You gotta go,go 立ち上がれ Fighter go on 光射す方へ

札幌 について

初のACLへ正念場。鹿島が猛追してきている。 
仙台には勝ち、3位を確保したい。 
その中でボランチが2枚出場停止は痛い。 
新たな組み合わせでも自分たちの強さを証明できるか。 

仙台 について

絶賛トンネルに突入中。 
前節の鳥栖戦は自分たちを見失ってしまったゲームだった。 
天皇杯の磐田戦も前半は凄く酷いゲームで今季ワーストの内容。 
後半はある程度立て直し勝ち切ったものの、 
磐田がサブ組中心というところもありトンネルを抜けたとは到底思えない。 
どう立て直すか。何を修正したらいいのかすらわからない状態に見えた。 
このゲームではどうなるか… 


スターティングメンバー 

スタメン

前半 


◆523の守備 

仙台は立ち上がりから前プレスをかける姿勢を見せる。 
523だった。 
まずは、532で札幌とミラーにすること。 

352


そしてもう一つ、 
ミシャ式4バックで3VS4を作られ数的有利を作られる。それを仙台は整理出来ていた。 
中央の2枚は石原が見る。という決まりがあった。 

ミシャ式


ただし、ルヴァン決勝の湘南より対人を意識した532だった(マンマーク気味) 
そのデメリットとして、札幌のシャドウが降りてきた時にパスコースが消せず 
DFラインから1本のパスで中盤を通過される。 

532シャドウ降り



湘南式と表現するが、本来は下記のように3が絞ってシャドウへのパスコースを消すのが正解なんだと思う。 
#これは、長崎が対仙台としてやっていた。 

352_湘南式
 

話を戻すと、 
なので、簡単に中盤を突破され決定機を作られる要因となった。 
上記のような問題はあるものの狙いはちゃんとあって仙台の守備の秩序は守れていた。 
したがって、何度かは札幌のビルドアップを阻害していた。決定機を作られた割には守れていた印象だった。 
#すごい矛盾している一文だけど... 

◆椎橋が位置的有利を確保する 

仙台のボール保持時のお話。 
前節の鳥栖戦はリャンを使い突然の和式サッカーになってしまった。そのため混乱を生んだ。 
ここ最近ポジショナルな位置の確保が出来ていなかった。 
しかし、この日は椎橋がポジショナルな位置を確保し、縦パスを入れていた。 
なので、札幌が前プレスをかけていも椎橋がフリーになっていた。 

椎橋のスペース確保

このように、矢島は和式ボランチっぽい動きになってしまいボールサイドに寄る。 
しかし、その動きすらも利用しスペースを確保し縦パスを入れる椎橋。 
椎橋のスペース確保から縦パスこそが監督の求めていたプレーだと思う。 
ここ数戦のキーワードだった「縦パス」の解はこの日の椎橋だったと思う。 
そして、41分の攻撃は久しぶりの美しい位置的有利からのシュートだった。 


後半 

仙台は決定機を作られながらもゴールレスで折り返す事に成功。 
攻撃は椎橋を中心にポジショナルな位置を確保できつつある。 
なので、後半はもう少し仙台のペースになると思ったが… 

◆空洞化を強制され間延びさせられる 

ところが、主導権を握り決定機を作ったのは札幌だった。 
前半よりCBが幅をとり大外にいることが多くなった。 
これによりシャドウも引っ張られ大外に立つケースが増えた。 
そうすると中央の3レーンの中盤は仙台が2枚札幌が1枚 という状況で空洞化し、 
札幌へのシャドウへのパスも容易に入れられることが出来た 
後半の図2

前半の課題と同じで、仙台は人に対して守備をする。 
でも、この場合危険な位置はどこですか?というのを整理してほしい。 
危険な位置は、もちろん中央の3レーンなんですよ。 
そこに対して人がいない。そして、空洞化して間延びするというのはちょっと頂けない。大外で運ばれる分には怖くない。ということを認識してほしいとは思う。 

札幌要因で間延びしたのは間違いないのだけれど、 
これを加速させたのは矢島だった。 
矢島が攻撃時にトップ下に近い3トップの下に位置する事が多くなった。 
なので、ネガトラが発生すると後ろに椎橋+最終ライン。 という状態だったのも付け加える。 
なので、ある意味バランスをとるために仕方なく 
矢島に代えてハモンを投入。そして、野津田ボランチだった。 

◆仙台と札幌の違い

当たり前な話、中盤空洞化しているのは札幌も同じ。 
なので、最終ラインがむき出しで中盤の守備が機能していない。 
ある意味肉を切らせて骨を断つ。みたいな戦術なのに、仙台は決定機を作れなかった。 
これは、3トップの仕掛ける意識の違いだった。 
札幌はジェイがポストのためにゴールに背を向けプレーする事はあっても、 
チャナティップ、三好は最終ライン対して仕掛け突破出来るようにゴール方向を向いてのプレーが多い。 

ただし、仙台は阿部、石原はポストのためにゴールに背を向けるプレーが多い。 
野津田はストライカーでは無いので最終ラインとの駆け引きというよりは、中盤に降りてのプレーがおおい。 
なので、あまり最終ラインに対して圧力がかからない。 

最終ラインに圧力をかけたくて、ハモンを右に置いたのだと思う。 
左に置くと大外に流れてしまう。今欲しいのはゴールへ向かう動きなので、 
ただし、ハモン右は彼の良さはあまり出なかった。そして、求めていたゴールへ向かう動きも足りなかったように思う。 

仙台1期目のハモンであれば出来たかもしれない。 
でも、柏にいって左ウイング(本来の姿)に戻っていたので中央や右のプレイになれるのはもう少しかかるかなと思う。 

◆仙台に足りないものを示すジャーメイン

つまらない失点だった。そこについては書くつもりもない。 

失点直後に入ったジャーメインが仙台に足りない仕掛ける意識を植え付ける。 
というか、ジャーメインはそれ出来ないだけなのだが。 
ボールを持ったら前向いてドリブルで仕掛ける。 これで仙台の攻撃は活性化しチャンスを作れるようになった。 
PK獲得したのも偶然ではない。 天皇杯で点を取ったのも偶然のように見えるけどこの仕掛ける意識があるからである。 
立ち位置を意識しすぎて、この縦に仕掛ける意識が圧倒的に足りない。 
西村はこれがあったのだ。立ち位置を確保するのもうまかったしそこから仕掛けることもできた。 
去年は石原がそういう役割だった。ただし、今年は西村がフィニッシャーとなったので、アシストのために仕掛けず下がってチャンスメイクする事が多くなった。 
なので、西村不在後仕掛ける人がいなかった。 
それを明確に示したのがこの日のジャーメインの荒削りなプレーだった。 

最後に 

今思い返せば長崎に負けて以来、「縦パス」というキーワードにチャレンジをしてきた仙台。 
そのチャレンジに失敗して歯車が狂ったわけだが、 
ここにきてようやく課題が見えてきた。 
「縦パス」というチャレンジには椎橋が答えを出し、 
残りの課題は 
 ・最終ラインに仕掛けること。 
 ・椎橋野津田以外に立ち位置を確保できる選手を増やす 
  
になってきた。 
1つ目は阿部が本来は出来る事なんだと思うがずっと出来ていないので、 
ジャーメインかハモンに期待したい。 
ただし、ハモンはもう少し時間がかかる 
となるとジャーメインになる。諸刃なのかもしれない。 
でも、僕は大きな期待をかけている。今即座に出来るのはジャーメインしかいないのだ。2つ目は奥埜が戻ってくれば解決するとは思うがそれではつまらない。 
なんとか矢島が理解してくれれば仙台は飛躍的に成長すると思う。 
もちろん、リャンでも良い。 

このように課題が見つかればもうそんなに時間がかからない。 
解決は時間の問題だ。 
やっとトンネルを抜ける光がみえてきた。 

が、次節は広島戦で野津田が使えない。頭が痛い…