2022年11月

スターティングメンバー

TACTICALista_202211271730

はじめに

お久しぶりです。
僕です。
お元気でしたでしょうか。まさかの2周連続のブログアップです。
今回、実は
「Qatar World Cup アーカイブ化計画」というのに参加しておりまして、この試合を書くことになりました。
それで、なぜこの試合なのか。
というと、今大会ベガルタ仙台サポーターとしてはちょっと今までと違うワールドカップだと思っておりまして、
選手としては板倉、シュミット・ダニエルが初めて元仙台の選手としてW杯に立つことになると。
(本当は南ア時の梁勇基なんですが、結局本大会に登録されず有耶無耶にされて終わってしまっています)
そして、ポイチさんも元仙台の選手です。

ただ、それだけじゃない。
オーストラリアにも元仙台がいまして、選手としては寿司をもたらした。ヴァカが代表に呼ばれていて
監督はあのアーノルド・グラハム。
仙台ではサッカー感が違いすぎて苦労しましたがよく考えるとポジションを崩すな。動きすぎるなというのは、
今で言う静的なビルドアップだったんじゃないかと。
それがあのときは受け入れられずガタガタになったわけですが、、、

というので、オーストラリアをチョイス。
相手はチュニジアということである程度オーストラリアがやりたい事も見えてくるんじゃないかということで
この試合になりました。

グループリーグ2戦目ということで、ここまでの状況を振り返ると

オーストラリアはフランスに先制するもその後4失点で逆転負け。
この試合で負ければ敗退が決まる。背水の陣。
2010年南ア以来の決勝トーナメントには負けられないゲームとなります。

チュニジアはデンマークに対してデンマーク相手に粘り強く戦い0-0とゴールレスドロー。
勝ち点1ゲットし初の決勝トーナメント出場には計画通りのスタート。
そして、このオーストラリアに勝ちなんとか1勝1分以上を確定したい状況となっています。


前半


オーストラリアらしさ全開

キックオフからオーストラリアらしいフットボールを展開しチュニジアを圧倒します。
オーストラリアはDFラインから2枚のFWにロングボールを蹴りセカンドボールをCHが広い
サイドに展開しクロス。
という デイス イズ オージーなフットボールを展開してきました。

グラハムアーノルドが就任当初見せたCB3枚にして3-2 or 3-1 でビルドアップをしていく形ではなく、オーストラリアの良さを全面に出したオーストラリアらしいサッカーでした。

対してチュニジアですが、ボールを持つと3-2でビルドアップしたい。
ただし、オーストラリアはCBは放置し、IHに出させない。という立ち位置を取ります。
どうも、チュニジアのCBはボールを運ぶことは得意じゃないようで、ここでチュニジアは困ってしまいます。
結局中盤無理やり縦パスをCHに入れて奪われるか、ロングボールを前線に蹴るかの2択しかなく、どっちもオーストラリアの土俵で序盤は相当苦しい状況になっていました。

チュニジアとしては、セカンドボールCHの出すパスを奪いカウンターがもっとも可能性がある攻撃でしたが、これも最後のパスの精度が悪くフィニッシュまで行けず苦しい前半になったかなと思います。

ただし、デンマーク戦もそうでしたが、最終ラインは非常に強く単純なクロスは跳ね返し、
オーストラリアのセカンドボール奪取からのクロス爆撃には対応できており、
そこまで簡単に失点はしなそうでした。

ただし、このオーストラリアのDFラインから蹴って拾ってサイド展開からのクロス爆撃を防ぐ手段もなくただただペナ内で跳ね返す。
という状況が続きましたが、めげずにそれを続けることで先制点に繋がります。
これも、DFラインからロングボールを収めたデューク。
それをCHに落としてサイドに展開。そして、そのクロスを再びデュークが合わせオーストラリア先制。

このシーンですが、チュニジアが前から奪うような気配を見せて全体的にラインをお仕上げていたので、疑似カウンターのような形になり、DFが戻りながらの守備でクロスに対してセットできなかったのが跳ね返せなかった要因でした。
また、クロスも相手にあたり方向が変わり、ちょうど戻るDFの前に飛んだというのも得点の要因になりました。
少しの幸運もありましたが、2試合連続でオーストラリアが先制に成功します。

対応策はCBからのロングボール

先制されてしまったチュニジアはここから少しだけやり方を変更します。
以前は出しどころがなく困って仕方なくロングボールをジェバリに蹴る感じでしたが、
このロングボールの受け手をシャドウのムサクニやWBのアブディに変更することで可能性を見出したいような感じでした。
ただ、やはりロングボール攻撃はオーストラリアの得意とするところであまり変化は起きず。
むしろ先制後オーストラリアもロングボール一辺倒ではなく中盤でボールをつなぐようになりそこを中盤で引っ掛けてカウンターという形が増えたことでジェバリにもチャンスが訪れ先制点前よりはチュニジアもチャンスを作ることができるようになった印象です。

チュニジア最大の決定機は分にロングボールをアブディに当てスローインをゲット。
そのスローインを早く行うことでオーストラリアの守備を破壊。
そして、ジェバリがうまくスペースを使って運んでペナ内に侵入最後は右WBのドレーガーがフリーでフィニッシュもサウターの渾身のブロックで弾かれ、そのまま1-0でオーストラリアリードで前半終了となります。

後半


4-3-3に変更し変則ビルドアップでリズムを取り戻す

サッシを入れてラドゥニと2CH。その後ろにスキリがアンカー。という4-3-3に変更。
さらにビルドアップ時は右サイドバックのブロンが残って3バック化し、3-3-2のような形を見せたのが最初。
これでオーストラリアをずらすのかと思ったがそれ以降はアンカーのスキリが落ちて3-4-2-1を継続するというあまり前半と変わらない形ではあった。
ただ、入ったサッシのサポートとパスがうまくオーストラリアのプレスのベクトルをうまく掻い潜れるようになりチュニジアがボール保持しオーストラリアを押し込む事には成功しチュニジアが優位を保つことには成功しました。

また、中盤でのボール保持が安定したことでSBがオーバラップからクロスという形も出てきてオーストラリアをペナ中に押し込むことは成功するのですが、
ペナ中でオーストラリアは集中を切らさず、中々2枚のCB及びGKのライアンを攻略できず最後の1手が届かず時間だけが浪費されていく展開になりました。

これぞ、ワールドカップ。これぞナショナリズム

残り15分はお互いにスタミナ切れを起こしますが、そこでダレないのがワールドカップ。
国の威信を背負っているとかいますがまさに、それでヘロヘロになってもダレず集中力はあってオールアウトするような試合が多いですよね。
それが、ワールドカップの醍醐味なんだと思いますがこの試合もそうでした。

お互いに諦めず足が攣って肉体が悲鳴を上げても走りきる。
素晴らしいゲームでした。
その中で前半は自分たちの良さを出し後半は劣勢の中ペナ中の守備を強いられても
集中切らさずに跳ね返し続けたオーストラリアが2010年南ア以来であるワールドカップ勝利を手にしたゲームになりました。

最後に

グラハム・アーノルドはもっと静的なビルドアップに拘るのかと思っていましたが
それよりも、オーストラリア伝統的な良さを生かしたチームを作ったなーという印象です。

確かにアジアカップなどはボールを持つけどどうするのが相手に脅威になるか。
どうやってボールを前に運ぶのか明確になっておらず、まさにグラハム・アーノルドのベガルタ仙台と同じようなチームになっていましたから、こういう戦い方のほうが良いでしょうね。

そして、意外なのですが決勝トーナメントに進んだ南ア以来のワールドカップ勝利でした。
あの時より選手層は落ちてるのは隠しきれないオーストラリアですがこの試合に関しては本当に素晴らしいゲームをしたと思います。
3戦目デンマーク戦たぶん負けなければ決勝トーナメントということで、この勝利でかなり決勝トーナメントに近づいた大きな勝利でした。

一方のチュニジアですが、前半は思った以上にボールを運べずでした。
後半サッシを入れてから改善しましたが、それを前半からできていればとも思ってしまいます。
初の決勝トーナメント出場にはだいぶ苦しい展開になってしまいました。

ハイライト


■ 目次

  • 1.はじめに
  • 2.FW
  • 3.MF①
  • 4.MF②
  • 5.DF①
  • 6.DF②
  • 7.GK
  • 8.枠について

  • はじめに

    お久しぶりです。どうも僕は元気です。
    元気にやっておりました。さて、2022年シーズンも全て終わり、ワールドカップが始まりましたが、我々ベガルタ仙台は2023年は始まっているんだ!
    ということで、他のどのチームよりも早くストーブリーグを始めておりまして、ある程度骨格は固まってきたのかなという感じになっておりますのでこのあたりでひとつアウトプットして自分の頭の中を整理したいなと思って書いております。

    また、昨日ツイートした内容が結構間違いがありそれを正す。
    という側面ももっております。

    FW

    ということで、最初はFWです。
    そして、一番ここが契約が進んでいないポジションであります。
    契約更新者は中山と大卒新人。仙台ユース出身の菅原龍之介。ふたりとなっております。
    また、カルドーゾはレンタル延長せず。満了。
    皆川と富樫はまだ未更新です。

    FW

    今年の仙台の武器は富樫と中山の2トップだったこともあり、富樫はなんとしても残留してほしいなと思います。
    皆川に関しては、途中から出場が多く伊藤監督になっても信頼を掴み切れなかった印象なので、ここは入れ替わりが多いかもしれません。
    また、外国籍の枠も開くので外国籍選手との契約もある可能性もあります。
    来年2トップなのか1トップなのか、シャドウがあるのか。などまだまだ不透明な部分もありますが、あと2-3人ほどは契約するでしょう。
    来年も最終生産者は中山だと思いますので中山を活かせる選手が欲しいところです。(もしくは、中山の代わりに入って1トップできる選手でも可能)

    MF①

    続きまして、前目の中盤です。
    ここは伊藤監督と原崎さんの好みがだいぶ違うのでだいぶ入れ替わりそうな気がしております。

    特に、長崎から引っ張ってきた選手は結構受難のオフシーズンになるかもしれません。現に氣田も名倉も現時点で契約がどうなるか音沙汰がない状態。

    SH_OH

    特にサイドハーフは(もしかしたら、サイドハーフがなくてWBの可能性もあり)中に入ることを求められた原崎さんから大外で貼っておけ。
    が多くなりタスクがだいぶ変わります。
    その中で相良という左利きのクロッサーを連れてきたのはひとつ伊藤監督の色が見えるところ。
    オナイウも右のウインガーなので大外からのクロスみたいな方が得意な印象があります。
    逆に言うと中でわちゃわちゃやって自分を生かしていた名倉、氣田、加藤は中々に厳しい状況になった感じがします。
    残留したとしても、大外タスクを身につけるか、
    サイドハーフじゃなくて、シャドウやIHで自分を活かす道にチャレンジしないといけなくなるでしょう。
    また、河北新報社の記事に郷家友太獲得の記事もあがっており、現在未契約の選手は中々厳しい状況です。(ただし、どこで使うんだろ?感はありますが)

    それと、まだまだ大外タスクをこなせる選手が少ないのでもう少し新加入が増えてもびっくりしない状況なのかなと思っております。

    MF②

    続きまして、中盤の底後ろ目の選手ですが、
    中島元彦の残留に仙台が湧いております。また、フォギーニョ、松下とコアになりそうな選手の残留やエヴェルトンの獲得とここのポジションは早々に陣容が固まった印象があります。
    DH_IH

    残るは富田と梁勇基のベテランコンビをどうするのか。
    というところのみです。後ほど話しますが枠の問題もあり中々厳しい選択があるかもしれません。
    また、田中渉はレノファ山口FCで素晴らしい活躍。サポーター投票でMVPを取ったというところで、どうするのかも注目したいところです。

    ただし、このポジションは相当レベルが高くまたレンタル延長。という可能性も十分にあるだろうと思います。
    個人的には仙台でも十分にやれるレベルにはあると思いますが、相手は中島元彦という難しさも感じるわけです。
    中島元彦がレンタル延長できなければ戻す一択でしたが果たしてどうなりますでしょうか。

    DF①

    サイドバックです。ここは近年層が厚くならず、選手を確保するのがやっと。
    という感じが続いております。
    今年は左サイドバック、内田裕斗が久しぶりに合格点を出せたということで一安心できました。
    ただし、やはりバックアップが少なくここも厚みがもう少し欲しいところです。
    2023年に向けてはコアな選手は契約済みということで、一安心できるポジションでもあります。
    SB_WB

    未契約は石原崇兆と千葉にレンタル中の秋山。
    秋山は更新は無いでしょう。千葉が契約を続けるかどうか次第だと思います。
    石原は仙台としては心強いバックアップ選手ではありますが、現役生活も徐々に終盤を迎えた石原がそれを許すのかという感じ。
    そもそも、もう1列前の選手ですし、もっとやれると思っていて外に出る可能性もあります。
    石原次第ですが、ここは左サイドできる選手が欲しいところではあります。


    DF②

    そして、2022年シーズンもっとも苦しんだポジションがCB。
    安定したのが個々数年平岡康裕ただひとりという苦しみを味わっている。
    ただし、去年くらいからその平岡もコンディションの問題なのか、年齢からくる問題なのかはわからないが、競り勝てなくなっており仙台はクロスに弱い。
    という明確な弱点を生み出していた。
    (それでも、ポジション取って跳ね返す職人芸はさすがだったが、、、)
    その平岡が契約満了になり、レンタルで獲得したテヒョン、佐藤も来年どうなるかわからない状況だけれど、
    小出悠太を獲得し伊藤監督甲府時代の理解者をが加わり、終盤3バックになって存在感がました福森や若狭もいる状況です。

    また、熊本の菅田獲得の報道もありここは力を入れてレベルアップしようとしているのがわかるます。
    CB

    菅田が獲得できれば、あと1枠くらいで満足。そこにレンタル組が契約延長し残るのか、吉野が残るのか。という感じになりそうです。

    GK

    最後にGK。
    ストイシッチと井岡が契約満了。
    杉本大地と小畑くんが契約更新そして、新たに大卒の梅田くんが加わった。
    GK

    現在3名体制ですが、練習の効率とか考えると仙台は伝統的に4名体制になるので、もう1名獲得があるのだろうと予想しています。
    ただし、それはバリバリのスタメン。という感じでは無いとも思っております。
    ある程度経験がある20代後半から30代前半のセカンドGKみたいな感じが完璧だと思っております。

    枠について

    最後に契約の枠について。
    A契約25人ですが、去年は所属選手数が32名もおりました。
    2名は強化指定。またユース卒枠でA契約外が小畑ひとりなので、
    B契約、C契約が4人もいたことになります。大所帯でした。
    来年2023年所属選手はすでに19名います。(小畑くんと大卒の新人2人を含む)
    ですので、A契約枠が残り9名となります。
    未更新の選手が、15名もいると考えるとここから補強が無いと仮定しても半分くらいは契約満了という感じになりそうで、色々と覚悟しないといけないでしょうね。

    また、GKに1人、FWに2人は最低欲しいのでそうなると、その他のポジションで7名しか枠が空いておらず、開幕に埋めてしまうと夏動きづらくなるので1枠は空けるという事を考えるとより厳しいなーという感じになりますね。
    覚悟が必要です。

    しかも、郷家友太、菅田真啓を加えてしまうと2名追加でさらに枠が少なくなる感じに。
    また外国籍選手を今年は整理しましたので、現時点でエヴェルトンとフォギーニョのふたり。
    J2のルールは4名同時出場ができるのであと2名は補強できます。
    ただし、北野さんは外国籍は浦和時代からポルティモネンセ頼みな感じなので
    あまり期待はできないかなとは思っております。
    あの、仙台特有の謎ルートはいったい誰の仕事だったのでしょうか。。。

    そんな感じでここからの発表は心が痛い発表が多くなりそうですが強い気持ちで乗り越え23年開幕戦でお会いしましょう。

    もしかしたら、全部決まったところで第2段を書くかもしれません。
    そんなことを考えているからタイトルに①とナンバリングを入れました。
    その気分になりましたらまたお会いしましょう。ではまた次の記事まであでゅー。


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