カテゴリ:Jリーグ > サンフレッチェ広島


スタッツ

スタッツ

スターティングメンバー

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前半


仙台の保持仕組みと現実

返ってきた手倉森誠。
仙台から代表、五輪、ワールドカップ。そして、長崎へのトライを経て。
どうやら、この人は前回の仙台でさっぱり出来なかった保持を整理した。という話もあって期待半分。でも、長崎のあのメンバーで昇格出来なかった。
という不安感半分で始まったこのゲーム。
仙台は4-2-3-1 から3-1-4-2 みたいな形。
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狙いはざっくりとこんな感じで、DHを落とし3バックにして数的有利を作り、SHが絞ってIH化でDHをピン止め。
アンカーと化した上原をフリーしてそこから展開。
みたいな。
でも、現実はそうは行かなかった。残念。

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広島は、というか城福さんは長崎のテグさんを調べつくしていた。
という感じで、この変形の対策を用意。
最終ラインのケアはシマオが展開できないので放置し2トップは両脇のCBに対して対応する。
上原は青山が1列上がって捕まえる。
サイドハーフはサイドハーフで対応。
4-3-1-2みたいな形の守備配置で対応してきたので仙台は保持局面で困って前進出来なかった。

4-4-2で撤退する仙台

なので、保持より非保持局面が多くなる。

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広島の保持は2トップがドウグラスが前で張り、ジュニオールサントスがその後ろや裏を自由に動く仕組み。
そして、ジュニオールの動きと連動してサイドハーフが中に入ったり中に開いたりと連動。
ジュニオールのためにみんなが連動して動く。
こういう仕組みを作るのが上手い城福さん。そして、ジュニオールのようなクセのある選手を組み込むのが趣味な城福さん。
さすが。

ただ、仙台は去年より4-4での耐久度を上げてきた。
なので、そこまで崩れるシーンは無くしぶとく焦れず守る。
確かに仙台の守備は前に出ていかない。2トップはCBにはいかずDHに圧力をかける。
なので、即回収とはならないもののしぶとく守る。
正直、CBが弱い仙台はこういう形の方がいいんじゃないかと思う。思うだけ。

シマオ退場後のお話

それは、給水直後だった。
スローイン奪われて早めにジュニオールに渡りカウンターの形に。
この試合唯一の懸念アピvsジュニオールを作られ簡単に外される。
それをフォローに行ったシマオが後ろからスライディング。それがボールに行かずDOGSO判定で退場。

仙台は吉野と関口を1列下げて4-4-1に変更。

ただし、ここでやってしまったのは、ボランチに下がった関口がどこまで前に圧をかけるかを整理出来なかった。
なので、関口が行き過ぎ空けたスペースをジュニオールに使われ決められてしまった。
スペースを与えると規格外なジュニオール・サントス。恐るべし。

そんな感じで仙台はひとり退場。そして、ビハインドという形で折り返す。

後半


耐え忍ぶ。そして、サイドから刺したい!

後半頭から氣田に代えて松下を投入。
関口を右サイドに置いて、4-4の撤退からカウンターを狙う!という変更。

ただ、皆川は前線で起点にならずロングボールのターゲットでも勝てる回数が少なく、
また、マルティノスも思ったよりも前に運べない。

なので、運べるのは関口サイドからに限定されたのは残念だった。
あと、守備もジュニオールにスペースを与えず丁寧に対応。
横のスライドもラインの上げ下げも良かったので、広島が保持から決定機にいったのは85分の場面のみ。
そして、その場面はクバのわけのわからないセーブで防ぐ。
それ以外の決定機は奪われてカウンターの形でジュニオールサントスにスペースを与えたものだった。

なので、去年よりも守備は良くなってそうだし守れそう。失点も減るんだと思う。

仙台の保持時の配置変更からの同点弾

カウンターの形が思ったより作れない仙台は保持を強化。
配置を何回か変えたけど、ここで取り上げるのは最後の配置。
石原を左サイドバック。
真瀬を右のサイドハーフに。
という配置。この配置で仙台はボールを前進出来るようになっていた。

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仙台の保持はDH落としだったが、石原の場合非対称。
石原が中に入ってCB化し3バック。
右は蜂須賀が右サイドバックのままタッチラインに張る。
中央がシマオじゃなくて平岡でビルドアップ出来るので2トップは無視できず、中央による。
寄ったところを左右のCBから運んでいく。
また、
上原が下がらなくなったので、松下が一列高いトップ下の位置でゴール前に飛び出せる。
と攻撃に厚みを出しビルドアップも安定。
そして、同点弾。

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同点弾の場面はその3バックから上原が下がって右に1個ずれていく。
さらに、松下、石原平岡、関口でひし形生成。
この時に、松下に川辺が、下がった上原に青山が食いついたのでバイタルががっつり空く。
それを関口が見逃さず侵入しゴールが生まれた。
素晴らしい配置転換とボランチを上手く引き出してそこを使えた素晴らしいゴールだった。

ただ、広島としては、リードしていて残りアディショナルタイムだけ。
という中での対応としてはちょっと安易だったかなと思う。
青山は前に出ていき上原を捕まえる役だったので川辺がもう少しうまくケア出来れば防げたかなとは思うシーンだった。

最後に

手倉森さんの仙台らしい、劇的なゴールだった。
アウェイで退場し、ビハインドだったところから勝ち点1ゲットは大きい。
手倉森さんを信じれば救われる。不思議な神通力。
だと、思ってたけど、見直したらちゃんと理由があった。
そこは手倉森さんの成長だと思う。(見ている僕の成長かもしれないけど)

あとは、この同点弾が生まれた背景は石原の中央に配置する動きや関口のカットインは木山さんが去年仕込んでいったものでもある。

僕は冗談で去年は黒歴史とか去年なんか無かった!とかいうけども、ちゃんと去年トライしたこともの血となり肉となっていてちょっとだけ感動した。
そうやって、僕らは歴史を刻んでいく。
まー良かったとは言えないけど、良かったナイスゲームだったと思う。

次はルヴァンを挟んで王者川崎をホームに向かえる。
凄く難しいゲームになるけれども、どこまで通用するか楽しみ。

ハイライト


スタッツ

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スターティングメンバー

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前半


ビルドアップは諦めた

中2日ということで、リカバリーしかできなかっただろうから、大きく変わる事は無かったが、この日は、スペースを使おう。という合言葉のもとで、
仙台は2トップに蹴る事を徹底していた。

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ビルドアップを諦めた。というとネガティブなんだけど、ボールを失うならゴールより遠い場所で。そして、あわよくば相手の裏側で受け手カウンターということなのだろう。
ただし、SHがサイドに開いているのでトップに当てたあと誰がセカンドボールを拾えない。
なので、仙台の攻めは続かなかった。

ただし、良かったのは面もある。
ビルドアップの途中で奪われピンチという機会は減った。
攻撃はというと、非保持から奪えないし、競った後のセカンドボールを回収できないので、
相手ゴールに向かう事は出来なかった。

非保持局面は相変わらず

非保持は残念ながら相変わらず。
前から嵌めていくと、ギャップを使われ前進される。

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4-4で狭くブロック作ってもDHから逆サイドに展開されて前進され、クロスまで行く。

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ただし、仙台もペナ中で跳ね返し続けたので0-0で折り返す。
前節と同様にこれなら勝負になるぞ!という前半だった。

後半


DHで奪う事が可能になる

後半は仙台が徐々にペースを握る。
仙台のDHが広島のDHに圧力をかける状況が作れたのでが要因。

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何度かDHで奪ってカウンターまで行くことが成功。
前半には無かった相手のペナ中まで運ぶ事が出来るようになる。

そして、この時間で実は広島がボールを運べるチームではないという事が露わになる。
結局DHを潰された時に誰が運ぶのか??
というのをこの日は解決出来なかった。
(もしかしたら、この日出ていなかった柏がサイドから運ぶのかもしれないけど)

オープンで輝くクエンカ

51分にクエンカと関口を投入。
お互い中2日ということで、60分以降は中盤が空くオープンな展開に。
そのスペースが多い中でクエンカの個人技が活きる。

全くフォローが無くても個人技でチャンスを作る事が出来ていて、いよいよ怪我明けコンディションが上がってきた。
ということなのだろう、
ただし、守備はイマイチなのでたぶんこういう感じでジョーカーとして
中盤がオープンになった時の方が効果的にのように見えた。

3バックで輝く照山

そして、仙台が最後の一刺しで勝負を決めに行く。
75分に照山を投入し3バックへ移行する。

照山から前進出来るようになり、広島を押し込める。

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照山はボール保持する局面でボールの持ち方も良かったし立ち位置もよかったし。
彼を見ているだけで楽しかった。

でも、最後までゴールは奪えず0-0のまま引き分けとなった。

最後に

戦ったし、気迫を感じる試合であった。
それで結構僕は満足している。(いや、それじゃダメなんだけど)
でも、壊れたチームに対して細かい事言っても効果は無い。
まずは、闘おうぜ。というところからになるが、それはクリアしたゲームであって安心した。
やはり、闘わないと始まらないからね。
苦しい中でも踏ん張っているチーム。そこに僕は未来を感じるのである。

そして、ここ数試合では一番マトモなゲームであったのは間違いない。
それは良かったわけだけれども、16戦のうちこの状況まで行ったのは何度かあって、
やはり、この先。
勝ち切るというところまで行かないといけない試合であった。
でないと状況は変わらない。

この日の後半みたいに前で奪えれば仙台はやれるんだけれど、
奪える。というのが限定的なのが問題なのだろう。
それを常に出来るにはどうすれば良いのか。
どのチームでも嵌められればこのチームは上手く行く。そこまで作り込めるか。
なんだろうなーと思う。

ハイライト



スタッツ

スタッツ

スターティングメンバー

スタメン

前半


失点とシャドウのケア

この試合開始4分で失点してしまった。
確かにビエイラの吉野のいなし方はうまかったが、そこよりも気になったのはボランチが真ん中を閉じれなかったこと。
そして、その中を佐々木に刺された。

中央が空く守備

なぜ中央閉じれなかったかというと、シャドウの存在である。
ボランチがシャドウにつられるケースがあり、真ん中を消せない。
失点はこのパターンからであった。
また、逆にシャドウを捕まえられずシャドウから運ばれるケースもあり、
1トップ2シャドウと4-4の守備の噛み合わないところを利用されてしまうケースが多かった。
だったらなぜWボランチだったのか。というのは内緒。3ボランチの方がちゃんと消せた気もするが…

仙台の攻撃はサイドから

開始早々にビハインドを負った仙台だが、この試合はここ2戦と違い決定機を作れた。
それはサイドからのクロスという形であった。

サイドからチャンスを作る

両サイドから決定機を作れたのだが、左右理由は違う。
左はドウグラスが戻らず前残りするのでシンプルに蜂須賀が運んで数的有利を作ってクロス。
右は真瀬が佐々木-柏をピン止めし、森島と柳の1vs1 を作る。

こんな感じで、左右からチャンスを作ったが、大迫がビックセーブ連発でゴールマウスを守った。

ハイネルの影響について

さて、ちょっと話は変わってハイネルの影響についてお話をしておきたい。
前半も後半も良くも悪くもこの試の主役はハイネルであった。

前半はハイネルの不安定なポジショニングに仙台がまともに向き合ってしまって中盤を開けてに大きなスペースを作られてしまった。

ハイネルのメリット

逆に仙台がボール保持時には怪しいポジショニングで中央にスペースを作っていたが、
そこを咎める事は出来ない仙台。

ハイネルはカオスを生み出す。
そして、アスリート能力が高く、それを活かしデュエルを制する。そして。推進力もある。
だから、ここで違いを作れるのだと思う。
ただし、基本アンストラクチャを生み出す。
それは非保持時もそう。
なので、ストラクチャーな5-4-1が作れない広島。
それがいいのか悪いのかみたいなところがあった。
ま、前半の仙台はそれを咎められないのだが…でも、「前半の」がポイント。

後半


ハイネルを咎めろ

ということで、後半だけれど仙台はハーフタイムで整理し狙いどころを定める。
それがハイネルがが空ける中央のスペースである。

ハイネルを咎める

このスペースを石原や関口、ゲデスが利用しボールを前に進める。
また、サイドも前半と同様の仕組みでクロスまで行けるので、前半以上に仙台が主導権を握れた。
ただし、得点は生れない。

兵藤入れて4-3-3で殴れ

なので仙台は兵藤を投入。
4-3-3にシステムを変更しよりハイネルが空けるスペースを咎める形にする。
また、真瀬が右サイドバック、関口が右のウイングに移動。
セレッソ戦では関口がサイドに移ってから中央で起点を作れず結果推進力を失ったのだが、この日は兵藤がきちんと中央で起点を作れる。
なので、サイドに移った関口の推進力を活かせる形に。
仙台はサイドの推進力と中央の起点。 これが揃うと強いのだが久しぶりにそれが揃った瞬間であった。

そして、同点に追いつく。
同点は柳がボール奪取。兵藤とゲデスのワンツーで抜け出しクロス。
これは一度クリアされるものの拾って2次攻撃。椎橋の縦パスからゲデスへ通る。
ゲデスが倒されるもののボールを真瀬が拾ってクロス。
これに兵藤がきれいに合わせて同点。となった。

ハイネルいなくなったら…

同点後も仙台ペースで正直勝ち越せる予感はあった。
が、流れは突然に変わる。
それは、80分にハイネルが交代すると流れが一変し広島ペースになる。
これはハイネルの代わりに入った青山がハイネルと違い秩序を守れるため、中央が簡単に開かなくなった。

しかし、仙台は中央から攻撃するので中央で奪われ広島がカウンター。
という形になった。
なので、残り10分は勝ち越しどころか引き分けが御の字な流れになった。
実際広島に決定機はあったのだがクバがビックセーブで防ぎ
1-1のドロー。痛み分けとなった。

最後に

前節偉そうに「手応えが無い」と書いた。
木山さんは「もうちょっと出来る事があった」と表現した。
その「もうちょっと」は見えたゲームであり、「手応えは少ないかもだがあった」ゲームであった。
仙台はやはりサイドに推進力があり中央で起点を作れる。
この2つが揃えば良いチームになるということが改めて分かった。
そして、サイドの推進力はジャーメインが怪我し離脱以降なかなか生み出せなかったが、
関口がサイドに回ることでそれを作り出し、
中央は兵藤が入る事で周りがリンクし機能した。

この状態を続けられる事が重要で、この日は広島が良くなった事で中央で起点が作れず
仙台の良さは出せなくなってしまったのでそれを相手がどのような状態でも作る事が重要でそれが出来ればもう少し結果もついてくるのだろうなと思った。

兎に角光は見えた。ここから上向きになればいいなぁと思う。
でも、現実は怪我人が増えてて険しいが(赤﨑が骨折で離脱した…orz)

ハイライト



スターティングメンバー

スタメン

前半


嵌めらない前プレス

キックオフ直後から仙台は押し込まれる。
仙台は基本的には大分戦からの継続。ここ数試合ハマっていた前プレスのやり方で
広島に襲い掛かるが、この日いつもと違うサイドハーフの強度が低いため圧力がかからず
サイドに追い込む前に逃げられてしまう

前プレスハマらない

なので、仙台としてはここ数試合やれていた、前プレスで優位に立てず試合の主導権を広島に渡す結果となった。
ま、ただし、田中渉は初先発であまり負荷を与えられずこうなるのは仕方ない部分もあるのだが。

撤退時にも穴が開く

その田中をフォローすると為により守備的なSB。大岩を投入して、後ろで守るつもりだったのかもしれないが、それも機能せず。
ドウグラス・ヴィエイラが下がってきたところシマオが食いつきそのスペースをシャドーに
使われ富田が懸命にカバー。
とかろうじてゴール前は守れていた。
ただ、富田の空けたスペースは誰も埋めない。なのでセカンドボールも回収できず
仙台陣内に釘付けになることになる。

撤退時に空く仕組み

なので、広島は好き放題やれる状態だったと思う。ただし、仙台はペナ中は埋めていたので
ひたすらにクロスボールを跳ね返しゴールは死守する。
ただ、これでいいかと問われればNo.でいつかはやられる。そんな状態であった。

攻撃は2トップが孤立ノッキング

さて、守備での狙いは崩壊し、防戦一方。
なので、ボールを持つ時間も少ないのにボールをもったらもったで何も出来ない。
切ない。広島の前プレスに中盤は下がる。2トップは最終ラインと戦っていたが
2人じゃどうにもならず。ただただ孤立。

仙台の攻撃

そこにロングボールを放り込んでも回収できない。
地上戦でビルドアップしても2列目を超えられず奪われる。辛い…
本来はWBの裏が空いているのでSHのパワーを使ってそこを突きたいのだが、この日はパワーが足りず。SHがズルズルと後ろに下がってしまう。
なので、使いたいスペースを使えない前半だった。

後半


変わらない後半

変わらないといけないのは仙台だったが、変われなかった。
前半と同じ。広島の前プレスに押し込まれ中盤以降は下がってしまう。
相手のエネルギーに飲まれ仙台の前へのパワーが出ない。
やはり、関口や道渕の前へのパワーというのは如何に重要だったかを思い知らされた。
そんな時間帯だった。
ただ、そのサイドハーフを2枚変えした60分以降に少しだけ光を見つける事になる。
ほんの少しだった、それをピックアップするくらいしかない後半だった。

兵藤が見せた唯一の光

兵藤が入って左サイドが少し活性化する。
リャンより兵藤の方が立ち位置をとれ相手を動かすことに成功する。

兵藤効果

この30秒にも、兵藤が落ちてWBを引っ張り出しその裏に永戸を走らせクロスを上げさせる。
そういう連動がリャンの時にはほとんどなかったが、兵藤が入って少し整理出来たのは良かったと思う。やはり、兵藤は賢い選手でこの64分台の2プレーのように
相手を引き付け味方にスペースを作れる選手だなと思った。
ただ、これだけだったのは残念だったが…

61分にレンアンドロペレイラを投入され前線のパワーが上がった広島に
押し込まれる状態に戻ってしまう。
なんとか、仙台がギリギリで跳ね返すしていたが、78分にレアンドロペレイラのミドルシュートがシマオにあたり変化したボールがゴールがクバの下を抜けゴールに。

それが決勝点となったが、まー事故だけど事故じゃない。
みたいな。あれだけ押し込まれ決定機を与えればそれは1つは失点するよねと。
やはり、もう少し相手のビルドアップを妨害し、もう少し相手を動かして保持したかった。
しかし、最終戦もそれが出来なかったのは残念だった。と思う。
大分戦が今年の総決算(陽)ならば、広島戦は今年の総決算(陰)の部分であった。
この2面性(ホームとアウェイという2面性含む)が今年の仙台だったかなーとも思う
内容であった。

最後に

12月09日 渡辺晋監督の退任が発表された。
僕らと渡辺晋氏の冒険はここでおしまい。長い長い旅であったが、非常に楽しく旅だった。
色々このオフに振り返るとして、ここではいったんお疲れ様でした。と。
しかし、最後の試合がこんな内容でいいのかよ。ってなるほど内容が無いよーってなる試合だった。
虚しかった。
とはいえ、この状態になってしまったのは紛れもない事実であってこの内容のあと
来年任せた!!とは言えないのも事実。
とはいえ、この試合は残留を成し遂げプレッシャーから解放されたゲームで色んなものが緩んでしまったかなとも思う。ここまでノンストップで戦ってくれた選手もいるだろうし
まぁこれもサッカーだ。

まずはいったんお疲れ様でした。
そして、渡辺晋氏19年間ありがとうございました。まずはゆっくり休んでください。


スターティングメンバー

スタメン

前半


トンチンカンな失点でのスタート

キックオフ直後、意味のないロングボールの蹴り合いになった。
広島はまずは様子見とリスクをかけないという意味があると思うのだが
仙台は何の意味があったのだろうか。僕らの哲学的にはボールを大事にしなければならない。哲学を無視してしまった。
その中でセカンドボールを拾われふわっとした失点だった。
3連敗中の広島。この期間は全てノーゴールだった相手に対して喉から手が出るほど欲しいゴールを最初から与えてしまった。

強固な広島

そんな悔やんでも悔やみきれない失点でスタートした仙台。
仙台がボールを持つ時間は増えていき広島を押し込んでいく。
広島の撤退守備
ただ、広島の撤退守備は固い。非常に固く非常に苦労した。
広島は基本5-4-1で撤退。
ボールサイドに寄せ逆サイドの大外は空ける傾向にあった。そして、
最終ラインの5と中盤の4の距離感が抜群に良く、仙台はこの間ではほとんどキープ出来なかった。
なので、所謂第3レイヤーにはほぼほぼ入れず、ボールを持てるのは第2レイヤーまでだった。

仙台のチャンスについて

それでも仙台はチャンスを作っていた。それはどういう事か。
相手の陣地でボールを奪っての「ショートカウンター」からチャンスを作る事が出来た
仙台の前プレスは
仙台の守備
前プレスはサイドに誘導して、広島のWBに出たところでSBでボールを狩る。
もしくは、ロングボールを誘導してドウグラスのところでCBが前向きでボールを奪った
このような設計で、きちんと意図通りの場所で奪えていた。
最高だったのは19分の場面。一度撤退するが、そこから前プレスかけて誘導してCBに
で奪うのは本当に素晴らしかった。

広島の前プレス回避

そんな仙台の前プレスに苦労した広島は伝家の宝刀ミシャ式で仙台の基準をずらした。
ミシャ式
稲垣が最終ラインに落ちて4バックになる事で仙台の守備を上記のようにずらす。
そして、川辺に対して誰も行けずにフリーになり、ここで仙台の前プレスを回避
する事が可能。そこから少しは落ち着いた広島。広島がミシャ式をやると感動すらある。
そして、何よりスムーズに移行できるのはさすがだった。

そんな感じで、仙台としては悪くない感じでゲームを進めていたが、
スタートの失点が重くのしかかる前半だった。

後半


撤退する仙台とロングカウンター

後半の仙台は4-4-2で撤退守備に切り替えた。
切り替えた理由はわからないが、
これで、広島のカウンター回避がそこまで強くない事を露呈する事になった。
52分54分そして、64分とハモンを中心としたロングカウンターで広島のゴールに迫る事に成功。
また、撤退時も川崎のようにCB-SB間をそれほど使ってこないので守れた。
ソロモンソンが2,3度CB-SB間を突いてチャンスを作るのみでチームとしての狙いは無い様にも思えた。それが仙台としては助かった点だと思う。

前半との違いと広島の綻び

撤退したことで仙台はボールを持つ位置が3-5m低くなった。
CBも相手陣地でボールを動かす事が多かったが、これが後半は自陣になり
ボランチが大体ハーフウェイライン上になった。
このことのによって、広島は前半より高い位置でブロックを組む。
裏狙い
なので、仙台はビルドアップ隊から一気にDFラインの裏へ蹴って一発でチャンスを作る
これによって、広島は微妙にDFラインを高く上げられなくなり、
第3レイヤーが前半より広くなり仙台は前半より攻められるようになった。
また、裏へのロングボールを脅威に感じた広島はビルドアップ隊に対してプレスをかけ始める。
広島の綻び

この図は78分の攻撃時に起きた事を整理してみた。
前プレスかけた川辺。野津田は川辺のスペースを埋めるために中に絞る。
そうすると大外の蜂須賀がフリーに。ここに遅れて柏が出てくる。
柏の後ろのスペースをカイナが使う。という感じだった。
これの直後に兵藤を入れ、この柏の裏のスペース攻略に力を入れる。
そして、狙い通り柏を引き出し、その裏のスペースを兵藤が使いハモンの同点弾をアシストとなった。仙台の狙い通りだった。
(同点弾の時に野津田と川辺を釣ったのは兵藤だった自身だったが)

ユアスタは燃えていた

さて、同点となったことで、ユアスタは燃えていた。さらに、89分に永戸が踏ん張りスローインをゲットしたことで沸点に達したユアスタ。こうなると魔物が動き出す。
そんな中で広島の振る舞に変化が現れる。
今まで守備からという意識で5バックだった広島がWBを高い位置を取り攻める姿勢を見せ、お互いゴール前でのシーンが多くなるオープンな展開になる。
オープンな展開となれば暴れるのはユアスタの魔物を味方につけた仙台だ。
信じられない事にほぼラストプレーでハモンがプレスをかけ荒木からボールを奪うと、
石原崇、松下と繋いでユアスタはドラマチックなクライマックスを迎えた。

最後に

90分振り返ってみると、最初の失点さえ自分たちを成長させる要素だった。と思ってしまうほど。
それ以外は完璧だった。特に終盤の仕掛け方は非常に理に適ったもので、
小さな綻びを見逃さず得点に繋げた仙台スタッフは素晴らしかったと思う。

去年ホームの広島戦では逆転負けし、対応力の違いを見せつけられた。
今年は逆になったのだ。僕らは成長している。そう実感できたゲームだったように思う。

また、ガンバ戦で4-4-2に変更し戦える自信はあったが、
前回の川崎戦では結果を出す事が出来なかった。
だから、この試合で結果を出す必要が何よりも重要だった。
そして、この結果は大きな自信に繋がる。というより、自信が確信に変わる勝利だったのかもしれない。
さーようやく勝てるサイクルに入った。そして、迎えるはアウェイ静岡決戦。
しかも、両方共にシックスポインターとなる。
序盤の山場を前にしてとんでもなく大きな勝利だった。

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