盤を突破され決定機を作られる要因となった。 
上記のような問題はあるものの狙いはちゃんとあって仙台の守備の秩序は守れていた。 
したがって、何度かは札幌のビルドアップを阻害していた。決定機を作られた割には守れていた印象だった。 
#すごい矛盾している一文だけど... 

◆椎橋が位置的有利を確保する 

仙台のボール保持時のお話。 
前節の鳥栖戦はリャンを使い突然の和式サッカーになってしまった。そのため混乱を生んだ。 
ここ最近ポジショナルな位置の確保が出来ていなかった。 
しかし、この日は椎橋がポジショナルな位置を確保し、縦パスを入れていた。 
なので、札幌が前プレスをかけていも椎橋がフリーになっていた。 

椎橋のスペース確保

このように、矢島は和式ボランチっぽい動きになってしまいボールサイドに寄る。 
しかし、その動きすらも利用しスペースを確保し縦パスを入れる椎橋。 
椎橋のスペース確保から縦パスこそが監督の求めていたプレーだと思う。 
ここ数戦のキーワードだった「縦パス」の解はこの日の椎橋だったと思う。 
そして、41分の攻撃は久しぶりの美しい位置的有利からのシュートだった。 


後半 

仙台は決定機を作られながらもゴールレスで折り返す事に成功。 
攻撃は椎橋を中心にポジショナルな位置を確保できつつある。 
なので、後半はもう少し仙台のペースになると思ったが… 

◆空洞化を強制され間延びさせられる 

ところが、主導権を握り決定機を作ったのは札幌だった。 
前半よりCBが幅をとり大外にいることが多くなった。 
これによりシャドウも引っ張られ大外に立つケースが増えた。 
そうすると中央の3レーンの中盤は仙台が2枚札幌が1枚 という状況で空洞化し、 
札幌へのシャドウへのパスも容易に入れられることが出来た 
後半の図2

前半の課題と同じで、仙台は人に対して守備をする。 
でも、この場合危険な位置はどこですか?というのを整理してほしい。 
危険な位置は、もちろん中央の3レーンなんですよ。 
そこに対して人がいない。そして、空洞化して間延びするというのはちょっと頂けない。大外で運ばれる分には怖くない。ということを認識してほしいとは思う。 

札幌要因で間延びしたのは間違いないのだけれど、 
これを加速させたのは矢島だった。 
矢島が攻撃時にトップ下に近い3トップの下に位置する事が多くなった。 
なので、ネガトラが発生すると後ろに椎橋+最終ライン。 という状態だったのも付け加える。 
なので、ある意味バランスをとるために仕方なく 
矢島に代えてハモンを投入。そして、野津田ボランチだった。 

◆仙台と札幌の違い

当たり前な話、中盤空洞化しているのは札幌も同じ。 
なので、最終ラインがむき出しで中盤の守備が機能していない。 
ある意味肉を切らせて骨を断つ。みたいな戦術なのに、仙台は決定機を作れなかった。 
これは、3トップの仕掛ける意識の違いだった。 
札幌はジェイがポストのためにゴールに背を向けプレーする事はあっても、 
チャナティップ、三好は最終ライン対して仕掛け突破出来るようにゴール方向を向いてのプレーが多い。 

ただし、仙台は阿部、石原はポストのためにゴールに背を向けるプレーが多い。 
野津田はストライカーでは無いので最終ラインとの駆け引きというよりは、中盤に降りてのプレーがおおい。 
なので、あまり最終ラインに対して圧力がかからない。 

最終ラインに圧力をかけたくて、ハモンを右に置いたのだと思う。 
左に置くと大外に流れてしまう。今欲しいのはゴールへ向かう動きなので、 
ただし、ハモン右は彼の良さはあまり出なかった。そして、求めていたゴールへ向かう動きも足りなかったように思う。 

仙台1期目のハモンであれば出来たかもしれない。 
でも、柏にいって左ウイング(本来の姿)に戻っていたので中央や右のプレイになれるのはもう少しかかるかなと思う。 

◆仙台に足りないものを示すジャーメイン

つまらない失点だった。そこについては書くつもりもない。 

失点直後に入ったジャーメインが仙台に足りない仕掛ける意識を植え付ける。 
というか、ジャーメインはそれ出来ないだけなのだが。 
ボールを持ったら前向いてドリブルで仕掛ける。 これで仙台の攻撃は活性化しチャンスを作れるようになった。 
PK獲得したのも偶然ではない。 天皇杯で点を取ったのも偶然のように見えるけどこの仕掛ける意識があるからである。 
立ち位置を意識しすぎて、この縦に仕掛ける意識が圧倒的に足りない。 
西村はこれがあったのだ。立ち位置を確保するのもうまかったしそこから仕掛けることもできた。 
去年は石原がそういう役割だった。ただし、今年は西村がフィニッシャーとなったので、アシストのために仕掛けず下がってチャンスメイクする事が多くなった。 
なので、西村不在後仕掛ける人がいなかった。 
それを明確に示したのがこの日のジャーメインの荒削りなプレーだった。 

最後に 

今思い返せば長崎に負けて以来、「縦パス」というキーワードにチャレンジをしてきた仙台。 
そのチャレンジに失敗して歯車が狂ったわけだが、 
ここにきてようやく課題が見えてきた。 
「縦パス」というチャレンジには椎橋が答えを出し、 
残りの課題は 
 ・最終ラインに仕掛けること。 
 ・椎橋野津田以外に立ち位置を確保できる選手を増やす 
  
になってきた。 
1つ目は阿部が本来は出来る事なんだと思うがずっと出来ていないので、 
ジャーメインかハモンに期待したい。 
ただし、ハモンはもう少し時間がかかる 
となるとジャーメインになる。諸刃なのかもしれない。 
でも、僕は大きな期待をかけている。今即座に出来るのはジャーメインしかいないのだ。2つ目は奥埜が戻ってくれば解決するとは思うがそれではつまらない。 
なんとか矢島が理解してくれれば仙台は飛躍的に成長すると思う。 
もちろん、リャンでも良い。 

このように課題が見つかればもうそんなに時間がかからない。 
解決は時間の問題だ。 
やっとトンネルを抜ける光がみえてきた。 

が、次節は広島戦で野津田が使えない。頭が痛い… 
 

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