次々と試合がやってくる。しんどい。 
やる選手も分析する監督も書く僕も辛い。
そんなGW前のミッドウィーク

セレッソ大阪について

現状

ダービーはちょっと入れ込み過ぎて攻撃が単調になりすぎた。
そこから連戦で修正できるか?

スターティングメンバー

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清武が怪我から復帰でスタメン。
柿谷水沼あたりがローテーションでお休み。

仙台について

現状

磐田戦は完敗。精神的にも戦術的にも立て直す事が出来るか?

スターティングメンバー

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板倉がリーグ戦初のCHで先発。
野津田をシャドウに戻す。
そして、シュミットが関に変わり先発。

前半

442キラーを発揮する仙台

キックオフ直後から両サイドを広く作り大外からクロスからチャンスを作る仙台。

セレッソは442で幅を狭める圧縮守備で来るが、仙台のビルドアップ隊であるCBの両脇に圧力がかけられないので、椎橋から斜めの楔のパスが3トップに入りそこから永戸まで待っていくと永戸がフリーでクロスを上げる。
という形だった。
その流れの中CKのセカンドボールから蜂須賀が決め先制し仙台が先制する。

開始早々から失点してしまったセレッソだが、ここから仙台対策を出すようになり反撃するようになる。

セレッソの仙台対策

442と343のギャップが出来るという事はずっと言ってきた事。
そして、442側はSBのところがフリーになりここには343では圧力かけられない。
従ってセレッソはSBを起点に攻撃を開始する。
20分以降はセレッソがボールを持つ展開になる。
基本的にSHは中に絞り大外をSB1人が使うような仕組みだった。

ただし、仙台は撤退守備で応戦し決定機は作らせない。

仙台の問題点

CHがいい形でボールに関われない事がこの試合の問題点だった。
仙台のいい時というのはCB→3トップ→CH→WB見たいな展開で、3トップからボールを回収し展開する役目がCHのタスクだと思う。
この回収から展開が出来ていなかった。この試合通して6分の野津田の落としを富田が回収し永戸に展開したのみだった。
CHがポジションが低く3トップが孤立する時間が多かった。
仙台が前でボールを待てる時間は3トップだけでも展開まで行けたから問題にはなる事が少なかったが、
撤退守備を始めた20分以降は3トップが孤立し、セカンドボールも回収出来ず仙台が陣地回復が出来ず自陣に釘付けとなった。
なので、仙台は割り切って撤退守備を選択し守り抜くことを決断。

実際40分まではハマっていたが、残り5分はSBから逆サイドのSBと広く使われ、サイドから押し込まれクロス爆撃を受けピンチを招いた。
が、なんとか前半は逃げ切れる。

後半

セレッソの狙いどころの明確化

セレッソはボールを持てる展開になったが、あまり効果的に仙台を崩せなかった。
そこに修正を入れる。
非常に的確だったのはSHの立ち位置だった。基本は仙台のCHの両脇に位置どり起点を作り、そこからWBの裏に動き直すことだった。
このWBの裏は後半開始そうそう杉本が使い、清武や福満が顔を出す事が多かった。

セレッソの逆転

WBの裏から再現性のある崩しが出来てきたセレッソ。同点ゴールはやはりWBの裏から生まれた。
丸橋がボールを運びWBを引き出す。その裏へパスを出し清武が裏抜けそこから杉本とのワンツーから清武が守備の合間を縫うドリブルからゴールを決める。
チームとしての狙いと清武の個人能力が合わさった素晴らしいゴールだった。

これで仙台はWBの裏をケアするため守備時にWBが前に出れなくなる。
そうなるとセレッソのSBがドリブルでボールを運ぶ事が多くなる。
逆転弾はSBの丸橋からボールを運ぶところからだった。
その後中央でパスを回され守備が集まったところを後ろから山口のミドル。弾いたところに清武が詰めて逆転となる。
シュミットはこの日このプレー以外は安定していた。
しかし、このプレーで弾いた場所が悪過ぎた。GKのミスと言われても仕方ないかなぁ。とも思う。

仙台の反撃

これで撤退してるだけではいけなくなった仙台。
ただし、CH2枚がタスクをこなせないため攻められない。
ならば反撃にはCHに手を加えなければならないということで下した決断は富田に変えてリャンだった。
リャンと板倉のCHになった。
板倉が和式サッカーのボランチしか出来てなかったのでそのタスクに専念させる。
そして、CHの前のタスクをリャンが担うという分担性だった。
確かに攻撃は出来るようになる。
ただ、決定機があったかというとやはり分担なので2枚とも必要なところが1枚なので崩すまで至らなかった。
発想自体僕は面白いとも思ったが、振り返った時、やっぱり付け焼き刃だったと思う。
実際打てたシュートはセットプレーの2本だけというのもそれを表してる。
結果このままゲームは終わってしまい今シーズン初の逆転負けとなった。

最後に

CHのタスクをこなせなかったのが全てだったように思う。
特に板倉が和式サッカーのボランチしかこなせないのがきつかった。
CHのタスクを理解できていなかった。
前半はほとんどボールに絡めず中盤を漂うだけ。後半リャンを入れてタスクが和式ボランチで良いよ。っとなってからは存在感を出せたが…それでは流石に辛かった。

板倉問題

結局板倉はまだ川崎が残っていてボールを持った時に外していく感じたったが仙台はボールを持たない時に外して受ける。
なのでその立ち位置をキチンと理解しないとセンターハーフは厳しいように感じた。

ちなみに板倉が後半見せたビルドアップ隊の役割は仙台ではCBの役割で、CHの役割では無い。
そういう意味では板倉がCBで効果的だったのはそういう事である。

とはいえ板倉がCHをやるのは2回目(しかも退場したあのゲーム)なので仕方ない部分もある。怪我人が多くさらに連戦の中なのでどうしてもこういう理解度が低い起用しないと乗り切れないということもあるのだろう。
仙台としては厳しい連戦になっている。