最近渋い。タイトルが渋いよ。

仙台について

連勝でついにACL圏内学校見え3位争いに舞台を移すことになった。
この日はハモンロペスがベンチから外れハーフナーが戻ってきた。
スタメンはここ3戦変わらず。 ベストメンバーが固まりつつある。


長崎にについて

前節名古屋に勝利し久しぶりの勝利を手にした長崎。
やはり、走れる長崎は強い。と感じさせる内容だった。
夏の酷暑と過密日程で走ることがすべての基本になっている長崎にはかなりきつかった。その夏が過ぎ涼しく日程でも楽になるので反撃の狼煙を上げる連勝を飾りたい

スターティングメンバー

スタメン

前半


嵌めたかった長崎。外した仙台


長崎仙台共に343。
ミラーということで仙台のビルドアップをさせないように前プレスをかけていった。
想定していたのは下記図だった。
長崎の想定

しかし、仙台は前半開始直後から、富田が下がっての4バックで位置的有利を確保しビルドアップを安定させた。
4バック化はいつもより早い時間から実施したので、たぶん最初から343のミラーで前ハメを想定していたので、用意していた4バック化だった。

ビルドアップ


また、4バック化時に大外レーンに2枚いることはなく、
SB化した平岡板倉とWBの関口蜂須賀はお互いのポジションを確認し、一枚はハーフレーンに入り、ほとんど直線で並ぶ事はなかったのは仙台の成長だった。
これで序盤は仙台が優位に立つことが出来た。
しかし、この流れは長くは続かなかった。

長崎の325で撤退


長崎は前プレスをかけると外されピンチになるので、前プレスをいかないという選択をする。それが325 での撤退だった。
仙台の撤退守備をイメージすると中盤2枚では守れないような気がする。
しかし、長崎の325は中盤2枚でもきっちり守れていた。

仕組みはこんな感じだった。
ハングアップする仙台

富田がボールを保持したときに、上の図のようにパスコースを消した。
仙台は32を迂回するしかなかった。つまり外外(板倉-関口)でしかボールを運べなくなることを意味していた。
そして、外外で運ばれてクロスを上げても長崎の3CBは身長的に仙台に勝て容易に跳ね返す。
長崎はこうして守備を安定させて、カウンターで何度かシュートチャンスを作っていった。

それでも、仙台はロングボールでDFラインの裏を狙ってセカンドボールを拾い、ミドルシュート。というシーンを複数回作れた。そういう意味では仙台は決して悪くない前半だったと思う。

後半


後半立ち上がり、仙台の修正はわからなかった。
というより前半と大きく変えた事はなかったのかなと思う。基本的には前半の延長で戦っていた。

大きく変えたのは関口に代えて中野を投入してからだった。

ハーフスペースを攻略しろ

外外で運べる仙台だったが、そこから中に入る事には苦労していた。
そこで、関口に代えて中野だった。
中野は中にカットインする事が得意でそれを生かして外から中に入り込む。
68分が代表的な例だ。
このような感じで中野がカットインする事で新たなスペースを生みようやく中に入るきっかけを見つけた。

また、関口の時よりも板倉との連携を意識出来ていた。
58分も蜂須賀のクロスが流れてきたのを中野が拾うとDFをひきつけ板倉にスペースを作ってあげ、板倉がミドルを打てるようにしていた。

中野投入後は仙台が長崎を押し込む時間が続いたが、72分のファンマ投入で流れを変える。

ファンマ投入の圧力と軽率なミス

中野投入後一方的に押し込まれた長崎だったがその流れを切るためにファンマを投入。
シャドウに鈴木をもってくる。
これで、長崎は単純なロングボールをファンマがキープし時間を作る。
そして、鈴木がスピードを生かしてでファンマのフォローに入る。
これでようやく攻め手を見いだせた長崎だった。

そして、その攻め手が焦りを生み出しシュミットの判断ミスを誘う事になる。
シュミットのミスは致命的であり、とてもチープな失点に繋がった。
それは事実であるし、フォローできない。
仙台としても失点する気配はなかった。我慢比べに持ち込めば焦るのは長崎だったはずだ。
それなのに、焦ってしまったの事は反省。


ハーフナーの使い方問題

ハーフナーが出場する度に話している気がする(笑)
先手を許した仙台はハーフナーと梁を投入。
長崎が541で撤退。しかも、ペナ幅で圧縮してたことにより、大外はフリーでクロスを上げられた。ここからクロス爆撃に移行する仙台。
ただし、ハーフナーがペナ中で一度も勝てなかったし、残念ながら工夫もなかった。
もう少しハーフナーがニアで潰れてファーに誰かを飛び込ませる。とか、
バイスを外してファーで待つとかそういった工夫が必要だったかなと思う。

本来はクロス爆撃用に獲得したハズだがその最低限のタスクもこなせないのは想定外で、しばらくハーフナーの使い方に頭を悩ませないといけない。
決してスペックが低いわけではないのだ。

最後に

残念ながらつまらない失点での敗戦となった。
しかし、3月時の試合と比べてだいぶ仙台の土俵で戦えていた。
4バック化からWBが中に入るなど連動も良かった。
ポジショナルプレーの原則をきちんと理解していることが見えたゲームでもあった。
そして、私の理解を深めることにもなった試合だったと思う。
だからこそ勝たなきゃいけなかったなと思う。どれか一つミドルが入っていれば…
とはいえ、まだまだ3位争いの中にいる。連敗しないこと。そして、この集団についていくこと。
それが何よりも重要になる

長崎はこのゲームはプラン通りだったのかな。と
確か前プレスを交わされた。でも、外されたときに用意したプランBで耐え
ファンマ投入でゲームを決める。高木琢也してやったりなゲームだと思う。
なので、長崎の反撃始まりを感じさせるゲームだった