僕たちの壁。川崎。
負けはしたが去年のベストゲームは29節。
だからこそ勝って超えていけ

仙台について

現状について

水曜日に大岩が退場。
その代わりは報道によると常田。
楽しみ。そして、帰ってきた関口がベンチ入りするだろうとのこと。

スターティングメンバー

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リャン、常田が初スタメン。
関口がベンチ入り。
蜂須賀、富田、野津田、ジャーメイン、西村は前節から変わらずスタメンだった。
ちなみに古林は怪我では無いが違和感とのこと。

川崎について

現状 について

リーグ戦3試合勝ちなし。
ACLは予選敗退。
ということで悩める17年王者。
そして、小林が体調不良で欠場

スターティングメンバー

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覚醒しつつある知念が先発。
エドワルドネトはお休みで代わりの守田が初先発。

前半

仙台の狙い

まずは最初にリズムを掴んだのは仙台だった。
仙台の狙いは
3142で川崎の4231と守備時に噛み合わせる。
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またまた、わかりやすいようにデフォルメしていますが…

しかし、これだと仙台の攻撃時にも噛み合ってしまうので、攻撃出来ない。
で、仙台はひと工夫があった。

奪ってから、ロングボールでジャーメインや西村の機動力を使ってエウシーニョの裏を狙う。
そこから起点に攻撃を展開していく。
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また、このスペースついたときに奈良がサイドに出てくると野津田や中野が奈良の開けたスペースを突く。
前半立ち上がりの仙台のチャンスは全てこのスペースから生まれたものだった

何故左サイドなのか

右サイドじゃなくて左サイドを狙う理由は家長にある。
家長は立ち位置を守らず自由に動く。
ある意味ポジションの無い選手である。

これは攻撃時にはかなりの武器になるのだが、守備時には居るべき場所にいないのだからそこが手薄になる。
早めに左サイドに展開してしまえば家長はそこには居ないので数的有利を作れると考えたのだと思う。

川崎の攻撃

狙われても構わない。俺たちはボールを持てば無敵だ!的な考えで、使われてるスペースを埋める訳ではなく、ボールを持つ事にする。
二度の決定機はカウンターから縦に早い攻撃からだったが、いずれもポストに阻まれる。
それ以外、川崎らしいパスの数が多く細かい攻撃は機能しなかった。

守田が攻撃に加われないデメリット

なぜ攻撃が機能しないのか。
風間式ではボランチ2枚がよりボールに関わることが重要。
立ち位置的に不利でもボールを受けて止めて前向いて出す。
をしなければならない。
事実、前節の名古屋は長谷川と小林がボールに関われるようになると名古屋の時間になった。
仙台は前述のように嵌めてきたので、守田にも圧力はかかる。それに怖がって、受けれなくなるとどうしても川崎らしいパスが繋がらなくなった。という事だと思う。

左がだめなら右から崩す

さて、仙台は30分付近から仙台は右サイドに狙いを変える。
蜂須賀vs車屋を作るがそこにリャンや西村、平岡がサポートして、数的有利を作ってクロスやサイドからの突破をしていく。
さらにカバーするのに谷口が外に出てくるので、中がフリーになりチャンスを構築出来る。
前半終了間際のリャンが谷口をサイドで外して野津田に合わせたクロスの場面なんかは典型的なシーンだった。

後半

川崎がボールを持って攻める

川崎はボールを持つべく修正をかける。
それは車屋の立ち位置を高くしたこと。
そして、中村をサイド寄り、要するに富田脇に配置そこから数で左サイドを制圧。
実際これは効果的で仙台を押し込む事に成功。
ところが、川崎は押し込んでから決定機を作れなかった。

悩める川崎の問題点

川崎は最終ラインを突破出来なかった。
確かに富田脇で起点を作って押し込んだのだが、仙台の5バックを剥がすことが出来ない。

従って川崎のパスは左の車屋から仙台の5バックに並行にパスを回し大外のエウシーニョが、ハーフスペースで受けたとこでパスが詰まって攻撃が途絶えることが多かった
という流れになった。

風間式なら5バックの間で受けないといけない筈なのだがそれが出来ないので横パスになったのだろう。
しかし、横パスでは剥がせないし、有利な立ち位置を取っている訳ではないのでチャンスが構築出来ない。

立ち位置有利にするならエウシーニョは大外に居なきゃいけない。だけれど、川崎は立ち位置有利を作るチームじゃないので、中に入ってくるのであろう。

結局5バックの間で受ける選手がなく時間だけが過ぎ決定機を作れなかった。
このあたり風間式を忘れつつあり、再構築出来てないのかもしれない。
ただ、そもそも風間式を理解してないかつ川崎を見てない僕には分からない事だが…

仙台は実直にSB裏を狙う

仙台は変化なく川崎のSBの裏を狙う事の継続だった。
しかし、
前半より最終ラインが下がり押し込まれたこと。
ジャーメイン、西村の運動量が落ちたこと。
そして、奈良が素晴らしい対応をした事によってなかなか狙い通りな攻撃は出来ず。
後半は中野の単騎突破からチャンスを作るのみになった。

仙台としては、ドリブラーを投入しボールを運びたかったが関口しかベンチにおらず。
最終的には平岡が怪我で椎橋に代わることで枠を使い果たしてしまった事が痛かった。

それと、この状況で違う狙いがあっても良かったという気もするが、
連戦でそこまで練り込めてないこと、それと体力的にも頭脳的にも疲労が蓄積してたのがわかったので、そこから次の狙いを披露するのは難しことだと思う。

最後はお互いインテンシティが落ち仙台がなんとなく中央で持てるようになったが得点までは取れずゴールレスドローとなった。

最後に

戦術的な振り返りだとこのように淡々としてしまうゲームだったが、
局地のインテンシティはものすごく高く非常にエキサイティングなゲームだったと思う。

仙台は川崎を抑えきり攻撃の狙いもハマって居たので勝ちたかった試合ではある。
やはり前半で得点を取れなかったのが痛かったかなぁと。あと、奈良は敵ながら凄かった。彼が居なければ仙台が勝利していたと思う。

川崎はやはり攻撃の部分で風間式が出来なくなってる気がする。
その理由は分からないが…たぶん風間と直接やってる選手が少なくなったこと。
そして、大久保も東京に行ってちょっとその感覚が違うものにアップデートされてる感もあった。
なので、川崎は攻撃をアップデートする必要がありそう。
そのアップデートするのは風間式なのか、はたまた違う方法になるのか。鬼木さんの手腕が試されているような気がする。
(川崎は最後まで抽象的ですみません…)