カテゴリ:Jリーグ > 湘南ベルマーレ


スタッツ

スタッツ

スターティングメンバー

スタメン

スタメン_Excel

サブ_Excel

前半

COVID-19の影響で中断されていたJ1が4か月振りのJ1リーグが再開された。
ルールも多少変更。無観客試合。リモマと呼ぶがイマイチ定着してない。
サポーターのいないスタジアムでデジタル音が流れる不思議な環境。
そして、5人交代。 給水タイム。ちょっとこれまでとは違うルールとなっている。

そして、仙台。前線に怪我人続出でにっちにもさっちも行かなかった仙台。
彼らは復帰。それに加えCSKAから西村が仙台に復帰。ということでかなり有意義な時間となった。
(ただし、シマオマテ、クバが離脱)

また、システムも4-3-3に変更。GKはなんと、18歳の小畑が再開試合の先発の座を射止めた。

両翼で殴る

他のチームを見ると開幕からほぼやることは変わっていない中で
仙台は明らかに別のチームになっていた。
そして、この試合ポイントはウイングであった。
右はジャーメイン、左は西村を配置し彼らの質で湘南を殴っていく。
そんな狙いがあった。そのウイングの優位性を活かすための仕組みがあった。
サイドチェンジでウイング勝負に持ち込む仙台~右から左編~
それが、サイドチェンジ。
湘南は3-1-4-2 仙台は4-3-3 ということでどうしてもSBが浮く。
しかし、湘南はボールを仙台から奪いたい。なので、前にでる。がSBには時間がある。
なので、SBから逆サイドへ蹴っ飛ばす。
湘南は3バックなので、サイドチェンジするとウイングがフリーになる。
そこから縦に勝負する。という設計図であった。
また、左から右もこんな感じでサイドチェンジ。
サイドチェンジでウイング勝負に持ち込む仙台~左から右編~

こんな感じでウイングに余裕を持たせ縦に仕掛けさせる。
前半嵐のなかで、風上にたったのでとにかくウイングに蹴り込む。相手が5バックにして
そのスペースを閉じる前にウイングに蹴り込む。
特に右のジャーメインと大岩のところ。ここがスピードでジャーメインが圧倒。
ここから押し込む。
先制点も、このジャーメインvs大岩から。ゴールキックのセカンドボールを椎橋が拾いがジャーメインへ展開。
鈴木とのスピード勝負を制しクロス。これが風に乗り逆サイドネットを揺らす。
あっという間の先制点となった。

5バックで閉じたなら中央から前進

さて、ウイングがめんどくさいなら、5バックにしてそのスペースを閉じればいい。
そんな湘南に対して仙台はきちんと前進する術を持っていた。
対5バック時の仙台の前進

湘南は湘南らしく前で奪いたい。でも、WBはウイングを見るために高い位置を取れない。
じゃーどうすか。IHがSBを見る。という方法に出る。
IHが発と両CBからIHに刺すパスが飛んでくる。
また、FWがIHへのパスコースを切るとアンカーの椎橋に当てて前進する。
という事で、湘南は仙台からボールを奪えない。
奪えないから湘南の良さが出ない前半となった。

中央封鎖と奪う守備

さて、前で奪えない湘南。どうしても仙台に自陣ゴール前までボールを運ばれる。
なので、自陣深くからビルドアップが必要な状況となった。
そのビルドアップも、仙台に阻害された。
それが、2つの守備方式。「場所基準のセット守備」と「人基準の奪う守備」である。
まずは、場所基準のセット守備について
セット守備

上記の感じでウイングが絞って中央とハーフスペースで6角形を形成。
この6角形の中には入れさせない。入れさせると守備が連動し奪い返せる。
なので、湘南はこの6角形を迂回するしかなくサイドに運ぶ。そうするとそこにスライド。
袋小路となり前進出来ない。
湘南はなので、図のようにアンカーを下げ4枚でビルドアップするようにもなるが結果は同じ。なので、前進出来ない。
また、仙台はスイッチが入ると奪う守備に移行。これは人基準であった。
奪う守備

関口がロングスプリントでアンカーの福田を見る。こうすことで上記のような人vs人を作り奪う守備に移行していた。
この二つの守備の前にほぼ湘南は何も出来ず。仙台にゲームを支配される事となった。
ただし、仙台はこの移行時に関口のスプリントが重要になる。
が、関口は前半で既に疲労が見えていてこの方法を90分間繰り返す事は明らかに無理。
ただし、交代枠が5人あるため交代前提だった可能性は高い。

後半

仙台に圧倒された湘南はハーフタイムで、大岩と石原広の位置を入れ替え、右に大岩、左に石原広となる。
これは、ジャーメイン対策だったと思う。ただし、そのジャーメイン対策もあまり効果はあるように見えず結局ジャーメインの縦の推進力を消す事が出来なかったように思う。

選手交代が及ぼす影響

仙台は選手交代前提の仕組みであって、58分に2枚変え。
長沢に代えて赤﨑、関口に代えてゲデスを投入。
こんな感じになる。
スタメン2

ゲデスが入って4-4-1-1なのか4-3-3なのかというのは議論の余地がある。
というのは正直ゲデスの立ち位置が曖昧だったため。
そして、その曖昧さが湘南が盛り返す要因となった。
後半の守備
ゲデスは守備時に常にアンカー(福田から茨田に代わっていたと思うが…)についてしまう。
この時前半なら関口がアンカーに食らいついたら椎橋がIHをカバーするのだが、
それがうまく行かず椎橋脇にスペースが出来る。ここから何度か前進されたのが要因。

もちろん、60分以降強度が落ちたのも要因にあるし、両ウイングが高い位置取れず下げられた。というのも要因にある。
だから、4-4-1-1に見えた。この4-4-1-1の守備が意図したものなのかそうじゃないのかはわからない。だが、ピッチで起きている現象はそうだった。

落ちていく強度間延びするライン

そんなん感じで最初に強度が落ちたのは仙台。
ただし、湘南もちょっとすぐに続いて落ちる。なので、お互いにオープンになる。
仙台は前線にアタッカーを投入していく。
そのアタッカーの運動量と個の力で仕留めたいところであった。
しかし、どうもオープンな状態なのにプレースピードが上がらない。フル出場の西村は仕方ないのだが赤崎あたりもう少し縦に仕掛ける気持ちが必要だった気がするが、、、
ゲデスも足元うまいがYotubeで見たスピードはまだこの試合見られなかったのはちょっと残念。
そうやって決められず、湘南は最後に指宿を入れてパワープレーに同点の希望を託す。
しかし、それを最終ラインが跳ね返す。
シマオマテが抜けさらに石原崇兆が最終ラインに入ったので守備強度が不安視されたが、問題ない。
平岡と吉野がうまく位置を取り跳ね返していく。クロスを跳ね返していく。
この2CBお互いがうまく連携をとり、チャレンジ&カバーをする。
平岡がチャレンジ役が多め。吉野がカバー多めだったと思うが見事であった。
多くのクロスをはね返して、試合終了の笛。1-0で嵐のなかでアウェイゲームを制し上々の滑り出しとなった。

最後に

J1再開の試合。しかし、天候は空気を読まず嵐。キックオフ時には風と雨がひどい。
その難しいコンディションの中で18歳の小畑が躍動したのが何よりも素晴らしい。
キック精度があり、それが得点につながったのも良かった。
そして、ジャメも嵐の風に乗りゴールを決める事が出来た。
嵐のなかで輝いたのは仙台だった。

内容は仙台が1-0以上の差を見せつけたと思う。ただ、追加点を取れなかったのは課題。
あとは、交代出場とベンチに座った人の人選。
たぶんミッドウィークの試合を見据えている。道渕、佐々木匠を外したがきっと彼らはミッドウィークに出てくるはずだ。特に道渕。関口のタスクはほぼ違和感なくやれる。
それなのに遠征帯同せず、ゲデスを使った。というのは間違いなくミッドウィークを見据えてるはず。(単に怪我だった凹むが)

仙台はこのやり方が新しいスタンダードになるはず。
本当に書きたいことがありすぎた。纏めるのが大変だった。
関口とジャーメインのデュオが右で魔法陣グルグルするところとか、
西村と石原崇のコンビでサイドを切り崩すところとか、
椎橋が簡単に捌くからリズムが出るんだよとか、
色々書きたいことがあって纏めるのに凄く苦労した。
ただ、浮かれるのはまだ早い。
この試合はうまく行きすぎた。
「ウイングで殴る」が湘南のシステムとかみ合ったところがある。
4バック相手だと簡単にはいかないはずなのでどうなるか。
本当に強いのかはまだわからない。
ここで判断すのは早すぎる。
ただし、開幕やルヴァンとは別のチームであって驚いたのも事実。
次節はホームで浦和戦。ルヴァン時とは別のチームという証明を是非してほしい。
期待している。

ハイライト



スターティングメンバー

スタメン

前半


湘南のゾーン守備

湘南はスタート3-4-2-1でスタート。
ただし、簡単に5-4-1にはならない。
湘南は羨ましい事にゾーン守備がきっちりと落とし込めているように見えており、5-2-3という立ち位置をとり中央3レーン封鎖が出来るチームである。

湘南の守備の狙い

この試合でも、5-2-3で3レーン封鎖前線の3の背中でボランチへのパスコースを消す事が出来ていた。
良く考えれば去年ルヴァン決勝のマリノス戦においてもこの立ち位置をとりマリノスを苦しめていたのは記憶に強烈に残っている。

空中は閉鎖出来ない

たぶんですが、仙台はこのゾーン守備をわかっていたのだと思う。
なので、この日はボランチ経由での地上戦ではなく、最終ラインからのロングボールで
湘南の1列目、2列目を突破しようと試みた。
立ち位置をとって中央3レーンを封鎖していてもそれはあくまで地上のお話。
当たり前だが頭上は封鎖出来ない。

ロングボール大作戦

その発想は良かったのだが問題なのはそのロングボールをどういう意図で蹴るのかということ。
最終ラインの裏へ蹴るのか、長沢の高さを使うのか、石原に背負わせるのか、サイドにいるジャメのところを使うのか。
徹底されていなかったように見える。
また、セカンドボールの拾い合いもボランチの立ち位置が良く中々拾う事が出来なかった。
なので、ロングボールからはシュートまで行く確率は低かった。

もちろん、湘南も思ったようにボールを誘導して前で奪えないので嫌だったのかな。と想像する。
したがってロングボール作戦は失敗とは言えないのだが…

仙台の決定機を整理する

さて、仙台の決定機は1つ。
37分の永戸のシュートがポストに嫌われたシーンである。
巻き戻してみるとこれは、ロングボールでは無く平岡からのスキップパスでジャーメインに通ったところである。

仙台の決定機

相手の立ち位置を見てこういう攻撃が出来る。ただし、この再現性は無く。というより、狙わなかった。狙う選択しを持たなかった。でも、仙台はこういう攻撃が出来るので、
猶更ロングボール一辺倒はどうだったかな?と思ってしまうのである。

後半


WBの裏を狙うようになる仙台

狙いが不明確だったロングボールを意図をもって出せるようになる。
それがWBの裏である。

後半の狙い

図のようにWBの裏へロングボールを供給して、
そこでキープしてからのレーン攻撃が出来るようになる。
前半からこのように狙いを明確化出来ていれば愚痴も少なかっただろう。

仙台は相手を見ながら地上戦へ

湘南は野田に代えて菊地を投入。
この辺りから湘南は5-2-3の守備から5-3-2の守備に変更。ロングボールを嫌がったというのとが1つ。

5-3-2

そして、もう一つが湘南の攻撃の狙い。サイドにオーバーロードだったと思う。
ここは次の章にて詳しく書くことにする。

で、何が重要かというと、こうやって微妙に立ち位置を変えてきた湘南を見て
仙台もちゃんとロングボールだけじゃなく、ボランチ経由しての地上戦が出来るようになる。

仙台の変化

だから、仙台はやれる子なのですよ。
というのを見せた時間帯で先制点を取れたことも良かったと思う。
(カウンターだったけれども)

同点弾を振り返る

湘南の狙いを最後に纏めてこのゲームを締める。
先ほど言ったように湘南は後半少し立ち位置を変えた。
後半攻撃では、ワンサイドにオーバーロードするような形で一つのサイドに人をかけて仙台を混乱させる作戦だった。

オーバーロード

仙台は残念ながらエリアを守る意識が薄く人を見る事が多いので、
このワンサイドアタックに対して同じように同数を保つように人をかけてしまう。
しかし、そうすると、中央ががら空きになってしまう。
そして、同点ゴールはそのワンサイドアタックから中央展開。
そして、フリーになっていた金子が素晴らしいミドルを打ち同点となった。

最後に

勝ちたかった。内容がどうのこうのというよりも順位的に置かれている立場的に勝ちたかった。
もちろん、その逆も正しくて、この試合絶対に負けてはいけなかった。
そういうゲームで勝ち点1を得た事が良かったのか。
それとも、勝ち点3が取れなかったと嘆くべきなのか。評価がとても難しい試合である。

そして、前半の試合運びをどう評価すべきなのか。難しいところ。
僕は少し愚痴ってしまったわけだが…
ただ、相手の狙いを外せた事は評価すべきだとは思う。
そして、後半はちゃんと立ち位置の攻撃をして先制したので仙台は狙い通りだったのかな。
ただ、やっぱり、守備でスペースを守れない事が失点を生んでしまったな。という感じ。
課題は変わらない。そこは粛々と修正するだけ(修正出来るのかは不明だが)
ま、次の試合がやってくる。またしても6ポインター。鳥栖。
この試合勝ち切ってモヤモヤを払拭してほしい。


スターティングメンバー

スタメン

仙台はルヴァンで点をとった長沢と梁を先発に起用。
互いに3-4-2-1ミラーということでどうするか。仙台はボールを持つのか
それとも浦和戦のようにボールを持たずに長沢を使うのか。

前半


4バック化の狙いと現実

仙台はボールを持つことを決断。そして、兵藤が下がっての4バック化だった。
4バック化の狙いは3トップに対して枚数有利にしてビルドアップを安定させること。
そして、大外から角度をつけてハーフスペース侵入する事だったと思う。
4バック化の狙い
ただし、現実はうまくいかなかった。
というのも、右サイド石原が相手のDFラインに近すぎたり、
ビルドアップの助けのために下がりすぎたり、立ち位置が安定しなかったためである。
左サイドも同じ作りで右サイドよりは狙いが上手くいった気もするが、大きな成果を得られたなかった。
そして、25分過ぎに湘南は立ち位置を修正。これで左サイドも封鎖されてしまう。
湘南の対応
こうする事で仙台の4バック化の狙いは消され湘南に捕まってしまった。
いや、実は捕まらない選手が一人いた。それがシマオ・マテだ

キーマンはシマオ・マテ

さて、このシステムのかみ合わせでシマオがフリーで受けられる事が多かった。

シマオ
シマオはミドルレンジのパスを出し、立ち位置をとったリャンにパスを数本は通す事は出来た。
しかし、そこから前に進まず2,3本のパスを経て自分のところに戻ってきてしまう。
なぜその先に進まないかというと、シマオはドリブルで運ぶ事もなく、少ないタッチ数で捌くため相手を引き付けられない。
だから、システム上フリーになるシマオが時間と空間の貯金を出来ないため前線が苦しくなった。
といっても、このタスクをシマオに与えた。(狙いでは無くたまたまなのかもしれないが…)
のがそもそもの間違いだと考える。
振り返ると、この4バックの設計図去年の天皇杯山形戦、決勝の浦和戦をベースに作ってきたと思われる。
去年ならここに奥埜が居て、石原のところに野津田がいた。
彼ら+1トップの石原で、2ボランチに対して数的有利を生み出す事が出来たのだが
この布陣。この配置した選手の特徴ではそれは不可能だったのだ。

残り5分の振る舞い

さて、そんなこんなで全くうまくいかない前半。
それでも、お互いにゴールレスの時間が続いたのは仙台にとって不幸中の幸いだったと思う。
0-0で前半を追われたら悪いなりに踏ん張った前半。という評価になっただろう。
しかし、40分過ぎに唐突に前線の選手がプレスをかけボールを奪いにいってしまう。
この前プレスに兵藤が連動。しかし、それ以外の選手は後ろに引くつもりだったように感じる。
この意識のずれが兵藤のいるべきところに大きなスペースを作ってしまい湘南の疑似カウンターが生まれ失点に繋がった。
かなり残念で未熟で余計な失点だった。本当にもったいない。
こういうところはピッチ上で意思統一をしてほしいなと思う。

後半

前半の出来を受け仙台2枚変え。長沢、リャンがアウト。阿部、カイナが投入された。
後半

動き出す左サイド動かない右サイド

この交代によって、左サイドが動き出す。
神戸戦でも見せた魔法陣グルグルである。
魔法陣グルグル
永戸、石原崇、阿部が連動してハーフスペース大外の出入りするのは簡単には捕まらない。
左サイドからクロスやシュートは確実に増えていった仙台であったが、
右サイドが動かないのだ。
いや、動かないのは当たり前なのである。
平岡が大外で、蜂須賀がインサイドに配置することが多かったのだが、
平岡は永戸のように大外で仕事をするタイプでは無いし、
蜂須賀も石原崇のようにインサイドでは特徴を出せない。
平岡がインサイド、蜂須賀が大外の方がまだ特徴は出せるとは思うが…
最悪な事にこのアンマッチな選手配置が2失点目を生んでしまう。
右サイド大外で平岡が仕掛けを失敗したところが原因だった。

無理やり動かす右サイド

ハモンを右シャドウに投入し、カイナをボランチにおいてからようやく右サイドが動き出す。
ハモンがハーフスペースでDFを引っ張ってポストで蜂須賀に落とす。そこからクロス。
だめでもカイナに戻し左右を経由し平岡がクロスみたいなシーンが多くなる。
右サイド
ここで、無理やりと表現したのだが、平岡のクロス精度はやはり良くない。
どう考えても蜂須賀にクロスを出せるように組み立てるほうがベストだと思うのだが
この日は平岡がクロスを放つシーンが多かった。そして、ズレて誰にも合わないのが悲しいところである。

ボランチに求めるもの

シマオからカイナになったボランチだが、攻撃面そして、仙台のコンセプトから言うと
断然カイナの方がよかったと思う。
仙台のボランチはやはり立ち位置とってボールを引き出して、前向いて捌いて、さらに
自分も前に出ていく。が必要であり、カイナはそれが出来ていた。
こうすることでようやく仙台らしくチーム全体が関わり合いながら相手を動かし押し込めるようになった。
シマオは守備面においては素晴らしく基本的には中央を締めてくれる。(この日は構造的に引き出されたが…)しかし、攻撃においても前半述べたようにそこまで前に出ていかない。
仙台の求めるボランチ像はボックストゥボックスであり、この日はシマオよりカイナの方がそれに近かった。(なお、守備はこの日はそこまで問われていないが。。。)

80分に左サイド永戸のクロスからハモンのヘディングで1点は返すが反撃そこまで。
1-2での敗戦。3連敗。開幕4戦勝利無しの最下位に沈む事になってしまった。

最後に

久しぶりぶちのめされた。
帰路。相変わらず湘南サポしか乗っていない伊勢原行きバスの中
考えても考えてもネガティブな事しか思い浮かばず結構苦しかった。
そして、試合を見返すのも結構辛かった。ハイライトは未だに見ていない。
なぜならば、ネガティブな事しか見つからなかったらまたぶちのめされるから。
でも、ネットを通じて色んな人から勇気をもらった。本当に感謝したい。

渡辺監督はトライ&エラーの繰り返しで新しい事にチャレンジするとチームのバランスを崩し勝てなくなって、でもそこから整理して勝てるようになって。というサイクルの繰り返しで、今はその勝てない時期なんだろうなとは思う。
そんなチャレンジ&エラーが楽しくてこのブログを始めた。
そして、この試合もそれまでと同様にワクワクする自分がいる。

この試合にも希望はあった。後半の左サイドであり、得点のシーンであり、カイナのボランチである。
僕は渡辺監督と天皇杯決勝の続きが見たい。と心から思っているし、その続きを見れる事を信じている。だから、こんなところで死んだりはしない。と信じている。
そして、この希望を活かしまたパワーアップする仙台を見せてくれると信じている。
それまで、自分なりにともに歩いていこうと思ったりするのだ。

位置的優位性
質的優位性
数的優位性
この3つの優位性をどう活かすのか。

仙台について

前節柏には完勝。
僕らの道は正しいのだ!と言うことを示した。
さて、湘南とは今年4試合目。
全ての試合で位置的優位性の取り合いで優位にたった方が勝っているイメージがある。
この試合はどうなるのか?

スターティングメンバー

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湘南ベルマーレ

この時期はほとんど見れないから状況が良く分かんない。
仙台の項目にも書いたが、位置的優位性をどう確保してくるのか。何を仕掛けてくるのかは楽しみ。

スターティングメンバー

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前半

お互い4321のミラーとなった。
しかし、その中身は全く違う考え方だった。

位置的優位性を確保する湘南

湘南はボール保持時には433 に近いシステムだった。

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そして、SBとなった山根からハーフスペースに流れる山崎に当てるのが1つの攻撃のパターンだった。
湘南の先制点もこのビルドアップから得たスローインだった。

と言うことで、この4バック化のSBのところとハーフスペースに流れてくる山崎が序盤の位置的優位性を確保した。

また、位置的優位性はセットプレー時にも確保していた。

特に立ち上がりすぐのセットプレーが面白いので説明してみる。
仙台は4-3のゾーンを作るのだが、
4-3の前のスペースを狙い4-3を横に間延びさせてそこから中に折り返され決定機を作られた。

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仙台の狙いは位置ではなく質の優位性

仙台はミラーを回避する狙いは無く、ミラーを組んだところから質で剥すのが狙いだった。

質の狙いとはハーフナーの高さだったと思う。
ただし、意外にもハーフナーがロングボールに勝てず湘南を押し込めない。
湘南の山崎のようにポストで起点を作れれば良いのだがどうやらハーフナーはそういう能力を今のところ持ち合わせて無くてボックスストライカー専用という事なのだろう。

また、ハーフナーを真ん中では無くてハーフスペースに動かして起点を作るように試みるが上手くは行かなかった。
ハーフナーに入ってもワンタッチでフリックしちゃうケースがあってハーフナーのところで時間が作れなかった。

そういう感じで立ち上がり押し込まれた序盤の仙台はロングスローからのオウンゴールで失点した。

質の優位性その2 関口vs藤田の対面

同点ゴールは突然だった。
湘南のゴールキックのセカンドボールに対して圧力をかけて、秋野ミスを誘って関口vs藤田の対面が作れそこで上回っての同点ゴールだった。

さて、この関口vs藤田は仙台の質で上回れる1つのポイントだった。

仙台は元々関口に対しては1vs1を作っておけば質の優位性を確保出来、クロスまでいける。という作りになっている。
そして、その状況(湘南としては最も最悪な状況)をミスで作ってしまった。

湘南の次の位置的優位性

序盤は左のSBから立ち位置的優位性を作っていたが、今度は奥埜を動かしにかかる。
仙台は齋藤に奥埜が見る形になっていたが、齋藤が自由に動き奥埜を引き出す。
そして、そのスペースに山崎が出てきて起点を作るという形。
その最高傑作が29分の湘南の攻撃だった。

しかし、それには蜂須賀がスライドし、第4のCBになりかろうじて防いだ。

西村のゴールは質的優位性の最高傑作

セカンドボールを奥埜と西村で奪って関口vs藤田を作る。
そして、西村が裏をとってえげつないトラップからえげつないシュートで逆転だった。

それまでほとんどシュートシーンというか、アタッキングサードまで入るシーンもほとんど無かった。
と言う事で、湘南の方が普段と同じようにやれたのだが、決定機を活かした仙台が逆転し前半を終える

後半

433にシステムを変える湘南

さて、湘南は前半も位置的優位性を取れていたが、逆転をするためにその方向性を強める433への変化だった。

その狙いは2点。
  • CBがボールを運ぶため
  • ウイングでWBの裏を狙う
だった。

ウイングでWBの裏を狙う

仙台が5バックになる前にWBの裏を使い攻め切ると仙台のディフェンスラインは非常に脆くなる。
実際に48分と49分の湘南の決定機がその形だった。
この決定機のどちらかが決まっていたらゲームの行方がわからなかったと思う。

もう1つ。

CBがボールをを運ぶ

1トップに対してCBのどちらかがその脇まで運ぶ。そこがビルドアップの出口にする。

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石原だとこの動きを一人で封じることも可能なのだがハーフナーだと運動量の面で足りず。足りずというか、石原が凄いのだが…

ということで、後半も位置的優位性は湘南にあったのだけれど前半と同様に仙台がゴールを奪う。

数と質の優位性での3点目

起点は関口のクロスを跳ね返されたセカンドボールを椎橋が奪い返したところだった。
そして、椎橋が右サイドに展開。
そして、右サイドで蜂須賀、平岡で数的有利を作って平岡がフリーでクロスをハーフナーが競り勝って3点目を奪う。

せて、2点のリード奪った仙台。

基本システムは541に変化

湘南の狙いはWBの裏だったが2点目奪った後は仙台は5バックに近い形で展開する。
特にこの日ガンガン行っていた関口がこのリードで後ろのスペースを埋めるのを優先する。
そうすると湘南はボールを持てるがサイドを攻略出来ずU字ターンでサイドを変えるがこれだと54のスライドが間に合うので仙台としては守れる状態になる。

監督の修正と選手判断での修正

さて、仙台は64分にハーフナーに代えて中野を投入し3142にする。
これは湘南のCB2枚に運ばれるのを防ぐために2トップにしたのだ。これはなべちゃんの修正だった。

しかし、中盤3枚のスライドが間に合わずに湘南に奥まで攻められるケースが多くなってしまった。
そして、10分後には541に戻す。これが選手判断と言う事だと思う。俯瞰で見ていても541の方が守れていた。
そして、この541で撤退守備からのカウンタープレスかけてショートカウンターが嵌っていた。

最後に体力的にきつそうな奥埜を1トップ。
そして、常田を最終ラインに椎橋をセンターハーフに入れて守り切れる体制に。
ただ、奥埜のワントップが機能する。
奥埜のプレスからカウンターでCKを獲得。
そのCKを蜂須賀が決め4点目(めちゃくちゃ怪しいけど。特に線審の位置がずれている)
で仙台が勝ちきったゲームだった。

最後に

さて、仙台は質と数で点を重ねた。
ビルドアップにはあまり再現性は無くてたまたまのように見えるが、僕はたまたまだと思っていない。

4点目を除く3つのゴールシーンは全てGKのロングボールから始まっている。
確かにハーフナーは勝てなかった。
それでもセカンドボール圧力をかけて相手のミスを誘うまたは、セカンドボールを拾って攻撃に繋げるという事を考えると再現性があると言えるのかなと思う。
その中心は奥埜であった。
奥埜のネガティブトランジション時は凄味があった。ハーフナー大作戦失敗したのだが、
そこから無理やり点に繋げる事が出来たのは奥埜がいたからこそだと思う。

湘南は位置的優位性を確保したのに負けてしまった。内容は良かったんだと思う。
それは仙台の磐田戦やセレッソ戦に近い感覚だろう。
そうなると自分たちのこのサッカーを続けるしかないのだろう。仙台がそうであったように。

サンクトガーレンのお酒は美味しい。
ラオシャンも美味しい(食べてないけど)
そんな湘南戦

湘南について

ガンバ、浦和に勝ち勢いに乗ったかと、思われたが前節柏には前半の出来が悪く敗戦。
システムは3421/3142/3412と使いまわしてる模様。
仙台とおんなじだね!(中身は違うけど)

スターティングメンバーLINEUP111526048793610

湘南は3142。秋野がアンカー

仙台について

気がつけば5戦勝ちなし。
得点が中々取れないということでどう修正したのか。
また、湘南のシステムに対し仙台は何を選択するのか。

スターティングメンバー

LINEUP111526048860906
まさかの、3142ミラー。
関口がリーグ戦初スタメン
椎橋が久しぶりのスタメンとなった。

前半

明暗を分けた前半の入り方

ということで3142のミラーだった。
お互い343ミラーになるのを避けたのだと思う。
そういう中でどこにスペースがあって誰が誰を守るのか。という整理が必要だった。そういう状態の中仙台が先制する。

結果的に、アンカー脇で石原が起点を作り、
西村がWBとCB1枚を引っ張りフリーの蜂須賀へ。
蜂須賀がグランダーのクロスを上げるとニアで石原がニアで潰れ真ん中で野津田が合わせて先制。
湘南は整理中だったので守りのところにズレ守備のフォーカスを一度も合わせられなかった。
特に石川が野津田につくのか奥埜につくのか中途半端だったこと。
そして、西村のところにWBの杉岡が食いついた。この2つが致命的だった。
まずは石川。
石川は野津田につくのかそれともアンカーの奥埜につくのか前半は終始迷っていた。
その迷いがこのシーンにも出てしまい野津田を最後までフリーにさせてしまった。

次に杉岡のところ。
お互いどのシステムでも3バックで大外が1枚なので杉岡は蜂須賀のマークを捨てられないと思うのだがあのシーン蜂須賀につかず、西村に行ったのか?
ちょっと理解出来なかった。
この2つが失点に繋がった。

先制点の野津田について

前節のあとがきに野津田のお話をしたのだがまさか、直後のゲームで見せてくれるとは思わなかった。
今年は崩しの部分のタスクが多いため先制時のような最後のタスクをこなす機会が無かったのだが、それを見せてくれた。これをIHがやってくれると仙台はもっと点を取れると思う。

湘南と仙台の差

お互い3142なので、お互いアンカーをどう捕まえるかが前半のポイントになった。

10分過ぎから仙台はアンカーの秋野を2トップのどちらかで必ず捕まえる。という約束事を作る。

しかし、湘南は前半最後まで奥埜を捕まえることは出来なかった。
仙台のように2トップのどちらかでアンカーを捕まえた場合、仙台は両サイドのCBからボールを運ぶのであまり効果が無くなかなか仙台の前進を止めることが出来なかった。 
また、IHが奥埜を見ると仙台のIHが空くので
CB→IHと運ばれてしまう。

湘南も仙台と同じように両サイドのCBから運べば同じ状態になったのだが、ビルドアップの出口を秋野に任せたためそれが出来なかった。
特に左の大野は自分で運ぶ事をせず秋野にボールを預ける事が多かった。

苦しむ湘南の攻撃

ということで湘南はビルドアップに苦労していた。
困った時のサイド攻撃になるのだが、高山は関口に蓋をされ仕事が出来なかった。
左サイド蜂須賀とキムジョンヤの間を、
ステバノビッチやアンカーの秋野が突破する
という形があっただけだった。
また、セットプレーからバイアでチャンスが何度かあったが決定機というのはほとんど作れなかった。

椎橋のボールへの関わり方

2のPKがあった。その話の前に、
1つ目のPKに関してはそこに至るまでこ流れが最高によかったのでピックアップする。

蜂須賀からの横パスをフリーで回収した奥埜が一気に前方に展開。
野津田がセカンドボールを拾って、左の関口に渡し広げる。
ここで、大外中展開から大外と逆サイドまで持っていく。

そして、関口を孤立させないように椎橋がCBからインナーラップして、左IHのポジションをとりもう一度左でゲームを作る。
この展開と椎橋の絡み方が最高だった 

この場面だけでは無く、2枚のIHが右サイド+中央にポジションをとる事が多かった仙台。
選手配置が右に寄るので左サイドが孤立してしまうのだが、孤立させないために第三のIHとして椎橋が左のハーフスペースを埋めるシーンが何度もあり非常に良かった。

2つのPK判定

さて、1つ目のPKは石原を大野が引っ張ったというところ。
確かにシャツが伸びていて引っ張られている。確かに厳しいかもしれないがファールと言われても反論出来ないものだと思う。

2つ目のPKは軽率だった。
1つ目で基準が明確になったにも関わらず対応遅れて後ろから倒したらPKになる。

後半

湘南は後半頭から大野に変えて高橋。
杉岡をCB高橋を左WBに配置。
そして、システムを3421にに変更。
石川と秋野の2ボランチに変更。

奥埜を捕まえる湘南

前から行く姿勢はあったが奥埜を捕まえきれないため外されてしまった湘南。

後半は奥埜を捕まえさらに前から嵌めに行きたい。 ということで、テーマは奥埜を捕まえろだった。
その奥埜に対してはボランチの1角石川が長い距離詰めて奥埜にプレスをかけ自由を奪う。
分かりやすいのがPKで1点差に詰め寄ったキックオフ直後のシーン。
石川が猛然と奥埜に詰め寄り奪いショートカウンター発動という流れだった。

湘南らしい前プレス

奥埜を捕まえた湘南は1トップ2シャドウで仙台の3バックに対して同数のプレス
アンカーには前述通り石川が。
IHにはボランチとCBの一枚が出てくるという形だった。

このプレスで仙台から立ち位置を奪い湘南のターンとなった。
50分にPKを獲得し1点差にせまる。
ステバノビッチが怪我で交代すると若干攻撃の圧力が弱くなるが70分に山根タイム。
ハーフスペースや大外をドリブルで運び決定機を作るが決められない。

仙台の対応

ハーフコートゲームになってしまった仙台は疲れの見えた関口を永戸に変えて対高山を強化。
さらに奥埜に変えて富田を投入。
しかし基本的にやり方は変えず良い立ち位置探せ!そして、前に出ろだった。 
ステバノビッチが怪我で相手が10人になった時にようやく後半の初シュートを打て少し盛り返すが基本的に仙台が良い立ち位置を見つけられた時間は少なかった。

湘南が野田を投入3142に戻してパワープレイの意図を見せると仙台も3421に戻し板倉をボランチに投入。
ロングボールが多くなった湘南に対しロングボール跳ね返すタスクをこなす。
このあたり能力の高さを見せる板倉。
大器です。

厳しいながらギリギリのところで対応する仙台。
徐々に前がかりになる湘南裏をついて西村が抜け出し相手の心をへし折る3点目を奪い仙台が勝利となった。

最後に

やっと勝った仙台。
前半はやりたい事がやれたが後半湘奥埜が捕まり湘南ペースという内容だった。

1点目の野津田のゴールは前回書いた事をやってくれて本当に嬉しい。
(書いたのはこの試合後だけども)

3点目の西村は成長の証だった。
本当に連戦できつく後半仙台はヘロヘロだった。
その中で追加点を奪えた事は大きな意味を持つ

湘南は奥埜を捕まえてからは本当に強かった。それだけに2つ目のPKは余計だったと思う。
もったいないように思う。



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