カテゴリ:Jリーグ > 清水エスパルス


スターティングメンバー

スタメン

前半


トンチンカンな立ち上がり

久しぶりにトンチンカンだった。2分で先制。5分で同点。20分ので逆転された。
そして、45分でのスコアは3-2である。全くトンチンカンなゲームだった。
でも、清水はこの試合のために色々用意してあった。
非常に論理的で見返して楽しかったので振り返ってみよう。

清水の緻密な仙台攻略法

ビルドアップの局面から振り返る。
基本的にSBが大外から中へドリブルして入る。
これによって仙台の前プレスの基準は外される
中へのドリブルその1
この時にSBに付く選手は付いていくが、進行方向に対して面を切れない。
ひたすら縦しか切れてない。例えるならば飛車道は潰せるけど、角道は通ってる状態。
そして、中央から展開して、前プレスを回避される。

さらに、この動きは押し込んだ時にも有効だった。
中へのドリブルその2
中村が斜め後ろにある中央のスペースへドリブル。
このドリブルに対して仙台は一切制限をかけられない。
ここから一気に逆サイドにチェンジ。
(今見ると図の石原崇と長沢が逆かな?ま、いいか。)
仙台の4バックはボールサイドに圧縮し、ペナ幅で守る。
なので、ボールサイドと逆の大外は空けている。サイドチェンジされたときはスライドが必要になる。
しかし、こうも簡単に逆サイドに展開されてしまうとスライドが間に合わない。
だから、フリーでクロスを上がれるので苦しかった。
また、このSBの斜めのドリブルとウイングの斜めのドリブルを組み合わせたのが清水の1点目の形。
また、後半3点目の形もこの斜めのドリブルで仙台の守備基準を狂わせてペナ角使う形だった。
この動きに対して前半はずっと無抵抗だった。
個人的にはこの斜めのドリブルは目から鱗が落ちた。
これを今の仙台に防げる手段は無いに等しいのかなと思った。

ビルドアップとその封じ方とバランス

話は変わって仙台のビルドアップの形。
ビルドアップ有効時
椎橋が落ちて3バックで清水の守備基準を狂わせる。
そして、SHがボランチ脇を上手く付くってボールを運んでいく。結構安定していたと思う。
でも、30分すぎから何度か引っかかってしまう。それは、清水が3枚のビルドアップ阻止に変更したからだと思う。
ビルドアップ失敗時
ただし、悲しいかなこの時後ろのバランスが崩れていて、
仙台のビルドアップミスを誘発し決定機は作るものの、そのカウンター(自作自演カウンター)で、あっさりと失点してしまった。
(この図は石原に六平がついているが、カウンター時は六平脇をドリブル突破。)
全く持ってトンチンカンなゲームである。

後半


押し込めればこっちのもの

さて、前半は仙台清水ともにトンチンカンで2-3という派手なスコアになった。
そんなゲームの後半は仙台がリズムをつかんで仙台が良い時のサッカーが出来るようになる。
反撃の狼煙
まずは、ボール保持で押し込んだ形だが、左サイドハモンがエウシーニョ裏へ走って深さを作る。
そして、石原崇が中に入る。
この形で清水の最終ラインを押し込む事に成功する。
そして、押し込みボール非保持の局面が改善される。
前プレス
このように前で嵌める事に成功。清水を押し込み相手陣地でボールを回収し、何度も攻撃が可能。
このそして、59分に追いつく事に成功。
しかし、この同点弾。 石原崇が中へのドリブルから蜂須賀へ展開大外フリーで上げて
長沢が決めるという、前半の清水にやられたことをやり返した同点弾だった
(ただし、狙ったものではない気がするし、ちょっとこぎ着けた感はある)

押し込まれないための4-3-3

同点後に清水が動く。立田を入れて4-3-3に変更。さて、この4-3-3(4-1-4-1)は非常に有効だった。
4-1-4-1その1
IHで仙台のDHをピン止めする事によって、後半の頭のように高い位置を取られてプレスがかかることを回避。
また、アンカーがフリーになる事でここで時間を作り前プレスを回避する。
これによって、前半ガンガン前プレスを仕掛け相手陣地でボールを回収できた仙台が
相手陣地でボールを回収できなくなった。
4-1-4-1その2
また、押し込まれたときにも4-3-3は有効で、ここもIHでDHをピン止めし、深い位置に押し込む。
そして、竹内経由で逆サイドに展開。
前半のドリブル時と同じで簡単に逆サイドに展開されるので、スライドが間に合わないので
仙台としては非常に苦しむ事になった。
また、意図して左サイド(中村のサイド)に人をかけこのサイドで突破していた。
これは、逆サイドの北川の質を有効に活用したアイソレーションアタックをするためだと思う。
実際ここ、永戸VS北川は北川の圧勝であった。

4-3-3攻略と殴り合い

守備ではキツイ状況になったが、仙台も10分後には清水の4-3-3の弱点のアンカー脇を使い決定機を作っていく。
4-1-4-1攻略

お互いに守備が出来ない。お互いに攻撃の方が上回ったので殴り合いになった。
しかし、やはり殴り合いになると確率的に負けるのは個の力が劣る仙台だった。
常田のクリアを拾われて北川からクロスドウグラスが沈めて3-4に。
最後攻めたがハモンが退場してゲームオーバーとなった。

最後に

色々個人の能力が。。。という批判を目にする事が多くなった。
ただ、ここでは個人を責めるのではなくシステムを責めてみた。
やっぱり、殴り合いしちゃ歩が悪いし、こうやって簡単に逆サイドに展開されてスライドと1vs1を要求しちゃう仙台仕組みがいけないんだよ。というのを伝えたかった。
なので、最終ラインより中盤の守備が問題なのだろうとは思う。
ここが改善しないと安定して勝てないだろう。
ただ、自分たちの距離感にしてしまえば良いサッカーは出来てるので、ほんとに守備だけ。
相手の距離感の時に守備構築できて守って自分たちの距離感にしてしまえば大丈夫。勝てる。
課題は1つだと思う。
だから、僕はまだ折れない。

輝き続けろ!!西村!!
STAY GOLDは西村の移籍話があった時に浮かんだ言葉。
世界から仙台を照らせば良い。それで良い。
というか、今年の西村の成長具合から来年Jにいたら成長が止まってしまうのではないか…と心配だった。なので、CSKAに移籍の話は素直に嬉しかった。

仙台について

西村のCSKA移籍が正式に決まった。
それでも、絶望感が無いのは特定の選手に頼っていないからでありジャーメインなど若手に可能性を感じているからである。
そして、野津田が遂に復帰。
仙台に何をもたらすのか。

スターティングメンバー

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清水について

竹内離脱後なかなか勝ち点を積み上げる事が出来ない。
台風で延期になったマリノス戦をミッドウィークに消化。久しぶりに勝ち点3を得たものの中2日でこの試合を迎えた。
日程的にはかなり不利な状態。

スターティングメンバー

LINEUP111536164661526

前半

仙台が3421である理由

対442なのに3421を採用した仙台。
それはなぜか。

清水のSHはハーフスペースに入ってくるため、3142だとアンカー脇のスペースを使われ後手に回る恐れがあったため
だと考える。
CHを2枚置くことによってハーフスペースを埋めた。
清水は基本的にドウグラスへのロングボールとカウンターしか攻撃手段がなく
清水がボールを持った時にはかなり困っていた様子だった。

清水の4420の撤退守備

仙台の3421を選択したためのデメリットと清水の撤退守備がかみ合ったというお話。

清水は前プレスをかけず基本的には撤退守備を選択することが多かった。
これは、日程の影響だと思う。中2日で前半から前プレスにはいけない。
なので、撤退するのだが、その撤退が4420で仙台のCBはフリー。
仙台のCHの2枚を2FWで見てパスコースを消し、
さらに、WBにはSHがパスコースを消す仕組みで、
仙台のCBはボールをもってもパスの出し所に困った。
そこで選択したのはロングボールを石原に当てることだったが、
さすがの石原でもフレイレとファンソッコ相手には歩が悪く奪われることがおおかった。

ちなみに、すべて詰まった時WBの蜂須賀の高さを使い起点にしていくパターンがある。
しかし、対面がミチェルデュークのため蜂須賀の高さが武器にならない。
こういう状況のため安定したビルドアップができなかった。

お互いに攻め手を見いだせなかったが、先にきっかけを掴んだのは仙台だった。

仙台の4バック化と先制点

前半20分、富田が一列降りてきて奥埜と縦関係になったのがきっけだった。
4バックになり2トップをずらしていく。
また、奥埜が富田のスペースも使い、
2CH時より広い範囲で動きパスコースを作りビルドアップを助けるというのが基本構造。
この奥埜の動きと連動しシャドウが絡み仙台が清水ゴール前へ侵入。

4バック化にはもうひとつの形があった。
これは先制点後の事になるが、
シュミットが最終ラインに入っての4バック化だった。
あとは富田とほぼ同じ。椎橋でCFを釣って空いたスペースをシュミットの縦パスでCHにつける。
集大成は36分。これは仙台戦術家たちがピックアップしているからそっちを見てほしい。

このように清水の4420を攻略していった。

さて、先制点の話。
富田ガ下がって4バック化を始めた直後だった。CKキックから大岩が合わせたが、
これはニアフリック以外で珍しく設計された形だった。
仙台のセットプレーというとニアフリックが代名詞なのだけれど、この先制点は
マンマークの清水に対して平岡が大岩のマーカーをブロックし大岩をフリーにさせるというバスケットのゴール前のような動きだった。

さて、主導権を握り先制をした仙台だったが、清水も少しだけ攻めの意図を変えた。

椎橋を狙い撃つ

30分過ぎから、フレイレが左サイドまで出て対角にロングボールを放る事が多くなった。
これは、高さのない椎橋を狙い撃つためである。
何度か起点にされそうになったが、セカンドボールを拾えないため単発で終わるケースが多かった
そういう意味では2トップの関係がよくなかったような気がする。
本来長谷川もロングボールのターゲットとなる選手だが、この日はほぼドウグラスを目がけたものだった。
したがって長谷川のタスクはほぼドウグラスが出来てしまう。また、チームの信頼もドウグラスのほうが上。
ということで、長谷川のタスクがハッキリとしなかった、

結局2トップが連動したのは、前半アディショナルタイムにドウグラスVS椎橋 から裏に長谷川という形のみ
しかも、この形なら長谷川より北川のほうがあっていそうだった。

後半

やはり長谷川に変わって北川を投入する。

清水のゲーゲンプレスと数的有利

後半立ち上がりから清水は244に近い形で前プレスを開始。
2トップはGKと大岩にSHは両脇のCBを見る
2枚のCHにはダブルボランチを当てて前からボールを奪う。
この時仙台は何故だかわからないが532の撤退守備となっていた。541では無いので清水は局地的に2vs1の数的有利が出来ていた。
同点になった場面も前プレスで2次攻撃から蜂須賀のところで数的有利を作りミチェルデュークがフリーで抜け出しクロス。
その先ではドウグラスvs椎橋とミスマッチになっておりドウグラスに押し込まれた。
(記録はシュミットのオウンゴール)

前プレス回避と日程のアドバンテージ

後半早い時間に同点に追いつけた清水だったが、畳み掛ける事は出来なかった。

その理由は2つ。

  • 中野と野津田でボールを引き出す
  • 中2日で運動量が落ちた
だった。

中野と野津田のボールを引き出す動き

仙台は同点に追いつかれた約5分後に阿部に代えて中野を投入。
これは前プレスに対して中野、野津田が下がってボランチ脇でボールを引き出しプレスの
待避所とするためだった。
中野投入もこの狙いで阿部よりも下がって来て仕事が出来るからだと推測する。
59分と62分のプレス回避なんかは、まさにこの形だった。

清水の日程の問題

65分以降前プレスは掛けられず、442で撤退するしか無くなった。
これはこの時期に中2日はリカバリしきれない。どうしたって運動量は早く落ちる。
試合後、ヨンソン監督が他の台風で延期した試合は10月開催なのに何故ウチだけこの時期なのか理解が出来ないと不満を表していたが、それは同意する。
しかし、同情はしない。何故なら仙台も
台風で延期した名古屋と中3日の仙台がやっているからである。

残念ながらお互い様である。

攻める仙台守る清水

なので、攻める仙台守る清水という構図になった。
清水はマリノス戦では撤退してもライン間にスペースが出来てしまっており、ライン間から攻撃されたが、その試合とは異なり442で撤退した時にライン間が空かなかった。
なので仙台は44のゾーンの外から攻撃2なり中に中々入れない時間が続く。

お互いの交代策は…

膠着した中で交代策がキーとなりそうだった。
しかし、仙台はジャーメインとリャンが入ったがそれによってボールを以前よりスムーズに引き出せない状況となり交代策でギアを上げられなかった。
清水はミチェルデュークに代えて石毛。
これは体力的な問題だった。
戦術的に動いたのは角田投入したところだった。
金子に代えて角田投入で541に変化。
SHは北川と石毛となった
ヨンソンは記者会見で
<Q.後半40分位に角田誠選手を入れた狙いは?>
サイドの選手を高い位置に置いて、攻撃にもっと絡めようとの意図があった。効果はある程度見られた。サイドで崩すプレーも見せられたと思う。
と言っていた。
言葉通りに受け取るなら433の角田アンカーに変化させた。
ということなのだろうが実際は角田がCBに入った541でSHが高い位置に上がったような感じは見受けられなかった。

なので実質は1-1のまま逃げ切る形になっていた清水。
しかし…

決勝点は大外から大外

仙台は最後の最後に蜂須賀から中野そして石原が押し込み勝ち越す。
必殺の大外から大外に振った形だった。

この形は3度ほどあっていずれも左の大外がフリーになっていた。
清水の右サイドの守備はボールを見すぎてマーカーを外す傾向にあったのだ。
そこを炙り出そうとしていたが、オフサイドだったり引っかかったりでうまく行かなかったが、最後にうまくいったのであった。

最後に

清水はマリノス戦で見せた守備の不安を解消。
ライン間のスペースが空く問題を解決していたのがこのゲームを難しくさせた。
しかしながら、
繰り返しになるが中2日というのがこの試合の結果に大きく影響した。勝ち点1は持って帰りたい内容だったかなと思う。

仙台は焦れずに続けた結果だった。
去年ならロングボールを放り込むだけになっていただろう。
それを最後の最後まで自分たちのやってきた事を捨てず繰り返した事で勝ちきれた。
ほぼラストプレーで右サイドの強みである平岡の攻撃参加からクロスを放ったのはかなり痺れた。

442で全てを殺すマンになりたい清水
仙台はご存知442絶対殺すマン。
そんな対戦

清水について

前節(札幌戦)

前半は札幌の343の3バックに対して2トップ+サイドハーフで前プレスをかけるものの、
札幌のDH駒井の所がビルドアップの出口となり前プレスを外され苦しい展開。しかし、後半は前プレスを辞めて、2トップにDH2枚を見させる形に変更。
これで札幌は前進できなくなり、清水の逆転勝ちだった。

今節のスターティングメンバー

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前節と変わらない。これがベストなのかなとは思う。
デュークの所が石毛という選択もあるんだろう。ただ、怪我で離脱中とのこと。

仙台について

前節(神戸戦)

面倒くさいので下記を見てください。

ただ、ルヴァンで板倉が怪我し離脱。
そこの穴を埋めるのは誰か?

今節のスターティングメンバー

LINEUP111521564798585

と言うことで板倉の代わりはジョンヤが入りリーグ戦初先発。
クリスラン対策でもあるのかな。とは思います。

前半

清水の狙い

まずは、清水の守備を整理する。
というのも今年の清水は守備から入ってボールを奪い、ポジティブトランジションで優位に立って殴りきるため。
なので、ビルドアップの仕組みを押さえるよりも守備の狙いを押さえた方が清水の全体像が見えてくる。

清水の守備

札幌の後半と同じ戦い方。
前プレス行かず、
  • 2トップで仙台のCH2枚を見る。
  • ボランチは立ち位置を意識しながらシャドウを見る
という守り方。
20分まではこれがハマって何度もポジティブトランジションを発生させる事が出来た。

清水のアクセント

清水は攻撃時、アクセントが2つあった。
それは442と343の噛み合わない部分をうまく使うとというもの。

まず1つがサイドハーフのポジション。

サイドに張るとWBで見られちゃうので、
少し中に入って仙台CH横にあるスペースを使う。
ここだと誰にも捕まえられずフリーになるので、狙っていたポジションだった。
デュークはあまりやっていなかった。
金子は物凄く分かり易かった。

ちなみに金子のエル・ゴラッソもこのポジションから生まれている。

2つ目は仙台を押し込んだ時、サイドバックからのアーリークロス爆撃。

仙台を自陣に押し込むとサイドバックがフリーになる。
(仙台のWBはサイドハーフを見ないといけないため)
シャドウがここまで戻るのは流石にしんどい。
そこからクリスランめがけてクロス爆撃。
というのも用意されていた。
ただ、こっちはゴールを揺らすまでには行かなかった。

得点の場面を振り返る

得点の場面は金子がスーパーだった。
と言うことで終わらせるには勿体無いほど、
清水の狙いが凝縮されていた。

スタートは北川が奥埜からボールを奪ったところ。

北川が奪ったというのは
まさに、仙台のCHに2トップを当てる。 
が出た場面である。
左サイドで運んで北川が逆サイドに広げるとボランチ脇でフリーになった金子。
というまさに清水の狙い通りのゴールだったと思う。

仙台の修正

外外からボールを運ぶ 

と言うことで仙台は20分間清水のやりたいことをやられてしまった。
しかし、徐々にその仕組みに気が付き20分からボランチを経由しない、
3バックからWB→クロスという外外からの形で相手のゴール前に圧力をかけていく。
また、シャドウもサイドに開いて清水のボランチから少し離れたところでボールをもらうことにする。
こうして、サイドから押し込む事が出来る。さらに、
35分から閉じられていた真ん中も使えてくるから面白い。
こうして、仙台が押し込む事に成功。
ただ、清水の考え方としてサイドはやらせても中央で跳ね返せればいいよね!
というのがあって最終ラインでクロスを跳ね返され決定機はそれほど作れなかった。

後半

清水の修正

真ん中で跳ね返せてるからオッケーとは実は考えてなかった清水。
やはり、仙台にボールを握られ押し込まれるのは嫌だった。

清水の前プレス

仙台は札幌と違い3CBがビルドアップの出口となれるので2トップがCHを見る形にするとボールを運ばれてしまう。

なので、そこを札幌戦の前半戦のように2トップ+サイドハーフ1枚で前プレスをかけて、ビルドアップをやらせなかった。
60分まで仙台は圧力を受けビルドアップが窮屈になり押し込む形が少なくなった。

仙台の前プレス対策

しかし、仙台も対策はあってGK関をビルドアップの出口として使う。
清水のビルドアップ迎撃隊は3枚。
仙台のビルドアップは関を入れると4枚。
ここで数的有利を作る。これが仙台の対策。
効果的で再び押し込めるようになる。
さらに、富田より前でプレー出来る野津田をCHに落とし、考えて走れる西村を投入し、
再び仙台が圧力をかける時間帯になる。

野津田ボランチ

実はこの野津田ボランチは試合後ツイッターで盛り上がったので、少し意見を書いておこうと思う。
野津田ボランチにすることにより
清水の2CBと2DHの中央固めている四角の外から圧力をかけたいと言うことがあったと思う。

あと、組み合わせについては
組み合わせは野津田ー奥埜がやはりベスト。
ただ、やっぱりフレキシブルに対応出来るのは奥埜ー富田だと思う。
なので、点をとるオプションとして野津田ー奥埜の今の形で良いと思う。

仙台の同点ゴール

また、阿部の同点ゴールも一見すると野津田のシュートミスが偶然西村へのパスになり、ラッキーな同点弾にも見えるけど仙台の狙いが凝縮されていた。

まずは同点ゴール前の押し込んだビルドアップは関のロングボールだった。

そこからCKか2つあり、
野津田が2DHの前でフリーになってミドルシュートを打てた。このフリーになれたのも野津田をCHに下げたためでシャドウならフリーにはなれなかった。
そして、その先には考えて走れる西村がいた。それはきっと偶然ではなくパスを貰うポジションを動き続けた結果だと思う。
と狙い通りなゴールだったように思う。

シャドウにジャーメイン

ただ、シャドウにジャーメインを置いた事が自分の中で消化出来ていない。
神戸戦効果があったようにジャーメインをトップに置いて石原シャドウの方が効果があると思うのだがそうしなかったのは何故だろう。
ここだけ良く分からなかった。

結局お互い譲らず1-1の引き分けとなった。

最後に

清水は12年の仙台のような442中で跳ね返すマン+ポジティブトランジションで攻めるだった。
就任3ヶ月でここまで仕込むヨンソンは流石。
ただ、交代選手がタスクをこなせていないのがきつかったように感じる。
もう少し交代選手が役割をこなせればやりようがあったかなぁと。
交代枠も1つ残した状態だったわけだしね。

仙台は勝ち切りたかったなぁー。という試合だった。
清水の策にもキッチリ対応し自分たちの土俵で戦えたのに同点止まり。ここを勝ち切るのにはというのは、なんとなく見えている。
長崎戦まで時間が開くのでここで1つ整理して怒涛の15連戦に突入となる。
まだ無敗。これを伸ばしていこう。

で、締めたみたい感じだけど長崎戦。
今年初めて立ち位置で有利なところを作れないミラーゲームになる。
もしかしたらマンツーマンで来るかもしれない。という相手。
去年は尽く苦手としてきた戦い方。
ここを勝てば今年はやっぱり違うよ!という証明になるので是非頑張ってほしい。

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