スターティングメンバー

スタメン

前半


左右広く使う仙台狭く守る東京

お互いに立ち上がりから「前から嵌めに行く」というよりは、4-4-2のブロックを作って撤退。真夏の決戦で互いに体力温存したい。
という意図が濃く出た立ち上がりだった。

東京の考え方は4-4-2で中央圧縮。大外は空けて守っている。
当然大外に入った時点で片寄はするけれど、たぶんそこまで大外を重要ししていなかったのだと思う。
なので、仙台は大外からのクロス爆撃でゲームを進める。
仙台の攻撃思想
これが仙台の考え方であった。
基本的には大外からクロス爆撃。本当はここにペナ角攻略するひと手間があっても良かったとは思うが、あまり無かった。13分のハモン程度であまりペナ角攻略しようぜ!という意図は見受けられなかった。 なお、クロス爆撃では森重-渡辺が完璧で決定的なシーンを中々作れなかった。

また、DFラインが高ければラインの裏へ蹴っていた。
とにかく、東京のカウンターが怖い。
ということで、仙台は出来るだけリスクを取らないようにシンプルにプレーしていた。

三田でペナ角攻略

さて、FC東京もシンプルにラインの裏へ放り込んでくることが多かった。
ディエゴは相変わらず島尾が止めるのが仙台としてはかなり大きくここはかなり戦術的に優位に立てる。
そこは、前回大会と同じだった。
前回との違いは、SHに入った三田右サイドだった。

三田のペナ角攻略
このように、前回の大森よりも中-外の役割がはっきりしていて、
仙台のペナ角に入る回数は多くなったかなと思う。

このようにな仕組みで仙台を押し込むと関口が下がって4バック化するのだが、
そうすると、DH脇を起点に東京が押し込む。というの工夫も見えた。
ただ、お互いにどれも定機にはならず、ゴールレスドローで前半を折り返す。

後半


シンプルにサイドから

後半を受けて仙台はよりシンプルに大外を使うようになる。
後半の攻撃
仙台は東京攻略のために選択したのはトランジションを早くして、
より素早く攻めようという考え方だった。なので、奪ったらSBの裏。という共通認識を植え付けていた。その時、FWをサイドに流してSBの裏を使う。
そこからクロスを上げて何かを起こしたい仙台だったが、東京も戻りも速く
磐田戦のように優位に立てず前半と同じようにCBに跳ね返されるだけのクロスとなった。

勝負の4-4-1-1

早く攻める仙台に対して東京は4-4-1-1を選択。
この4-4-1-1 仙台の武器である2CBを永井でピン止めできる。
そして、シマオの特徴であるデュエル機会を減らし、苦手な永井との走り合い。
また、永井の後ろからSB-CB間をディエゴが走る。というのものだった
4-4-1-1
仙台の1stDFがシマオなので、永井vsシマオとなるケースが多く、後ろからスペース見つけて飛び込んでくるディエゴには平岡が対応。というケースが多くなり優位だったシマオvsディエゴが作れなくなる。

そして、セカンドボールを拾った東からある程度ラフに蹴った裏へのボールに抜け出した永井がシマオに倒されPK.それを紆余曲折ありながら結果的にディエゴが決め東京が先制する。

輝くリャンヨンギ

ルールとしては正しく、
誤審では無いのだが仙台側にとっては簡単に受け入れられないPKであった。
そして、そのストレスを仙台は活力に変換しボール保持時のエネルギーに変える事は出来た。
ただ、FC東京もさすがでこの時間仙台の勢いを殺すために封印してきたSHを含める前プレスを実施。
仙台のエネルギーはその前プレスで殺されてしまった。

そんなこんなで、手詰まり間のある仙台は、リャンを投入。
久しぶりに効果的なリャンを見れた気がするのだ。
リャンはボールサイドに寄るんだけど、それでもちゃんと位置は見れていて、
相手選手の間(主にCB-SB間)で受ける事は出来ていたのは良かった。
リャン
リャンがフリーで受けてシュートシーンを作る事は出来ていた。
ただ、ハモンが受けたらシュートしかないのは残念だった。もう少し工夫すればチャンスは広がった気もする。

結局最後まで仙台は東京のゴールネットは揺らせず、0-1での敗戦となった。

最後に

首位相手に闘えた。といえばいいのか、それとも首位相手に決定機は作れなかった。
といえばいいのか難しい試合。
とはいえ、お互いに決定機は無かったのだ。なので、仙台としは勝ち点1は取りたかったゲームではある。
事実はスコアを先に動かされた時点で勝ち筋はほぼほぼ無かった。
なので、0-0のうちにもう少しなんとかしたかった。
ただし、クロスから決定機は無く、クロス以外の工夫が無いのは残念でもう少しアイディアを絞り出したいゲームだったかな。と
もちろん、東京は固いから首位なのであるのだが…
もっと、リャンのやった事をチームとしてやりたかったな。とは思う。

でも、下を向いている暇はない。次の試合はやってくる。そして、ジャメもアベタクも戻ってくる。ポジティブな内容である。次のホーム川崎戦でこの日の鬱憤を晴らしてくれることを祈る。