- 1.スターティングメンバー
- 2.前半
- 2-1.3-1-4-2という奇襲
- 2-2.整理されていない3センター
- 2-3.飲水タイムでの修正
- 3.後半
- 3-1.守備基準の整理
- 3-2.反撃は左右のCBから
- 3-3.5-4-1逃げ切りたいのに…
- 4.まとめ
■ 目次
スターティングメンバー
前半
3-1-4-2という奇襲
さて、仙台3-1-4-2でこのゲームで入った。
監督は立ち上がりの関口怪我の中断期間で整理されたといってましたが、
実際は13分くらいまでは仙台がボール保持する展開になったかなとは思う。
さて、何で4-4-2ではなく3-1-4-2なのか。というお話からする。
たぶん狙いはハーフスペースというか、SB-CB間をどうやって使うか。
というところがキーなのだと思う。
4-4-2の場合SHが中に入って使うのだけど、対川崎だと押し込まれ押し込まれSHが最終ラインにはいって5バックの時間が多くなる。
そうすると、出ていくのに時間がかかり、SB-CB間を上手く使えない。
しかし、3-1-4-2であればCHがSB-CB間を突けることが出来る。
最終ラインよりも出ていくのに時間がかからない。そのために採用したのでは無いか。
実際に松下がビルドアップに加わるのではなくSB-CB間をフリーランニングするケースが多かったと思う。
整理されていない3センター
さて、13分くらいから、中村が前プレスのかけどころを整理すると、
一気に川崎がイシニアチブを握る事になる。
こうすることで、川崎は攻撃→ネガトラ→攻撃というループする局面を作り出す事に成功。
川崎がひたすらに殴るターンになる。
そこで、仙台の5-3-2の未熟さが明るみに出る。
それは3センターのスライドしすぎるので中央から逆サイドのハーフスペースが空いてしますことだった。
上記のように中盤に出来た空いたスペースから連鎖的に最終ラインに穴が空く。
そして、自ら最終ラインに穴を作り危険な状況を作る。
失点もまさにこの形からだった。
こんな感じで13分から飲水タイムまでこういう状況が続いて
川崎にひたすら殴られる状況が続いた。
飲水タイムでの修正
どうしようもなかった。でも、飲水タイムで修正したので生き延びる事が出来た。もし、飲水タイム無かったら前半でゲームが終わっていてもおかしくなった。
さて、飲水タイムの修正だが、3センターのスライドに手を入れた。
3センターがサイド寄りすぎない事。必ず逆のIHが残るようになった。
こうするとCBが引き出されないので、飲水タイム前のように平岡が引き出される事がなくなったので、最終ラインの鎖が切れる事もなくなった。
また、ビルドアップだが、31分から32分にかけ松下がビルドアップに入り3-2のビルドアップにすることで川崎の前プレスをずらしていた。ような気もした。
ただ、松下がビルドアップに加わるのはこのシーン時間帯だけだったのでチームとしての狙いでは無いのかもしれない。
後半
守備基準の整理
後半はかなり良くなった。それも守備修正からだった。飲水タイムで応急処置した仙台だったが、後半はきっちりと修正。
SHは基本的にハーフスペースに入ってくる。(家長はかなり自由だが、大外でマギーニョと2枚並ぶ事はない)
で、あれば、WBは一列高くSBを捕まえる。
左右のCBがハーフスペースに位置するSHを捕まえる。特にジョンヤは分かりやすく家長についていった。
問題はジョンヤが家長に引き出された時のスペースが怖いわけだが、それもちゃんと対応。
家長が引いた時に出来るジョンヤがいるはずのスペース。
そこに走り込むのはDH。 なので、このジョンヤがどこまでも家長についていくのは、
DHが2枚とも3センターの前にいるときだけに限定。
DHが3センターの中。もしくは、松下の裏に潜り込んだときは家長にはついていかない。
で対応していた。
反撃は左右のCBから
守備は安定し、仙台が保持する時間が増え川崎が攻撃→ネガトラ→攻撃のループが成立しなくなった。なので、仙台が持てる時間が増える。
前半は左右のCBから富田へのパスコースを消され焦ってしまったが、後半はより遠くを見る事が出来た。
富田が消されていても遠くDFライン裏。もしくはDH脇に配置されたCHが引き取るなど
工夫していたように見える。
そして、1点目は平岡からDFライン裏へ出したロングボールを長沢がうまく抜け出し
チョンソンリョンとの1対1を制して同点。
2点目はジョンヤのパスから富田がフリックで長沢がポストというジョンヤからのパスから川崎を押し込む。
セカンドボールを拾ったジョンヤがハーフスペース突撃からDFラインを引き出しそのスペースへスルーパスを長沢に供給。 長沢が再び決め逆転となった。
5-4-1逃げ切りたいのに…
さて、逆転された仙台に対して川崎は両サイドハーフを交代。これで、川崎は息を吹き返す。
阿部と家長は、WBのフリーランというのはあまり無くCBが捕まえれば、
CBの前でのプレーがほとんどだったので仙台は最終ラインを高い位置を保つ事が出来たのだが、長谷川及び斎藤はWBの裏やCBの裏へ走る。これで、最終ラインを押し込む。
なので、仙台は5-4-1に切り替え逃げ切りに入る。
ただ、これで今まで仙台はSBはWBが対応とハッキリしたルールが曖昧になってしまう。
失点のマギーニョのクロスも5-3-2であれば永戸が責任をもって対応していたが、中盤4枚にした事で石原が対応するのか永戸が対応するのか迷いが生じフリーにしてしまった。
(ただ、中村の永戸ピン止めからフリーランはうまかったが…)
このマギーニョのクロスを長谷川が大外飛び込んで同点に追いつく。
そこからお互い間延びし、仙台はハモン及びジャーメインを投入し前のパワーで勝ち越しを狙うが決め切れず。2-2のドロー決着となった。
最後に
3バックには驚いた。しかし、整理出来てなくてずっこけた。
3バックで勝てなかった時期から成長していないじゃないかと。弱点が同じじゃないかと。
前半でゲームが決まってしまいそうな雰囲気すらあったが、飲水タイムで修正。
そして、後半にダメ押しの修正を出来た。
後半の進め方は見事であった。もちろん追いつかれたのは残念ではあるが、関口の怪我がなく交代枠があればあの状況になる前にもう少し手を打ててあそこもケア出来たのかなと思う。
また、得点も左右のCBから生まれたのも見事であり、ちゃんと僕らは成長していて
3バックでも4バックでも良い立ち位置から攻撃が出来てるのは自信になるのかなと。
だからこそ、前半の出来が…と時間がない中での採用だったと思うけどそれでも、もうちょっとゲーム前に整理してほしいな。と思うゲームでそれが出来て居たら勝ち点はもっと取れたかなーと。
とは言っても終わった事をぐでぐで言っても仕方ないわけで、湘南-鳥栖と6ポインターが続く。ここの連戦がシーズンを決める事になると思う。
なので、出来た事出来なかった事を整理しここを必ず連勝しようじゃないか。
そうすればこの引き分けだった悪くなかった。と胸を張って言えるだろう。
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