タイトルはGoingSteadyの代表曲です。
僕たちは去年の続きをしようぜ!
って思っていたら向こうは優勝を経験をして、童貞捨ててめっちゃ大人になってた。
そんな試合。僕らは青春ど真ん中。
川崎フロンターレについて
この時期は何度でも言うけどほとんど他のチームを見れないわけで、強い。
と聞いているがどう強いかはわからない。
なので、楽しみでした
ミッドウィークの天皇杯は11人変更しており体調的には万全
スターティングメンバー
仙台について
ミッドウィークの天皇杯を勝ち公式戦4連勝。
しかし川崎とは違いコアの奥埜はフル出場。
石原もフル出場ということだった。
ということで、今節は思い切ってベンチからスタート。
キムジョンヤが久しぶりのスタメンで椎橋がインサイドで出場。
スターティングメンバー
前半
両チームの攻撃の狙いについて
まずは仙台の狙い
エウシーニョの裏を起点にしよう。
前回のリーグ戦と同様に西村とジャーメインと足の早いFW2枚で高いSBの裏をつくという狙いを持って入った前半でした。
なのでビルドアップには拘り無くロングボールでもいいから相手の裏に放り込んでそこから組み立てました。実際に立ち上がりは、関口がエウシーニョと1vs1を作り、ファールもらい高い位置でセットプレーのチャンスがあり狙い通りでした。
一方、川崎の狙い
両脇のCBを動かしてペナ角を取れ
だったと思います。
CBの動かし方ですが、複数あったとは思いますが、
立ち上がりはWBをSBで釣ってその裏のスペースに中村憲剛や小林を走り込ませる。
この事によってCBを引き出して、空いたスペースに、サイドハーフの阿部と家長が入ってきてペナ角をとる動きでした。
基本サイドハーフがペナ角を取りたい。
そのためにどうするか?というのが川崎でしたし、このペナ角を明け渡してしまうと仙台としては守れない状況になりそうでした。
なのでペナ角をどう守るかがキーでした。
両チームの狙いに対する対策
ただし、このお互い狙いに対しては両チームとも解決策を持っていまして15分過ぎ以降はお互いに膠着状態になります。
仙台の対策は簡単。
前プレスをやめ532で撤退する
前プレス行って外されるからCBが引き出される。
ならば、撤退して53のブロックを形成すればペナ角を守れる。
という考えです。この日は前半は椎橋使ってることもあり0-0がゲームプランですから、リスクを極力かけないで良いのです。
また、川崎は大外からのクロスというのはありません。
もっというとアーリークロスもありません。
なので深い位置でなければ大外をフリーにさせても怖くないのです。
それよりもペナ角をとる
または53のライン間に入ってくる。この選手達を止めれば川崎に、対しては守れる。
と言うことでした。
こうして、川崎は攻め手を欠きます。
ただし、仙台の方も攻め手を欠きます。
それは川崎の対策があったからです。
川崎の重心は守田
そう。守田が素晴らしかったです。
守田が川崎のバランスの中心でした。
エウシーニョの裏を狙われてることが判明すると、守田がそこを埋めにポジションが右サイドよりになりそこからボールを動かします。
この守田のバランス感覚でエウシーニョ裏は埋まっていた。
また、逆サイドの登里はあまり上がらず3バックみたいな対応が多かったので左の裏は空かない状態だった。
守田はそうやって守備のバランスを取りつつ大島を前に上げたり自分もビルドアップに加わったりと素晴らしかった。
ネットを名古屋に放出したのは驚きでしたがこの守田を見ると納得がいく。
それどころかネットよりもバランス感覚に優れてるので安定しますよね。ネットはバランスはあまり考えず好きなようにプレイするタイプだった。
さて、こうしてお互い膠着状態になった。
持てる川崎と持てない仙台
お互い攻めの狙いについては対策を打てたが、川崎の方がボールを持てる展開だった。
そして、仙台がちょっと緩むとその狭い隙間からライン間に入ってフィニッシュに行けた。
先程述べたように、基本的に仙台は撤退守備なので前プレスはやらない。
2トップのプレス開始位置も仙台陣内に入ってからだったので、川崎は苦労せずにビルドアップが出来た。
一方の川崎の前プレスですが
奪うためでは無く仙台のビルドアップを限定する前プレスだった。そのプレスの開始の合図は中村憲剛だった。中村が行くとそこから連動して片方のサイドに追いやるプレスで最終的にはパスコースが無くなり、仙台としてはロングボールを蹴るしかなくなっていた。
そのロングボールを石原不在の仙台は収める事が出来ず仙台はボールを保持できない前半となった、
後半
仙台はジャーメインに変えて石原を投入。
ロングボールになっても収めるところを作るつもりだったが…
川崎が押し込む展開になる。
川崎のビルドアップ変化
後半に入って守田が落ちて3バック化。
そして、車屋が3センター脇に対してボールを運ぶ。
そうすると、仙台の左サイドで阿部と登里vs蜂須賀になり数的有利を作っていた。
そこから平岡を引っ張りで出してペナ角を攻略し始めた。
こうすることにより前半より仙台を押し込めた。
川崎の先制点について
押し込めている時間に先制点が生まれる。
シュミットのロングボールから蜂須賀といういつものビルドアップだったが、そこに登里が突っ込んでヘディングで競り勝つ。
その競り勝ったセカンドボールを大岩がトラップミスしてどフリーで中村が待っていた。
仙台としては、蜂須賀vs登里で負けるのが想定外で、さらに大岩がトラップミスしてしまった。
仙台は失点と同時に奥埜を投入して同点ゴールを狙う。
しかし、
撤退守備と奪われないポゼッション
苦労してた川崎だが仙台のミスで先制した。
先制した後は非常に大人びた対応だった。
まずは撤退守備。
4-4-2の中央圧縮または中村と守田が一列下がっての451での撤退守備で仙台を迎え撃った。
もう1つ
ポゼッションが攻めるポゼッションから奪われないポゼッションに変化。
仙台の5-3のブロックに対して無理にブロック内に入れず外側でひたすらにボールを回す。
不意にボールを失わないためのボール回しだった。
当然仙台としては奪わないと攻めれないので、無理に食らいつく。そうすると食いついたところで出来たスペースに対して縦パスを入れ仙台のブロックを壊していった。
こうして川崎は大人びた時間の進め方をする。
それは鹿島のように嫌らしい時間の進め方だった。
仙台の苦悩
さて、44の中央圧縮でインサイドのスペースを奪われてしまい奥埜投入を無効化されて。
仙台は、4-4の中央圧縮にはサイドチェンジで揺さぶることが必要だったが1つのミスで川崎ボールになってしまうのでミスが許されず、
ミスした場合、奪い返す為にエネルギーを使ってしまう。
さらにCBが普段のように攻撃参加したかったのだが、CBの裏は途中から入った斉藤や小林に使われカウンターを食らってしまう危険性があるため普段のように攻撃参加出来なかった。
残り10分はハーフナーを入れてクロス爆撃に変更するが、ハーフナーが勝てない。谷口にほぼ抑え込まれる。
湘南戦とミッドウィークの横浜戦でハーフナーの可動域が狭いために起点にはなれないことが判明したところでせめてボックスストライカーとしては機能して欲しかったのだが、
残念ながらこの日はボックスストライカーとしては機能しなかった。
従ってこの日は最後まで決定機を作ることが出来ず敗戦となった
最後に
僕は殴り合いをするつもりだったが川崎はとても大人だった。殴り合いに付き合わず1つのミスをものにしてクローズ。
そのゲーム運びは鹿島のようだった。
と思ったら鬼木さんは鹿島OBだったので納得する。
そして、守田のバランス感覚なんかも鹿島っぽかった。
確かにこれは強い。先に点を許すと逆転するにはかなり厳しい。そのくらいバランスが良いし奪われないポゼッションのレベルは高い。一度の優勝経験がここまでチームを大人にするとは…正直驚いた。
仙台としてはこれから清水東京と4-4の守備のチームが続くので良い経験になったと思う。
そして、この2チームに対してこの日の課題を整理すれば良いと思うのです。
僕らはまだまだ青春ど真ん中。大人になるのはまだまだ早い。トライアンドエラーを続けていくのみです。
追伸。
西村くんについては正式に決まってから書きます。
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