カテゴリ:Jリーグ > 川崎フロンターレ


スタッツ

スタッツ

スターティングメンバー

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前半


前から行くしかないといったがあれは嘘だ

札幌戦の内容を見て仙台は後ろで撤退は出来ないので、死んでも良い。
破滅フラグでも良いから前から行くしかない。
といったがあれは嘘だった。すまん。

このチームのコンセプト。
前から行くを封印。去年のような44のブロックを敷いて撤退守備を実行。
時に、SHが最終ラインに戻って6バックも厭わない。
そんな姿勢だった。

そして、この日4-4-2だったが、改めて4-4-2に適しているメンバーであって去年の442のやり方が現状の最適解だと思わせられた。

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特に裏にスペースの無いシマオマテは無敵だったし、
至近距離のシュートに対してクバは最強であった。
この二人を中心に前から行くよりも腹をくくって全員で撤退した塹壕戦は思った以上に固い仙台だった。

もちろん、塹壕戦なので、攻撃の手段がほとんど無くなっていた。
でも、この日の仙台はそれで全然かまわない。それが仙台のプランだったのだと思う。

ただし、想定外だったのは、これほど引いて守っても中央に固執せず、
焦れず丁寧にサイドを使って広げてくる事だった。
鬼木監督もしきりに「サイド」を意識させるコーチングをしていた。
それが仙台にとってはめんどくさかった。

IHが捕まらないのが唯一の懸念で…

ただ、仙台としては、IHが捕まえられない瞬間が生まれる。
分かりやすいのが逆サイドに振られた瞬間であった。
ステーションパスなのに、それでもIHがフリーになる。

それが仙台の唯一の懸念。
でも、重心が低く撤退している場合は裏が空いてなければ一発でやられることはないのだが、ちょっと重心高くすると一発で裏を取られる。
18分の場面や失点した場面はまさにそれであった。
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IHへの捕まえ方をしっかりしていれば完璧だったがそうは行かなかった。
ただ、それでも1失点という結果は仙台としては悪くはないプラン通りではあった。

後半


後半は前から行きましょう

前半は去年のような4-4-2での人海戦術での守備にしたけれど、
後半からは今年のやり方、前から行きましょう。
というのを表現し始める。

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53分にカウンターが出来たわけだが、まさにそれが上記の形であった。
ただし、これはボール保持した局面が安定出来なかったので、この形を何度も続けることは出来なかった。

ボールも持ちましょう。

仙台は前半はシンプルに前線に蹴るだけだった。(攻撃の優先度はかなり落としていた)
これも前半だけ。
後半は普段通り、ボール保持しましょう。という感じだった。
ただし、前述通りこれが安定しなかった。

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椎橋が落ちて3バック化。SHがIH化してt、SBが幅を取るのだけれど、
これが捕まってしまう。

まずは、問題のところは椎橋。CB間に落ちてくるが、そこに落ちても川崎の小林がパスコース切られており、パスコースが増えず、CBのサポートにもならず。
そして、自分が持てたとしても縦へのパスコースは消されており横の選択しかなかった。

そんな感じで中々IH化した関口及び道渕にボールが渡らず、嵌められる事が多い。
なので、自陣から出る事が出来ず。結果後半に向けて準備した非保持の嵌め方もあまり披露出来なかった。
このあたりが、フットボールは難しい

4-4-1-1で右へのサポートと2つのピン留め

そんな仙台は58分に山田に代えて石原を投入。
関口を中央に置いた4-4-1-1へとシステム変更。これが良かった。

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まずは、保持時は右サイドへのサポート。
中央から右に流れSBをピン止め。
これで、仙台は右サイドからボールを運べるようになる。
これで、ようやく安定し自陣脱出が出来るようになる。

そして、守備面ではアンカーの田中をピン留め。
これで、中盤の逆三角形を仙台の三角形でかみ合わせる。

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この2つのピン留めで仙台が互角の状態に持ち込んだ。
ま、中3日の川崎は足が止まった。という事もあるのだけれど…

勝負手のボランチファイアーフォーメーション

互角に持ち込んだ仙台。
ただし、あくまでも互角。勝つには2点。勝ち点1を得るにも1点必要だった。

なので、もうひと押し必要。
それが、ボランチに田中、佐々木の2DHというファイアーシステムであった。
ただし、これが思いのほか(?)成功。
いや、大成功。今シーズン初といっても良いほどの主導権を握れる状況を作れた。

この2枚のDHはドリブルで運べ引き付けて縦にリリースが出来るというのが良かった。
川崎も間延びし、さらに4-4-2になった事でDHに圧がかからなくなってきたので
運べるスペースが生まれていた。というのも大きかった。
彼らが2人が作り出すリズムで仙台は決定機を4つ作る。
これを決め切れていれば勝ち点1だったのだが、、、

残念ながらそれは叶わず1-0での敗戦であった。

最後に

凄く興味深いゲームだったとおもう。
前半の戦い方は今年もモデルを捨て去年の6月に戻ったような戦い方に戻しある程度出来た。ということ。
そして、後半は今年らしくやって保持局面が足を引っ張った。という現状。

そして、ファイアーでバランスは怪しいけれど保持に特化したメンバーで決定機を作れたこと。
そして、初めて交代枠の効果で主導権を握れたこと。
それでも、今まで通りあとひと押しが足りずに勝ち点を失ったこと。
そんな仙台の現状が見えたゲームであった。

そして、9月に入ってから徐々に良いゲームが増えてきてどん底から這い上がっている。
というのを首位爆走中の川崎相手でも確認できた。
あとは、数字だ。結果だ。
ここを徐々に求めていこう。そういうフェーズに入ってきているんだと思う。

ハイライト



スタッツ

スタッツ

スターティングメンバー

スタメン1


前半


前で嵌めて先制点

仙台が再開後やってきたの集大成みたいな形に3+3でパスコースを消し限定して奪う。
というやり方。これも川崎に通用する。
間違いなく通用した。
1点目長沢のゴールシーンはその集大成であった。
一点目
川崎相手にこれが出来るチームがどれほどあるだろうか。
少なくても僕はそんなに多くないと思う。

後ろで撤退して追加点

とはいえ、川崎はさすがというか前から奪う回数はこれまでより少なく4-5-1で撤退するシーンが多かった。
でも、それは想定済み。
よく我慢していたし焦れずに守備が出来ていた。
去年なんかは撤退した時に課題になっていたのが、攻撃への移行だった。
ただ、今年は両翼で羽ばたける。
その翼でペナ内のクリアから20秒でにつなげた。
それが2点目の形。
カウンター

道渕が良く決めてたのだが、その局面を作ったのはジャーメインであった。
この辺り木山さんのチーム設計図は上手いと思う。

文句ない前半

ということで、ケチのつけようがどこにあるだろう。
完璧な前半だった。

川崎は今シーズンビハインドを負った事がなかった。
その相手に2得点。2-0のリード。
しかも、川崎は今シーズン初の複数失点。
どこに文句があるのだろうか。
というか、川崎おかしいだろ。なんだそれ。圧倒的じゃないかよ…

後半


システム変更と前プレス

川崎の反撃は4-2-3-1のシステム変更だった。
後半
トップ下へと移行した家長を上手く使い前進する。
動く家長

動く家長なのだが、椎橋が家長に合わせて動いていいのか。というとNoなんだと思う。
アンカーが動くと、CB前に大きなスペースが出来るので、小林に自由に使われそうだったので、動かないのが正解だったとは思うが、、、
家長を止める方法が無かった。
また、家長のサポートを受けて三笘が動き出し、個人技で仙台を翻弄することになった。
さらに、状況を悪くしたのは仙台は3点目とって終わらせよう!という前節の反省だったかもしれない。
そして、それが失点に繋がる。
失点


そして、2分後にゲーゲンプレスを食らっての失点。
これで同点に。
同点ゴールはチャレンジした結果だと考えている。
疲労で長沢、ジャーメインでの陣地回復が中々出来ない状況でクリア一辺倒ではやられる。
だから、繋いだ。
去年であればクバがショートパスで繋ぐなんてことは無かった。
でも、ロングボールでは状況が好転しない。なので繋ぐことにトライしただけである。
結果的にそれが失点に繋がったとしてもこのトライは未来に活きるはずである。

プランB!

そして、トドメは小林の美しいジャンピングボレー。
これであっという間の逆転。
正直ゲームオーバーかと思った。
ところが、それは間違いだった。
仙台はもうひとつ武器を持っていた。それが中原であった。
ダブルボランチにしてボランチから展開。
間延びした中盤を活かして決定機を作りだしていくもゴールネットは揺らせず。
それでも、木山さんのプランBを見るには十分だったと思う。

最後に

逆転負け。
2-0から2試合連続勝ち点を落とす展開に。
サポーターにとってもチームにとっても辛く悔しい試合が続いてしまった。

だとしても、このまま続けていけば良いと考えている。
迷わず貫いてほしい。
何も問題ない。前半素晴らしかったじゃないか!!
前半の最後にも書いたが川崎相手にあそこまで出来るチームが何チームあるのだろうか?
それほどに今の川崎は強い。

後半は単純に完成度の差が出た。
それだけである。個人的にはそこは今後の楽しみとすれば良いんじゃねいのかな。
なんて思うんです。
札幌戦ではちょっと個人を咎めたけど、この試合はそういうのは無かった。
全員が勝ち点に向けて戦ったいたし、やれることはすべてやった結果なので仕方ないと思うしかない。

ただ、悔しいよね。っていうのはある。
こんなに悔しい思いしたくないから今言っている道を信じて貫いてほしいと思う。
一番「悔しい」のは結果を出せないチームに対して何も出来ない自分の状況なのかもしれない。
やっぱりスタジアムで声を出せないって辛いよね。。


ハイライト



スターティングメンバー

スタメン

前半


3-1-4-2という奇襲

さて、仙台3-1-4-2でこのゲームで入った。
監督は立ち上がりの関口怪我の中断期間で整理されたといってましたが、
実際は13分くらいまでは仙台がボール保持する展開になったかなとは思う。
さて、何で4-4-2ではなく3-1-4-2なのか。というお話からする。

たぶん狙いはハーフスペースというか、SB-CB間をどうやって使うか。
というところがキーなのだと思う。
4-4-2の場合SHが中に入って使うのだけど、対川崎だと押し込まれ押し込まれSHが最終ラインにはいって5バックの時間が多くなる。
そうすると、出ていくのに時間がかかり、SB-CB間を上手く使えない。
しかし、3-1-4-2であればCHがSB-CB間を突けることが出来る。
最終ラインよりも出ていくのに時間がかからない。そのために採用したのでは無いか。
実際に松下がビルドアップに加わるのではなくSB-CB間をフリーランニングするケースが多かったと思う。
IHの動き

整理されていない3センター

さて、13分くらいから、中村が前プレスのかけどころを整理すると、
一気に川崎がイシニアチブを握る事になる。
川崎の前プレス
こうすることで、川崎は攻撃→ネガトラ→攻撃というループする局面を作り出す事に成功。
川崎がひたすらに殴るターンになる。

そこで、仙台の5-3-2の未熟さが明るみに出る。
それは3センターのスライドしすぎるので中央から逆サイドのハーフスペースが空いてしますことだった。
3センターがスライド
上記のように中盤に出来た空いたスペースから連鎖的に最終ラインに穴が空く。
そして、自ら最終ラインに穴を作り危険な状況を作る。
失点もまさにこの形からだった。

こんな感じで13分から飲水タイムまでこういう状況が続いて
川崎にひたすら殴られる状況が続いた。

飲水タイムでの修正

どうしようもなかった。でも、飲水タイムで修正したので生き延びる事が出来た。
もし、飲水タイム無かったら前半でゲームが終わっていてもおかしくなった。
さて、飲水タイムの修正だが、3センターのスライドに手を入れた。
3センターがサイド寄りすぎない事。必ず逆のIHが残るようになった。
飲水タイム後
こうするとCBが引き出されないので、飲水タイム前のように平岡が引き出される事がなくなったので、最終ラインの鎖が切れる事もなくなった。

また、ビルドアップだが、31分から32分にかけ松下がビルドアップに入り3-2のビルドアップにすることで川崎の前プレスをずらしていた。ような気もした。
ただ、松下がビルドアップに加わるのはこのシーン時間帯だけだったのでチームとしての狙いでは無いのかもしれない。

後半


守備基準の整理

後半はかなり良くなった。
それも守備修正からだった。飲水タイムで応急処置した仙台だったが、後半はきっちりと修正。
後半の修正
SHは基本的にハーフスペースに入ってくる。(家長はかなり自由だが、大外でマギーニョと2枚並ぶ事はない)
で、あれば、WBは一列高くSBを捕まえる。
左右のCBがハーフスペースに位置するSHを捕まえる。特にジョンヤは分かりやすく家長についていった。
問題はジョンヤが家長に引き出された時のスペースが怖いわけだが、それもちゃんと対応。
家長が引いた時に出来るジョンヤがいるはずのスペース。
そこに走り込むのはDH。 なので、このジョンヤがどこまでも家長についていくのは、
DHが2枚とも3センターの前にいるときだけに限定。
DHが3センターの中。もしくは、松下の裏に潜り込んだときは家長にはついていかない。
で対応していた。

反撃は左右のCBから

守備は安定し、仙台が保持する時間が増え川崎が攻撃→ネガトラ→攻撃のループが成立しなくなった。
なので、仙台が持てる時間が増える。
前半は左右のCBから富田へのパスコースを消され焦ってしまったが、後半はより遠くを見る事が出来た。
反撃
富田が消されていても遠くDFライン裏。もしくはDH脇に配置されたCHが引き取るなど
工夫していたように見える。

そして、1点目は平岡からDFライン裏へ出したロングボールを長沢がうまく抜け出し
チョンソンリョンとの1対1を制して同点。

2点目はジョンヤのパスから富田がフリックで長沢がポストというジョンヤからのパスから川崎を押し込む。
セカンドボールを拾ったジョンヤがハーフスペース突撃からDFラインを引き出しそのスペースへスルーパスを長沢に供給。 長沢が再び決め逆転となった。

5-4-1逃げ切りたいのに…

さて、逆転された仙台に対して川崎は両サイドハーフを交代。
これで、川崎は息を吹き返す。
最終ライン
阿部と家長は、WBのフリーランというのはあまり無くCBが捕まえれば、
CBの前でのプレーがほとんどだったので仙台は最終ラインを高い位置を保つ事が出来たのだが、長谷川及び斎藤はWBの裏やCBの裏へ走る。これで、最終ラインを押し込む。
なので、仙台は5-4-1に切り替え逃げ切りに入る。
ただ、これで今まで仙台はSBはWBが対応とハッキリしたルールが曖昧になってしまう。

失点のマギーニョのクロスも5-3-2であれば永戸が責任をもって対応していたが、中盤4枚にした事で石原が対応するのか永戸が対応するのか迷いが生じフリーにしてしまった。
(ただ、中村の永戸ピン止めからフリーランはうまかったが…)
このマギーニョのクロスを長谷川が大外飛び込んで同点に追いつく。

そこからお互い間延びし、仙台はハモン及びジャーメインを投入し前のパワーで勝ち越しを狙うが決め切れず。2-2のドロー決着となった。

最後に

3バックには驚いた。しかし、整理出来てなくてずっこけた。
3バックで勝てなかった時期から成長していないじゃないかと。弱点が同じじゃないかと。
前半でゲームが決まってしまいそうな雰囲気すらあったが、飲水タイムで修正。
そして、後半にダメ押しの修正を出来た。
後半の進め方は見事であった。もちろん追いつかれたのは残念ではあるが、関口の怪我がなく交代枠があればあの状況になる前にもう少し手を打ててあそこもケア出来たのかなと思う。

また、得点も左右のCBから生まれたのも見事であり、ちゃんと僕らは成長していて
3バックでも4バックでも良い立ち位置から攻撃が出来てるのは自信になるのかなと。

だからこそ、前半の出来が…と時間がない中での採用だったと思うけどそれでも、もうちょっとゲーム前に整理してほしいな。と思うゲームでそれが出来て居たら勝ち点はもっと取れたかなーと。

とは言っても終わった事をぐでぐで言っても仕方ないわけで、湘南-鳥栖と6ポインターが続く。ここの連戦がシーズンを決める事になると思う。
なので、出来た事出来なかった事を整理しここを必ず連勝しようじゃないか。

そうすればこの引き分けだった悪くなかった。と胸を張って言えるだろう。


スターティングメンバー

スタメン

前半


川崎の変幻自在のビルドアップ

仙台は前節と変わらず4-4-2であり、川崎は4バックなので仙台のプランは前節同様
SBに誘導してSBのが出すボールを奪う。というプランだったと思う。
ところが、全くそれが出来なかった。
というのも、川崎はビルドアップの形を複数持っており、仙台に的を絞らせなかった。
たくさんのビルドアップの形があり全部追う事が出来たわけじゃないが、2つ紹介する

・3バックにしてSBをフリーにさせるビルドアップ
ビルドアップ1

・4バックのままDHをフリーにさせビルドアップ

ビルドアップ2
そんな感じで川崎は仙台に前プレスの的を絞らせずスムーズにビルドアップが出来た

押し込んだら数的有利を作る

ビルドアップがスムーズなので、当然ながら仙台を押し込む時間が多くなる川崎。
川崎の狙いは左右のサイドで数的有利を作ってSB-CB間を狙い突破していく事だった。
図は左サイドでの形だが、右でも同じことが出来る。

川崎の押し込み

このようにトップ下がとDHがサイドをサポートする事によりサイドで数的有利を作り出す。
そしてSBに圧力をかけ、SB-CB間を狙っていく作戦だった。
仙台はこのやり方に四苦八苦し、ぎりぎりで跳ね返すのがやっとだった。
なので、仙台は「守れていない」状態が続く苦しい時間が続いた。

変形する時間がないので…

押し込まれた仙台はボールを奪っても形が悪くなっているので時間がない。
仙台は今のやり方だとボール保持は4バック→3バックの変化が必要。
しかし、3バックに変形する時間を作れない。
だから、4-4-2でのビルドアップを強いられたが、4-4-2だと

川崎の前プレ

のように対面守備を作られていてどこにも時間がなく苦しい。
本来ならトップに当てて時間を作りたいところだが、谷口+ジェジウにジャメとハモンが完封されている。
なので、どこにも変形する時間が作れない状況だった。
なお、1失点もその時間がない状況から、トップに当てるもそこで失いそのまま一気にゴールまでもっていかれた。

また、図ではきれいな4-4-2だが、押し込まれているので仙台のSHはもっと後ろにいる事が多く4-4-2も維持できていないため実際は図よりも苦しい状況だった。

反撃の一手と落とし穴

やられっぱなしの前半。20分頃から前プレスを変更。
カイナをより前にだし、4-3-3のような前プレスを見せると実際に26分に登里からカイナが奪いショートカウンターが出来るようになる。
そこからの10分間で登里を嵌めて3回ボールを奪っている。さて、何を変えたのかというと
仙台の前プレス
全体的に前のめり。
ジョンヤが脇坂にくっつきボランチをピン止めさせない。
仙台のボランチが川崎のボランチ対面出来、仙台のSHがSBを見るという形を作った
これでようやく仙台は川崎のビルドアップを止め互角の勝負に持っていける。
この前から奪うと、変形する時間が作れ仙台のペースに持っていける。

ここから、という時に常田-永戸の意思疎通が失敗しカウンターを食らい2失点目
オフサイドだったけど、あまりにも痛い2失点目だった。
ここから反撃という時の落とし穴だった。これで反撃の勢いは失い前半は2点ビハインドで終える事になった。

後半


前プレス継続と決定的な3点目

前半20分以降と同じように仙台は前からプレスをかけるように整理して後半に入った
またビルドアップも整理したような感じだったが、残念ながら確認する時間も無く
53分にPKを与えてしまい3失点目。この試合の行方が決まってしまう。
雰囲気的にはビルドアップも整理出来ており行けそうだったのでとても残念なPKだったが、
完全に質で殴られてしまった。

しかし、下を向いていられない仙台は長沢と関口を入れて闘志を消さない努力をする。
3-0になった川崎は4-4-2で撤退する時間が多くなり、そこから両サイド走らせてカウンター
そして、CB-SB間を脇坂が使い決定的な形を作り出す
CB-SB間迎撃


大岩投入の効果

さて、仙台は3-0になってから防戦一方になってしまった。
ここで、大岩を投入する。これで仙台はかなり戦えるようになる。
CB-SB間を大岩でケアするのだが、大岩だとCBのタスクを背負えるので、

と今まで狙われていた間を塞ぐことに成功する。
また、攻撃にも高さを生かし起点になる事も出来た。
大岩はSBだとこなせるタスクは少ないが、その分より堅実にこなしてくれる。
蜂須賀はこなせるタスクは多いが色々迷ってるので、今の蜂須賀なのであれば、
大岩の方が良いのかもしれな。
CBとしての振る舞い
さらに、おまけとして得点を生む。
素晴らしい得点だった。
得点

ガス欠する仙台ギアを上げる川崎

これで、反撃と言いたいが仙台は早めに3枚交代しているのと
富田-松下にかなり負担がかかっていたため、75分過ぎから足が攣り強度を失っていく
それをしり目に川崎は、大島、山村、レアンドロダミオンを次々とピッチに投入し
再度エネルギーを注入する。
その結果残り5分からは、もう一度ギアを入れた川崎がガス欠の仙台に牙をむく。
こうなると仙台はどうしようもない状態だった。
4失点目をしないようにするのが唯一出来る事だった。
そのまま3-1で試合終了を迎えた

最後に

残念ながら完敗だった。
もう少し良い守備が出来れば良い攻撃が出来たのだけど守備がハマらな過ぎた。
この試合で今年の違和感がハッキリした気がしている。

今季、撤退守備から攻撃がリンクしないと書いてきたのだが、
撤退守備でギリギリで跳ね返すを繰り返すので、奪った瞬間良い立ち位置じゃないのだ。
だから、攻撃にリンクしない。
確かに今年の5-3-2は去年より守れた。
強度は上がって跳ね返せた。だけど、それだけなのだ。跳ね返しても攻撃の良い立ち位置じゃないなので、攻撃出来ない。

この日もそうだ。守備がハマらないから押し込まれる。ギリギリで跳ね返すから良い攻撃の立ち位置にならない。ボールを奪っても時間がない。なので、クリアするしかない。
なので、仙台は3バックに変形する時間を作り出す事が出来なかったのだ。

特撮の悪役ですら変形する時間は待ってくれるのだが、川崎は待ってくれない。
なので、ボール保持の時にギャップと時間を作り出せず苦しんだ。

前プレスがハマってからは少しは時間が作れた。ようするに良い守備をしましょう。ということ。そして、僕らの撤退守備は跳ね返すだけなので、攻撃に繋がらない。なので、なるべく撤退したくない。そのための4-4-2採用なんだとはっきりした。という事が分かったゲームだった。

タイトルはGoingSteadyの代表曲です。
僕たちは去年の続きをしようぜ!
って思っていたら向こうは優勝を経験をして、童貞捨ててめっちゃ大人になってた。

そんな試合。僕らは青春ど真ん中。

川崎フロンターレについて

この時期は何度でも言うけどほとんど他のチームを見れないわけで、強い。
と聞いているがどう強いかはわからない。
なので、楽しみでした
ミッドウィークの天皇杯は11人変更しており体調的には万全

スターティングメンバー

LINEUP111535379455385

仙台について

ミッドウィークの天皇杯を勝ち公式戦4連勝。
しかし川崎とは違いコアの奥埜はフル出場。
石原もフル出場ということだった。
ということで、今節は思い切ってベンチからスタート。
キムジョンヤが久しぶりのスタメンで椎橋がインサイドで出場。

スターティングメンバー

LINEUP111535379351942

前半

両チームの攻撃の狙いについて

まずは仙台の狙い

エウシーニョの裏を起点にしよう。

前回のリーグ戦と同様に西村とジャーメインと足の早いFW2枚で高いSBの裏をつくという狙いを持って入った前半でした。
なのでビルドアップには拘り無くロングボールでもいいから相手の裏に放り込んでそこから組み立てました。実際に立ち上がりは、関口がエウシーニョと1vs1を作り、ファールもらい高い位置でセットプレーのチャンスがあり狙い通りでした。

一方、川崎の狙い

両脇のCBを動かしてペナ角を取れ

だったと思います。
CBの動かし方ですが、複数あったとは思いますが、
立ち上がりはWBをSBで釣ってその裏のスペースに中村憲剛や小林を走り込ませる。
この事によってCBを引き出して、空いたスペースに、サイドハーフの阿部と家長が入ってきてペナ角をとる動きでした。

基本サイドハーフがペナ角を取りたい。
そのためにどうするか?というのが川崎でしたし、このペナ角を明け渡してしまうと仙台としては守れない状況になりそうでした。
なのでペナ角をどう守るかがキーでした。

両チームの狙いに対する対策

ただし、このお互い狙いに対しては両チームとも解決策を持っていまして15分過ぎ以降はお互いに膠着状態になります。

仙台の対策は簡単。

前プレスをやめ532で撤退する

前プレス行って外されるからCBが引き出される。
ならば、撤退して53のブロックを形成すればペナ角を守れる。
という考えです。この日は前半は椎橋使ってることもあり0-0がゲームプランですから、リスクを極力かけないで良いのです。

また、川崎は大外からのクロスというのはありません。
もっというとアーリークロスもありません。
なので深い位置でなければ大外をフリーにさせても怖くないのです。
それよりもペナ角をとる
または53のライン間に入ってくる。この選手達を止めれば川崎に、対しては守れる。
と言うことでした。
こうして、川崎は攻め手を欠きます。

ただし、仙台の方も攻め手を欠きます。
それは川崎の対策があったからです。

川崎の重心は守田

そう。守田が素晴らしかったです。
守田が川崎のバランスの中心でした。
エウシーニョの裏を狙われてることが判明すると、守田がそこを埋めにポジションが右サイドよりになりそこからボールを動かします。
この守田のバランス感覚でエウシーニョ裏は埋まっていた。
また、逆サイドの登里はあまり上がらず3バックみたいな対応が多かったので左の裏は空かない状態だった。

守田はそうやって守備のバランスを取りつつ大島を前に上げたり自分もビルドアップに加わったりと素晴らしかった。
ネットを名古屋に放出したのは驚きでしたがこの守田を見ると納得がいく。
それどころかネットよりもバランス感覚に優れてるので安定しますよね。ネットはバランスはあまり考えず好きなようにプレイするタイプだった。

さて、こうしてお互い膠着状態になった。

持てる川崎と持てない仙台

お互い攻めの狙いについては対策を打てたが、川崎の方がボールを持てる展開だった。
そして、仙台がちょっと緩むとその狭い隙間からライン間に入ってフィニッシュに行けた。

先程述べたように、基本的に仙台は撤退守備なので前プレスはやらない。
2トップのプレス開始位置も仙台陣内に入ってからだったので、川崎は苦労せずにビルドアップが出来た。

一方の川崎の前プレスですが
奪うためでは無く仙台のビルドアップを限定する前プレスだった。そのプレスの開始の合図は中村憲剛だった。中村が行くとそこから連動して片方のサイドに追いやるプレスで最終的にはパスコースが無くなり、仙台としてはロングボールを蹴るしかなくなっていた。
そのロングボールを石原不在の仙台は収める事が出来ず仙台はボールを保持できない前半となった、

後半

仙台はジャーメインに変えて石原を投入。
ロングボールになっても収めるところを作るつもりだったが…
川崎が押し込む展開になる。

川崎のビルドアップ変化

後半に入って守田が落ちて3バック化。
そして、車屋が3センター脇に対してボールを運ぶ。
そうすると、仙台の左サイドで阿部と登里vs蜂須賀になり数的有利を作っていた。
そこから平岡を引っ張りで出してペナ角を攻略し始めた。
こうすることにより前半より仙台を押し込めた。

川崎の先制点について

押し込めている時間に先制点が生まれる。
シュミットのロングボールから蜂須賀といういつものビルドアップだったが、そこに登里が突っ込んでヘディングで競り勝つ。
その競り勝ったセカンドボールを大岩がトラップミスしてどフリーで中村が待っていた。
仙台としては、蜂須賀vs登里で負けるのが想定外で、さらに大岩がトラップミスしてしまった。 

仙台は失点と同時に奥埜を投入して同点ゴールを狙う。
しかし、

撤退守備と奪われないポゼッション

苦労してた川崎だが仙台のミスで先制した。
先制した後は非常に大人びた対応だった。

まずは撤退守備。
4-4-2の中央圧縮または中村と守田が一列下がっての451での撤退守備で仙台を迎え撃った。

もう1つ
ポゼッションが攻めるポゼッションから奪われないポゼッションに変化。
仙台の5-3のブロックに対して無理にブロック内に入れず外側でひたすらにボールを回す。
不意にボールを失わないためのボール回しだった。
当然仙台としては奪わないと攻めれないので、無理に食らいつく。そうすると食いついたところで出来たスペースに対して縦パスを入れ仙台のブロックを壊していった。
こうして川崎は大人びた時間の進め方をする。
それは鹿島のように嫌らしい時間の進め方だった。

仙台の苦悩

さて、44の中央圧縮でインサイドのスペースを奪われてしまい奥埜投入を無効化されて。
仙台は、4-4の中央圧縮にはサイドチェンジで揺さぶることが必要だったが1つのミスで川崎ボールになってしまうのでミスが許されず、
ミスした場合、奪い返す為にエネルギーを使ってしまう。

さらにCBが普段のように攻撃参加したかったのだが、CBの裏は途中から入った斉藤や小林に使われカウンターを食らってしまう危険性があるため普段のように攻撃参加出来なかった。

残り10分はハーフナーを入れてクロス爆撃に変更するが、ハーフナーが勝てない。谷口にほぼ抑え込まれる。
湘南戦とミッドウィークの横浜戦でハーフナーの可動域が狭いために起点にはなれないことが判明したところでせめてボックスストライカーとしては機能して欲しかったのだが、
残念ながらこの日はボックスストライカーとしては機能しなかった。

従ってこの日は最後まで決定機を作ることが出来ず敗戦となった


最後に

僕は殴り合いをするつもりだったが川崎はとても大人だった。殴り合いに付き合わず1つのミスをものにしてクローズ。
そのゲーム運びは鹿島のようだった。
と思ったら鬼木さんは鹿島OBだったので納得する。
そして、守田のバランス感覚なんかも鹿島っぽかった。

確かにこれは強い。先に点を許すと逆転するにはかなり厳しい。そのくらいバランスが良いし奪われないポゼッションのレベルは高い。一度の優勝経験がここまでチームを大人にするとは…正直驚いた。


仙台としてはこれから清水東京と4-4の守備のチームが続くので良い経験になったと思う。
そして、この2チームに対してこの日の課題を整理すれば良いと思うのです。
僕らはまだまだ青春ど真ん中。大人になるのはまだまだ早い。トライアンドエラーを続けていくのみです。


追伸。

西村くんについては正式に決まってから書きます。

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