カテゴリ:Jリーグ > 大分トリニータ


スタッツ

スタッツ

スターティングメンバー

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前半


電光石火の先制点

キックオフから17秒での電光石火での先制点だった。
この日の仙台はシステムを大分と同じ3-4-2-1のミラーにして、WBの裏を蜂須賀で取ってクロス。
それを逆サイドの石原が詰めて先制点だった。
このWBで裏を取る形はこの得点の直後にも見せていて仙台の狙いだった。
と思うのだが、実はその形はこの2回だけなので、どうなのだろうか。

とにかくこの先制点はボールを持たなくても良くなった。
という意味でも仙台に大きなアドバンテージになったと思う。

仙台の前プレスが嵌らない理由

そんな、さっくり先制した仙台だけれども、ボール非保持は結構苦労していた。

島川が最終ラインに落ちて4バック化する大分に対して仙台はいつも通りの外を切るプレスでボールを奪いに行く。

TACTICALista_2020121207 (1)

ただ、この時にシャドウがボランチ脇まで降りてきて、そこにボールを付けられ攻撃の起点とされていた。
内に誘導しているにも関わらず内側の受け手を捕まえられていないという切ない現象が発生。
なので、仙台は大分を嵌められなかった。

しかし、決定機が作られたわけじゃない。
シャドウに入ったところから、パスでしか展開できないのがその理由。
前のパスコースはマンツーマンですべて捕まっていて前進出来なかった。
フリーのSBに渡されたら攻撃が遅れるので5-4-1で撤退する時間があった。

ここで、ドリブルで縦に運ばれたらきつかったが、ドリブルという選択は最後まで無かったので仙台とは怖くなかったと思う。

覚悟の5-4-1へ移行

前プレスが嵌らない仙台は、先制しているので無理する必要は無く、ひたすらに負け筋を消していけばよかったので、
給水後、内側への誘導前プレスを止めて5-4-1で撤退する時間が増える。

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大分のシャドウが使うボランチ脇のスペースを仙台のシャドウが先に消して、縦に入れさせない。
前プレスはSBに入った時に行く程度に減らし縦に入れさせない事を優先させた。
この状態で無理に縦にパスを入れれば仙台の守備網に引っかかり仙台のカウンターが発動する。
なので、保持している大分は前に進めず最終ラインでのパス回しが増える。

また、この日は仙台が5-4での守備だったから苦手な横スライドが普段より簡単であったため、
横に振られても対応できた。
ということで、大分はボールは保持すれど、仙台のゴールに近づけない前半となった。

後半


ボランチのスライドで修正

さて、後半は仙台が修正。
俺たちは前から行きたい!という意思を見せるために前プレス時のボランチの動きを修正した。

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前半と同じようにシャドウが外を切って内側に誘導する前プレス。
これと連動しボランチがボールサイドにスライドしてシャドウを捕まえる。
ということで、縦に誘導し誘導先でようやくボールを奪える事に成功し、完全に仙台ペースになるかと思われたが、、、

シャドウの変化で押し込む大分

大分も60分くらいに修正。
シャドウをボランチ脇じゃなくてWB前に持ってくる。

TACTICALista_20201212010

これで、石原と蜂須賀の両WBをピン止めして、大分の松本、田中がフリーな状態を作る。
松本、田中に仙台のシャドウが出ていくと三竿、岩田がフリーになりそこから前進される。

ようするに、仙台は大分のWBとCBを両方をシャドウ1枚で防がないといけない
という状況を作り出す大分。
これを防ぐ方法が無い仙台。
大分は空いた方から前進し仙台を押し込んでいく。
ただ、押し込んだ大分は結局はサイドからクロスしか攻略法が無く、それをすべて跳ね返す仙台の最終ラインという形に。

今日は中央にシマオが居るため単純なクロスでは最終ラインは崩れずひたすらにクロスを跳ね返す。

我慢比べからのセットプレーで勝負あり

攻める大分、守る仙台の我慢比べが続く。
そして、焦れた方が負けるというゲーム。
結論から言うと焦れたのは大分だった。

5-4で撤退する仙台に対して鈴木が最終ラインから少し雑なロングボールを入れる。
これを照山が悠々とカットしカウンターへ。
クエンカに代わって入った関口は最初は縦に仕掛けるが、
カウンターできないと判断しキープから一度落ち着かせ、
2次攻撃へ繋げる。
保持の形になった仙台は松下のパスからトラップで一枚外した山田がフィニッシュまで持って行く。
そして、そのフィニッシュで得たCKを自ら大分ゴールに沈め決定機な2点目を生みだした。

その後は2点差になった事で大分は前がかかりでバランスを崩し、
攻めるが雑になっていった大分は仙台の5バックを破壊するクオリティは無く、
このまま2-0の勝利となった。

最後に

完勝!!
そして、木山さんになってから僕のイメージする木山さんらしい勝ち方がようやく出来た試合だった。

ここまでは、自分のチームが主語でどうアクションしていくか。が中心だったけど、
今日は相手チームが主語でそれにどうリアクションしていくかが中心で、
木山さんは後者の方に長けていると思っている。

保持率も73対27と圧倒的に保持されたけれど、決定機は仙台の方が多かった。
ようるすに、保持は飾りだということだ。
大事なのはゴールに近づくこと。
パスを何本も成功させてもゴールに近づけない事もあるし、
一本のパスでゴールに近づけることもある。
それを体現したゲームだった。

大分は去年から撤退されると苦労し終盤中々勝てなかった。
そんな中で今年、前プレスの嵌め方がかなり良くなって、相手陣内でボールを奪っての得点。というシーンで撤退されても奪い返すことで活路を見出した。
ということで、木山さんは、だったら保持なんてしないよ。と潔くボールを蹴り込み、
前プレスも諦め5-4-1で撤退して大分の苦手なブロックの崩しを強制し、去年の勝てない大分の状況を再現させたのは見事。

ま、でも、これは17秒での先制ゴールがあったからこそ選択できたのかもしれない。
もし、あれがなかったら同じ事が出来たのかは不明だし、
後半押し込まれたところでの我慢比べのアドバンテージもなかった。

なので、やはり先制点はこの試合かなり大きなポイントだったと思う。

仙台はこの勝ち方をベースにしていきたい。と思うが
やはり、点をどう取るかが課題となってくるのだろう。
何度も言うがこの日は早々に点を取れたのでこの課題は解決できたが、いつもこういう風には行かない。

攻撃回数は多くない中でどう点を取るか。これを解決出来れば来年は問題ないと思うが、、、
果たしてそれを出来るか。ですね。

ま、兎に角今年は残り2戦ということで、しかも、残りは6ポイントマッチの清水、湘南。
ここを連勝すれば最下位は脱出できるだろうから、必ずこの調子で2連勝して
形だけだけれども残留圏で20年シーズンを終えれば悪くはないんじゃないかなと思える。
残り2試合。兎に角頑張ろうじゃないか!

ハイライト



スタッツ

スタッツ

スターティングメンバー

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前半


嵌らない守備、混乱する右サイド

簡単に言えば準備不足であった。
仙台は大分に対して準備が出来なかった。
その結果、横パスだけで仙台の守備は崩れていった。
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GKのムンが入って3バック化する大分。
三竿がSB化し、香川が一列上げる。ここで仙台の右サイドが3vs1 でジャーメインが誰に対応していいかわからなくなる。
さらに柳がWBの香川に対して出ていくこともあったが、そうすると町田が浮いて柳の裏を取られる。
これで、再三再四右サイドからえぐられる。

守れないのなら4-5-1で撤退して前半耐える。という方法も選択肢にはあったとは思う。
ただし、怪我明けで万全では無く稼働時間に制限があるジャーメインを使っているので
それはしたくなかったのだろうと推測。
後ろに撤退するならジャーメインじゃなくて良いわけだから。
なので、出来るだけジャーメインを前に置きたいというチームの意図があってこうなった。
これは給水挟んでも修正出来ず。
そして、34分。町田が裏に抜け、マイナスの折り返しに三平が合わせ先制。

なんの抵抗も出来ないままゲームを動かされてしまった。

関口入れて整理する

このまま2失点すると、マジでゲームが終わってしまうのでそれは出来ない。
ということで、きっと後半圧を掛けるために残して置きたかった関口を投入。
ジャーメインが変わったが、確かにジャーメインが混乱していた。
だから、変えたわけじゃなくて、単に稼働時間に制限があって、早いタイミングで変えなきゃいけなかったらジャーメイン。
という感じだと思う。たぶん。

関口が入るとかなり整理出来て、別チームに生まれ変わった。
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右サイドに回ったゲデスが三竿固定。
関口が周りのバランスを見て落ちてくる羽田or鈴木に圧をかける。(ここの判断と味方との調整能力は凄かった)
そして、柳も前に出て香川を見る。
これで、人基準で選手を捕まえ、ようやく仙台が勝負できる土台に乗った。
そんなところで、前半終了となった

後半


4-3-3での反撃

やられっぱなしだった前半。関口が入りある程度持ち直した。
そして、ハーフタイムに対策を入れて仙台が逆襲に転じる。

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4-3-3に変更し、前の形を合わせ人基準で嵌めていく。
大分は仙台のプレスに対して逃れられる待避所が作れず、個人でも剥がせないので
ビルドアップが出来なくなり仙台が決定機を作り始めた。
この後半でようやく仙台の勝ち筋が見えてくる。
この時間は素晴らしかったと思う。
得点が無かったこと以外は…

3-1-4-2にも対応できる

待避所が作れず、圧力を全面で受ける大分。
ここで、島川を入れて3-1-4-2に変更。
アンカーを作って待避所を作ろうとする。

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しかし、関口がそれに対応。
兵藤と関口が上手く連携し中盤1-2の形から時に2-1にして時間を作らせなかった。

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多分ピッチ内の選手で対応したと思う。
そして、前半はピッチ内での修正が出来なかったので、兵藤と関口のベテラン組の判断なのだろうけど
これには驚いた。本当に驚いた。見直しててめっちゃ驚いた。(しつこい)
本当に息をするように対応して、流れを渡さなかった。
これ、たった3行で書いてるけど凄くて、
これが今後も出来るのならこのチームは期待していいと思う。
前半からこれが出来れば未来が違ったが…

取り切れない悲しさ、突き放される虚しさ

仙台のターンで決定機は数回作れた。それでもゴールは揺らせない。
そこが仙台のもう一つの課題。
良い時に取れればこの状態でも勝ちを期待できるが、そうじゃないから辛い。
チーム状態がとても悪くやっと流れを持ってきてもゴールが生まれない。
となると、どうしても勝ち点は取れない。
この試合でもそうだった。

そして、後半の飲水タイム後、大分は自陣でのビルドアップを諦め仙台のDFラインの裏にシンプルに蹴り込むようになる。
これが仙台には効いた。
シマオ、ジョンヤのCBだと裏に蹴られる対応が上手くなく、非常に嫌っていて有効であった。
これで流れを失い、80分に裏にロングボール蹴られ、それに対応したシマオが知念に吹っ飛ばされ失点。
これで、事実上のゲームオーバー。最後、84分に田中にトドメを刺され3失点の敗戦となった。

最後に

状況が悪いので前半もう少し勝負できる状態を作りたかった。
それが出来なかった時点でこのゲームの結果は決まってしまったのかもしれない。
じゃ、なんであんな前半になってしまったかというと、明らかに準備不足。
大分はいつも通りだったので、それに対応する準備が出来なかっただけである。
後半は修正出来たので時間があれば対応出来たのであろう。

でも、その時間が無かった。中3日。
チームの大半が怪我明けでコンディションを整えるだけで精一杯。
戦術的なすり合わせ、練習は出来なかったのでは無いか。
そうするとこの前半の内容は納得がいく。(いや、いかないけど)

本当に酷い前半だった。
ただし、後半給水タイムまでは希望でコンディションが良く準備ができればあれくらい出来るという事実はあったと思う。それが希望。

ただ、それが出来ても次に決め切れなければ仕方ないね。
という課題もあるのだが…
兎に角、今は辛抱。報道によると怪我人も戻ってきてるので、彼らが戻ってくれば…と辛抱するしかないと思う。
精神的にもキツイと思うがここで焦れてチームが壊れたら何の意味もない。
それは、ベガルタ仙台に関わる全員に言える事なのだ。
今はただただ耐えろ。

ハイライト



スターティングメンバー

スタメン

前半


撤退守備を整理する

大分に対する勝ち筋を整理した時に何よりも撤退する事だった。
大分の特徴は後ろで回して食いついてきたところを疑似カウンターで仕留めるというのが特徴。ならば、食いつかずペナ中を埋めてしまえばよい。
押し込まれ大分のゴール前でのセットプレー、CKが増えても大分はセットプレーから2点しかとれていない(しかも前々節のガンバ戦での2点)なので、怖くない。
なので、ベタ引きでも構わない。それくらい仙台は割り切ってゲームに入った。

大分はメインで使用していた3-4-2-1では無く、3-1-4-2にしてきた。
仙台としては想定外だったとは思う。何しろスタートから3-1-4-2にするのは18節のマリノス戦以来15節ぶり。

それでも、仙台は最初からやる事を整理できていた。この辺りは対3-1-4-2は2試合連続
ということも大きかったかもしれない。
また、石原が先発ということで、ハモンより戦術的に動きやすかった。ということもある。
3-1-4-2にきちんと対応出来ていて守備時は4-4-1-1で対応。
石原がひたすらにアンカー長谷川についてパスコースを消す。
そして、SHは左右CBが持ち運ぶエリアを消しながらWBも見る。
三平+IHは2DHで見て1トップに残るオナイウにはシマオが見る。
こんな形で撤退守備をする。

仙台の守備

また、たとえWBが大外侵入してSBが引っ張られてもDHが下がってSB-CB間を埋めるので
大分としては持てるが結局、大外からクロスしかなかった。

DHのカバー

それを余裕を持って跳ね返す仙台。という構図になった。なお、大分があこの仙台を崩すのは13分のサイドチェンジを2回実行からのクロスのみ。
それ以外は仙台がストラクチャーな局面を作り続けた。ようするに、大分が仙台を崩しには
2回連続でサイドチェンジをしないといけなかったがそれはこの13分の場面1度だけだった。

満を持しての前プレスからの先制点

さて、失点はしない。でも、得点するにはこのままではいけない。
そして、仙台の哲学として、戦略とは言えベタ引きでもいけない。やはり、前から嵌めたい
というのはあって、それが、20分過ぎから前プレスで大分を嵌めに行く。
嵌め方はガンバ戦と同じだったが、アンカー見るのがハモンでは無く石原で守備強度が上がったので、より強力なものになっていて、ガンバ戦では遠藤が空く場面があったがこの試合ではそれが皆無であった。

前プレス

嵌められたのは2度。
22分の羽田から道渕が奪ってカウンター。これはパスがつながらず不発に終わる。
25分の岩田のパスを関口が引っ掛けて永戸が拾ったところ。
この25分の場面は決定機まで行くが最後にシュートブロックされCKへ。
そして、このCKでトリックプレーから道渕のボレーで仙台が先制する。
嵌めるところで嵌めて一発で取った。
理想的な展開だった。

変わりゆく大分のビルドアップ

さて大分を前で嵌めてショートカウンターから先制点をとった仙台がゲームを優位に進めると思ったがそうはいかなかった

大分は変則2バック+ボールサイド側のCBがSB化する。

ビルドアップ2

結果、SHがSBにピン止め。2枚のCBで展開されてしまい仙台の前プレスが有効な時間が終わった。
なお、仙台としては大分がどれだけ多くのビルドアップバリエーションを持とうとも
結果、撤退して中央を埋めてしまえば怖い事は無かった。

後半


前半と違うビルドアップ

仙台が1点リードで後半戦へ。
大分はビルドアップの形をさらに変える。前半より多く小塚が下がって長谷川との2DHを形成する事が多くなる。
そして、小塚からボールを運ぶ事で仙台を押し込むがやはり、最後のところを攻略出来ず
大外からクロスでしか仙台のペナにボールを運ぶ事が出来ない。

3

この時間最大の決定機はオナイウがシマオを個人技で外しクロスを上げた48分の場面。
この場面を大分が外した事で勝負は決まったかもしれない。

IHのところで奪う仙台と追加点

押し込まれる仙台だったが、小塚から運ぶなら4-4-1-1で石原でIHで見る形に変更。

仙台の修正

そして、小塚から石原が奪ってロングカウンターというのが2度。
60分の大分のCKのセカンドを拾った小塚に対して石原が圧力をかけて奪った形。
そして、61分の追加点に繋がった形。両方とも小塚から石原がボールを奪ったものであった。

仙台は2点とも狙い通り。
相手を見て修正し、奪って速いカウンターからだった。
相当気持ちの良いゲームである。

ミシャ式に対する仙台の守備

さて、この失点で大分は小林を投入。
3-4-2-1に変更。そして、小塚が下がって4-3-3の可変フォーメーションに。
それに対して仙台は2枚のFWで中央閉鎖。

中央閉鎖

この石原と長沢のアンカー番しながらCBに圧力を与えてサイド誘導する動きが美しく完璧だったので見てほしい。
最後まで大分は中央を使えずサイドにしかいけない。
サイドからはクロス。それに対しては余裕をもって仙台が跳ね返す。
最後までこのループで決定機を作れず試合終了のホイッスルを聞くことになった。

最後に

完璧。完勝。ホームだとこんなに強いのか。決して4-4-2の守備がバグることなく
ストラクチャーな状態を保ち続け、大分に中央を使わせずサイドで詰まらせる。
バグったのはDAZNのみだった。

仙台の守備は1年で大きく成長した。去年まで5バックで人海戦術しかなく、前プレスは人基準で外され死んでいたのとは大きく違う。こうやって場所基準にもなってきている。
そして、回数は少ないが前から嵌めることだって出来るようになった。
ホーム最終戦でその集大成を見せる事に成功した。
監督のインタビューの話は前回触れたので、今回はパス。最終戦後今シーズンの総括で触れたいとは思う。
とにかく、この試合は戦略的にも選手のパフォーマンスも結果も素晴らしいものだった。
それは誰もが認める事であり。開幕の状態からここまで状態を上げたので満足しないと。
だと思う。

とにかく残留も自らの手でつかみ取った。そして、いよいよ最終戦。今年勝ち点10しかとれてないアウェイである。
来年へ繋ぐ戦いを。なんて言わない。とにかく勝ってくれ。
アウェイ4勝目を何としても勝ち取ってほしい。


スターティングメンバー

スタメン

前半


大分の仕組み

まずは大分の仕組みから。(プレビューでやれ。という話ですが)
大分の特徴はGKの高木のフィールドプレイヤー化である。
疑似カウンター
このように、高木が一列上がって4バック化する。
ここで相手が数的同数のプレスをかけると後ろの枚数が足りなくなり、カウンターのような状態を作り出す事が出来る。
基本的には右から運ぶ。 左は星がハーフスペースに入って、右からのクロスに対して
ファーサイドに入る。
藤本が中央。三平が遅れて入ることで、トライアングルを作る。
これが、大分の今年の特徴である。
また、去年より明らかに疑似カウンターが多い。そして、藤本が輝く。
去年J2にて12点だった藤本がすでに半分の6点をとっている。
この数字も疑似カウンターの回数が増えている事を示している気がする。
また、ボール保持に拘らず自陣に引きこもった山雅に負けているのも特徴的である。

仙台の対抗策

さて、そんな大分に対して仙台はどう戦うか。勝ち筋としては、山雅のように5バックで撤退するのが一番可能性あるのかな。と思っていたが、監督が選んだのは前プレス+マンツーマンの複合守備だった。
仙台の対策1
問題は前の5vs6 の数的不利のプレスに対してどうやって嵌めるか。
なのだが、そこはきちんと大分の特徴を整理出来ており戦略的には正しく嵌めていたと思う。
大分は、上記で説明した通り右からの展開が多い。それは、福森と岩田の差。
そして、星の特徴から右に偏る。
星はあまり大外でのタスクをこなすプレイヤーではなく、
ハーフスペースや中でタスクをこなす事が多い選手であること選手
そして、福森が運ぶドリブルを実装していないためだと考える。
なので、そこを考慮し仙台は福森サイドへのプレスを弱め、岩田サイドへのプレス強度を強く出る。

仙台の対策2
上記のような感じで福森の方をそこまで圧力かけず、岩田サイドの方へ圧力高めに前プレスをかける。
これは、効果はかなりあったと思う。
大分はボールを進めるのに苦労していた。
ただ、仙台の前プレスは対人の意識は強めであり、また前プレスの仕方は整理されていなかった。
なので、アドリブ志向が強く、あまり再現性は無い。
なので、前プレス隊はスプリントをかなり多く強いる事になってしまったのは残念だった。

大分のチャンス

大分のチャンスは岩田が上がった時に生まれる。
大分のチャンス
岩田が上がり3vs2 で数的有利を作ったら、ペナ角攻略を試みる。
この形がほとんどで、仙台は対抗策が無い様に見えた。
ただし、仙台の対抗策がハマり撤退する機会は多くなかったのでそこまで問題にならなかったのは良かったところだった。

さて、こんな感じで仙台が若干優勢にゲームを進める物の仙台も明確な決定機があったわけではない。
43分を除いてはで、あの大分のミスから生まれた43分の決定機を決め切れなかった事がこの試合の行方を決めてしまったのだと思う。

後半


安い失点と継続する対抗策

仙台は前半ある程度戦力がハマりゲームを優位に進める物の決定的な違いを生み出さない仙台。
後半の立ち上がりも前半と同様のプランを実行。
しかし、兵藤がターンしたところを岩田に奪われカウンター。
松本のクロスはクリア出来るように見えたが常田が痛恨のクリアミス。
それを岩田に奪われ失点となってしまった。
43分の決定機決められなかったこと。そして、後半立ち上がり46分に起きた失点に直結するエラー。
この2つのプレイタイム約5分に起こった出来事がこのゲームの行方を決めた。

また、前半30分過ぎから大分は3-1-4-2に変更しているが、仙台のプランを弱める効果はなかったと思う。
仙台がやることは変わらずだった。
3-1-4-2
大分のシステム変更にも動じない仙台はやはり素晴らしかったと思うのだ。

プランの弱点

戦略的には正しい仙台だったが実現する方法論がよろしくなかった。
前半も書いた通り前プレス隊はスプリント回数がかなり多くなる方法で実現していた。
なので、65分以降にプレスの強度が落ちラインが間延びしてしまう。
なので、徐々にプランの効果が薄れてきてしまい、仙台の立てた戦略が実行できなくなってしまう。
また、前プレス隊は選手交代で強度を補おうとするが、
残念ながら補うどころか交代する度に仙台がチームとして動けなくなり崩壊していく姿は
見ていてとても切なかった。

失点は何が起こっていたのか

さて、失点の場面である。
あの場面だが、前プレスの強度が落ちていた事もあるのだが、それ以外に色々な要素が悪い方向に出てしまったので整理しておきたい。

まずは、石原直が入ったことでハモンが右サイドになっていた。
今までジャーメインは中央に残って大外の福森まではプレスをかけなかったが、ハモンは
大外までプレスをかけに行ってしまった。
このことで仙台の前プレスの基準が崩壊していた。
さらに、大分は三平からオナイウに変わったこと。そして、オナイウが常田とマッチアップし、常田に負けず起点を作れた事。
さらに、捨てていた大分の左サイドからボールを前進されてしまった事。
が重なり失点に繋がったのだと思う。
ただ、やっぱり、ジャーメインがいなくなった事で仙台のプレス基準が無くなってしまったのが一番大きいのかなと思うのである。
仙台の方かい

最後に

ラスト20分チームが崩壊し、戦略を実行できなくなりバラバラになっていく姿をただただ見るだけになってしまったゲームになったのでイメージはかなり悪いと思う。
しかし、きちんと紐解いていくと
仙台は大分をしっかり分析し、出来る限りの手を打ったと僕は思っている。
ただし、実現する方法論はもう少し整理するべきだった。
言うのは簡単なのはわかっているが。
ただ、何度も言うが戦略は正しいのである。
せめて、選手交代で出てくる選手が戦術を理解し継続出来れば
もう少し戦えたかもしれない。
ただ、そこは19年用の計画は5節で一度壊れ、
6節から再スタートを切ったチームなので仕方ない面はあるのだと思う。
しかし、感触といては良い。だいぶ整理出来てきたと思う。平岡もこの試合かなり整理出来ていてハーフスペースでボールケースがかなり多くなっていたのは面白い現象だったと思う。

仙台としてはまだ時間がかかる。課題もたくさんある。しかも、時間も限られている。
まだまだ、危険水域にいる。
しかし、間違いなく良い方向に、正しい方向に進んでいる
それは実感できるゲームでもあったとは思う。
また、結果的には若者のエラーで勝ち点を落としたわけだがそれは未来への投資である。
僕は何も気にしていない。
それよりも、この道を信じて行くことの方が重要なんだと思う。

今週はナショナルマッチウィークのためJ1は無し。
ということで、J2出張です。

今回取り上げるのは町田-大分の上位対決。
共にアイデンティティがあってなかなか面白いチームです。
ざっくり言うと
町田は横圧縮からトランジションゲームを強制する。
攻撃も展開はしない。密集サイド突っ込む。

大分はミシャ式@片野坂バージョン。
ワールドカップ期間中に書いた気がします。
なお、甲府に骨格を殴られ負けた試合だったが。。。

スターティングメンバー

スタメン


前半

この試合のポイントは
ビルドアップする大分に対して町田が圧力をどこにどうかけるか。
だと思っていた。

大分リスク回避と押し込まれる町田


大分は前半リスクを背負わない事を選択したように見えた。
この時のリスクというのは、ボールを持って自陣で奪われる事だった。
なので、大分は以下2つの考え方をもっていた。

 ・ビルドアップをせず少ないタッチでスペースにもっていく
  このスペースというのは 
     ・町田の横圧縮の逆サイド
     ・DFラインの裏

なので、大分はビルドアップをせず、
CBからシャドウやCFWに蹴っ飛ばす。

また、大分のポジドラ時には少ないタッチ数で逆サイドに持っていくことを徹底した。
もちろん、町田の失い方も良くなかったと思う。
中央に入るパスの精度が低くCBが楽な状態でボールを回収されていた。
なので、余裕をもって逆サイドに展開されていた。

このような感じで主導権を握られた町田は横圧縮を維持できず。
町田は442の撤退を余儀なくされた。

この442の撤退で問題になったのは、
大分は325なので、最終ラインが4VS5になる(ミシャ式ではなかったのではっきりと5トップではなかったが…)
したがってこんな感じになる。

撤退守備



小島が星と馬場の二人を見ないといけない状況が出来ていた。
星がボールを持つと小島にが星へ圧力かけに行のだが、馬場がフリーになるケースがおおかった

小島引き出される


この場合本来は酒井深津がスライドしてカバーしないといけないが、
上手く出来たシーンはなかった。

また、土岐田サイドも同じような状況があって、
土岐田が松本と小手川2枚見ないといけない場面もあった。

こういう状況で、シャドウがフリーになることが多く
町田はいつ失点してもおかしくはなかったと思う。
しかし、先制したのは町田だった。


町田の十八番のセットプレーと逆転する大分


平戸のキックはJ2でNo1であるためセットプレーは脅威である。
したがって、相手は当然CKの時に中を固める。
それを逆手にとったショートコーナーからロメロフランクのミドル一閃だった。
これはこの大一番のために仕込んだものだった。
深津がロメロをフリーにすべく2枚ブロックし、ロメロへのプレスコースを防いでいたし一枚ショートコーナー受けに走り大分の選手も1枚釣っていた。こういう工夫がありロメロがよりフリーになれた。
素晴らしいゴールだった。


先制したが、最初に述べた問題点は解決していない。
したがって、失点は必然だった。

1失点目は、土岐田が松本と小手川二枚見ないといけない状況で、この日なら福森から対角のロングボールで松本に通す。というのがここまでの展開だった。しかし、この場面では
DF裏へのロングボールだった。小手川が上手く裏をとった。
これに対して土岐田が対応遅れたのが致命的で、最後はGKも交わしゴールを決めた。

2失点目はシャドウの前残りから圧縮してないサイドへのロングボールを放り込む。
それを小手川が納め起点を作る。この時逆サイドの馬場はフリーでペナに入る。
そこから伊佐とボールを運び小手川がクロス。馬場がニアに飛び込んでフリックした形だった。シャドウ+CFの3人のカウンターで仕留める。
これが大分の狙いだと思う。

とにかく町田はシャドウのマークがボケるシーンが多く欠陥になっていたと思う。

再現性のあるスローイン


しかし、この状況でも追いつく。驚異的だ。

このシーンは得点から1分間連続でスローインが続く。
スローインでジリジリと相手自陣に前進させる。
なお、きれいに運んでるわけじゃなくてスローインでボールの奪い合いになってトランジションおきてぐちゃぐちゃとなってスローイン獲得。
これを繰り返す。気づくとゴール前。でスローインからクロス。
平戸のクロスにロメロがニアで潰れ鈴木が落として中島が冷静に流しこむ。

流れが悪くても、スローインでボールを前進させスローインから点をとる。
恐ろしい。
ちなみに、このスローインは相手スローインでも同じことが出来る。
片方のサイドしか使わない町田は普通のチームのように普通にはボールを運べないので
さらに、横圧縮だとスローインが多くなるので
スローインでボールを運ぶのは理にかなっていた。

そんなこんなで圧倒的に町田が不利だったのにも関わらず
2-2と同点で折り返すことが出来た。

後半


町田としては同点で折り返せた。
しかし、欠陥があってそこを除去できたわけではなかった。
なので、何か解決策を見出さない限り失点してもおかしくない状態だった。

が、町田はここまで横圧縮一本で戦ってきた。
そして、ここまで欠陥をさらけ出したこともなかった。
なので、後半対応するというのが出来るかは半信半疑だった。
町田の後半はインテンシティが落ちるので前半のようにはできず失速するのが大半だった。
なので、私はこうハーフタイムに

とつぶやいた。

しかし、それは杞憂に終わる。

町田の解決策


町田の解決策は馬場に小島がマンマークで当てる事。
星はフリーで構わない。という決断だった。

修正

これが、画期的だったのは
例え左サイドにボールがあっても、右サイドにボールがあっても小島は星にはいかない。星がボールをもった時には遅れて土居がアプローチに行く。
で、この時星にはパスコースが無くここでノッキングする事が多くなった。
星が大外でドリブルからのクロスがあればこれは出来ない。
ただ、星には大外からクロスというプレーは無い。

この試合も前半1本しか星からは上がっていない。(しかも、ノーチャンスだった)

また、気になりこの試合後動画を漁ったがやはり星は大外でほとんど仕事をしていない。
基本的には右のクロスに合わせる。
または、外からカットインしてシュート。というプレーばかりだった。
なので、大外で放置していくのは脅威にはならないのである。
右サイドからクロスを上げさせずカットインもさせなければそれでよい。
なので、土居が遅れても良いのだ。
これをハーフタイムで決断するんだから相馬さんは凄い。

こうして、主導権を握り替えす。

そして、
CKから鈴木が押し込みが微妙な判定だったがハンドだった。
ここはまぁ誤審ではないと思うが取らない主審もいるよね。という感じか。

またスローインから勝ち越す


一度は取り消されたゴールだったが、またスローインの連続から勝ち越す。
ここも1分間に4回も連続でスローインが続けている
今回は、相手陣内の深い位置での連続だったので、
運ぶスローインでは無く決めるスローインだった。
ここは、1vs1で相手を背負うシーンをすべてのスローインで作っていた。
ここで、受けた選手は前を向こうとトライするダメならそこにプレスをかけて回収(スローイン獲得)
当然相手のゴール近くなので、1vs1を制して前を向けば決定機。
これを4回目で前を向けてシュート。これを決め切り逆転に成功する。

が75分以降は足を攣る選手が複数人出てきていてインテンシティが落ち前プレスがかけられず、仕方なく442の撤退守備を余儀なくされた。

大分の反撃


前半と打って変わって攻め手が無くなった大分だったが、
69分に藤本と三平を投入。
ここで、3142 にシステムを変更する。
ここまで、修正後は外外でしかボールは運べなかった。
外外で運んだ時に問題になるのは星である。
この星を変えるのかと思ったが、そうではなく
システムを変更して星を生かそうとしたのだと思う。
インサイドに配置された前田が大外に出て星がインナーラップで星が活きる形を何回か作った。
ただ、どうしても最終ラインの酒井と深津の最終ラインを攻略出来なかった。

クロス爆撃に変更


仕方なく星に代えて清本を投入し、クロス爆撃を開始。
ただ、ハイボールに強い深津が跳ね返す。また、GKの福井もハイボールには強いようで安定していてチャンスを作れなかった。
また、2トップが三平と藤本なので高さが無いのもつらい状況だった。
せめて馬場を残していら少しは変わっていたかもしれない。この辺り大分の交代策はちぐはぐだったかなとは思う。

町田は最後藤井を投入し5バックでクロスをひたすら跳ね返し続けゲームをクローズ。
町田が後半の修正で勝ち切った試合となった。


最後に

町田は楽しかった。純粋に見直して面白かった。
そして、後半修正して勝った。これの勝ち方は本当に強く優勝する価値のあるチームだと証明したゲームだと思う。

町田の横圧縮が少しは理解できたかなと思う。
普通は守備は圧縮。攻めは展開。なのだけど、
町田は展開しない。展開する事をハイリスクハイリターンだと捉えている。
そして、リスクを冒したくない。という事なのだろう。
ようするに、展開してアイソレーション攻撃をした時にボールを失うと容易にカウンターを食らう。これをリスクだと捉えている。
町田のような選手の質が確保できないチームはひたすら数的優位で押し切ろう。
ということなんだと思う。

さて、話を戻すと
この後町田ホームは2試合

福岡とヴェルディ といづれも面白くなる相手なので、是非野津田に見に来てほしいなとは思う。


マサヤについて

仙台サポ向けにマサヤについて話しておく。
まだ、判断を間違ったりプレイが軽かったりしてピンチを招く事が多かった。
しかし、後半町田がチームでの修正すると、自分のタスク(馬場を止める)はほぼ完ぺきにこなしていた。
対人性能は上がっているので成長しているのが見えたのは良かった。
ちょっと仙台とは違うやりかたなので、仙台ですぐポジションつかむ感じにはならないのが残念であるが、マサヤは間違いなく成長していてそれが見えたゲームでもあった。
今のところ仙台のポジションだとCBの左かなー。とは思う。

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