- 1.スターティングメンバー
- 2.前半
- 2-1.仙台の攻撃と狙い
- 2-2.鹿島のポゼッション
- 2-3.仙台の問題点
- 3.後半
- 3-1.仙台の修正
- 3-2.鹿島の停滞
- 3-3.ハモンロペス問題について
- 4.まとめ
■ 目次
スターティングメンバー
前半
仙台の攻撃と狙い
20分までは仙台がボールをもってチャンス構築が出来る時間だった。
仙台は基本的には縦に速い攻撃。
というか、ベクトルが相手ゴールに向いたらそのままシュートかクロス、はたまたボールロストするまでベクトルの変更はない。
例えばCBで回しておきながら、レイヤー突破すると、そのまま一気にゴール前まで行くみたいな感じで、もう一度CBにボールが戻ってくる事はない。
位置はとっている攻撃ではあるが、相手を動かすというより、トランジション+速い攻撃で空いてるところを使う。みたいな感じ。
良かったのは13分のスローインからの展開。これは、一度レイヤーを下げて次のパスでより良い場所を取る攻撃だった。
残念ながら再現性はあったとは言えなかったがようやくこういう攻撃が出てきたのは評価すべきところだと思う。
もっとも、この試合最大の決定機は15分にやってきた。
押し込まれたが、クリアをジャメが納めサイドへ展開。ハモンが個人で突破クロスから松下。
今の仙台の状態であれを決め切れないと難しい状況になる。これは大分戦も同じ。
そして、この日も決め切れなかった。
鹿島のポゼッション
鹿島は仙台攻略に苦労していたが、動き出したのは25分過ぎから。
1つのきっかけは土居が富田脇に落ちてくるようになったのがきっかけだった。
安西、土居、そして、この時間右から左に移っていた安部の3人が三角形を作り仙台の左サイドを攻略。
基本は図のように、
1.土居が落ちて来て起点を作る。
2.WBを安部がピン止め。
3.SBの安西がフリーで大外上がる仕組み。
もしくは、
1.土居が落ちて来て起点を作る
2.WBを安西でピン止め
3.WBの背後を安部が狙う。
だった。
こうやって、大外深いところまで侵入してのクロスが鹿島の攻撃手段だった。28分の左のクロスのセカンドボールをレオシルバがボレーが最大の決定機。
右は一度だけ決定機があったが、それも、土居がIHとアンカーの間に落ちてきた事がきっかけだった。
仙台の問題点
仙台は押し込まれ25分から40分までどこでも時間が作れなかった。
というのも、やはり早く2トップに当ててしまうのでIHがこの2トップをフォロー出来ない。
2トップが孤立。なので、鹿島がサイドボールを回収し、波状攻撃を開始。
5-3-2で撤退から中々陣地回復できず、苦労していた。
ただ、前半の流れでは0-0で妥当な前半であったとは思う。
いや、お互いに1-1に出来る可能性はあったが、互角であり順当な結果で前半を終えた。
後半
仙台の修正
2トップが孤立した前半だったが、後半はIHが鹿島のSHとDHの間に入る事に成功。
これでCB-WB-IHで三角形を作り出し前進出来るようになる。
右は50分の富田からカイナ、ジャメと繋いだシーンが最大のチャンスを作った。
左はこの三角形+ハモンがサイドへ流れクロス。という攻撃が中心になる。
ただ、
完全に立ち位置を把握しておらず感覚でやっているせいか、
SH-DH間を取る回数が少なかったり、
一度有利を取れない場合に動き直して位置を取れなかったりしたので数を増やせなかったのが悲しい。
また、ハモンのクロスの問題がある。これは後程詳しく説明する
鹿島の停滞
仙台は決定機作れずにいたのだが、鹿島はもっと苦労しているように見えた。
前半躍動していた、土居-安部-安西のトリオを解散した事がその大きな要因だった。
理由はわからないのだが、前半は白崎と安部がポジションを入れ替えながら戦っていたが、後半は白崎を左に安部を右に固定したのだが、右はSBの小田が絡めず。
左は白崎が絡めない。なので、仙台の5バックを攻略出来ずにフィニッシュが出来ない時間が続いた。
なので、小田に変えて三竿を投入したのは非常に理由がわかるところ。
ただ、その効果を確認する前にセットプレーから得点が生まれ鹿島がゲームを動かした。まさに、困ったときのセットプレーだったと思う。
ハモンロペス問題について
本題だったりするこの項目。
ハモンロペスが大外に流れるのはありなのかどうなのか。
そして、大外に流れたときの周りの対応はどうだったのかを振り返る。
ハモンに入るとベクトルが縦に加速する。ハモンに渡ればクロスまで行く。
だけど、相手を動かそうぜ!!っていう仙台コンセプトからは離れてしまった。
相手を引き付けて動かしたいんだけど、どんどん前に行って相手に近づいてしまう。
なので、ポゼショナル。というより、カウンターになってしまった。
それでも、ハモンのクロスが一番ゴールに近そうな雰囲気だった。
でも、合わない。それは以下のような構造だった。
ハモンのクロスはニアで合わせる用のクロスだが、ニアゾーンに飛び込む選手がいない
なぜならば、石原は中央のレーンが持ち場だし、カイナはファー。
ニアゾーンは石原崇なのか、松下になるのかとは思うが彼らがそこまで飛び込むには、時間に余裕がない。
なので、だれも飛び込めない。というもどかしいシーンが続く。
なので、ここに手を入れる。道渕を投入したのはここの改善。
図のように道渕をファー、カイナを真ん中石原をニアゾーン。という形にしたかったのだと思うのだが、残念ながら練習不足なのかあまり意図通りには出来なかったように思う。
今後ハモンを使い続けるなら、この辺りの周りの動きを整理したいとは思う。
最後に
率直な感想は苦労しているな。です。
仕方ないのだ。 たぶん、今年の準備は4-1-5の数的有利で殴る。が基本だったのように思う。(これも結果的にそういう感じで狙ったわけじゃない)
立ち位置が疎かになってしまったのが遅れた要因の一つかなと思う。
立ち位置を強調したのが、鳥栖戦からなので、一つ良くなると課題が生まれる。
それをクリアしていくとまた、違う課題が生まれてくる。今年は(今年も?)この繰り返しになるんだと思う。
僕たちはこの課題に立ち向かい良い方向に向かっている。
ただ、問題はそのスピードをもっと上げないとJ1の波に飲まれてしまう。
なんて、思うのだ。頑張れ!!ベガルタ仙台!!俺たちならやれるのだ。
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