カテゴリ:Jリーグ > ガンバ大阪


スタッツ

キャプチャ

スターティングメンバー

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前半


セットプレーでの先制点からのさっくり逆転

この試合立ち上がりから落ち着かなかった。
3分にCKからゲデスが合わせて先制。
浜崎が先発になってセットプレーの精度はかなり上がってきたのは間違いない。
やはり、プレイスキッカーは偉大である。

ただし、先制してイニシアチブを握れなかった。
8分に西村の横パスを奪われカウンターから山本のミドルで失点。
この失点の仕方を見るとやはり、4-2-3-1にして守備が安定した。
という評価は正しくない気がしてくる。

そして、15分にCKからアデミウソンが押し込み逆転。
あっさりと逆転され仙台は最近の流れの悪さを体感するゲームとなってしまった。

3-4-2-1と4-2-3-1は噛み合う

逆転されたCKの起点も前プレスから自陣で奪われたところからであったし、
この試合の前半は仙台はガンバの前プレスに苦しむ展開になってしまった。

実は3-4-2-1と4-2-3-1は立ち位置から噛み合っていてガンバが非常に守りやすかったのだと思う。

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上記のように立ち位置がかみ合うのでこの基準の前プレスだった。
それに苦しんだ。
また、ビルドアップが安定しないのでウイングが自陣に戻ってボールを受けようとするので余計にガンバの前プレスにハマる結果となった。

例えばウイングがボールを受けに自陣に戻るのでは無くてDFラインの裏へ突くような動きをすれば相手を間延びしたり押し下げたり出来るのだが、今の仙台は両ウイングが裏へ行くような動きを求めていない(たぶん)
この辺りはどこかで詳しく書きたいが、試合が続くので書けるタイミングがあるかは謎。

仙台のこの日の狙い

前プレスで苦しむ仙台だが、
この日の狙いは前半から見えた。

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図のようにウインガウイングバック及び左右のCBをピン止め、もしくは引き出す。
そして、CB間が開いたところにゲデスが潜り込む。
というのが前半の狙い。

形は何度も作れたが一度もゲデスには通らなかった。
というのもこの形だと距離もあるし、ピンポイントで合わせないといけないので
確率としてはかなり低いものであったと思う。
また、ウイングが幅を作らないし奥行も作らないのでガンバのDFとしては正面で守れ
目線を切れる事も無いので守りやすかったのだと思う。

後半


4-1-2-3でギャップを作るぜ

仙台は前プレスをまずどうにかしないといけない。
4-2-3-1が噛み合ってしまったのでそれを外すための4-1-2-3に変更。

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4-1-2-3にするとIHでIHをピン止め、アンカーの椎橋をフリーにすることが出来る。
ここを前プレスの待避所とすしガンバの前プレスを外していく。
前プレスを外すとガンバは5-3-2で撤退する。
5-3-2に撤退してもらえれば仙台は押し込む出来た。

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3センター脇からSBが攻撃のリズムを作る。
蜂須賀はアーリークロスから逆サイドチェンジ。
柳は縦に深くえぐりクロスを上げ続けた。

ただし、代表級のCBが揃うガンバはそのクロスに耐え続け仙台はチャンスを作りクロスを上げ続ける物のゴールは割れなかった。
そのCBを割るにはもう少しクロスに工夫が必要だった。
例えば、後半の4分柳のクロスが良い例。
あのようにえぐって速いクロスがもっと作り出せれれば良かったし、
あれを西村が決めて居ればもう少し未来が違っていたのかもしれない。

あゝ無情

正直この良い時間に点が欲しかった。
それが出来なかったので待っていたのは地獄だった。

飲水タイム後ガンバは2トップをパトリックと渡辺に変更。
個人で時間の能力で時間を作ってタメを作れるようになった。
これが仙台にとって弱点だった。
仙台のCBは強度が高くないのはずっと言ってきたのだが、それをもろに露呈される方法であってそれを防ぐ術がなく、飲水タイム前のように押し込んでもガンバが前で時間を作れるようになった。
なので、ずっと俺のターンは終了。
ガンバの攻撃にも備えないといけない。そんな中でさっくりと失点しゲームオーバー。

ただその後仙台も個には個をぶつける事で対抗。
この日久しぶりにベンチ入りしたシマオマテを投入。ただし、コンディションが完全でなく
パトリックに吹っ飛ばされさらに失点。
1-4の大敗となった。

最後に

後半から70分までの仙台は良かった。ここ数試合で一番良かった。
あの時間で決められないのがすべてだったと思う。
でも、あの時間は良かったしあれを続けたかったが…

なかなか勝てない。そして、なにより機能しないように見える。
それはたぶん、怪我した選手の帰りを待ちチームの骨格を変えてないから。
そして、その骨格変えてないのに選手のタスクは変わっている
なので、チームとして機能せずあべこべになる。

顕著なのが右サイドのコンビ。
ジャーメインの怪我前はジャーメインが縦に深く刺すタスクで
蜂須賀が深く刺した事で出来るスペースを使いアーリークロスや逆サイドに展開するやり方だった。
ただし、今は深く刺すのが柳の仕事で真瀬がスペースを使うクロスを上げるようなタスクに逆転している。

この差は大きく柳は後ろの選手なので深く刺すのに時間がかかる。
ので余裕を与えているので跳ね返される。

なので、柳サイドはCKが増える。CKが取れるのは良いことのようにも思うが
それは上げ切れていない。という裏返しなのである。
このあべこべをどう変更していくのか。
それともジャーメインが戻るまでこのままなのか。
それは木山さんだけが知る…

降格もない。
なので、骨格を変えて目先の勝ち点を計算し未来を閉ざすべきなのか。
去年の6月ナベちゃんが選択した4-4-2のようなやり方で勝ち点を積むのか。
それとも骨格を変えず未来を見据えるのか。
今のところ木山さんは後者を選んでいる。ジャーメインの復帰を待っているしクエンカがぷれーできることを待っているのだ。
そして、彼らが戻ってきたときにやり方を変えないように骨格を保っている。
だから、ある意味でブレてないのである。

僕はそれで良いと思っている。
怪我人が多いし、そして来年は約束されているし。
来年より精度を上げるために必要な選手と不要な選手を今のうちに分けていくのが大切。
とさえ思っている。
仙台は変わった。
だけど、選手はあまり変わってない。
それでアーノルドで失敗した。
その失敗を繰り返さないためにそういう振り分けは必要だと思ってる。

そして、何より問題ないと思えるツイートを関口がしている。
僕にはそれで十分だ。慌てる必要はない。今は選手が手応えを感じ成長を感じてればそれでいい。

ハイライト



スターティングメンバー

スタメン

前半


清水戦からの継続

仙台は立ち上がりから清水戦の延長上で前プレスから中央を封鎖。
サイドへ誘導してサイドで奪う。というプランであった。

仙台の前プレス

清水戦と違い空いては3バック+アンカーなので、仙台は上記の図のように
2トップの1枚は遠藤へのパスコースを背中で消す。というのを丁寧にやっていて、
両SHは両脇のCBに圧力をかけ、WBへ誘導。WBにはSBが圧力をかけて、ボールを奪う。
奪ったあとは素早くDFラインの裏へ蹴って勝負する。という仙台のやりたい事を立ち上がりは出来た。

清水との違いはCBのクオリティ

しかし、決定機は2つー3つはあったものの清水戦ほどDFラインの裏を取れなかったし
ハモンが質の優位!っていう事もなかった。
三浦のDFの個の力とラインをコントロールする頭の良さがあり、簡単には裏を取れなかったし、
菅沼も粘り強く三浦のカバーを受けながら仙台のアタッカー陣にぶち抜かれる事はなかった。
ま、これが後半失点のキーになるのだが。
このあたり、ハモンで圧倒できた清水戦とはだいぶ違っていたかな。と
ただ、唯一の可能性を与えたのはキムのところ。
キムは裏へ蹴ったボールの対応は怪しく何度かミスをしていた。
仙台が狙うべきはキムであったと思うし仙台もそれはわかっていてちゃんと狙っていたように思う。
それを裏付けるように仙台の決定機は全て右サイドから生まれた。

前プレスを回避する井手口の動き

立ち上がりはそんな感じで仙台が前から嵌めて仙台が今節も戦える感じだった。
が、徐々に前プレスが嵌らなくなる。
それは、井手口の動きからだったと思う。
前プレス外し

井手口が大外のレーンに降りてきてボールを最終ラインから受け、前線へ繋ぐ役をこなすようになる。
まずは、小野瀬は高い位置を敢えてとり、永戸をピン止め。
関口は菅沼を見る。
なので、この関口ー永戸の間に井手口が入り受けボールを運び、捌く。
ここに対して松下が付いて行くと中盤が富田1枚になり仙台としてはそういう形はリスクを伴うので井手口の大外までついていけない。
なので、井手口がフリーで受けられる。という感じであった。
時間が経つにつれ仙台は押し込まれシュートを打てる展開が減っていった。

松下怪我というアクシデントも起こり、ガンバを押し込めなくなる。
それでも、前半0-0ならプラン通りだとは思うが、やはりもう少し押し込んで仙台の時間を作りたい前半ではあったと思う。

後半


右サイドに人を集めるビルドアップと遠藤

前プレスを整理してもう一度嵌め押し込みたいところだったが、残念ながらそれは叶わず。
ガンバが後半からビルドアップの形を少し変えた事で対応出来なかった。

後半のビルドアップ

後半は小野瀬が落ちてくる。遠藤-菅沼と三角形を形成。関口1枚に対して数的有利を作る。
また、小野瀬が引いてくると、永戸もついてくるのでその裏を井手口が使うという感じになった。

また、このガンバ右サイドをサポートする遠藤の立ち位置が素晴らしくフリーで受けられる時間が多くなる。
仙台はここをボランチ(椎橋)で捕まえるか、それともFWのどちらかで捕まえるかはっきりせず。遠藤をフリーにしてしまう。
そして、遠藤から逆サイドへ展開等々好き放題にやられてしまう事態になった。

押し込まれる展開の中でも、仙台はガンバの2トップはきっちりと抑え込み決定機はそれほど作らせなかったと思う。
ガンバのチャンスは右サイドからのクロスからファーサイド藤春のボレーという形に限定出来ていたので悪いなりにアウェイのゲームをしている。と言えたのかもしれない。
ここまでは。。。

後半の修正と反撃と失点

押し込まれっぱなしの展開の仙台は少し修正を入れる。
椎橋の動きに修正を入れた。
後半は永戸サイドに富田を置いたが、60分前後から椎橋に代えている。
(たぶん、最初は椎橋が永戸サイドだったが、そこから押し込まれたので早い段階で富田に代えたようにも思える)
椎橋は井手口番。守備時には井手口にひたすら付いて行く。というようにした。
それが功を奏したのが、63分の場面であった。小野瀬井手口と繋いだボールだったが、井手口から椎橋がボールを奪いカウンターにつなげる。

また、保持時もDH1枚が落ちて3バック化。
これは、早いうちからやっていたとは思うが平岡が2トップ脇に運んでDF裏へ出すシーンが出てくる。

仙台の反撃

これで60分から連続でガンバのDFライン裏を取れるようになった。
裏を取れるなら、長沢よりも阿部だろう。ということで、68分に阿部を投入。

仙台がガンバのDFライン裏に圧力を強めようとした、69分だった。
ここまでフリーで好き放題やられていた遠藤からボールを奪いカウンターを発動。
これで、一気に仙台がモメンタムを握りと思ったのだがハモンが菅沼に止められる。
縦を切られたハモンは作り直すために、後ろに戻すもそのパスがズレ宇佐美独走からの失点に繋がった。
ここまで、2トップには時間もスペースも与えなかったがこのシーン自分たちのミスから2トップに時間とスペースを与えてしまった。

ボール保持は…

得点が動いた事でゲームが一気に動く。
ガンバは5-3-2で撤退。仙台が保持するシーンが多くなるが、悲しいくらいに5バックを攻略出来ない。
なので、ジャーメインを投入。阿部を左サイドに置いてファイアーフォーメーションにトライする。
ところが、これがバランスを崩す事に。
とにかく前からになってしまい、バランスが壊れてボール保持でも相手を動かせず
奪われるとスペースだらけになり、遠藤、宇佐美アデミウソンに好き放題やられた。
失点までは丁寧に丁寧にケアしてきたのに…
ということで、必然の2失点だったし、3失点してもおかしくない状態だった。

なんとかクバの活躍で2失点で済んだが後半は良いところなく敗戦となった。

最後に

ガンバは個々の能力が高く無秩序を作ると一気にやられるので仙台は秩序を保つように慎重に事を進めていたと思う。
前プレスが嵌らなかった20分以降もそれほど2トップにはチャンスを与えなかった。
それは良かった。
でも、攻撃の部分で殴れず。質で負けてしまった事がこの秩序を壊すきっかけになってしまった。壊れた秩序を戻す事は出来ず。一気に崩れ去った。

なんだろう。これを個の能力の差と言って片付けてしまうべきなのか。
それとも僕らはもう少しチームとしてやるべきことがあるのだろうか。
っていうところで悩む試合だった。かなり丁寧にゲームを進めた。そして、反撃の糸口が見えた瞬間の落とし穴だった。
ハモンが菅沼をぶち抜ければこんな試合にならなかっただろうし、前半にあった3つの決定機を決めて居れば違う展開にもなっただろう。
ただ、そうならなかった。

これが今年の限界なのか。もっとできるのか。中々悩むゲームだったなと思う。


スターティングメンバー

スタメン

前半


4-4-2の仕組み@ボール保持編

仙台はこの試合は4-4-2という選択をした。
ルヴァンカップの鳥栖戦で試した4-4-2だったが、守備面。
特に後ろでセットしたときの守備が不安定だったため、リーグ戦で適用するとは思わなかった。


仙台の4-4-2だが、ボール保持時は3-4-2-1 もしくは3-1-4-2へ可変するシステムだった。
その仕組みを整理する。
まずは、3-4-2-1の仕組みから。

3-4-2-1について


永戸が3バックとして最終ラインに残る仕組みだった。
可変システムその1_1

両脇のCBと化したジョンヤ&永戸が2トップ脇まで運んでひし形を生成。
また、ジョンヤのビルドアップ能力は右でも衰えなかった。というのは新しい発見だった。

3-1-4-2について

また、これだけではなく3-1-4-2への変化もあった。

このパターンは松下がCBに落ちてインサイドにSHの石原崇とカイナが入ってくるパターンである。

可変システムその2_1

3-1-4-2はこれまでと同じようにCB-SB-SHで三角を両サイドに形成し、仙台はパスコースを作っていく。また、3-4-2-1と同じように右のジョンヤがビルドアップできるので、
これまでの3-1-4-2より右サイドがスムーズにビルドアップできた。
また、右サイドはもう少し仕組みがあるのだが、それはまた後で説明しよう。

3-4-2-1の時には小野瀬及び倉田の守備基準を失わせ、
可変システムその1

3-1-4-2 の時には富田がフリーになり仙台のWBは大外でフリーとなった。

可変システムその2

たぶん、スタートが3-1-4-2だと3-1-4-2しかできず相手の守備基準を決めやすく
対応されてしまう。(これは3-4-2-1でも同じ事が言える)
ただ、スタートを4-4-2にすることで、3-4-2-1⇔4-4-2⇔3-1-4-2
と両方に変化でき相手の守備基準を破壊に成功する。

4-4-2の仕組み@ボール非保持編

さて、4-4-2には非保持時のメリットもあったと思う。

まずは前プレス。 今年の仙台は中央封鎖でサイドに誘導する事は何となく出来ていた。しかし、サイドに行ったときに奪いきれず結局中に入られてしまって台無しになる場面は多かった。

しかし、この日のように4-4-2対面であればCB-DHのところを封鎖しサイドでサイドに誘導。
そして、SHでSBに圧力をかけ縦パスを出させる。 その縦パスをSBで奪うという事が出来ていた。

前プレス

また、撤退時にも良い効果があったように思う。
3バック時には守備で5バックで後ろに重く2トップが孤立し守備から攻撃へリンクせず
ずっと守備のターンになる場面が多かったが、
4-4-2変更したことにより2トップと大外のSHの距離が近くなりフォロー出来るようになり、押し込まれても守備から攻撃にリンクできる機会が多くなった

右サイドの解決案

今シーズン右サイドは苦戦していた。
平岡のSB化も不発。 蜂須賀もタスクの多さにすべてが中途半端な状態になってしまい
去年のパフォーマンスを見せれずにいた。
そして、このサイドの解決策に関しては有効な手立てが無い様にも思えていたのだが、
この可変4-4-2はその右サイドまでも解決してしまった。それが、「カイナロール」である。

カイナロール
可変時に左の石原は早めに中に入るのだが、カイナは割と大外に残る事が多かった。
それは、蜂須賀を助けるためで、蜂須賀が攻守に絡むのが前提の右サイド。
しかし、攻撃から守備の切り替わり時に蜂須賀が高い位置をとるには時間がかかった。
その解決策として、カイナは大外に残り右サイド高い位置でボールを受ける。
カイナは受けてから中に入る。それを追い越す蜂須賀。
という仕組みであった。
正直、カイナ自身はサイドのこのタスクで自分の良さを出し切れたわけじゃないとは思う。
それでもチームの歯車として良く働いてくれたと思う。

失点と得点はお互いに事故

こういう仕組みで仙台が主導権を握った。
しかし、悲しいもので先制点はガンバだった。
仙台がチャンスを外しスコアを動かせないでいると ガンバは苦しい中でCKから一発で先制。
本来、ダン君が処理するコースのキックだったが、それを上手く今野がブロック。
それにより、ダンの対応が遅れ結果的にかぶってしまった。
仙台としては事故だが、今野のファールぎりぎり。そして、ファールに見せないうまいプレーだった。
(仙台も後半1発目で東口ブロックするのだが、それはあからさま過ぎてファールを取られる)
ほとんどチャンスも作られずに過ごした仙台がCK一発で取られ、大分戦、鹿島戦のような嫌な空気が流れるがこの日はその2戦と違い失点後も相手を押し込めた。
そして、その押し込めた事が同点ゴールを生む。
前半ラストプレーでスローインから永戸がフリーカットインからのミドルシュートを放つと三浦に当たり方向が変わりゴールに吸い込まれ同点に追いつく事に成功する。
これはガンバとしては事故だった。本来東口は簡単に処理できるものだった。
三浦の正面にとんだ事で三浦はブロックを選択。しかし、そのブロックが失敗しゴールに向かってしまったのだ。

後半


落ちる強度躍動する矢島

後半も仙台ペースで入る。仕組みは前半と同じでガンバにはあまり修正が見られなかったように見えた。
ただ、仙台が徐々にペースを落としていく。
60分過ぎからFWに入る縦パスがズレ始め、
65分過ぎからボランチへの圧力が落ち始めた。
それによって、矢島が時間を作り始め攻撃のタクトを振り始めるとガンバは仙台を押し込める。
ガンバの攻撃タスクはボランチに集中している事がわかる現象だったと思う。
リズムの良いビルドアップ時には必ずボランチが絡む。
しかし、それには質の良いボランチが必要になる。
遠藤の能力が落ちる中でその質を提供できるボランチがおらずに苦戦しているのが
今のガンバ大阪なのだろう。

アデミウソンと分岐点

さて、ボランチが躍動し始め仙台を押し込むガンバ。
その中でもう一つアデミウソンが重要な役目を担っていた。
アデミ
このようにCB-SB間にアデミウソンが入り倉田-オジェソクとの三角形でサイドを突破
もしくは、ファンフィジョがCB間を狙いそこにパス。
という最終ライン攻略だった。

79分にアデミウソンに代えて遠藤を投入。
4-2-3-1に変更したのだが、遠藤はアデミウソンようにCB-SB間に入る事は出来ず
仙台の最終ラインを攻略が出来なくなっていた。ガンバはこの交代で減速しリズムを失うきっかけを作ってしまった。
一方同じ79分に松下から椎橋に変更。
仙台は椎橋を入れた事で再び立ち位置をとって攻撃する。という事が出来るようになる
首を振って360度ピッチを見渡しながら位置をとっているのはさすがだった。
この交代がこの試合の分水嶺だった。

決勝点は最高傑作

椎橋を入れて仙台はまたボールを相手のゴール前に運ぶ事が出来るようになる。
さらに、仙台はフィニッシャーとしてジャーメインから長沢を投入。
そして、90分。ついにその時を迎える。
ジョンヤが中央フリーで居た石原に縦パスを送る。ハモンへのパスはズレたが、そこからの攻撃は見事だった。
決勝点
関口が相手のCBを引き出し、石原にスぺースを作る。石原は十分な余裕をもって長沢に合わせる事が出来た。

最後、足が止まってしんどい終盤だったが、それでも得点時は
綺麗なビルドアップから相手を動かしスペースを作り、得点を決める事が出来た。
これぞ今年の最高傑作のゴールだったと思う。
ようやく、今年の仙台がハマったゴールだった。

最後に

このチャレンジは分水嶺だった。
バランスを崩し飛べなくなった仙台。それはまるで、片翼を失った鳥のようだった。
その中で試行錯誤を実施。そして、今節、崖から飛び降りた。
飛べるか落ちるか。究極の選択だったが、僕らは飛べたのだ。失った片翼を取り戻したのだ。それも以前よりもきれいに飛べる。今なら自由に空を飛べる気がする。

これはベガルタ仙台に関わる全ての人の勝利だ。
鹿島戦後のチームコールからこの試合のチームバスを最高の雰囲気で迎えるサポーター。
不安を煽らずにチームに寄り添ったマスコミ、番記者。
監督を信じた選手とフロント。
そして、自分を信じてやり切った監督。
どの要素が欠けても片翼を取り戻すことは出来なかった。自由に飛ぶことも出来なかった。
組織としてサッカークラブとして僕ら本当に強くなった。言い換えれば、仙台には文化としてベガルタ仙台が根付いてる証拠だと感じた。

さー今度こそ失った時を取り戻す番だ。仙台の19年はここから始まるのである。



仙台について

連勝で迎えたホームゲームガンバ戦
この試合も前節同様に前日練習を非公開。
最近の傾向から4バックには2トップ。
3バックには3トップという法則が出来上がってるが果たして。

スターティングメンバー

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石原がスタメンを外れ西村阿部の2トップに
それ以外はいつもの3142

ガンバ大阪について

クルピ体制の終焉を経て、クラブレジェンドの宮本が監督就任。
しかし、クルピ体制から宮本体制への時期がワールドカップ中断明けで後手に回った。
また、そういう状況で補強も進まず宮本体制はなかなか厳しい船出となっている。

スターティングメンバー

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渡辺が移籍後、即スタメン。
J3から宮本と共に戦った菅沼、高を起用。
そして、三浦のSB起用は3試合目。

前半

前半立ち上がり主導権を握ったのはガンバだった。

ガンバの前プレスと横圧縮

その理由は前プレスと横圧縮だった。
仙台のビルドアップ隊に対して
ガンバは4枚の前プレス隊を結成し、仙台のビルドアップを防ぐ。
また、4枚も前プレスに使っているのに中盤が空かないのは逆サイドのWBを無視しているから。(出せる場面もあったが出さない選択を仙台がしていた。)
特に多かったのは仙台の左サイド圧縮だった。
この場合関口を無視し、中野をSBの三浦が見る形だった。

また、奪ったあとも時間をかけず同サイドアタックが多かった。
時に右の小野瀬が左のハーフスペースに顔を出す徹底ぶりだった。

ガンバの狙いは富田脇

ガンバの狙いというより、3142の仙台の弱点でみんな狙ってくる富田脇。
ここを小野瀬と渡辺が使う。

ちなみに、倉田とアデミウソンは3バックの両脇を止める役目なので、富田脇をつがわない。

そんな感じで立ち上がり15分は完全にガンバが支配した。

継続出来ないガンバとビルドアップ

ここまで完璧なのだが、横圧縮内で最初のパスがズレる事が多く仙台を屈服させることが出来ない。そして、徹底した横圧縮+前プレスは15分で終る。

終わってしまった理由はわからない。
運動量の懸念なのか、メンタルの部分なのか。
ここからガンバは自陣からビルドアップからの攻撃を始める。ビルドアップの出口はSBの三浦ところ。そして、三浦から富田脇のスペースを使い仙台の懐に入った。

先制点はセットプレーのセカンドボール

ガンバの先制点はセットプレーの2次攻撃だった。
セットプレーの流れで大岩が右サイドに引き出されていた。
高がクリアしたボールを拾い奥埜を外すと、大岩がいるべきスペースが空いてるのを見つけて渡辺をそこに走らせるパスを選択。
椎橋の懸命のスライドも間に合わず。
ガンバが先制した。

ボールを持てなくても冷静沈着に

そんな先制された仙台だったが冷静沈着に立ち位置を探していた。
実際30分以降はロングボールから両サイドを広く使う事が出来るようになった。
その理由はインサイドハーフと2トップが4-4のブロックに対してハーフスペースを使い立ち位置有利な場所を見つけたためだった。
さらに押し込むとガンバのもう1つの問題が浮き彫りになる。

アンカーの富田は誰が見る?

ガンバは4-4のブロックを作るのだが、2トップの守備タスクが曖昧なために4-4-0-2のような形で富田が必ずフリーとなった。
そこから両サイドに展開しガンバの4-4の守備を破壊しはじめた前半だった

後半

仙台の修正と逆転劇

仙台は富田脇を消すのと同時にラインを下げ
532で撤退する。
仙台の2トップもCBにプレスに行かずボランチのところまでポジションを落としたので全体的に前半よりもラインが下がった。

こうしてガンバの狙いを消すとガンバは攻め手が無くなる。
さらに、仙台が全体のラインを均等に下げたが、ガンバはCBとボランチが前半と同じ位置なので間延びしてしまった。

こうなるとトランジション時、スペースが生まれるので仙台に余裕がでる。圧縮して空いてるサイドに展開する事が出来るようになった。

51分から逆転する56分までの5分間で同じ形のロングカウンターを4回実施し、そのうち2回ゴールを揺らすことに成功。

そんな感じで仙台は簡単に逆転出来た。

監督就任1ヶ月の限界

さて、対仙台プランを後半で対策されあっという間に逆転されたガンバだが、
これ以上のものは何も無かった。
クルピからバトンを貰って1ヶ月。
宮本氏には前半のプランを仕込むのが限界ぁった。
従って、戦術的にはそれ以上無いため選手交代で活性化させようと考える。
藤春、藤本、食野と選手交代をするが何も変わらず活性化も出来ず逆転負けとなった。

最後に

前半は宮本ガンバが仕掛けた対仙台がハマった。それは見事だった。
仙台は前プレス+横圧縮は想定してなかったのだと思う。
ただ細かいところはまだまだだったので仙台は踏ん張れた。
そこはまだ就任1ヶ月なので仕方なく今は、
長谷川健太氏の遺産で戦っているように見えた。 
後半の手詰まりも同じ。
しかも、長谷川健太氏のキーパーソンは放出してしまっているため駒が足りない。
かなり厳しい仕事になりそうな気がした1戦だった。

仙台は後半にちゃんと修正し一気に逆転したのは強いし成長ですよね。
立ち上がり15分も持てなくても冷静沈着に現状を見てボールを持たなくても悪いなりゲームをコントロールしているように見えた。
失点はちょっとした隙があり、そこは反省材料だったが、それ以外はほぼ決定機を作らせず持てなかった前半でさえ仙台のゲームだなと思わせる強さがあった。
さて、これで三連勝。
そして、ミッドウィークはマリノスにリベンジの機会があり、
週末は楽しい楽しい川崎戦が待っている。
仙台の成長を見せつける時だ!

だいぶ時間が過ぎちゃった…
ようやくガンバ戦。
まぁーサクサク行きましょー。

ガンバ大阪について

現状

マテウス加入。スタメンが決まってだいぶ勝ち点を稼げるターンに入ったガンバ。
ホームで連勝継続なるか。

スターティングメンバー

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鳥栖戦と変わらないスターティングメンバーでした。これがファーストチョイスということか。

ベガルタ仙台について

現状

連戦になって勝てていない仙台。
川崎戦から4戦勝ちなし(2分2敗)
とはいえ、自分たちのやりたい事はある程度表現はできているので、あまり気にする必要は無いかなぁと。 

スターティングメンバー

LINEUP111525868096613

連戦の中で奥埜が復帰後即スタメン。
それに伴い板倉が久しぶりにDFに。
そして、相手が4231なので343となった。

前半

仙台対策してないガンバ

今年は仙台対策されたケースが多くなかなか簡単にはやらせてくれない。
しかし、ガンバはチームで仙台対策を仕込んでいるようには見えなかった。
ガンバは立ち上がり仙台を前から嵌めようとするが、シャドウのところが空いてしまい、シャドウに対して楔のパスを入れられ前プレスを回避されてしまい前から嵌められず。
さらにシャドウの周りが空くのでそこからミドルシュートを放ちガンバのゴールを脅かした。

ガンバの撤退守備

前プレスが嵌まらず仙台に決定機を作られたガンバは前プレスを諦め撤退守備に切り替える。このときチームの狙いというより個々の判断だと考えるが、4バックを真ん中で圧縮し、大外を開けるような守り方で仙台のシャドウにスペースを与えないようにしていた。

仙台の拙攻

この状態になったガンバだが、仙台は決定機を作れなかった。
それどころか、ペナ内でシュートを打てなかった。
圧縮し真ん中3レーンを埋めるガンバに対して仙台は無理にシャドウやトップのところで起点を作ろうとし、空いてる大外を有効に使えなかったためである。

ガンバの攻撃について

ガンバの前半の攻撃は、マテウスが馬力でボールを運びあとは個人の能力で打開するだった。仙台は守備時は541で守れているので決定機はなかった。
唯一の決定機はセットプレーから三浦が合わせたシーンのみだった。

後半

前半の問題を修正する仙台

ハーフタイムで整理した仙台は後半大外を使い始める。
46分蜂須賀のクロスからチャンスを作り
47分には板倉がハーフスペースからクロスを送り左右からクロスをあげることに成功。
また、大外〜大外への展開など前半より幅を使った攻撃が見られるようになる。

また、この時間帯板倉が高い位置をとりそこから展開し相手を押し込む事に成功する

さらに奥埜がようやくエンジンがかかりはじめ前プレスや前でボールを受けるシーンが多くなる。
これらの要素から、前半のボールは保持出来るがシュート打てない状態を脱して決定機を作り始めた。

ガンバの狙いと得点

後半ガンバの狙いはロングカウンターとオジェソクが下がり米倉がSBとなった右サイドからの攻撃だった。

このロングカウンター、レシバー役になるファンウィジョンは天下一品で、ほとんどのボールを収めシュートまで持っていった。

さて、得点の場面は
ロングカウンターと右サイドの2つのキーが噛み合った得点だった。

ガンバのゴールキックから始まったプレーだったが
ジョンヤが跳ね返し野津田が拾い石原に 当てる。石原が収めた時に攻撃のスイッチが入り攻撃時のポジショニングとなるが、石原のポストを受けた野津田のラストパスがズレてしまいトランジションが発生。
このとき、攻撃のスイッチを入れた仙台は守備のポジションが崩れてしまっていた。
さらに、悪化させたのがガンバの右サイドにいた遠藤に対して奥埜が圧力にかけに行ってしまった事だった。
これで真ん中にいるべき選手がいなくなり、1番危険なところが空いてしまった。
そこを今野と倉田に使われての失点となった。
もちろん、ジョンヤがマーカーを捨て、真ん中を閉じる事も可能だったとは思う。
しかし、彼はまだ戦術の理解度や連携の部分が足りず平岡のように自由に動けないためなかなか難しいところだったと思う。

失点しても変わらず攻める仙台

慌てることなくいつもどおり攻める仙台は、
68分に富田に変えて中野を投入。
また、リャンと関口を同時投入し圧力を強めるが決定機は作るがゴールを揺らせず。
ガンバはロングカウンターからファンウィジョンという展開を何度も作るが決めきれず。結局1-0での敗戦となった。

最後に

これで5戦勝ちなしとなった仙台だが、あまり心配しなくても良いと思っている。
この日も決定機や仙台が狙っている形を作ってはいるためだ。
最後のところでミスやズレが出て決めきれなかっただけで、大枠が壊れているわけでは無いので問題ない。むしろ、考えすぎてドツボにハマる方が怖い。

ただ、1つ整理すべき事

1つだけ。今年の仙台は去年のように好き勝手やりたい放題というケースがかなり少なくなっている。
それに伴い、相手最終ラインでの立ち位置優位だけでは無く中盤で立ち位置優位を作っている。
なので、シャドウも去年のようにペナ中に入るケースが少なくなっているように思う。
特に野津田はIHやCHなど一列下がっているポジションとタスクをこなしているため、シャドウ時にもペナ中に侵入してシュートを打つシーンをが去年より少ない。
野津田には去年のように石原を追い越しゴールにせまるような動きを期待したい。
このフィニッシュの動きが増えれば点は増えてくるんじゃないかと思う。
そこだけ整理してもらえば問題無い。
(湘南戦後に書いてるので大声で言えない部分もあるけど笑)


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