2021年04月


スタッツ

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スターティングメンバー

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前半


4-4-2のミラーゲーム

お互いに4-4-2のミラーゲーム。
そして、横浜FCは意外と可変せず4-4のままビルドアップをする機会が多かったために
仙台としては守備基準が作りやすくこれまで以上に前で奪えた。

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ただし、仙台の左サイドでは奪えないのは氣田の守備基準が作れない事もあるが、
時折、左サイドに顔を出す瀬古の影響だった。

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このように瀬古が降りる事で氣田がピン止めされてしまい、SBが自由になり、
右サイドのようにSH vs SBの対面が作れなかったのが理由。

バランスの悪い左サイド

引き続き左サイドのお話。
ミラーゲームの説明でも触れたけれど、仙台の左サイドで横浜FCは時間が作れるのでそこから、対角パスで攻撃をしようというの横浜FCの狙いだった

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ただし、風が強く対角パスの速度が落ち距離も伸びない。
さらに、真瀬vs松尾で真瀬がほぼ完封したことで、横浜FCは狙い通りなのだがなかなか突破口が開けないという状況だった。

そんな中でも仙台は先に失点してしまう。
それも左サイドが問題だった。
とはいえ、またまたCKからの失点でそれはそれも問題なのだけれども
それ以上に気になったのがこのCKの取られ方であった。

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この試合ほぼ唯一の右から左へのサイドチェンジをされた対応でスライドしながら対面を見るという状況になったのだが氣田が明確に動き方を誤ったことで、石原に対して1vs2で数的有利を作られてしまった。

なので簡単にクロスを上げられ平岡が何とかクリアしたもののCKとなってしまった。
氣田のこの時の対応がやはりまずい。

また、攻撃にも機能しない。

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それは石原と氣田ともに中に入るベクトルが得意なので、SH、SBともに動きが被っていしまい大外誰も使えないってなっている。
氣田を使うなら大外タスクをがっつりこなせるSBが
石原を使うならば大外タスクをこなせるSHが欲しいなとも思う。

後半


オッティ+マルティノスの両翼でそらをとぶ

仙台の反撃はオッティとマルティノスを入れてからになった。

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この二人がSHになった事で、両サイド中外どちらも使えるようになり、
仙台がサイドを制圧して押し込む時間が圧倒的に増えた。

彼ら二人が中に位置取り裏を取る動きが秀逸であり、
特に初登場となったオッティはスピードというよりも、フィジカルの強さを武器に引き付けて肉弾戦を制し剥がしていく個人技
そして意外な事に周りの選手を使う事もうまく初出場と思えないくらい左サイドで輝いていた。
また、マルティノスも相手を押し込んだときは素晴らしい。
ドリブル、裏抜けクロスパスやはり一級品。
久しぶりにマルティノスの良さを感じれた時間帯。(フラグ)

マルティノスの難しさを感じる失点

ところが、仙台はなかなかフィニッシュまでいけない。
ペナには入れるが中央まで入れない。

なので、決定的なシーンは作れない。そんなこんなしてるとクリアをキープされカウンターを刺される。

とはいえ一度は左サイドでスピードダウンさせたのだ。
なので、失点はしないと思った。
縦に行けなくなった横浜FCは4-4のブロックの中に入れず、逆サイドへボールを持って行く。
時間がかかったら横浜FCは仙台の4-4を破壊する力は無い。と思ったが
マルティノスが全然戻ってこない。
この時間かなりあったにも関わらず画面にすら入らない苦笑するしかない。
そして、そこを突かれての失点だった。
マルティノスの使い方難しい…

命を継いだ2ゴール

2点ビハインドとなり、このまま負けたら精神的にダメージが大きい。
せっかくチーム状況が良くなってきたのにこの裏天王山に負けるとすべてが無になってしまう可能性が出てくる。
と思い始めた82分仙台に関わる全ての人に勇気と希望を与える追撃弾を西村が決めた。
これが大きかった。
そして、この前のCKを奪ったのはマルティノスの裏取ってクロスからセカンド拾って。
という流れ。なので後半の選手交代は攻撃面では素晴らしいのだ。
攻撃面では(苦笑)

さらに、90分に吉野が決め遂に同点に追いつく。
このCKを奪ったのはオッティが個人技で粘って奪ったCK。
なので、なので後半の選手交代は攻撃面では素晴らしいのだ。(2回目)

そして、最後の最後に蜂須賀のクロスから皆川が合わせるもわずかにゴールを逸れて
2-2の痛み分けとなった。
仙台は0-2と追い込まれたところからの勝ち点1ゲットは実質勝ちに近いドロー。
ダメージが大きいのは横浜FC。そんなゲームとなった。

なお、見直したら最後の皆川のヘディングは思ったより決定的であれ決めないとなーとは思う。

最後に

代表ウィーク後4-4のセットされた守備はかなり整備されてきて好印象。
なのだが、現実は印象とは少し違う。4試合で5失点は多すぎる。
印象的には1失点か2失点くらい。のイメージにはなっている。
そして、その理由はセットプレー。といか、CK。
4試合で3失点。失点の内訳で60%以上を占める。
ざっくり言うと、完封したマリノス戦以外の全試合でセットプレーで失点している。

ということで、課題は明確。
これは修正しないとだめ。絶対にだ。言うまでもないけど。
でも、逆に言うと、セットプレーが守れるようになれば4試合で2失点だけになる。
これなら十分に勝ち点を奪える。
なので、セットプレー早く修正しようぜ!って思っている。マジで。

ハイライト



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スターティングメンバー

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はじめに

まず、最初に言っておきたいのは、
実はルヴァンの清水戦、そして、神戸戦、徳島戦と失点は重ねてしまったけれども
冷静に振り返ってみれば実は失点の局面は限られていた。

清水戦、神戸戦の1点目はトランジションの局面
神戸戦の2点目と徳島戦はセットプレー。

で、鳥栖戦や湘南戦のように相手の保持から決められたシーンは無くなっていた。
ルヴァンの清水戦で4-4-2の手ごたえを感じた人が多数いたと思うけど、
それは気のせいじゃなかった。ということがこの試合が証明したんだと思う。
代表ウィークで試合が無かったところで、4-4-2を一度落とし込んだがそれが良い方向にいってる。
その証明が初の無失点に繋がっている。

ということで、ようやく自分たちの方向性が正しい証明が出来た試合であったと思う。
では、能書きを垂れていこう。


前半


決戦は大外

マリノスの特徴は速い3トップ。
特にウイングがSBの裏を取った時のスピードはJのレベルを超えている。
逆に言うと、ウイングを止めてしまえばノッキングする。
ということで、決戦は大外の勝負になった。

仙台は基本的には徳島戦と同じ4-4-2の中央閉鎖+ビルドアップ隊は放置する戦い方。

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でここでポイントになるのは徳島戦好き放題やられた仙台の左サイド。
本来は蜂須賀を使いたかったがやはりコンディションの影響なのか、今日もベンチから。
なので、石原は徳島戦を克服しないといけない。
そして、相手は仲川というスピードスター。
ここで後手を踏むと4-4-2の中央閉鎖の意味がなくなるが、この日仲川と五分の勝負が出来たのがかなり大きかった。
もちろん、突破される事もある。だけれども五分ならば平岡のカバーが間に合うし、時間を作ればクロスに対してのポジションも取れる。
ということで、ここの左サイドは徳島戦ほど劣勢にならなかった。
それが、この試合一番大きな事実だったと思う。

そして、右はエウベルは中に入ってくる。それを真瀬がほぼ封じ、大外を使う高野に対しては加藤が必死についていきクロスを楽に上げさせない。
時に加藤が最終ラインに入って5バック気味になってでも高野を抑える。

これで、仙台はマリノスをノッキングさせる事にほぼ成功。

一番危なかったのは27分のシーン。
トランジションで刺されそうになるものの石原がファールで止める事に成功。このあたり石原の守備強度も上がっている。素晴らしい。
そして、32分の嫌なCK3連発も乗り切って仙台はマリノスをノッキングさせる事に成功した。


縦に速くそして、赤崎

あと、この日特徴的だったのはボール保持。
ほとんどクバに戻す事は無く最終ラインから常に縦パスを入れ続けた。
その立役者は受け手の赤﨑。

赤﨑がスペースを探し間間で、最終ラインからの縦パスを収め続ける。
徳島戦で、赤﨑が味方と味方をリンクする。と書いたけどこの日もそう。
こうすることで最終ラインからのボールを引き出し続けた。

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そこから、サイドで縦に速く刺したい。ただし、ここが少し弱い。
特に左サイドの氣田がさせない。
氣田の得意なタスクは縦のベクトルでは無くて横のベクトルで相手を外すこと。
なので、この縦に深く刺す。というのは得意じゃない。なので、仕方ないが他に変わりも居ない。
マルティノスは後半で話すけれど、出来るけどやらないし、いろんな問題が出てくるので使えない。
なので、ここは関口復帰を待つしかないとは思う。

ただし、氣田の横のベクトルで外せるのは貴重なので必ず必要な場面はある。
もっというと縦に刺せるようになったら、香川を超える。頑張れ。

そこで、気が付く右サイドのエグさ。
それは、また次の機会に書くことにしよう。この右サイドの新人コンビはハッキリ言うとえぐい。


松下を使いこなす上原

赤﨑が縦パスを収めるので、常に前向きにプレーが出来る松下及び上原。
松下が前を向いた時の天才っぷりはこれまでにも幾度と書いてきたが、
上原だ。
そんな松下を前目に配置しながら後ろでバランスとり、
松下を使いますよ。僕は。っていう雰囲気から自らが必殺のスルーパスを出す。
36分のスルーパスは素晴らしかった。西村のトラップが足元に入ったため抜け出す事が出来なかったが…

また、この2ボランチは天野を消し続けゲームからほぼ消した
ということで、
2試合連続で上原、松下を並べたが、そのコンビネーションは攻守に良くなりバランスも良くなっている。


後半


大外に顔を出す天野

仙台の4-4-2を崩せなかったマリノス。
後半中央で消された天野を大外まで持って行く。

ここで、数的有利を作って前線までボールを届ける。
パターンは2つ。

天野が中盤SH-SBの間に落ちてきて受けるパターン。
もうひとつはSBの裏に入るパターン。

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こうすることで、クロスを放つシーンが多くなる。
ただし、仙台も修正。
それが、人基準では無く配置で封じた事に価値があると思っている。
相手のビルドアップ隊に対して前を4枚にして前進を防ぐ。
こうすることで、天野がサイドに流れてもそこを使えない。

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このシーンを見て仙台の4-4のブロックは完成したと確信した。
前節徳島戦ではこのSHの立ち位置が定まらずアンストラクチャーな状態に自ら陥ってしまい前進を簡単に許すシーンもあったが、
この日はストラクチャーな状態を保ち続けた。


戦いは物量だよアニキ!!!

ってことで、仙台の4-4を攻略出来ないマリノス。
ならば、物量だよ。ということで、オナイウを入れて4トップ。
4トップで仙台を自陣に釘付けにする。
オナイウは落ちてきてボール運べるし、裏にも抜け出せるしで天野よりも躍動していたように見えた。
天野は消せたけど、オナイウは消せない。
なので、マリノスが主導権を握る。
ただし、仙台も体を張りながら跳ね返していく。
こういうスクランブル時の体の張り方もだいぶ良い時に戻ってきたと思う。

物量で押しつぶされさらに、中3日で運動量が落ちてきてマリノス陣内に入れなくなっていく時間となった。

3人かえでインテンシティを取り戻せ!

ということで、74分に3枚変え。
ただし、ピッチ上に赤﨑が居なくなったこと。
その代わりに入ったマリティノスが自由すぎるで仙台はストラクチャーな状態を作り出せない。
マルティノスが前に来いよ!というアクションを見せたが、たぶんそれは負け筋だ。
前に行ったら今の仙台は死ぬ。
なので、いかないで4-4のブロックを作る事が重要なのだ。

攻撃もなんか中央に入れたんだけど勝手に(?)右サイドに寄る。
なので、疲労が見えた真瀬(加藤が変わって真瀬がSHをやっていたが)皆川を投入しマルティノスがサイドになる。
そしたら、今度は中央にいる。
なんなんだよ!!
女心と秋の空!それにマルティノスを添えて!じゃねーよ。こんな自由人使えないよー
と思ってたら試合が終わり 初の無失点試合となった。

最後に

ここまでJ1で最多失点に近い仙台が初めて無失点で終えたゲーム。
この無失点は偶然でも無く必然だった。
4-4-2のブロックが徐々に完成。
徳島戦であやふやなサイドハーフの立ち位置も修正も出来た。
ということで、ベースは出来あがった。
そして、結果もついてきた。
ただ、トランジションで刺されそうで怖いけど。心配はそれだけ。
攻撃は正直、9番が居れば簡単なのになーと思う。
9番が居ないのでサイドからも単純にクロスが放てないので少し辛そう。
また、カウンターでサイドから刺したいけど氣田だと刺せないので半減。
#氣田にはきっと横浜FC戦仕事があるけど、それは想定が当たったら書くつもり。
#期待してる。
なのでどうしても点が遠い。
その中で上原ー松下で中央を割れそうな雰囲気があるのは良い事だと思うがそれが一番の可能性というのは辛いかも、やはりサイドから刺したい。
攻撃はもう少し改善が必要だが、守備は出来上がったので、簡単に負けなくはなったのではないかとは思う。

やはり、こうやって1試合1試合積み重ねがあるチームは面白い。
見直し買いがある。この調子で攻撃も改善していって次は勝とうじゃないか!
そんなポジティブになれるそんなゲームだった。


ハイライト



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前半


仙台の守備思想

仙台の狙いは真ん中を破られる事を防ぐために4-4-2で中央を閉鎖する狙いであった。

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そして、前プレスは実施しない。
今の仙台で前プレスした場合、どこで奪うか明確に出来てないので徳島にスペースを与える事になる。
そして、前にスペースが出来た徳島はそれを使い決定機を作るのが得意なチーム。
なので、勇気をもって前進しない。という選択を仙台はしたのである。

さらに、凄いのは岩尾に対してもフリーにして徹底的にビルドアップ隊に対して相手にしない事だったと思う。
徳島は岩尾から前へ進む事が多いので基本的には岩尾を消したくなるはずなんだけれども岩尾すらも放置し
じっと中央にスペースを消して耐え忍ぶのが仙台の選択であった。

この成果は一定の効果は得たし今の仙台では最善だったと僕は思っている。ただし、問題もあった。


狙われる左サイド

このやり方をやった時に左サイドの強度が弱点となった。
氣田石原が対面守備時に後手に回り圧をかけられない。
また、開始早々01:30の田向のサイドチェンジに対して岸本を倒してファールになったり
6分には裏を完全に取られたりして、この左サイドは完全に後手に回ってしまった。
これが失点に繋がる布石になったと思う。

また、氣田も3バック化する脇のCBに対して圧を掛けたい!という意思を感じる立ち位置をとっていた。
でも、加藤のようにSBと対面する位置で良かったと思う。
何故なら最終ラインは放置。なのだ。
ただ、それが我慢できなそうな雰囲気で仙台はこの左サイドだけは少しバランスが悪かったように思う。

また、さらにこのサイドを難しくしたのが宮代の存在。
宮代がボランチとサイドハーフの間に落ちてきてボールをビルドアップ隊から引き取るのが上手かった。
これでよりこの左サイドから攻撃が加速できた。

失点はCKだったけれども、ま、あれはあまりに酷いから書かないが(笑)
そのCKを得たのはジエゴからのサイドチェンジに対して岸本に強く行けなかったために、
簡単にクロスが上がってしまってCKを渡してしまう。という感じだった。
なので、この左サイドの強度が上がればもう少し仙台は闘えたのだと思う。


保持は出来たという話

奪えないので持つ回数は少ないものの持った時には確実に前進できた。
この日DHには松下と上原。CBにはアピと平岡として、確実にボールを前進出来るメンバー構成だったのでそれが良かったのだと思う。
また、この日良かったのは赤﨑が1列落ちたときに、両SHとDHを繋ぐリンクマンとして機能できていて、
すべての攻撃は赤﨑から振り分けられ両サイド広く使えた攻撃が出来た。
これは、この試合良かった点だと思う。

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ということで、両サイド広く使えそう仙台なのだけれど、左サイドが死んでいた。
というのも、石原はビルドアップ隊なので最終ラインに残る。
氣田は気分はIHなので、中央に残る。
なので左の大外が誰も使えなかった。この辺りも神戸戦の氣田が孤立した状況と似ている。
たぶん氣田は今自分が何をすべきかのタスクを整理出来ていない。
ま、それは仕方ないんだと思う。
本来はSHはIHタスクを行うことになっていた。ところが上手くいかないのでタスクが変わっている。
そして、氣田は3バック時にはシャドウなので、IHタスクで良かったわけであるから、
そういういいのか悪いのかが判断が出来ない。
チーム事情で変わる役割に対応できない。例えば関口のようにTPO使い分けが出来複数のタスクが出来れば良いが
それはさすがに求めすぎである。今は経験を積む段階だから僕は仕方のないことだなとも思う。

持てて点の匂いは間違いなくあったけど得点出来なかったのは左サイドが死んでたからかもしれないなと思った。


後半


守備変化と左サイドの強度アップ

仙台は氣田に代えて蜂須賀を投入し、石原をSHに蜂須賀をSBに配置する。
このことにより守備の強度はアップ。
特に岸本に対しての対角パスをすべて蜂須賀が跳ね返す事が出来た。
というのは仙台にとってものすごく大きな事実であった。

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ということで前半の攻撃の起点を潰せたので後半は徳島にチャンスを作らせず。

この左サイドを突破出来なくなったので、左サイドから中央に戻す展開が増える。
そして、中央は固めてあるのでここで奪える仙台。
そんなシーンが徐々に増えていく。
奪いに行かなくても奪えるようになっていくというのがとても興味深い現象だった。

あと、あまり効果が無かったが、図のように最終ライン完全放置じゃなくなっていて、
アンカーには赤﨑を残して前プレスに西村を走らせるようになった。
これが効果があったかは微妙なところ。
無抵抗よりは良い気もするし、中央封鎖を自ら壊すわけじゃないのでこれはどっちでもいいかなとは思う。


仙台が押し込む展開へ

70分以降には仙台が押し込む展開になる。
しかし、徳島の4-4のブロックをなかなか壊す事が出来ない。

サイドからクロスを上げてもなかなか勝てる選手じゃないので、西村に代わって皆川を投入。
単純なクロスボールでもチャンスにしようという交代。
ただし、相変わらずクロスに競り勝てない皆川。これが今季の辛いところ。
最大の決定機は皆川の前でフリーで頭で触った加藤のシュート。
これが枠に僅かに外れたところ。

このシーンのように皆川がクロスに合わせても勝てないので皆川に引き付けておいてその周りでなんやかんやするしかなさそう。

その後は平岡を入れてツインタワーにするもののそれが機能したわけじゃなくそのまま試合終了。
無念の6連敗となった。


最後に

不思議なゲームであった。
というのは、徳島のビルドアップ隊を自由にさせてしまったら勝負にならないだろうな。と想像していたのだけれども、
自由にしても勝負できた。
一見悪手に見えた前プレス無しの中央閉鎖が実は最善手だった事に少し戸惑いを覚えている。
前半それでも失点したのは残念だったけれども、
後半はサイドバックが蜂須賀になって強度が上がったら完璧に機能してCKもほとんど与えなかった。
そして、相手が崩せない焦りを生み出す事でボールを奪いにいっていないのにボールが奪えるようになる。
サッカーの奥深さを改めて感じたゲームだった。

また前節神戸戦からの反省として、ボールを保持するために、シマオと富田を外し、
平岡と上原を使ったがこれが成功し、
また、セルフィッシュでチームでプレイしてなかったマルティノスも外して加藤を初先発とした。
これは一定の効果があり、この徳島戦はビルドアップも出来チームとしても戦えて段々とスタートポジションに近づく実感を感じられた。(まだ課題はたくさんあるが)

まだまだ勝つには足りない。それでもようやく勝負になる土台が作れた事を認識できたゲームだった。
あとは点を取る仕組みがあればたまになら勝てるようになるんじゃないかと思う。ひとつは左サイドの整理。
そして、赤崎の一列落ち。それともうひとつ何かがあればいい。
その何かを作る作業がこれからになる。負けが込んでいるけど近道は無いので焦れずに作り込んでほしいと思う。

そんなことを思う徳島戦だった。


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前半


仙台のビルドアップとかみ合わない能力

仙台はボールを持ちたいということで、保持に拘る。
でも神戸はそうはさせない。と前から圧力をかけてくる。
4枚でのビルドアップにはFW+SHの同数プレスで苦しむ。

なので、富田を落として3枚で数的有利を作るぜ!
みたいな仙台。
だけれども、そんなの常識で対抗策はもっているぜ。と
2トップとボールと逆サイドのSHを一列上げて3枚での同数プレス。

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こうなっときに仙台はクバしか持てない。
このクバが松下にビシっと通せればひっくり返せる。世界を変えられる。
だけれども、クバにその能力は無いので単純に蹴っ飛ばす。

長沢が居ない仙台はこの蹴っ飛ばすボールを収められない。
この試合赤﨑と西村は可能性を感じさせて良かったと思っている。
だけれども、蹴っ飛ばすラフなボールを収める。まで期待しちゃさすがに可哀想。

ま、もちろん、クバもそれは無理ってことでサイドのマルティノスめがけて蹴るんだけど、
全然合わない。なのでクバまで下げちゃうと仙台の保持アタックはターンエンドを迎える。

一番切ないのは相手自陣に押し込んでセカンド拾ってそれほど圧がかかってないのに、富田→シマオ→クバと下げちゃって
結局クバが蹴っ飛ばしてターンエンドになるシーン。

やはり、シマオ、クバをそろえながらボール保持は苦しいぜ。
仙台の最強の武器なのに現状は武器が重荷になっている。

彼らふたりを起用するのであれば、ラフなロングボールを収められるFWが必要。
ただし、皆川がその役目をこなす事が難しいとわかったので仙台には現在その役目をこなせる素材はいないのが辛いところ。

トランジションで刺される

保持が安定しないので、ボールが前後に行ったり来たりする序盤戦となった。
そして、そのボールが行ったり来たりでしてるうちに神戸に刺されてしまう。

失点の場面は実は真瀬がデュエルで勝ってボールを奪ったところから始まっている。
奪ってカウンターいくぞー!という選択。
でも、いくぞー。となっているのは真瀬と赤﨑と西村。
それ以外は、アクションが遅れて、「いくぞー。」じゃなくて、「あ!!いくぞー」と「あ!!」が入る。
なので、1テンポ遅れている。
敵陣に突っ込む真瀬にサポートが間に合わない。
真瀬はいくぞーってなってるから単騎で突っ込む。
縦を切られたところで、横へ展開。
でも、フォローが遅いからこの横の距離が遠いので時間がかかる。
西村が受けるものの時間がかかったので櫻内が間に合って奪われる。
そこから、一発でサンペールのタッチダウンパス。
古橋が完璧なレシーブからゲット。

という流れのクロスカウンターを食らう。
仙台は奪う事が統一されていない。
このシーンも真瀬が頑張ったから奪えた。
だけど、真瀬がボールを奪える事を見方は100%信じ切れてない。
それは準備した仕組みじゃないから。
だから、奪ったあとのアクションがワンテンポ遅れる。

というお話だと思う。

だったら、もう少し真瀬が周りを見て突っ込むのスピードを緩めて仙台がストラクチャー整えられるまで待つ。
という選択も欲しかった。欲しかったけど、それを新人に求めるのか。
そこまでスーパーじゃないだろう。みたいな葛藤。

何より奪ってカウンターを選択した真瀬が報われない。

2失点後秩序が消える。

その後CKから2失点目をしてしまった仙台。
あの失点は今時オールマンツーマンでストーン役無しなんて守り方があるのだろうか。
そして、それを見抜いてCKの仕組みを作った神戸が見事だった。

まだ、2点差。全然わからない。分からないはずなのに仙台はチームが壊れかける。

ボランチまで降りてきてすべてを自分勝手にセルフィッシュですべてを解決しようとするマルティノス。
そして、前線に張ってもボールが来ないのでマルティノスと同様に1列落ちてくる氣田。
仙台がボール保持しているのに前線に西村しかいない状況。西村は焦れずに自分の役割をこなそうとする。
でも、周りの選手たちが本来の役割を放棄しているからどうしようもない。

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ただ、笑うのはその謎のボランチマルティノスから中央割って西村の決定機になった。
それが、この試合最大の決定機。
あれで真ん中をかち割れるなら苦労しなそうなのだが…

でも、まー結局は偶然の産物なので、再現なんてできないのだけれど。。。

後半


秩序復活

去年はその秩序が崩壊すると盛り返すのが難しかった。
ただ、後半は秩序が戻ってくる。
マルティノスと氣田は必要以上に下がらなくなった。

この辺りモラルを回復でき再びファイティングポーズをとらせられる手倉森さん。
さすが手倉森さん。
でも、まーやらなきゃいけない事はたくさんあるので、さすが手倉森さんとは簡単にはいえないのだけれども…

そして、秩序が復活したから仙台が攻勢になるとも限らない。
というのが難しいところ。

神戸のリスク管理と奪えない仙台

なぜ仙台の攻勢にならないのか。というお話。

それは、神戸のリスク管理をした攻撃にヒントがある。
神戸の後半は2点リードと余裕があるので、無理をしない。
仙台のブロック内に無理せず入らず、シンプルにサイドから攻撃していきクロスで攻撃を終了させる。

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そして、もうひとつは仙台が保持して神戸が自陣でブロック作ったら2トップでのカウンターを繰り出す。
こうする事で神戸は自らバランスを崩すことなく仙台陣に入る事が出来る。
2点奪い返さないといけない仙台なのだけれど、2CBに圧力をかけて自らのアクションで奪う事は実装されていないので、
ひたすらクロスを跳ね返してマイボールにするしかないのが辛い。
そして、マイボールにしてもビルドアップは上手くいかないので仙台の攻撃はなかなか繰り出せない。
そういう後半であった。

CBから前進出来れば…

ただし、うまく行ったシーンも少しある。
1つはアピがボールを運んで前線にボールを届けた。という事実。
これはずっと言ってるしアピはこれが出来るから先発なので、今日は省略。
ただ、73分のシーンとかは最高だったから時間だけは書き残して置く。
やはり、彼は大器。間違いない。

2つ目は偶然だったけれども、シマオが皆川に縦パスを入れて連動して西村がライン裏を破ったシーン。
西村は終始この動きを繰り返していた。
なので、こういう縦パスが一回入ってさえすれば仙台はチャンスを作れるんだと思う。

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なので、やはりCBから前進出来ないのがこのゲームを難しくしている。
従って、この保持を整理できるか、そして役割をこなせる選手を選択できるか。
選択して保持出来るようになった場合、守備強度を保てることが出来るかだと思う。

そんな事を感じさせるゲームだった。

最後に

このビルドアップと守備の強度と全体のバランスをどこで取るか。
それを苦労しているんだけれども、
それって19年の今頃だよね。と思ってしまう。
守備の強度を保ちながらでは、保持が出来なくなってチームとして成り立たなかった。
そして、保持できる最終ラインにしたら、アウェイ清水で守備が崩壊した。

まさに、あの時の状態が戻ってきた。そんな気がしている。
あの時は石原先生と長沢がいたので、ビルドアップを省略して前線に蹴っても彼らの能力でなんとか保持できた。
しかし、今は最初に言った通りそういう役割をこなせるFWは残念だけどいない。
(その役割を期待した皆川は、広島戦とルヴァンのマリノス戦でできない事が判明)

カルドソがそういう役割出来るなら話が早い。
ただ、そうじゃない場合はやはり実直にビルドアップを構築するしかない。
あの19年渡辺晋が苦虫を嚙み潰したように保持を諦めて守備に振ったが、
2年経過した現時点で再びその状態になった。
しかも、たぶん今度はその課題から逃げられない。
そんなことを感じている。

ハイライト


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