2020年07月



スタッツ

スタッツ

スターティングメンバー

スタメン

前半


似た者同士

仙台と柏。似た者同士だったと思う。
ビルドアップはお互いに最終ラインから前線へ蹴る。
仙台はいつも通り、ターゲットはゲデス&ジャーメイン。
ただし、1トップは赤﨑なのでそこはターゲットにはなりえない。
柏のターゲットはオルンガと両ウイング。
両ウイングは仙台が前に出たときに裏が空くのでそこを上手く付くような感じ。
お互い蹴るので仙台はいままで前から嵌めていたやり方が効果的ではない。
赤﨑がボールに食いつきすぎたせいもあるが、サボった札幌戦よりは食いついた方が心象に良い(苦笑)

前半立ち上がりはお互いストレス無く前線にボールを蹴れた。そこで優位にたったのは仙台だった。
06分の蜂須賀のクロスからゲデスのヘディングシュート。
13分の中原のサイドチェンジからジャメ道渕で右突破して最後混戦のシーンなど
出だしは悪くは無かった。

中原の起用の理由と頓珍漢な保持

仙台は中原をIHに使っていたが、どうやら仙台はいつもより蹴り合いせずボールを握りたかったように見える。
実際に中盤から繋いでいくシーンが多かった。

仙台の保持時の立ち位置

中原が落ちてきて、椎橋とWボランチになり、ゲデス-道渕がシャドウ的な立ち位置。
ウイングに石原とジャーメイン。
という立ち位置を取った。

たぶん、これはいつものように蹴り合いになると強度が保てないから保持しながら体力温存
という事を考えたのかなと思う。
ただし、この中原落ちるのが柏の前プレスの目標となってしまう。
20分の失点がまさにその形。
ジョンヤから中原に渡った時に三原に圧力かけられ十分な余裕ないまま縦に付ける。それを奪われカウンター。
そして、簡単にひっくり返され失点してしまった。

中原投入は川崎戦ではうまく機能したが、それはお互いに間延びした状況であった。
今回のように規律が保てていて強度がある時間帯で使えるほど整理出来ていない。

機能しない保持

また、そのユニット出来にもイマイチだった。
運ぶ役割だったジョンヤで良かったし、中原が落ちてくるのではなくてジョンヤのために高い位置取ったほうがスムーズに行った気がする。
また、落ちてくるのであれば運べない吉野側で落ちて蜂須賀と吉野を助けたほうが良かった。
この辺り凄くあべこべで頓珍漢な仙台だったと思う。
もしかしたら、その場のノリでやってみた。てへぺろ。であっても全然おかしくない雰囲気であった(地獄)


給水時の修正がゲームを決める

そんな、幼稚な仙台に柏のネルシーニョが大人な修正をする。
それが29分の給水タイムに契機に実施。
ここでの対応が勝敗を決める。

仙台がいつもよりボールを持ちたいと見抜いき、前から奪う作戦に変更。

給水後の修正

4-4-2に変更し、椎橋基準で2トップを待機。
中原には三原をマンツーマン的につけ、中央を封鎖。
ビルドアップを助けるために落ちてきたSBに対してSHが高い位置で圧力をかける。慌てて出て縦パスを奪ってカウンター。
という形であった。

これが見事にハマり40分に追加点を得た柏。
それだけでは無く給水タイム以降自陣脱出すら出来なかった仙台。
ロングボール大作戦も多くのメンバーがビルドアップを助けるために降りてくるので3トップが孤立。セカンドボールを拾えず地獄のような給水後であった。

後半


中原を下げないことで保持を整理

そんな自陣で地獄の無限ループにハマった仙台は中原をむやみやたらに下げるのを止める
また西村起用し、右ウイングで裏を狙わせる事でベクトルを前に向けさせず、今年の仙台に戻すと早速、ジョンヤのパスから赤崎が抜け出しクロスに反応した西村が押し込み、CASKからの復帰後初ゴールを決め、1点差に詰め寄る。
これで再び戦えるとなった状態になった仙台。

また、赤崎が重要にとどまらず左右に流れゲデスが中央にいるようなポジションチェンジは良かったと思う。
これも、その場のノリだった気もするが…

強度保てず間延びした状態での博打

がしかし、その戦えるぞ!となったのは一瞬であった。
中3日3試合目でコンパクトにできず間延びした中盤。
柏のGKからのビルドアップに対して仙台は前で嵌めようと試みる。
間延びする中盤

しかし、圧力掛からず高橋から簡単に逆サイドに展開され、最終的に中央の江坂に入る。
ここで、普段より椎橋が孤立していたが、
そして、その孤立してて味方の戻る時間を稼ぐべきだったはずの椎橋が博打で一発で奪いにいってしまう。
それをものの見事に外されオルンガへ。
やってはいけないオルンガと吉野のよーいドン。
ペナ内では赤子の手をひねるようにあっさり交わされ失点。
ゲームの行方を決める3点目が決まってしまう。

あゝ無情

その後はちょっとどうしようもなかった。
中盤間延びし個人の能力で戦うしかなくなっていた。
ただ、何度も(というか、ほぼ全試合で書いたが)仙台の最終ラインは質は高くない。
そこに、オルンガや江坂やら仲間の質でぶん殴れるとどうしようもなかった。

そして、最後には吉野の心は折れてしまいパニック状態に。
最後は荒治療。平岡を投入。吉野を一列上げる事を実施。

それでも、失点は止まらず。5失点の大敗となってしまった。

最後に

大敗であった。
そして、前半の内容を見るとそれは当然だよね。っていうほどちょっとグデグデな内容だった。
後半立ち上がりは上手く修正出来たように思えたが、強度が落ちて力尽きてしまった。
それがすべてだった。
吉野がどうしても悪く見えてしまうが、そもそもオルンガと対面であの形を作られたら代表クラスのCBではないと同じ結果になったようなように思う。
そうならないように前線から圧力をかけてオルンガに対して渡らないようにすべきだったが、その強度が保てなかった。
やはりかなり詰まった日程での疲労が蝕んだと思う。

従ってこの試合はあまりポジティブな面は無かったと思う。
しかしながら、西村がウイングでもだいぶ動き方が分かってきた。
とか、小畑君がちゃんと尻拭いしてやっぱりスーパーな事を示したりだった。

ただし、逆にいうとそれだけで、最後までファイトした仲間が羨ましく、そういう姿勢を見たかったな。というのが率直な意見である。
ただ、それは柏はやることがハッキリしているから出来る事でありこの日の仙台はそういう状態では無かった。

もう終わってしまった事なので切り替えて、そして修正してもう一度チャレンジしよう。
とりあえず、これで休めるのでコンディションを戻してもう一度戦える状況を作ってもらうしかない。

ハイライト



スタッツ

スタッツ

スターティングメンバー

スタメン1


前半


前で嵌めて先制点

仙台が再開後やってきたの集大成みたいな形に3+3でパスコースを消し限定して奪う。
というやり方。これも川崎に通用する。
間違いなく通用した。
1点目長沢のゴールシーンはその集大成であった。
一点目
川崎相手にこれが出来るチームがどれほどあるだろうか。
少なくても僕はそんなに多くないと思う。

後ろで撤退して追加点

とはいえ、川崎はさすがというか前から奪う回数はこれまでより少なく4-5-1で撤退するシーンが多かった。
でも、それは想定済み。
よく我慢していたし焦れずに守備が出来ていた。
去年なんかは撤退した時に課題になっていたのが、攻撃への移行だった。
ただ、今年は両翼で羽ばたける。
その翼でペナ内のクリアから20秒でにつなげた。
それが2点目の形。
カウンター

道渕が良く決めてたのだが、その局面を作ったのはジャーメインであった。
この辺り木山さんのチーム設計図は上手いと思う。

文句ない前半

ということで、ケチのつけようがどこにあるだろう。
完璧な前半だった。

川崎は今シーズンビハインドを負った事がなかった。
その相手に2得点。2-0のリード。
しかも、川崎は今シーズン初の複数失点。
どこに文句があるのだろうか。
というか、川崎おかしいだろ。なんだそれ。圧倒的じゃないかよ…

後半


システム変更と前プレス

川崎の反撃は4-2-3-1のシステム変更だった。
後半
トップ下へと移行した家長を上手く使い前進する。
動く家長

動く家長なのだが、椎橋が家長に合わせて動いていいのか。というとNoなんだと思う。
アンカーが動くと、CB前に大きなスペースが出来るので、小林に自由に使われそうだったので、動かないのが正解だったとは思うが、、、
家長を止める方法が無かった。
また、家長のサポートを受けて三笘が動き出し、個人技で仙台を翻弄することになった。
さらに、状況を悪くしたのは仙台は3点目とって終わらせよう!という前節の反省だったかもしれない。
そして、それが失点に繋がる。
失点


そして、2分後にゲーゲンプレスを食らっての失点。
これで同点に。
同点ゴールはチャレンジした結果だと考えている。
疲労で長沢、ジャーメインでの陣地回復が中々出来ない状況でクリア一辺倒ではやられる。
だから、繋いだ。
去年であればクバがショートパスで繋ぐなんてことは無かった。
でも、ロングボールでは状況が好転しない。なので繋ぐことにトライしただけである。
結果的にそれが失点に繋がったとしてもこのトライは未来に活きるはずである。

プランB!

そして、トドメは小林の美しいジャンピングボレー。
これであっという間の逆転。
正直ゲームオーバーかと思った。
ところが、それは間違いだった。
仙台はもうひとつ武器を持っていた。それが中原であった。
ダブルボランチにしてボランチから展開。
間延びした中盤を活かして決定機を作りだしていくもゴールネットは揺らせず。
それでも、木山さんのプランBを見るには十分だったと思う。

最後に

逆転負け。
2-0から2試合連続勝ち点を落とす展開に。
サポーターにとってもチームにとっても辛く悔しい試合が続いてしまった。

だとしても、このまま続けていけば良いと考えている。
迷わず貫いてほしい。
何も問題ない。前半素晴らしかったじゃないか!!
前半の最後にも書いたが川崎相手にあそこまで出来るチームが何チームあるのだろうか?
それほどに今の川崎は強い。

後半は単純に完成度の差が出た。
それだけである。個人的にはそこは今後の楽しみとすれば良いんじゃねいのかな。
なんて思うんです。
札幌戦ではちょっと個人を咎めたけど、この試合はそういうのは無かった。
全員が勝ち点に向けて戦ったいたし、やれることはすべてやった結果なので仕方ないと思うしかない。

ただ、悔しいよね。っていうのはある。
こんなに悔しい思いしたくないから今言っている道を信じて貫いてほしいと思う。
一番「悔しい」のは結果を出せないチームに対して何も出来ない自分の状況なのかもしれない。
やっぱりスタジアムで声を出せないって辛いよね。。


ハイライト



スタッツ

スタッツ

スターティングメンバー

スタメン

スタメン1
サブ

前半


木山さんのミシャ式対策

ミシャ式という特殊な戦術に、手倉森さん渡辺さんと歴代の監督が様々な手段で対抗してきた。
(ミシャにサッカーをしていない。とシャビ大先生のようなことも言われたりもした)
そんな仙台の歴史があって、木山さんも歴代監督のようにちゃんと対策をしていた。

対策は2つあって、ひとつはロングボール大作戦。
ロングボール大作戦

札幌はドウグラスを椎橋番をさせてそのほかは最終ラインに同数でプレスをかけてきた。
それに対して仙台は小畑を使い3vs2の数的有利を作り出す。
そして、そこからロングボールで両ウイングをターゲットにしていた。
右のジャーメインはサポートは道渕のみで基本的に一人でやり切る。という設計。
左のゲデスはジャーメインのように一人ではやり切れないので長沢もゲデスサイドに寄らせサポートし、ゲデスの部分は関口と長沢とコンビネーションを使い突破する設計だった。
また、ロングボールを蹴る事で札幌のカウンターを防ぐ意味合いもあったはず。
札幌の一番怖い形はカウンターであって、それをさせなければ互角以上に戦えると考えたような気がする。

そして、もうひとつ。これはミシャ式の急所。
急所

4-1-5になる1の脇がトランジション時に空くのでそこをIHに使わせる。
そして、IHがフリーになり最終ライン引き付けてジャーメインに渡し勝負させる。
右サイドが多いのは単にカウンターの破壊力がゲデスよりジャーメインの方が怖いからだと思う。
やはり、ジャーメインのスピードは恐ろしく武器になるということだと思う。
そして、それが先制点に繋がった。
何度かチャレンジしないといけないのかなと思ったのだが、一発で決めてくれたのは嬉しい誤算であるが、この日のこのシュートはかなり落ち着いていた。
素晴らしい。

止められないチャナティップ

さて、仙台の作戦はうまく言った。
そして、カウンターも札幌にさせなかった。
また、固定砲台福森にも仕事させなかった。
福森の固定砲台

福森のロングボールは札幌の武器だと思うがそれは仙台が4バックのスライドで見事に対応。
それでも、オープンな展開になってしまった感がある。
その要因はチャナティップだ。
チャナティップの個人技

チャナティップが図のようにIHの裏に入り込んで仙台陣営を突破しようとする。
今までのチームもこの狙いはあった。
ただし、椎橋がうまく壁を作って縦に突破させず、サイドに追いやっていた。
が、チャナティップは個人技で椎橋を突破。
そして、ここを突破されると仙台の最終ラインは脆いので決定機になってしまう。
前半は小畑が素晴らしい対応で踏ん張ったがどう転んでもおかしくなかった。

荒野の軽率な退場

仙台が先制したもののどう転んでもおかしくないほどオープンでお互いにチャンスがあった。
そのバランスを崩すしたのが荒野の軽率な退場であった。
確かに審判団がゲームスピードついていけず微妙な判定が何個かあったが…
関口と競り合った時に自分のフラストレーションを爆発させてしまった。
飯田主審の前で関口を蹴って退場。
これは関口が老獪だったのかもしれない。

そこから仙台は決定機複数回作ったのだが「すげのすげーの」を3回ほど発動され追加点を取れなかった。

後半


前半の修正と追加点

仙台にとって怖いのはIH裏に潜り込むチャナティップ。
そして、彼の個人技である。
それさえ止めてしまえば仙台は主導権を握れる。
一人多いこともあって椎橋がチャナティップに専念することが出来た。
そして、チャナティップへのパスを寸断してしまえば良い。
後半の修正

そして、これが2点目の布石だった。
狙い通りチャナティップのパスを椎橋がカットそのままの勢いで運んでミドルを放つとついに菅野の牙城を崩し待望の追加点を取れた。
ここまでは完璧だった。はずだったのだが。。。

ひとりサボればすべてがズレる

追加点の直後に失点をする。
これが痛かった。
ただ、この失点はちょっと色々容認出来ないので取り上げる。
1失点目

個人を攻めるのがすきじゃないし、名指しも嫌いなのだ。
だけど、、、
赤﨑には悪いのだけれどちゃんと指摘しないといけないので書くことにする。
この1失点目は何でもない相手自陣でのFKからビルドアップだった。
仙台も守備をセットしていたので簡単に失点する場面では無かった。
ただ、この時赤﨑が守備をサボる。
すると、ボールホルダーにゲデスが食いつく。
ゲデスが食いつくと中央のパスコースを消す事が出来ないので、中央の田中にでる。
本来ゲデスが見なければならない進藤は誰も見れずフリー。
そこからルーカスに簡単に展開されクロスからあっさり失点。
赤﨑のサボりから仙台のセット守備がドミノ式に崩れていったシーンであった。
チームはひとつの生き物であって、ひとりがサボると崩れていく典型的なシーンだったと思う。
このチームは質が足りない。
だから、全員がベクトルを合わせないといけない。
それが出来ないとこのようになってしまうのだ。

ちょっと感情的になるけど、赤﨑は1トップ向きじゃないのはわかってる。
苦労しているのもわかるけれど、だからこそやれることはやってほしいなと思う。
去年の長沢のように間違っても良い。
頑張りがわかれば推せる。
ただ、頑張りもせず(そういう風に見えちゃう)サボる選手は残念だけど推せない。
それがサポーター心情だ。
だから、この失点は海より深く反省してほしい。ここは技術とかじゃない。
意識の部分なので修正出来るはずだ。

数的有利だけど数的不利

ちょっと話がズレたので戻すとこの1点で勇気が出たであろう札幌。
ここから特攻してくる。大きな博打に出る。
数的同数が数的不利

これが、前に全リソース突っ込む。という選択だった。
ひとり足りないならバランスを気にせず全リソースを前に突っ込んで前で奪う。
攻撃し続けろ。という選択だった。
札幌の前は9vs8で数的有利。 逆に後ろは3vs1で圧倒的な数的不利。
それでも、勝ち点を得るには…という選択だった。

もちろんカウンターでひっくり返されると決定的な3失点目をする可能性があった。
いや、その可能性は大きかったと思う。
ただ、それを活かせない仙台。カウンターはすべて不発。西村はいいタイミングでシュート打てず、赤崎山田はファールで止められる。
最終盤に札幌のカード数は多かったが、それはカウンターを必死に止めた結果だった。
札幌の執念だった・そして、その執念に仙台は屈した。
同点になったCKは不運だと思う。
けど、流れを見ると当然の結果だったのかもしれないとも思ってしまう。

最後に

勝ち点2を失うゲームだった。
勝ちたいという執念で上回ったのは札幌だったので妥当な結果なのかもしれない。
途中出場の選手。特に3トップは迷っている最中だとは思う。
なかなか自分の良さを出せないのも理解できる。
ただ、それでも情熱や執念の部分でも淡泊に見えるのがどうしても辛いなと思う。
珍しく感情的な事言ってる気がするがそういうところだと思う。
期待してるんだ頑張ってほしい。

さて、再開の湘南戦以降勝てず2分1敗となったが、チームとしてはある程度出来ているのでこれを続けていくしかない。
チームとしては何もおかしくない。
むしろ、今日のスタメン組はやれることが広がっており充実感があるのでは無いかとすら思う。
問題はやっぱりサブ組。
そこが花開ければ僕らはきっと大空だって飛べるはずだ。
大丈夫。信じて行こう。

ハイライト



スタッツ

スタッツ

スターティングメンバー

スタメン1

スタメン2

サブ

前半

評判が良い下平監督。そして、横浜FC。
去年の大分といい、J1昇格組は凄く論理的なチームが多いなぁという感想を抱くことになる。

択を強いる立ち位置

さて、その横浜FCは仙台の守備対して惑わす立ち位置をとる。
択を強いる横浜

GKがビルドアップに参加する。
このGK参加はJリーグでもよくあるのだが、ここからが面白い。
4バックになるわけじゃなくてCBが1列上がってボランチとしてプレイし始める。
なので、3-4-2-2と書ける。いや、正確に書くと0-3-4-2-2となる。(ついに1-3-1-4-2とか書かないと表現できないチームが出てきた)

こうやって立ち位置を取ると仙台の選手たちは誰を見ればいいかわからない。
そして、いつもの立ち位置でもパスコースを消せない状況になる。
これが序盤横浜FCが優位に立った要因である。

GKが参加出来なければ!

ただし、GKが参加出来なければ仙台は嵌められる。
それを証明したのが8分。(不運にも六反が怪我してしまったけど…)
3バックなら嵌められる

長沢が面を作ってパスコースを切る。
出される先にはジャーメイン、ゲデス、そしてアンカーには関口がついてボールに圧力をかけ奪うことは出来ていた。
なので、GKを含めるビルドアップさえ奪えれば仙台は優位に立てそうな感じがあった。

時間がたつと修正する仙台

そして、遂にGKを含むビルドアップも対策する。
嵌める仙台
松下がアンカーの佐藤をCBで一列あがる小林を背中で消しながら、GKに前プレスをかける。
両ウイングはWBへのパスコースを消しながらCBに圧力をかけていく。
こうすることで、横浜FCは簡単にビルドアップ出来なくなった。
仙台は高いところで奪えるのだが、クロスが合わなかったりパスがズレたりでシュートまで行けなかったのは切なかった…

保持時の狙いについて

仙台の攻撃設計図についてだが、横浜FCが同数プレスで嵌めてくる感じだったので
仙台はロングボールに切り替える。
ロングボール大作戦

ターゲットは長沢とゲデス。
ゲデスへのボールは風に流されタッチラインを割ることが多かったが、長沢ターゲットはかなり機能していた。
ほとんどのケースで先にボールを触る事が出来ていた。

なので、仙台としては攻守に機能してたにも関わらず決定機はアディショナルタイムまでほとんどなかった。
それは、横浜FCの圧力のせいだと思う。
寄せが激しく松下を中盤で中々フリーに出来なかった。
そのため、逆サイドへの展開が無く同サイドアタックだけになったのは辛かったのかもしれない。
蜂須賀のサイドチェンジは風に乗って一度もゲデスに繋がらなかった。
また、ゲデスに入っても前半はゲデスのキックの感覚がズレでいて、クロスも合わなかった。
湘南戦のように、スライド強要して空いてるサイドに運べればもう少し余裕を持ってたのだが…この前半は出来なかった。

後半


仙台のターン

後半は仙台のターンにした。
仙台は先に失点しているのもあってより前に出ていく。前のめりで横浜FCを嵌めていく
後半の仙台
SBそして、アンカーの椎橋も前プレス隊に加える。
前プレスに全リソース突っ込んで勝負に出る。
ひっくり返されたらゲームオーバーだ。
賭けのようにも見えたが、見直すと木山さんの中では本命の選択だったようにも思う。
そして、これにより85分まで仙台がゲームを支配する後半になった

ゴールシーンについて

前プレスから仙台のリズム。
さらに、前半決まらなかった蜂須賀からゲデスへのサイドチェンジが通る。
しかも、ただのサイドチェンジじゃない、WBの裏を狙うサイドチェンジであり通れば一発でチャンスになる。
まるでトレント・アレクサンダー・アーノルドからマネへのサイドチェンジだった。
ゲデスはこのサイドチェンジを受けペナに運んでサクッと同点弾。
サクッと決めるゲデスも凄いがこのサイドチェンジを出した蜂須賀も凄い。
今年の蜂須賀はこのサイドチェンジの精度が素晴らしい。湘南戦もこの日もサイドチェンジでチャンスを作り出していたし、この日はアシストになった。

横浜FCのモデルチェンジ

一方的に殴られ同点となった横浜FC。
60分過ぎからビルドアップは出来ないので諦めて、カウンター中心になる。
モデルチェンジ
SBの裏に2トップを走らせ、松尾がスピードを活かしてフォローする。
仙台はこのカウンターに手を焼くようになる。
62分、65分のカウンターで横浜FCはようやく決定機を作る。
これで、やるかやられるか。の状態になる。

長沢がいないと…

仙台は殴り続けていたが、85分すぎたあたりでボールを奪えなくなる。
それはCFWに長沢がいなくなり、西村が入った事に起因すると考える。
長沢がいないと前プレス時に面を作れず背中でパスコースを消す事が出来ない。
ただ単にボールを追うだけになり、仙台は再び横浜FCのビルドアップに対して圧力をかける事が出来なくなっていた。
CFW西村は良い面もたくさんあった。
攻撃面ではウイングよりもやりやすそうで、ボールを上手く引き出しペナ角取ったり出来ていたのだが、奪い返すことが出来なくなったのでその特徴もなかなか活かせなかった。

最後に

COVID-19の影響でリーグが中断。
そして、再開後いきなりミッドウィークを挟む3連戦というハードスケジュール。
かなり大変だったと思う。その中でメンバーを変えながら1勝1敗1分 勝ち点4を得る事が出来たのはポジティブだったと思う。
ただし、やはり質が足りず勝ち切れない試合だったの事実。
この日も失点には触れていないが、安い失点だったしJ1で戦うCBであればあれはなんとかしないといけない場面であった。
また、守備面だけでなく攻撃面でも決め切れるシーンは何度かあったがトラップミスやシュートミス等ちょっと勿体ないミスがあった。
そういう質の部分を上げていくのが今後の課題とはなる。
ただし、2月かなり心配した状況からはかなり改善していた。
それは本当に良かった。
まだ始まったばかりでこれから質も上げて勝てるチームになっていくことを願っている。

ハイライト


スタッツ

スタッツ

スターティングメンバー

スタメン2

スタメン1

サブ

前半

土曜日の湘南戦に仙台は成長を見せてくれた。
そして、そこから中3日。木山さんは驚きメンバー7人入れ替えを実施。(こんなのプレビュー役に立たないよ)
そして、ベンチには強化指定選手のアピアタウィアと真瀬が入った。
木山さんすごいよ!歴代監督ではこんなこと出来なかったよ(これも降格がないからか)

ワンサイドアタック

さて、ゲーム。
これだけメンバーを変えると流石に湘南戦と同じ。というわけには行かない。
木山さんはそれはわかっていて、先発した個の良さが出るように湘南とは別の戦略を立てていた。
それが、ワンサイドアタックであった。
ワンサイドアタック

ちょっと懐かしいCB起点のひし形をにしてSB-IH-Wingでひし形作ってボールを前に進めるぜ!っていうポジション取りをしていた。
各スタートポジションは違うが、18年の良い時の仙台がやっていたビルドアップに近かった。
さらに、ウイングに入った時には
ワンサイドアタックその2
SBがオーバーラップで外側を駆け上がり、IHがハーフスペースをインナーラップで駆け上げる。
そうやって、ボールホルダーのウイングを追い越してチャンスを作る。
ウイングはその走り込んだ彼らにパスを供給する。
アメフトで言うとQBとレシーバーの関係のようになっていた。
なので、ウイングですら前節と役割が違う。この日のウイングはウイングタスクじゃなかった。
そんな感じで前半20分ちょっとすぎまでは仙台がゲームを支配する。
この時間に決定機が4つあってこれをひとつも行かせなかったのが敗因だったと思う。

ゲテスすごいぜ!!

ワンサイドアタックで輝いたのがゲデス。
4つの決定機のうち3つはゲデスが絡みチャンスには9割(当社比)ゲデスから生まれていた。
ゲデスは視野が広く一発で急所を突くパスを出せ、橋岡と対面していても前向ける個の強さも持ち合わせていた。
最初にみたYoutubeの動画と全然違うけど、スーパーだった。
特に10分の山田に出した逆サイドへのロビングスルーパスは凄かった。
ウイイレでL1+△のロビングスルーパスのように一発で裏を取るパスであった。

もしかしたらゲデスがウイングに居なければこのワンサイドアタックが成立していないかもしれない。
逆に言うとゲデスがいたからこの方法を選択したともいえる。
(もちろん、ジョンヤがいるというのもあるけども)
事実、ワンサイドアタックの図面では右も書いたけど、実は右からはほとんどチャンスを作れなかったものそういう事だと思う。

4-5-1の時間が増えていく要因

攻撃の話はそんな感じで、今度は守備のお話。
仙台の支配する時間は前で3-3の守備が出来ていて浦和に対してボールを運ばせなかった。
(ま、デンの入り方凄くが悪くて苦労してたのでビルドアップがうまくいかないというのもあった)
DF理想

こんな感じで、仕組みは湘南戦とほぼ一緒なので、詳細は省く。
浦和のビルドアップ

ところが、この3-3を維持出来なくなり4-5-1の時間が多くなる。
その要因は、柏木が中央に固執しなくなってゲデス前に柏木が流れたりするようになって、
ゲデスが柏木に行くか、橋岡のパスコースを消すか迷う。
ここで、3-3のDFですべてのパスコースを消す事が出来なくなるように見えた。
ただ、理由はこれだけじゃなく浦和のビルドアップの形が複数あってそれらを駆使して
仙台の3-3の守備基準を破壊していったように感じた。
ただ、ざっくり書いているのは何故ならよくわかってないから。
で、4-5-1の時間が多くなる。
4-5-1のDF

4-5-1になると、仙台は相手から奪える方法が無いように見えた。
逆に浦和はビルドアップが自由に出来るようになって浦和の時間が増えた。
また、仙台の4-5-1の辛いところは、CBの運ぶドリブルに対してIHが対応する。
というところで、IHの負担が凄く多い様に見えた。

そして、4-5-1の弱点は…後半の失点のお話にも繋がるのでそちらで詳細は話す事にする。

後半


3-3の守備からカウンター!

前半アディショナルタイムに失点した仙台だったが、すぐに取り返す。
後半頭は3-3前からの守備が復活。
ショートカウンター

湘南戦でもあったが、関口が奪うスイッチを入れアタック。
最終ラインに戻されたが赤﨑がパスコースを消しながらサイドに誘導。
サイドに出されるが、柳が連動で圧力。
ここでは奪いきれなかったものの苦し紛れに送った杉本へのボールをジョンヤが奪い、カウンター。最後は赤﨑からのクロスを山田が決め同点に追いつく。
これを狙っていた仙台。ようやく狙い通りの攻撃が出来た。

60分以降は殴り合い

50分に追いついた仙台。
仙台が少し良い時間が続くが60分以降はお互いに強度をなくし間延びしオープンな展開になる。
そこで、仙台は一人でフィニッシュまで行ける、西村とジャーメインを投入。
そして、長沢も入れてウイングの単独突破からクロスで決めるぞ!という意思だった。
ただし、ウイング勝負のところで勝てなかった。
間延びしているので、前半のようにIHやSBのサポートが無いため1v1を制さないといけない。
それがこの日は出来なかった。
逆に同じ理由で投入されたマルティノスが仙台脅かしたのとは差があった。

どうしても、オープンな展開になると質の差が出てしまう。
なので、こういう展開は仕方ないのかなと思う。

失点のお話

で、失点のお話。
「2点とも質の部分で劣った」といえる。
1点目は山中のところ、そしてレオナルドに吹っ飛ばされるジョンヤ。
2点目も興梠のところ。またしてもジョンヤが一発でやられてしまった。

仙台の最終ラインの守備強度はかなり劣る。
去年もシマオマテがいないと簡単に失点したところからもわかるだろう。
そして、今シマオマテがいない。
吉野が入ったけど守備強度が高い選手とは言えない。
(吉野はそもそもCBが本職ではないわけだし)
なので、最終ライン勝負を避けるために3-3の守備を仕込んだ。
3-3の守備が出来るときは最終ラインに負荷がかからない。それは素晴らしい工夫だった。
問題はそれが出来ないとき、すなわち4-5-1で撤退になった時は辛くなる。
なので、出来るだけ最終ライン勝負にならないようにするしかない。

あと、浦和のアーリークロスが多かったのはそういう事情を狙って、CBとレオナルド勝負を作るためだったのかもしれない。(書いててふと思っただけですが)

小畑すごいぜ!!

最後に、小畑凄いぜというお話で〆る。
湘南戦もこの浦和戦も安定しておりあぶなかっしい場面は無かった。
それだけでも合格点なのに、64分のマルティノスのシュートを防いだのは規格外だった。
あのレベルのシュートはたぶん今まで経験したことないと思うのだが、あれしかないタイミングで止めた。

あのセーブは驚いた。18歳じゃない。ちょっと異次元で仙台は10年GKに困らないかも。
と思ってしまうくらい素晴らしいセーブだった。
また、1試合7セーブをこの試合で記録したが、10代で7セーブを記録したのはJ史上初だそうで如何に歴史的な事をしているのかがわかる。

小畑に関してはとにかく素晴らしすぎてほめる言葉が見つからないほどである。

最後に

仙台に、ユアテックスタジアムにフットボールがベガルタ仙台が帰ってきた。
実に4か月ぶりである。
しかし、その4か月ぶりに帰ってきたフットボールは日常では無かった。
サポーターがいない。チャントがならない。
聞こえるのは選手、監督の声、ボールを蹴る音、体と体がぶつかる音。そして、主審のホイッスルであった。

情熱的な両サポーターのチャントは聞こえてこなかった。
ユアスタはまだ日常では無い非日常であった。
無観客ライブで向井秀徳@ナンバーガールが「異常空間Z」と叫んだが、
まさにこのユアスタも「異常空間Z」であった。

そんな中で行われた試合。
ゲームは仙台が勝つべき試合であったが前半幾度とあった決定機を決め切れず、
逆に外したことは罪である。と感じる罰を受け一発で決められてしまう。
後半も同じであったゲデスが決定的なチャンスを外し逆に一発で興梠に決められてしまう。
内容は良かった。
それは事実である。
ただし、勝てなかったので満足してはいけない。
立ちはだかるのは質という根本的な問題なのかもしれない。
そことの戦いということで、ベガルタ仙台は18年の続きをようやく出来る状態になったのかもしれない。
質で勝てないなら工夫するしかない。
そして、内容は良かった試合は勝ち、内容悪い試合でも負けないチームにならないといけない。
内容良くても負けているようではまだまだだ。
ただ、そういう上を目指せるチームになれる可能性を見せたゲームでもあったと思う。

2月にはこんな事言えなかったわけで、それはほんと良かったと思うのだ。

ハイライト


↑このページのトップヘ