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スタッツ

スタッツ

スターティングメンバー

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前半


仙台の前プレスと清水の前後分断

仙台は前節で完璧なほど良かった3-4-2-1を続けて採用。スタメンも不変。
そして、この日は前節のミラーゲームとは違い相手は4-4-2なのでギャップが生まれる。
そのギャップを上手く活かせるか。そして、守備時はギャップを消せるかが勝負になる。

そういう中で仙台は、清水に対して前プレスで前後分断に成功。
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仙台は前プレスの立ち位置は3-4-3 で前線の3枚はボールサイドにスライドし、最終ライン4枚に対応する。
そして、DHにはDHが対応する事で清水のビルドアップはこの前プレスを外せる部分がなく
前線に張る4枚は完全に孤立。
仙台がハーフコートゲームにすることを成功。

これを回避しようと竹内を最終ラインに下げて3-3-4のようにする時間帯もあったが、
最終ライン3枚と数的同数になってしまうのでこれは仙台がより守りやすい状態になった。
なお、この時SBはWBが対応。(自ら立ち位置のギャップを消してしまう結果になった)

そういうハーフコートゲームの中で17分に仙台はCKから蜂須賀がファーサイドから豪快に飛び込み先制し、最高の立ち上がりととなった。

分断の解決策はサイドハーフの解放

給水後あたりから、清水は解決策を見出す。
それが、SHの解放であった。
ハーフコートゲーム時はSH前線からあまり動かなかった清水だが、
修正後はSHが自由に動く。
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サイドハーフが中盤の間に入ってボールを受けることで清水のビルドアップは成功するケースが増えた。
これによってハーフコートゲームが終了。
仙台は5-4-1で撤退する時間が増えていく。

ただし、この5-4-1で撤退しても安泰じゃないのがこの日の仙台。
この解放され自由に動くSHが2枚とも中に入った時にどうしても守備の焦点が合わない。
金子→西澤が共に中央に入った事に対応できなく、西澤のミドルシュートで同点となる。

5-4で撤退しているのに、中央を貫かれるのはさすがに印象が悪いよね。
っていう失点だった。
ま、確かにミドルシュートは素晴らしいものだったけれども。

整理された保持からの素晴らしい勝ち越し弾

これで、苦しくはならなかった。
この日は、仙台の3バックにしてボール保持が素晴らしく良かったし整理されていたように見える。
これは新任のマルティネス効果なのかもしれない。
と思ってしまう私は単純すぎるか。。。
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CBが運んでシャドウ-DH-WBでひし形を作る。
さらに、清水のSBはシャドウとWBの択を迫られる。
この択は同時に消せないので、どうしてもどちらかが空いてしまう。
という事で仙台は上手く保持が出来た。

なので、撤退すると守れない仙台であったが、こうやってボール保持では計画通りにボールを運べて相手陣内に押し込めたが、この日一方的に殴られなかった要因。
今までならば、前プレスを外された時点で、保持も出来ない。撤退も出来ない。
でひたすらに殴られる状況になっていたので、これは成長。

さらに、こういう保持の局面で、シマオのWBの素晴らしいパスから一気に相手のバランスを崩し押し込みセカンド拾って松下のミドルシュートで勝ち越し。
という局面まで持っていけた。
我々タフになったのだ!!という証明でもあった。

後半


間に入り込む清水と前線のキーマンを失った仙台

前半は概ね良かったが後半は良くなかった。
清水のハーフタイムの3枚交代から一気にギアを上げた清水に一方的に押し込まれてしまう。
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清水は前半ボールを持った時にSHが間を取って上手く出来た。
という成功体験から、それを継続。
さらに、2トップの関係を1枚は裏へ、1枚は引いて間を取る。
と、別のタスクを連動して取るように修正。
これによって、仙台は押し込まれる。

また、仙台は前半に足をひねった長沢が西村に代わっていたこともかなり大きかったように思える。
まずは、守備の局面では、長沢が出来る背中でパスコースを消す事が出来ず、
CBからのパスコースを限定出来なかった。

また、風上にたったのでロングボールが増えた仙台だが、そのロングボールを収める事も出来なかった。

この日実は風が強くロングボールは凄く影響を受けていた。
(前半風上の清水はこれを全く利用しなかったが…)
なので、この風を使ってDFラインの裏へ放り込んで西村を走らせたかったのだろうが、
自陣に押し込まれすぎてDFラインの裏まで狙えず、CBと競り合うようなボールが多くなり
西村では厳しかった。

それもあって陣地回復も出来ず押し込まれていった。

ただし、仙台は耐えていた。というよりも清水は中央しかないので仙台は中央に人数を割いてギリギリのところで跳ね返せた。
ただ、2失点目のところはファンソッコに幅を取られクロスを入れられる失点に繋がった。
中央に人を割いた分サイドに振られると無力であった。

決闘!闘志!気持ち!!

追いつかれた仙台は4-1-4-1に変更し、相手の4-4-2に対して対面守備で対応するようになる。
ここから、1対1で勝ったほうが勝つ!
というデュエル思想に変化する。
そして、それを実行するのに大切なのは勝ちたい気持ちであり、闘志であった。
それを注入したのは関口であったと思う。

関口のイエローから突然試合は激しいものに変化し、仙台はこの関口のイエローから5分間で3枚もイエローをもらう事になる。

正直この3枚のイエローは技術的には褒められたものでは無いのだけど、
それでも自分が止めなかったら負けてしまう。という気合の入った守備であった。

そんな突然、気持ち勝負になったゲームは86分。
清水ゴール前でのFKを途中から投入された浜崎が素晴らしい駆け引きと素晴らしいキックの精度で直接清水ゴールを射抜き三度仙台が勝ち越し。

この後清水はヴァウドを前線に上げてパワープレーに出るが、風下で上手くいかない。
仙台はこの1点を守り切り激しい打ち合いを制し16位に順位を上げた

最後に

気持ちの入ったゲームであった。
非常にエモーショナルなるなゲームであった。
今年降格は無いのだけれども、
仙台はそんな事気にしていなく本当に降格があり死んでも残留するような戦い方であった。
この日もザ・残留争いの非常に白熱したゲームだった。と思う。

その中で勝敗を分けたのはやはり、気持ちのところだと思っていてそれを関口がちゃんと注入したんだと思う。だから、勝ち越せた。

仙台はこれで初の連勝。
良くなった部分もある。勝てるようにもなった。
ただし、やっぱり5-4にしているのにまるで守れる雰囲気が無い守備が気になる。
本文中も書いたけれどやはり5-4にしても真ん中ぶっ刺されるようでは厳しいなと思うの事実。

ただ、やっと地獄から這い上がり16位まで来た。
本来の残留圏の15位までは勝ち点3差。
そして、その15位横浜FCとは得失点差はほとんどなく、横浜FCが負けて仙台が勝てば
15位確定となる。他力もあるけれど、それでもここまで来たらなら15位して
俺たちは本来でも残留しただぞ!と胸を張って終わろうじゃないか。
だから最終戦も勝って終わろう。

しかも、おまけでホーム初勝利が付いてくるわけだからね(笑)

ハイライト



スタッツ

スタッツ

スターティングメンバー

スタメン

前半


清水の保持時の狙いと右サイド

キックオフ直後主導件を握ったのは清水であった。
清水は主に右サイドから仕掛けていった。

清水の保持

右サイドはヘナトがビルドアップを助け、金井と金子が仕掛ける。
そして、トップ下の後藤がペナ角を取るような仕組みであった。

左は西澤が落ちる事が多めその代わりファンソッコが高めで幅を取る。
そこからは右サイドと同じ。
大外から斜めに入れてペナ角を取るような仕組みであった。

そんな保持アタックで右に対応できなかった。
ヘナトと金井の対応で西村が迷い後手を取られる事が多かったように思う。
なので、右から決定機が作られた。
ただ、西村が守備がイマイチだった。しかし、意図的だった可能性がある。
今までの試合と違い守備をある程度免除したような気がする。
それは後で書くとして、兎に角右からキックオフから決定機を作られるのだが柳が守備で踏ん張りCBと連携し跳ね返したのが大きかった。

仙台のこの試合の狙い

さて、西村守備タスク免除は仙台の狙いだったという仮説についてである。
この試合仙台は今までの非保持で嵌めて奪ってカウンター。
という色から保持でボールを動かして主導権を握る意識が強かった。

仙台の保持アタック

清水の守備は4-4-1-1で椎橋を後藤で見て展開させないぜ!という意思を見せるが
仙台は浜崎から運ぶ事が出来た。
これは清水にとって想定外だったのかもしれない。
そして、浜崎が持つと竹内が迎撃に来るのだが、その竹内空けたスペースを関口が使い逆サイド展開。
西村がそこを単独で突破しろ。そして、決めろ!という設計図だった仙台。
それなりに効果的だったと思うし、前半10分過ぎからは主導権を取り戻せたように見えてまずまず狙い通りだったと思う。

給水後サイドチェンジ多めの清水

ただし、給水後は再び清水のペースになる。
立田からのビルドアップだった。仙台は間違いなく想定外だったんじゃないかなと思う。
少なくても俺は想定外だった。
清水の変化

立田から運び、逆サイドに展開し蜂須賀の背中を取るようなサイドチェンジが増える。
これに対して仙台は誰が対応するか苦労していた。
2CBには2トップが対応なのだが、ボランチが落ちてきてその基準を崩す。
SBが対応するとファンソッコから運ばれる。
と苦戦。
また、立田1枚だけがサイドチェンジ出来るのなら2トップをマンツーマン的につけてしまえば良いのだが、落ちてくる竹内もサイドチェンジを蹴れるので竹内、立田を見ないといけない。
2トップがこの二人対応するとヴァウドから運ばれる(サイドチェンジは無いが)
という感じで久しぶりに非保持状態で苦労した仙台だった。
ま、この日のテーマは保持で上回る。
だったので、これまでの試合ほど非保持の対応は落とし込んでないのかなと妄想している。

保持時の課題

なので、非保持嵌められない。より保持出来ない。
もしくは、保持出来てもゴールへの脅威が足りない。
というところを課題にした方が正しそうな前半。
何故か、というとトップ下の関口が下がりすぎてしまう。
ビルドアップを助けるためなのだろうが、そうすると、前が3トップだけになってしまう。
さらに、真瀬はストライカーでは無く大外タスクペナ外からクロスを上げる事だったので
ペナ中にはなかなか入らない。
となると、西村と長沢しかペナ中にいない事になる。
しかも、この試合西村で刺す。だったので、西村がペナ中に入るのだけれどその時に長沢しか点を取れるところに配置していない。
なので、点を取れる感じは無く西村が独力で刺すしかなかった。
もちろんそれはわかっていてそれで良しとしたと思うが…
前半は少なくてもゴールには足りなかった。

後半


仙台の修正と清水の非保持の悪化

前半の課題はきちんと修正し、関口が下がるのは改善した。
また、清水の非保持も修正。ただし、清水の修正は修正と言えるのかは微妙。
むしろ悪くなった気がするが、、、

後半

清水の修正は4-4-2 に変更して中央を封鎖したい!だったのだが、2トップの基準が良くわからず、ボランチがちょっと開くと2トップはパスコースを消せないので簡単につけられる。
開いた仙台のボランチが受けると清水のボランチが食いついちゃうのでボランチ感が空くので関口がそこで受けるようになった。
なので、前半よりもペナ中に人をかけられるようになったため攻撃的にそして、清水を押し込めるようになった。

西村と心中も。。。

ただし、残念ながらゴールは生れなかった。
西村と心中。
最後の最後まで西村を引っ張ったがゴールは生れなかった。
やはり、最後のサードに工夫も足りないし精度も足りない。
それはわかっていて、まだ、仕込めていないのはわかっていて、だからこそ西村にぶん投げたのだ。
西村がノーゴールで石原と変わった時点でこの試合は決まったのだ。
仕方ない。そういう運命だったのだ。

最後に

この試合保持で行こう。
というのはわかる。清水の非保持はまだまだ未完成で、行けると踏んだのだ。
実際持てたし、決定機も作った。
足りなかったが…
そこに虚しさも感じてしまって、それは錆びついたんだ。とハッキリとしてしまったからで、2年前であれば間違いなく仕留めていた。
それも1点では無く複数点仕留めていた。そのくらい清水の非保持は良くなかった。
あれから二年。
僕らは保持を諦めた。
非保持に展開してピンチを乗り切った。
それは理解している。そうするしかなかった。
ただ、改めてこう目の当たりにするとあゝ…
と思ってしまうのである。わかってはいるはずなのに。
ただ、ここから再び保持にもチャレンジするよ。という第一歩だった。
間違いなく第一歩であり、ようやく18年のホーム清水戦くらいから止まった針を動かすところまで戻ってきたのかなと思う。
ここから再び頑張っていきましょう。磨いていきましょう。磨いて行けば錆は取れる。
錆が取れれば切れ味は戻るから。

ハイライト



スターティングメンバー

スタメン

前半


ボールを持たずに相手を動かす~前プレス編~

この試合ポイントだったのは、仙台の非保持局面の整理だったのだと思う。
握ろうと意思を見せる清水に対して前プレスを仕掛けショートカウンターを仕掛けた。
といっても仙台は2トップから激しい前プレスを仕掛けるわけでは無く、
仙台の2トップは背中でボランチへのパスコースを消すポジションを取る。
それによって、清水のCBは大外へ出すしかなく大外へ展開。そこに仙台は激しくプレスをかけ奪う。
という設計だった。

前プレス

清水は2CBは余裕があるので、保持してビルドアップを試みるが中央は閉鎖されているので
大外に誘導。そこで奪われてショートカウンター。という感じ。
仙台にとって大事なのは、この奪った瞬間のピッチが発生している出来事であった。
奪った瞬間、清水は立ち位置を良い立ち位置をとれず。
そして、仙台は良い立ち位置をとっている。という状況が出来上がる。
これは、本来仙台が保持してパスを繋いで相手を動かし自分たちは良い立ち位置をとる。
という事をしたかったのだが、今シーズン結局出来なかったのだが、
それと同じ状況をボール非保持からの前プレスで奪った瞬間に作りだしていた。
この辺りがとても興味深かい事象であった。

先制点の19分の局面は仙台が作りたい理想的な形だった。
奪った瞬間に、ボランチとCBの間をとってフリーになっているハモン。
ここに立田が食いつくが、
その空いたスペースに関口が走り込んでシュートと理想的なゴールだった。

もちろん、清水がとても立ち位置が悪くビルドアップにGKが参加するわけでもなく、ロングボールを蹴るわけでもないので嵌めやすく、
仙台の作りたい状況をすごく作りやすい状態だったと思う。

ボールを持たずに相手を動かす~ロングボール編~

そして、もう1つ保持局面からボールを蹴って相手を動かし、そこに圧力をかけて簡単に処理させず、窮屈な状態でクリアやパスを強要する。
そうすることで、パスを選択する時間を与えず自由を奪いセカンドボールを回収する。
これを繰り返す事によって清水に対して布陣を立て直す時間を与えず仙台が良い位置をとる。
こうする事でも、自分たちは良い立ち位置を。相手には悪い立ち位置にする。という狙いだった。
(崩れ立ち位置を復旧するには本来はパスを繋いで時間を作る事が必要なのだが、それをさせない仙台の守備があった)

という感じでロングボールを使う。そして、そのロングボールは何通りかちゃんと狙いがあった。

ロングボール

清水の前プレスを交わす設計

さて、そんなこんなで非保持がこの日の大きなテーマだったのだけど、
実はちゃんと前プレスを外す設計は出来ていた。
この日の仙台は前に圧力がかかった時にGKを使って前プレスを回避する事が出来た
これが仙台に出来て清水に出来なかった事だった。
仙台の前プレス

そんな感じでほぼすべての局面で仙台が優位にゲームを進められた。
良い前半だったのだが、1点しかとれなかった。そこだけが気掛かりだった。
仙台はこの内容だと修正しようがなく、清水は修正点がいくつかある。
こういう時に清水の修正が完璧だとゲームがひっくり返る事が良くある。
そういう展開におびえるハーフタイムだった。

後半


ロングカウンターと追加点

しかし、その思いは杞憂に終わる。
清水がキックオフ直後仙台に押し込み仙台の右サイドからクロスを上げるがペナ内で仙台が跳ね返す。そのボールをハモンが納めて、裏に走った道渕へ出し、二人のワンツーで相手のペナまで運ぶロングカウンター。
シュートまでは行けなかったがCKをゲット。
そのCKを平岡がニアフリックでゴールネットを揺らし、前半のウチに取りたかった2点目を
後半立ち上がり直後に点を取りかなり楽な展開を持ち込むのと同時に、清水に対して
ロングカウンターでも仙台は点を取れるんだよ。というナイフを背中に突き付ける。

ビルドアップの修正でのボールを支配する清水

2点を追いかける事になる清水は、ボランチを一枚落として3バック化しビルドアップを安定させ、CB2枚が2トップ脇に位置してボールを動かす事に成功する。

清水のビルドアップ

清水は前半よりもビルドアップを安定させたのだが、中央を中々切り崩せず外からのクロスが多くなった。ただ、そのクロスはドウグラスの前で跳ね返す事に成功するので、そこまでの怖さは無かったのだと思う。

右SHの金子から楠神に代える。
金子は大外よりも中でより仕事ができるタイプではあるのだが、中はSBのエウシーニョに使わせたい。なので、SHは大外に配置する事が多くなる。
そうなので、あれば金子よりもドリブルで抜ける楠神という選択だったと思う。
が、これも永戸がほぼ完封。清水に攻め手を与えさせなかった。

その後、攻撃的な交代をする清水に押し込まれ、仙台の運動量が落ちた75分以降セットプレーで決定機を作られるものの最後まで流れから決定機を与えず仙台が2-0の完封勝ちとなった。

最後に

ゲームとしては清水がプランAしかなく変化に乏したったため、
仙台はプランAを遂行するだけでよかった。という試合だったのだと思う。
仙台が良かったし、清水は悪かった。という事実はある。
だけれど、この仙台のプランAは前節神戸では0-2で完敗だったものの、ある程度前から嵌めて奪うやり方に手応えを感じたのだろう。
だからこそ継続、ブラッシュアップしこの清水戦で実行する事が出来た。

さて、僕は久しぶりのユアスタ参戦してきました。
僕はこのユアスタが世界一好きな場所であって、そして、世界一幸せな時間を過ごせた。
後半アディショナルタイムに「刃」は最高だった。
今年一年中々結果が出ず、去年出来た事が出来なくなっており苦しい一年だったわけだが、この「刃」の歌詞のように自分たちの信念を信じ、決して折れることなく戦えた一年だった。
その結果残留が出来たのだ。(数字上はまだ降格の可能性はあるけど、事実上残留であろう)
そして、その試合の後半アディショナルタイムで「刃」を歌う。
死んでも譲れないものがある。いざゆこう信じたこの道を何処まで、仙台がある限り。
とサポーターが歌う。本当に最高の時間だった。
チーム、フロント、監督、選手、サポーターが同じベクトルで戦え、そしてその最後に
この「刃」で〆る。
なんて素晴らしいチームなんだ!!と思い感動しました。本当に素晴らしい時間でありました。


スターティングメンバー

スタメン

前半


トンチンカンな立ち上がり

久しぶりにトンチンカンだった。2分で先制。5分で同点。20分ので逆転された。
そして、45分でのスコアは3-2である。全くトンチンカンなゲームだった。
でも、清水はこの試合のために色々用意してあった。
非常に論理的で見返して楽しかったので振り返ってみよう。

清水の緻密な仙台攻略法

ビルドアップの局面から振り返る。
基本的にSBが大外から中へドリブルして入る。
これによって仙台の前プレスの基準は外される
中へのドリブルその1
この時にSBに付く選手は付いていくが、進行方向に対して面を切れない。
ひたすら縦しか切れてない。例えるならば飛車道は潰せるけど、角道は通ってる状態。
そして、中央から展開して、前プレスを回避される。

さらに、この動きは押し込んだ時にも有効だった。
中へのドリブルその2
中村が斜め後ろにある中央のスペースへドリブル。
このドリブルに対して仙台は一切制限をかけられない。
ここから一気に逆サイドにチェンジ。
(今見ると図の石原崇と長沢が逆かな?ま、いいか。)
仙台の4バックはボールサイドに圧縮し、ペナ幅で守る。
なので、ボールサイドと逆の大外は空けている。サイドチェンジされたときはスライドが必要になる。
しかし、こうも簡単に逆サイドに展開されてしまうとスライドが間に合わない。
だから、フリーでクロスを上がれるので苦しかった。
また、このSBの斜めのドリブルとウイングの斜めのドリブルを組み合わせたのが清水の1点目の形。
また、後半3点目の形もこの斜めのドリブルで仙台の守備基準を狂わせてペナ角使う形だった。
この動きに対して前半はずっと無抵抗だった。
個人的にはこの斜めのドリブルは目から鱗が落ちた。
これを今の仙台に防げる手段は無いに等しいのかなと思った。

ビルドアップとその封じ方とバランス

話は変わって仙台のビルドアップの形。
ビルドアップ有効時
椎橋が落ちて3バックで清水の守備基準を狂わせる。
そして、SHがボランチ脇を上手く付くってボールを運んでいく。結構安定していたと思う。
でも、30分すぎから何度か引っかかってしまう。それは、清水が3枚のビルドアップ阻止に変更したからだと思う。
ビルドアップ失敗時
ただし、悲しいかなこの時後ろのバランスが崩れていて、
仙台のビルドアップミスを誘発し決定機は作るものの、そのカウンター(自作自演カウンター)で、あっさりと失点してしまった。
(この図は石原に六平がついているが、カウンター時は六平脇をドリブル突破。)
全く持ってトンチンカンなゲームである。

後半


押し込めればこっちのもの

さて、前半は仙台清水ともにトンチンカンで2-3という派手なスコアになった。
そんなゲームの後半は仙台がリズムをつかんで仙台が良い時のサッカーが出来るようになる。
反撃の狼煙
まずは、ボール保持で押し込んだ形だが、左サイドハモンがエウシーニョ裏へ走って深さを作る。
そして、石原崇が中に入る。
この形で清水の最終ラインを押し込む事に成功する。
そして、押し込みボール非保持の局面が改善される。
前プレス
このように前で嵌める事に成功。清水を押し込み相手陣地でボールを回収し、何度も攻撃が可能。
このそして、59分に追いつく事に成功。
しかし、この同点弾。 石原崇が中へのドリブルから蜂須賀へ展開大外フリーで上げて
長沢が決めるという、前半の清水にやられたことをやり返した同点弾だった
(ただし、狙ったものではない気がするし、ちょっとこぎ着けた感はある)

押し込まれないための4-3-3

同点後に清水が動く。立田を入れて4-3-3に変更。さて、この4-3-3(4-1-4-1)は非常に有効だった。
4-1-4-1その1
IHで仙台のDHをピン止めする事によって、後半の頭のように高い位置を取られてプレスがかかることを回避。
また、アンカーがフリーになる事でここで時間を作り前プレスを回避する。
これによって、前半ガンガン前プレスを仕掛け相手陣地でボールを回収できた仙台が
相手陣地でボールを回収できなくなった。
4-1-4-1その2
また、押し込まれたときにも4-3-3は有効で、ここもIHでDHをピン止めし、深い位置に押し込む。
そして、竹内経由で逆サイドに展開。
前半のドリブル時と同じで簡単に逆サイドに展開されるので、スライドが間に合わないので
仙台としては非常に苦しむ事になった。
また、意図して左サイド(中村のサイド)に人をかけこのサイドで突破していた。
これは、逆サイドの北川の質を有効に活用したアイソレーションアタックをするためだと思う。
実際ここ、永戸VS北川は北川の圧勝であった。

4-3-3攻略と殴り合い

守備ではキツイ状況になったが、仙台も10分後には清水の4-3-3の弱点のアンカー脇を使い決定機を作っていく。
4-1-4-1攻略

お互いに守備が出来ない。お互いに攻撃の方が上回ったので殴り合いになった。
しかし、やはり殴り合いになると確率的に負けるのは個の力が劣る仙台だった。
常田のクリアを拾われて北川からクロスドウグラスが沈めて3-4に。
最後攻めたがハモンが退場してゲームオーバーとなった。

最後に

色々個人の能力が。。。という批判を目にする事が多くなった。
ただ、ここでは個人を責めるのではなくシステムを責めてみた。
やっぱり、殴り合いしちゃ歩が悪いし、こうやって簡単に逆サイドに展開されてスライドと1vs1を要求しちゃう仙台仕組みがいけないんだよ。というのを伝えたかった。
なので、最終ラインより中盤の守備が問題なのだろうとは思う。
ここが改善しないと安定して勝てないだろう。
ただ、自分たちの距離感にしてしまえば良いサッカーは出来てるので、ほんとに守備だけ。
相手の距離感の時に守備構築できて守って自分たちの距離感にしてしまえば大丈夫。勝てる。
課題は1つだと思う。
だから、僕はまだ折れない。

輝き続けろ!!西村!!
STAY GOLDは西村の移籍話があった時に浮かんだ言葉。
世界から仙台を照らせば良い。それで良い。
というか、今年の西村の成長具合から来年Jにいたら成長が止まってしまうのではないか…と心配だった。なので、CSKAに移籍の話は素直に嬉しかった。

仙台について

西村のCSKA移籍が正式に決まった。
それでも、絶望感が無いのは特定の選手に頼っていないからでありジャーメインなど若手に可能性を感じているからである。
そして、野津田が遂に復帰。
仙台に何をもたらすのか。

スターティングメンバー

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清水について

竹内離脱後なかなか勝ち点を積み上げる事が出来ない。
台風で延期になったマリノス戦をミッドウィークに消化。久しぶりに勝ち点3を得たものの中2日でこの試合を迎えた。
日程的にはかなり不利な状態。

スターティングメンバー

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前半

仙台が3421である理由

対442なのに3421を採用した仙台。
それはなぜか。

清水のSHはハーフスペースに入ってくるため、3142だとアンカー脇のスペースを使われ後手に回る恐れがあったため
だと考える。
CHを2枚置くことによってハーフスペースを埋めた。
清水は基本的にドウグラスへのロングボールとカウンターしか攻撃手段がなく
清水がボールを持った時にはかなり困っていた様子だった。

清水の4420の撤退守備

仙台の3421を選択したためのデメリットと清水の撤退守備がかみ合ったというお話。

清水は前プレスをかけず基本的には撤退守備を選択することが多かった。
これは、日程の影響だと思う。中2日で前半から前プレスにはいけない。
なので、撤退するのだが、その撤退が4420で仙台のCBはフリー。
仙台のCHの2枚を2FWで見てパスコースを消し、
さらに、WBにはSHがパスコースを消す仕組みで、
仙台のCBはボールをもってもパスの出し所に困った。
そこで選択したのはロングボールを石原に当てることだったが、
さすがの石原でもフレイレとファンソッコ相手には歩が悪く奪われることがおおかった。

ちなみに、すべて詰まった時WBの蜂須賀の高さを使い起点にしていくパターンがある。
しかし、対面がミチェルデュークのため蜂須賀の高さが武器にならない。
こういう状況のため安定したビルドアップができなかった。

お互いに攻め手を見いだせなかったが、先にきっかけを掴んだのは仙台だった。

仙台の4バック化と先制点

前半20分、富田が一列降りてきて奥埜と縦関係になったのがきっけだった。
4バックになり2トップをずらしていく。
また、奥埜が富田のスペースも使い、
2CH時より広い範囲で動きパスコースを作りビルドアップを助けるというのが基本構造。
この奥埜の動きと連動しシャドウが絡み仙台が清水ゴール前へ侵入。

4バック化にはもうひとつの形があった。
これは先制点後の事になるが、
シュミットが最終ラインに入っての4バック化だった。
あとは富田とほぼ同じ。椎橋でCFを釣って空いたスペースをシュミットの縦パスでCHにつける。
集大成は36分。これは仙台戦術家たちがピックアップしているからそっちを見てほしい。

このように清水の4420を攻略していった。

さて、先制点の話。
富田ガ下がって4バック化を始めた直後だった。CKキックから大岩が合わせたが、
これはニアフリック以外で珍しく設計された形だった。
仙台のセットプレーというとニアフリックが代名詞なのだけれど、この先制点は
マンマークの清水に対して平岡が大岩のマーカーをブロックし大岩をフリーにさせるというバスケットのゴール前のような動きだった。

さて、主導権を握り先制をした仙台だったが、清水も少しだけ攻めの意図を変えた。

椎橋を狙い撃つ

30分過ぎから、フレイレが左サイドまで出て対角にロングボールを放る事が多くなった。
これは、高さのない椎橋を狙い撃つためである。
何度か起点にされそうになったが、セカンドボールを拾えないため単発で終わるケースが多かった
そういう意味では2トップの関係がよくなかったような気がする。
本来長谷川もロングボールのターゲットとなる選手だが、この日はほぼドウグラスを目がけたものだった。
したがって長谷川のタスクはほぼドウグラスが出来てしまう。また、チームの信頼もドウグラスのほうが上。
ということで、長谷川のタスクがハッキリとしなかった、

結局2トップが連動したのは、前半アディショナルタイムにドウグラスVS椎橋 から裏に長谷川という形のみ
しかも、この形なら長谷川より北川のほうがあっていそうだった。

後半

やはり長谷川に変わって北川を投入する。

清水のゲーゲンプレスと数的有利

後半立ち上がりから清水は244に近い形で前プレスを開始。
2トップはGKと大岩にSHは両脇のCBを見る
2枚のCHにはダブルボランチを当てて前からボールを奪う。
この時仙台は何故だかわからないが532の撤退守備となっていた。541では無いので清水は局地的に2vs1の数的有利が出来ていた。
同点になった場面も前プレスで2次攻撃から蜂須賀のところで数的有利を作りミチェルデュークがフリーで抜け出しクロス。
その先ではドウグラスvs椎橋とミスマッチになっておりドウグラスに押し込まれた。
(記録はシュミットのオウンゴール)

前プレス回避と日程のアドバンテージ

後半早い時間に同点に追いつけた清水だったが、畳み掛ける事は出来なかった。

その理由は2つ。

  • 中野と野津田でボールを引き出す
  • 中2日で運動量が落ちた
だった。

中野と野津田のボールを引き出す動き

仙台は同点に追いつかれた約5分後に阿部に代えて中野を投入。
これは前プレスに対して中野、野津田が下がってボランチ脇でボールを引き出しプレスの
待避所とするためだった。
中野投入もこの狙いで阿部よりも下がって来て仕事が出来るからだと推測する。
59分と62分のプレス回避なんかは、まさにこの形だった。

清水の日程の問題

65分以降前プレスは掛けられず、442で撤退するしか無くなった。
これはこの時期に中2日はリカバリしきれない。どうしたって運動量は早く落ちる。
試合後、ヨンソン監督が他の台風で延期した試合は10月開催なのに何故ウチだけこの時期なのか理解が出来ないと不満を表していたが、それは同意する。
しかし、同情はしない。何故なら仙台も
台風で延期した名古屋と中3日の仙台がやっているからである。

残念ながらお互い様である。

攻める仙台守る清水

なので、攻める仙台守る清水という構図になった。
清水はマリノス戦では撤退してもライン間にスペースが出来てしまっており、ライン間から攻撃されたが、その試合とは異なり442で撤退した時にライン間が空かなかった。
なので仙台は44のゾーンの外から攻撃2なり中に中々入れない時間が続く。

お互いの交代策は…

膠着した中で交代策がキーとなりそうだった。
しかし、仙台はジャーメインとリャンが入ったがそれによってボールを以前よりスムーズに引き出せない状況となり交代策でギアを上げられなかった。
清水はミチェルデュークに代えて石毛。
これは体力的な問題だった。
戦術的に動いたのは角田投入したところだった。
金子に代えて角田投入で541に変化。
SHは北川と石毛となった
ヨンソンは記者会見で
<Q.後半40分位に角田誠選手を入れた狙いは?>
サイドの選手を高い位置に置いて、攻撃にもっと絡めようとの意図があった。効果はある程度見られた。サイドで崩すプレーも見せられたと思う。
と言っていた。
言葉通りに受け取るなら433の角田アンカーに変化させた。
ということなのだろうが実際は角田がCBに入った541でSHが高い位置に上がったような感じは見受けられなかった。

なので実質は1-1のまま逃げ切る形になっていた清水。
しかし…

決勝点は大外から大外

仙台は最後の最後に蜂須賀から中野そして石原が押し込み勝ち越す。
必殺の大外から大外に振った形だった。

この形は3度ほどあっていずれも左の大外がフリーになっていた。
清水の右サイドの守備はボールを見すぎてマーカーを外す傾向にあったのだ。
そこを炙り出そうとしていたが、オフサイドだったり引っかかったりでうまく行かなかったが、最後にうまくいったのであった。

最後に

清水はマリノス戦で見せた守備の不安を解消。
ライン間のスペースが空く問題を解決していたのがこのゲームを難しくさせた。
しかしながら、
繰り返しになるが中2日というのがこの試合の結果に大きく影響した。勝ち点1は持って帰りたい内容だったかなと思う。

仙台は焦れずに続けた結果だった。
去年ならロングボールを放り込むだけになっていただろう。
それを最後の最後まで自分たちのやってきた事を捨てず繰り返した事で勝ちきれた。
ほぼラストプレーで右サイドの強みである平岡の攻撃参加からクロスを放ったのはかなり痺れた。

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