2018年09月

最近渋い。タイトルが渋いよ。

仙台について

連勝でついにACL圏内学校見え3位争いに舞台を移すことになった。
この日はハモンロペスがベンチから外れハーフナーが戻ってきた。
スタメンはここ3戦変わらず。 ベストメンバーが固まりつつある。


長崎にについて

前節名古屋に勝利し久しぶりの勝利を手にした長崎。
やはり、走れる長崎は強い。と感じさせる内容だった。
夏の酷暑と過密日程で走ることがすべての基本になっている長崎にはかなりきつかった。その夏が過ぎ涼しく日程でも楽になるので反撃の狼煙を上げる連勝を飾りたい

スターティングメンバー

スタメン

前半


嵌めたかった長崎。外した仙台


長崎仙台共に343。
ミラーということで仙台のビルドアップをさせないように前プレスをかけていった。
想定していたのは下記図だった。
長崎の想定

しかし、仙台は前半開始直後から、富田が下がっての4バックで位置的有利を確保しビルドアップを安定させた。
4バック化はいつもより早い時間から実施したので、たぶん最初から343のミラーで前ハメを想定していたので、用意していた4バック化だった。

ビルドアップ


また、4バック化時に大外レーンに2枚いることはなく、
SB化した平岡板倉とWBの関口蜂須賀はお互いのポジションを確認し、一枚はハーフレーンに入り、ほとんど直線で並ぶ事はなかったのは仙台の成長だった。
これで序盤は仙台が優位に立つことが出来た。
しかし、この流れは長くは続かなかった。

長崎の325で撤退


長崎は前プレスをかけると外されピンチになるので、前プレスをいかないという選択をする。それが325 での撤退だった。
仙台の撤退守備をイメージすると中盤2枚では守れないような気がする。
しかし、長崎の325は中盤2枚でもきっちり守れていた。

仕組みはこんな感じだった。
ハングアップする仙台

富田がボールを保持したときに、上の図のようにパスコースを消した。
仙台は32を迂回するしかなかった。つまり外外(板倉-関口)でしかボールを運べなくなることを意味していた。
そして、外外で運ばれてクロスを上げても長崎の3CBは身長的に仙台に勝て容易に跳ね返す。
長崎はこうして守備を安定させて、カウンターで何度かシュートチャンスを作っていった。

それでも、仙台はロングボールでDFラインの裏を狙ってセカンドボールを拾い、ミドルシュート。というシーンを複数回作れた。そういう意味では仙台は決して悪くない前半だったと思う。

後半


後半立ち上がり、仙台の修正はわからなかった。
というより前半と大きく変えた事はなかったのかなと思う。基本的には前半の延長で戦っていた。

大きく変えたのは関口に代えて中野を投入してからだった。

ハーフスペースを攻略しろ

外外で運べる仙台だったが、そこから中に入る事には苦労していた。
そこで、関口に代えて中野だった。
中野は中にカットインする事が得意でそれを生かして外から中に入り込む。
68分が代表的な例だ。
このような感じで中野がカットインする事で新たなスペースを生みようやく中に入るきっかけを見つけた。

また、関口の時よりも板倉との連携を意識出来ていた。
58分も蜂須賀のクロスが流れてきたのを中野が拾うとDFをひきつけ板倉にスペースを作ってあげ、板倉がミドルを打てるようにしていた。

中野投入後は仙台が長崎を押し込む時間が続いたが、72分のファンマ投入で流れを変える。

ファンマ投入の圧力と軽率なミス

中野投入後一方的に押し込まれた長崎だったがその流れを切るためにファンマを投入。
シャドウに鈴木をもってくる。
これで、長崎は単純なロングボールをファンマがキープし時間を作る。
そして、鈴木がスピードを生かしてでファンマのフォローに入る。
これでようやく攻め手を見いだせた長崎だった。

そして、その攻め手が焦りを生み出しシュミットの判断ミスを誘う事になる。
シュミットのミスは致命的であり、とてもチープな失点に繋がった。
それは事実であるし、フォローできない。
仙台としても失点する気配はなかった。我慢比べに持ち込めば焦るのは長崎だったはずだ。
それなのに、焦ってしまったの事は反省。


ハーフナーの使い方問題

ハーフナーが出場する度に話している気がする(笑)
先手を許した仙台はハーフナーと梁を投入。
長崎が541で撤退。しかも、ペナ幅で圧縮してたことにより、大外はフリーでクロスを上げられた。ここからクロス爆撃に移行する仙台。
ただし、ハーフナーがペナ中で一度も勝てなかったし、残念ながら工夫もなかった。
もう少しハーフナーがニアで潰れてファーに誰かを飛び込ませる。とか、
バイスを外してファーで待つとかそういった工夫が必要だったかなと思う。

本来はクロス爆撃用に獲得したハズだがその最低限のタスクもこなせないのは想定外で、しばらくハーフナーの使い方に頭を悩ませないといけない。
決してスペックが低いわけではないのだ。

最後に

残念ながらつまらない失点での敗戦となった。
しかし、3月時の試合と比べてだいぶ仙台の土俵で戦えていた。
4バック化からWBが中に入るなど連動も良かった。
ポジショナルプレーの原則をきちんと理解していることが見えたゲームでもあった。
そして、私の理解を深めることにもなった試合だったと思う。
だからこそ勝たなきゃいけなかったなと思う。どれか一つミドルが入っていれば…
とはいえ、まだまだ3位争いの中にいる。連敗しないこと。そして、この集団についていくこと。
それが何よりも重要になる

長崎はこのゲームはプラン通りだったのかな。と
確か前プレスを交わされた。でも、外されたときに用意したプランBで耐え
ファンマ投入でゲームを決める。高木琢也してやったりなゲームだと思う。
なので、長崎の反撃始まりを感じさせるゲームだった

まさかの水前寺清子だぜ。
しかし、まさにそんな試合だった。
とにかく仙台には創意工夫があって東京には無かった。その差が勝敗を分けた。

仙台について

ハモンロペスが移籍した西村の穴を埋めるべく仙台に電撃復帰。
当面は左シャドウで起用する模様。しかし、個の能力強化出来るとは思わなかった。
これで、質の優位性も確保出来ればもっと上に行けるそんな気がします。

FC東京について

長谷川健太氏がガンバ大阪時代のセルフコピーで序盤素晴らしい結果を残すものの
夏以降暑さと連戦での疲労から走れず勝ちきれない試合が続く。
現在5戦勝ちなし。2週間休めて、涼しくなったので今日は以前の姿を取り戻せるかがポイントになる


スターティングメンバー

スタメン


前半

まずは、東京の仕組みから整理していくことにする。

東京の前プレス


FC東京は仙台のビルドアップ隊に対してオリベイラとSH2枚で前から同数プレスをかける。
永井は一列下がりCHを監視する時間がおおかった。特に永井はスピードと運動量を生かし
CBにいってCHを見るなどむちゃぶりすらこなしていた。
しかし、しばしば前プレスを外された。
ただ、2列目3列目のバランスを崩さない。さらに、CBが強力で質で抑える事ができるため守れていはいた。

ただし、東京のビルドアップからの攻撃はあまり効果的なものは無いため、
ほとんど前プレスで奪ってのショートレンジカウンターで仕留める方法しかなかった。

このショートカウンターがハマったのは、4回程度あった、14分と22分は仙台の判断ミスから奪った攻撃だった。
東京の意図的にできたのは16分の場面だった
このシーン。ビルドアップは森重-橋本のビルドアップから、高萩がライン間で受け、オリベイラにつなぐ。
一度奪われるものの、大森のネガトラが早くリカバー。
このゲーゲンプレスが非常に良かった。この形をたくさん作れる事ができれば、もっとチャンスを作れそうだった。が、再現性はなかった。
ゲーゲンプレス

ちなみにビルドアップは、SHが絡んで高萩がライン間にスペース見つけて攻める。
だった、4312のような感じで極端な図だとこんな感じだった。
ビルドアップ

さて、この高萩が非常にいやらしく仙台としては厄介な存在だったが、
そこより、ビルドアップにも前プレスにも絡んでくる大森、東のSHが東京の心臓だった。
サイドハーフのタスクについて

さて、心臓のSHのタスクについて
  • 前プレス隊
  • ビルドアップ隊
  • FWがサイドに流れたときに中央に入る。
  • 撤退時のSBサポート

ざっと並べてもこれくらいのタスクがあって、これらをすべてこなしていた。
この何かが欠けるとうまくいかなそうな東京は正直脆いような気がしてしまう。
もちろん90分タスクをこなす事が出来れば何も問題ないのだが…

前プレスを外す仙台

FC東京は仙台のビルドアップ隊に対してFWとSHで前から同数プレスをかける。
このプレスに対して仙台は奥埜、富田が位置的優位を確保。
3トップとの橋渡しとなる。
この奥埜と富田の動きが特に奥埜がいち早くスペースを見つけボールを回収。
そして、展開とうまく仙台の潤滑油となる事ができていた。
だがしかし、仙台が押し込むまでにはいたらなかった。
東京は質の高い最終ラインと中盤のライン間を攻略できず。
ペナルティエリアまで侵入できなかった。

覚醒する奥埜と富田

まずは、奥埜から奥埜の成長は位置的優位を常に取り続ける事ができるようになった。
そのため、今回のように同数プレスをかけられても、ロングボールに逃げなくて済む。
この日仙台が前プレスを外せたのもこの奥埜の成長があるから。
DAZNの実況解説では野津田が戻ってきた効果でボールがの周り方が変わったというが、それよりも奥埜の成長のほうが関係していると思う。

そして、富田。
ネガトラのポジションとデュエルは彼のストロングであるが、この仙台のサッカーになった時どうしても富田のところでパスがノッキングしてしまう事があった。
しかし、ミスはあるがノッキングする事は少なくなった。
それどころがか、遠い逆サイドまで見えるようになった。

まさに9分シーンが象徴。
富田サイドチェンジ


ということで、東京がやや優位だった前半。しかし、SHが90分持つのか。というところがポイントになる前半だったと思う。

後半

仙台は前半の反省を生かす

CBとは戦わないという選択

押してダメなら引けばいいじゃない。
ということで、石原がCBの2人に勝てなかった前半だったという事に触れた。
それを解決するために石原がCBから逃げる。CBとは戦わないという選択だった。
その選択がいきなり先制点につながる。
自陣からのカウンターだったわけだが、石原はCBがついてこれな場所で受けている。
ここを起点としてのカウンターだった。結果はオウンゴールだったが狙い通りで先制する。

ゴールシーン




先制後も仙台がゲームを優位に運ぶ。
すべて石原が絡むのだが、CBとは戦わないボランチのちょっと後ろや、サイドの位置で受けて起点を作る。
55分の阿部のミドルも石原がCBから逃げて中盤のスペースで受けている。

後半ビルドアップ



さて、その中盤で受けれるというのには東京のインテンシティが落ちたことも影響してきたわけである。

タスクをこなせなくなるサイドハーフ

東京のサイドハーフである。
タスクが多いのは前半に触れた。
案の定というのが正しいのだろう。時間がたつにつれサイドハーフのタスクがこなせなくなった。
そうなると、東京はチームとして機能しなくなっていく。
中盤もスペースがおおくなり仙台にそのスペースを与えパスを回される。
こうなるとなす術がなくなっていた。

このサイドハーフの交代がリンスだった事を考えると、このサイドハーフのタスクをこなせるのが先発の二人しかおらず彼らのインテンシティが落ちるとチームとして機能しなくなる。
ということで、本来は前半チームとして機能している間に点数をとって、後半は撤退からカウンターで仕留めるという勝ち筋しかないのかなという感じだった。

唯一の光は2トップのカウンター


ただ、まだ光はあった2トップでのカウンターだった。
仙台がボールを持てるようになり、前に出たので前半よりシンプルにカウンターが出来るようになった。
オリベイラと永井は単純に縦に走らせるだけで脅威となるのはチートだった。

ただ、65分に永井が下がるとこのカウンターもできなくなり手詰まりとなってしまった東京。それ以降はあまりチャンスも作れず。

仙台は椎橋そして永戸を投入しゲームをクローズ

最後にハモンを出して彼が得意の左サイドから裏抜けてシュートシーンを作るあいさつ代わりのシーンを披露した。

最後に


仙台はこれでホーム4連勝。リーグ戦も5戦4勝1敗。順位も4位に浮上。
3位FC東京との差も勝ち点1としACL争いに加わる位置まできた。
守備も今回記載しなかったが、WBをSBにぶつけて4バックのスライド対応ということもこの試合見せるシーンがあった。まだまだ進歩できる余地を残す。
FC東京にも90分の中での戦術の幅という面で圧倒した。
それでも、欲を言うと前半みたいな苦しい時も後半の変化を前半のうちに修正出来るようになるともっと高見に行けると思う。
欧州のトップチームはその対応がとにかく早い。
そこにちょっとでも近づきたいなと思った。

FC東京はやはり、バランスが悪い。
プレイモデルはある。しかし、それを実現するためのタスクの割り振りが非現実的になっている。
もう少し取捨選択をしないといけないと思う。
長谷川健太氏がどの方向性を見せるかわからない。けれど、一つは横圧縮という解もある。
良い手本がJ2だが、隣のクラブがやっている。あれをすべて取り入れるのは不可能だと思うが…

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輝き続けろ!!西村!!
STAY GOLDは西村の移籍話があった時に浮かんだ言葉。
世界から仙台を照らせば良い。それで良い。
というか、今年の西村の成長具合から来年Jにいたら成長が止まってしまうのではないか…と心配だった。なので、CSKAに移籍の話は素直に嬉しかった。

仙台について

西村のCSKA移籍が正式に決まった。
それでも、絶望感が無いのは特定の選手に頼っていないからでありジャーメインなど若手に可能性を感じているからである。
そして、野津田が遂に復帰。
仙台に何をもたらすのか。

スターティングメンバー

LINEUP111536164562468

清水について

竹内離脱後なかなか勝ち点を積み上げる事が出来ない。
台風で延期になったマリノス戦をミッドウィークに消化。久しぶりに勝ち点3を得たものの中2日でこの試合を迎えた。
日程的にはかなり不利な状態。

スターティングメンバー

LINEUP111536164661526

前半

仙台が3421である理由

対442なのに3421を採用した仙台。
それはなぜか。

清水のSHはハーフスペースに入ってくるため、3142だとアンカー脇のスペースを使われ後手に回る恐れがあったため
だと考える。
CHを2枚置くことによってハーフスペースを埋めた。
清水は基本的にドウグラスへのロングボールとカウンターしか攻撃手段がなく
清水がボールを持った時にはかなり困っていた様子だった。

清水の4420の撤退守備

仙台の3421を選択したためのデメリットと清水の撤退守備がかみ合ったというお話。

清水は前プレスをかけず基本的には撤退守備を選択することが多かった。
これは、日程の影響だと思う。中2日で前半から前プレスにはいけない。
なので、撤退するのだが、その撤退が4420で仙台のCBはフリー。
仙台のCHの2枚を2FWで見てパスコースを消し、
さらに、WBにはSHがパスコースを消す仕組みで、
仙台のCBはボールをもってもパスの出し所に困った。
そこで選択したのはロングボールを石原に当てることだったが、
さすがの石原でもフレイレとファンソッコ相手には歩が悪く奪われることがおおかった。

ちなみに、すべて詰まった時WBの蜂須賀の高さを使い起点にしていくパターンがある。
しかし、対面がミチェルデュークのため蜂須賀の高さが武器にならない。
こういう状況のため安定したビルドアップができなかった。

お互いに攻め手を見いだせなかったが、先にきっかけを掴んだのは仙台だった。

仙台の4バック化と先制点

前半20分、富田が一列降りてきて奥埜と縦関係になったのがきっけだった。
4バックになり2トップをずらしていく。
また、奥埜が富田のスペースも使い、
2CH時より広い範囲で動きパスコースを作りビルドアップを助けるというのが基本構造。
この奥埜の動きと連動しシャドウが絡み仙台が清水ゴール前へ侵入。

4バック化にはもうひとつの形があった。
これは先制点後の事になるが、
シュミットが最終ラインに入っての4バック化だった。
あとは富田とほぼ同じ。椎橋でCFを釣って空いたスペースをシュミットの縦パスでCHにつける。
集大成は36分。これは仙台戦術家たちがピックアップしているからそっちを見てほしい。

このように清水の4420を攻略していった。

さて、先制点の話。
富田ガ下がって4バック化を始めた直後だった。CKキックから大岩が合わせたが、
これはニアフリック以外で珍しく設計された形だった。
仙台のセットプレーというとニアフリックが代名詞なのだけれど、この先制点は
マンマークの清水に対して平岡が大岩のマーカーをブロックし大岩をフリーにさせるというバスケットのゴール前のような動きだった。

さて、主導権を握り先制をした仙台だったが、清水も少しだけ攻めの意図を変えた。

椎橋を狙い撃つ

30分過ぎから、フレイレが左サイドまで出て対角にロングボールを放る事が多くなった。
これは、高さのない椎橋を狙い撃つためである。
何度か起点にされそうになったが、セカンドボールを拾えないため単発で終わるケースが多かった
そういう意味では2トップの関係がよくなかったような気がする。
本来長谷川もロングボールのターゲットとなる選手だが、この日はほぼドウグラスを目がけたものだった。
したがって長谷川のタスクはほぼドウグラスが出来てしまう。また、チームの信頼もドウグラスのほうが上。
ということで、長谷川のタスクがハッキリとしなかった、

結局2トップが連動したのは、前半アディショナルタイムにドウグラスVS椎橋 から裏に長谷川という形のみ
しかも、この形なら長谷川より北川のほうがあっていそうだった。

後半

やはり長谷川に変わって北川を投入する。

清水のゲーゲンプレスと数的有利

後半立ち上がりから清水は244に近い形で前プレスを開始。
2トップはGKと大岩にSHは両脇のCBを見る
2枚のCHにはダブルボランチを当てて前からボールを奪う。
この時仙台は何故だかわからないが532の撤退守備となっていた。541では無いので清水は局地的に2vs1の数的有利が出来ていた。
同点になった場面も前プレスで2次攻撃から蜂須賀のところで数的有利を作りミチェルデュークがフリーで抜け出しクロス。
その先ではドウグラスvs椎橋とミスマッチになっておりドウグラスに押し込まれた。
(記録はシュミットのオウンゴール)

前プレス回避と日程のアドバンテージ

後半早い時間に同点に追いつけた清水だったが、畳み掛ける事は出来なかった。

その理由は2つ。

  • 中野と野津田でボールを引き出す
  • 中2日で運動量が落ちた
だった。

中野と野津田のボールを引き出す動き

仙台は同点に追いつかれた約5分後に阿部に代えて中野を投入。
これは前プレスに対して中野、野津田が下がってボランチ脇でボールを引き出しプレスの
待避所とするためだった。
中野投入もこの狙いで阿部よりも下がって来て仕事が出来るからだと推測する。
59分と62分のプレス回避なんかは、まさにこの形だった。

清水の日程の問題

65分以降前プレスは掛けられず、442で撤退するしか無くなった。
これはこの時期に中2日はリカバリしきれない。どうしたって運動量は早く落ちる。
試合後、ヨンソン監督が他の台風で延期した試合は10月開催なのに何故ウチだけこの時期なのか理解が出来ないと不満を表していたが、それは同意する。
しかし、同情はしない。何故なら仙台も
台風で延期した名古屋と中3日の仙台がやっているからである。

残念ながらお互い様である。

攻める仙台守る清水

なので、攻める仙台守る清水という構図になった。
清水はマリノス戦では撤退してもライン間にスペースが出来てしまっており、ライン間から攻撃されたが、その試合とは異なり442で撤退した時にライン間が空かなかった。
なので仙台は44のゾーンの外から攻撃2なり中に中々入れない時間が続く。

お互いの交代策は…

膠着した中で交代策がキーとなりそうだった。
しかし、仙台はジャーメインとリャンが入ったがそれによってボールを以前よりスムーズに引き出せない状況となり交代策でギアを上げられなかった。
清水はミチェルデュークに代えて石毛。
これは体力的な問題だった。
戦術的に動いたのは角田投入したところだった。
金子に代えて角田投入で541に変化。
SHは北川と石毛となった
ヨンソンは記者会見で
<Q.後半40分位に角田誠選手を入れた狙いは?>
サイドの選手を高い位置に置いて、攻撃にもっと絡めようとの意図があった。効果はある程度見られた。サイドで崩すプレーも見せられたと思う。
と言っていた。
言葉通りに受け取るなら433の角田アンカーに変化させた。
ということなのだろうが実際は角田がCBに入った541でSHが高い位置に上がったような感じは見受けられなかった。

なので実質は1-1のまま逃げ切る形になっていた清水。
しかし…

決勝点は大外から大外

仙台は最後の最後に蜂須賀から中野そして石原が押し込み勝ち越す。
必殺の大外から大外に振った形だった。

この形は3度ほどあっていずれも左の大外がフリーになっていた。
清水の右サイドの守備はボールを見すぎてマーカーを外す傾向にあったのだ。
そこを炙り出そうとしていたが、オフサイドだったり引っかかったりでうまく行かなかったが、最後にうまくいったのであった。

最後に

清水はマリノス戦で見せた守備の不安を解消。
ライン間のスペースが空く問題を解決していたのがこのゲームを難しくさせた。
しかしながら、
繰り返しになるが中2日というのがこの試合の結果に大きく影響した。勝ち点1は持って帰りたい内容だったかなと思う。

仙台は焦れずに続けた結果だった。
去年ならロングボールを放り込むだけになっていただろう。
それを最後の最後まで自分たちのやってきた事を捨てず繰り返した事で勝ちきれた。
ほぼラストプレーで右サイドの強みである平岡の攻撃参加からクロスを放ったのはかなり痺れた。

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