2020年08月


スタッツ

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スタメン

前半


前プレスで先手を取る!

約1週間前にルヴァンカップで手も足も出なかった仙台。
しかし、その経験を活かしこの日は前から嵌めに行く。

仙台の前プレス

セレッソはボランチが1列落ちて3バック化。
そして、松田が中に入り3-2でのビルドアップという形だった。
そのビルドアップに対して仙台はきっちりと対策を落とし込み。
仙台は4-4-2のセットからサイドハーフが外を切りながら最終ラインに圧をかけていく。

この方法で仙台が上手く主導権を奪ったように見えた。
しかしながら、この時間で仙台は決定機が作れないのは課題であって、奪っても奪った後どこに付けるかが不明確。
そして、受け手もスペースがどこに出来るかわからずセレッソの守備網を外す事が出来なかった。



15分くらいから外される前プレス

ところが、結構早い段階から仙台の前プレスが外される。
それは、GKがビルドアップに加わり始めたのが要因だった。
仙台は変わらずに2トップ+両サイドハーフが最終ラインに圧力をかけるが、

左から運ばれる仙台

GKが加わる3バックだとSBの松田がフリーになった。
というのも坂元が蜂須賀をピン止め。ヨニッチがワイドに開くがそこに行くのが西村なので、どうしても松田がフリーになってしまうのであった。
また、左から運ばれた時に清武がボランチの裏に入ってきて起点を作る。
SBから清武という経路で前進できた。
16分はメンデスがオフサイドになったものの典型的なシーンだった。
なお、仙台の右サイドは清武が中に入るのもあって、SBの丸橋に対して柳が圧力をかけるので左サイドよりは運ばれなかった印象である。

そして失点

前プレスが外され撤退守備が多くなった時間だった。
U字ターンで左から右サイド展開さたシーンだったがこの時に
左サイドでは浜崎が引き出され、右サイドでは椎橋が引き出されてしまったのでCBの前に誰もいなくなってしまった。
そこに清武が上手く利用しフリーを作った。
そこにいち早く気づいた関口がカバーしに行くが、メンデスにブロックされ間に合わず。
フリーで打たれて失点となった。

そこまで速いサイドチェンジでは無かったので出来れば浜崎に位置を取り直して欲しかった。
ま、彼はDH初めてまだ間もないのでこれを機会にまた勉強してほしいと思う。
彼はある程度上手くやっている。

それでも、追いつく!

先制された仙台。
そして、次第に仙台がボールを保持し、セレッソがブロックを作る時間が多くなる。

仙台の保持

セレッソは椎橋と蜂須賀をより警戒していたように見えた。
そして、この二人を常にチェックする。その役は坂元と奥埜の役割だった。
松田は少し絞って西村番をする。

ただし、この時どうしても噛み合わなく真瀬のところがフリーになりがちだった。
が、真瀬は中に絞る事が多く自らセレッソのCBに寄る形になって上手くそのかみ合わせを活かせなかったように思う。

この日の仙台は両ウイングは中に絞る。大外はSBが使う。
という設計だったが、それが常にそういう状態だったので臨機応変に対応出来なかった。
そして、真瀬は中に入ったプレーは慣れて居なさそうで彼を大外にしても良かったのじゃないかと思う。
この辺りはまだまだであった。

それでも左からは何とか運べてクロスを上げられる。
でも、それが中々合わず。柳と真瀬は苦労していた。
その一方で左サイドに顔を出して期待感があるクロスを出せた浜崎。
というのは仙台には朗報であった。
そして、そのクロスからCKを獲得。CKから蜂須賀が決めて仙台が前半終了間際に追いつく事が出来た。

後半


オープンな展開からの落とし穴

先制されながらもセットプレーで追いついた仙台。
後半もその勢いで仙台が主導権を握る。
セレッソは後半早々から両SH(特に清武)の運動量が落ち中盤にスペースが出来始める。
そこの空いたスペースに関口や真瀬がドリブルで運び利用。
仙台が徐々にゲームを支配したかなという矢先に失点。

この失点は仙台が前から行くか後ろで行くか中途半端な状態になったのが要因。
真瀬が前の最終ラインを捕まえるのか、後ろのSBをを捕まえるかが中途半端。
でどちらに圧力掛からず。
SBから清武が仙台のDH裏で起点を作りラストパス。
それに反応した坂元が流し込みセレッソが勝ち越す事になった。

行けそうだっただけに大きな落とし穴。
選手の意思が少しばらけてしまってカウンターを受けてしまった。

交代で入る選手のタスクが…

失点直後に清武が柿谷に交代。
これでオープンな状態を回避し、4-4の強度を再び取り戻していくセレッソに対して仙台は
石原、赤崎、ゲデスを投入し4-4-2にして、前に圧力をかけたい仙台だったが、
運べる関口が右サイドにいったことで中央で起点が出来なくなり
最終ラインからただ前線に蹴るだけになってしまいゲデス赤﨑を活かせなかった。
事実65分に椎橋の前プレスから長沢がシュートを打った後シュートすら打てず
セレッソの4-4の前にボールを失い続けるしかなかった。

最後に

1度追いついたけれど完敗であった。
前後半ともに入りは良かったものの変化対応できず失点。
特に前半は研究してきたぜ!!!という内容からあっさり対応できない状況になるのは切ない。まだ、応用が利かないのしかないのかなとも思うのだが。

それと選手層がきつい。怪我人も多く現役大学生の真瀬をここまで使わないといけないのはやっぱり苦しいなと。わかってるけど改めて思う。
そして、彼はウイングは本職じゃないわけだし。。
それが仙台の現状を示しているよな。
その中で上手くやっているとも言えないのがなんとも切ない状況であるが…

ここ数試合得点の匂いがあまりしないし、個人的には手ごたえもない。
これは、4-2-3-1のせいなのか、松下、道渕、ジャメ不在が効いているのかは判断がまだ出来ていない。
でも、不在のメンバーの影響は大きいとは思う。

そして、交代枠が5枚あるが、なかなかそれを活かせない。
今日も1枠残している。そして、使った枠で良い効果をもたらせたかというそうじゃない。
このレギュレーションは金がなく、構築中のチームにとってかなりしんどいレギュレーションであるのは間違いない。

そんな中でどう勝ち筋を見出すか。
ちょっと見えなかったのがとても辛い。
去年の武器シマオもまだいないし、そういえば永戸も鹿島にいあった。
なので、武器はなんですか?といわれれば、ジャーメインのスピードです。
と言いたいがジャーメインも怪我で不在。
次に蜂須賀及び松下のサイドチェンジからの攻めです。とも言いたいが
松下も怪我。蜂須賀はチーム事情で左サイドを担当していて右サイドほどの存在感を出せていないのが現状。

苦しい。試合はあるので彼らが戻るまで時間を待つわけには行かない。
とにかく僕らは何で勝つのか。きっついけど見出さないといけない状態である。
「百折不撓」
何度折れても志を曲げない事が大事なんだと思うのです。

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前半


清水の保持時の狙いと右サイド

キックオフ直後主導件を握ったのは清水であった。
清水は主に右サイドから仕掛けていった。

清水の保持

右サイドはヘナトがビルドアップを助け、金井と金子が仕掛ける。
そして、トップ下の後藤がペナ角を取るような仕組みであった。

左は西澤が落ちる事が多めその代わりファンソッコが高めで幅を取る。
そこからは右サイドと同じ。
大外から斜めに入れてペナ角を取るような仕組みであった。

そんな保持アタックで右に対応できなかった。
ヘナトと金井の対応で西村が迷い後手を取られる事が多かったように思う。
なので、右から決定機が作られた。
ただ、西村が守備がイマイチだった。しかし、意図的だった可能性がある。
今までの試合と違い守備をある程度免除したような気がする。
それは後で書くとして、兎に角右からキックオフから決定機を作られるのだが柳が守備で踏ん張りCBと連携し跳ね返したのが大きかった。

仙台のこの試合の狙い

さて、西村守備タスク免除は仙台の狙いだったという仮説についてである。
この試合仙台は今までの非保持で嵌めて奪ってカウンター。
という色から保持でボールを動かして主導権を握る意識が強かった。

仙台の保持アタック

清水の守備は4-4-1-1で椎橋を後藤で見て展開させないぜ!という意思を見せるが
仙台は浜崎から運ぶ事が出来た。
これは清水にとって想定外だったのかもしれない。
そして、浜崎が持つと竹内が迎撃に来るのだが、その竹内空けたスペースを関口が使い逆サイド展開。
西村がそこを単独で突破しろ。そして、決めろ!という設計図だった仙台。
それなりに効果的だったと思うし、前半10分過ぎからは主導権を取り戻せたように見えてまずまず狙い通りだったと思う。

給水後サイドチェンジ多めの清水

ただし、給水後は再び清水のペースになる。
立田からのビルドアップだった。仙台は間違いなく想定外だったんじゃないかなと思う。
少なくても俺は想定外だった。
清水の変化

立田から運び、逆サイドに展開し蜂須賀の背中を取るようなサイドチェンジが増える。
これに対して仙台は誰が対応するか苦労していた。
2CBには2トップが対応なのだが、ボランチが落ちてきてその基準を崩す。
SBが対応するとファンソッコから運ばれる。
と苦戦。
また、立田1枚だけがサイドチェンジ出来るのなら2トップをマンツーマン的につけてしまえば良いのだが、落ちてくる竹内もサイドチェンジを蹴れるので竹内、立田を見ないといけない。
2トップがこの二人対応するとヴァウドから運ばれる(サイドチェンジは無いが)
という感じで久しぶりに非保持状態で苦労した仙台だった。
ま、この日のテーマは保持で上回る。
だったので、これまでの試合ほど非保持の対応は落とし込んでないのかなと妄想している。

保持時の課題

なので、非保持嵌められない。より保持出来ない。
もしくは、保持出来てもゴールへの脅威が足りない。
というところを課題にした方が正しそうな前半。
何故か、というとトップ下の関口が下がりすぎてしまう。
ビルドアップを助けるためなのだろうが、そうすると、前が3トップだけになってしまう。
さらに、真瀬はストライカーでは無く大外タスクペナ外からクロスを上げる事だったので
ペナ中にはなかなか入らない。
となると、西村と長沢しかペナ中にいない事になる。
しかも、この試合西村で刺す。だったので、西村がペナ中に入るのだけれどその時に長沢しか点を取れるところに配置していない。
なので、点を取れる感じは無く西村が独力で刺すしかなかった。
もちろんそれはわかっていてそれで良しとしたと思うが…
前半は少なくてもゴールには足りなかった。

後半


仙台の修正と清水の非保持の悪化

前半の課題はきちんと修正し、関口が下がるのは改善した。
また、清水の非保持も修正。ただし、清水の修正は修正と言えるのかは微妙。
むしろ悪くなった気がするが、、、

後半

清水の修正は4-4-2 に変更して中央を封鎖したい!だったのだが、2トップの基準が良くわからず、ボランチがちょっと開くと2トップはパスコースを消せないので簡単につけられる。
開いた仙台のボランチが受けると清水のボランチが食いついちゃうのでボランチ感が空くので関口がそこで受けるようになった。
なので、前半よりもペナ中に人をかけられるようになったため攻撃的にそして、清水を押し込めるようになった。

西村と心中も。。。

ただし、残念ながらゴールは生れなかった。
西村と心中。
最後の最後まで西村を引っ張ったがゴールは生れなかった。
やはり、最後のサードに工夫も足りないし精度も足りない。
それはわかっていて、まだ、仕込めていないのはわかっていて、だからこそ西村にぶん投げたのだ。
西村がノーゴールで石原と変わった時点でこの試合は決まったのだ。
仕方ない。そういう運命だったのだ。

最後に

この試合保持で行こう。
というのはわかる。清水の非保持はまだまだ未完成で、行けると踏んだのだ。
実際持てたし、決定機も作った。
足りなかったが…
そこに虚しさも感じてしまって、それは錆びついたんだ。とハッキリとしてしまったからで、2年前であれば間違いなく仕留めていた。
それも1点では無く複数点仕留めていた。そのくらい清水の非保持は良くなかった。
あれから二年。
僕らは保持を諦めた。
非保持に展開してピンチを乗り切った。
それは理解している。そうするしかなかった。
ただ、改めてこう目の当たりにするとあゝ…
と思ってしまうのである。わかってはいるはずなのに。
ただ、ここから再び保持にもチャレンジするよ。という第一歩だった。
間違いなく第一歩であり、ようやく18年のホーム清水戦くらいから止まった針を動かすところまで戻ってきたのかなと思う。
ここから再び頑張っていきましょう。磨いていきましょう。磨いて行けば錆は取れる。
錆が取れれば切れ味は戻るから。

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前半


3バックに対する仙台の嵌め方

神戸は前節の札幌戦で上手くいったためか、このゲームも3バックを採用。
ただし、この3バックが仙台は嵌めやすかったように見える。
そして、嵌め方が前回3バックの相手だった札幌戦(こっちも札幌か)よりも進化していた。

仙台の嵌め方

仙台はマッチアップ対面主義と位置を守るハイブリッド。
ウイングは中に入ってハーフスペース突撃のパスと左右のCB持ち運びをけん制。
WBにはSBが対応し、イニエスタは浜崎がマンツーマン的につく。
椎橋は色々なところのスペースのカバー。
という感じで仙台は神戸を上手く嵌める事に成功した。

保持アタックはDH-CB間起点

さらに、仙台は保持アタックでも優位に立つ。
狙いは間延びしているDH-CB間。

保持アタック

特にイニエスタ裏を突く事が多くて、
そこにSBの柳、もしくは浜崎がそのスペースを使う事が多かった。
特に、柳はタスクが明らかにSBじゃなくて、シャドウとかIHとかに近いものであった。
そういう意味では石原を右に持って行ったような感覚か。
あと、シンプルに関口も空いていて、そこも使っても攻められる。
前節のマリノスがこの辺りのケアが完璧でなかなか攻められなかったがそれを経験しているだけに、十分な時間とスペースを与えられている感があった。
また、このエリアをケア出来るのが山口一人で空洞化している感じもあって神戸は辛そうであった。
なので、給水タイム後に修正をする。

先制点はクロップ式ゲーゲンプレス@ドルトムント時代っぽいやつ

と前節で話を振ったのにまだしない。
給水タイム直前に試合が動いたのでそこの話を。
仙台は前から嵌め込む事が出来たのは最初に書いた通り。

そして、先制点もその応用であったのだが、失い方が非常にクロップ式ゲーゲンプレスっぽかったので取り上げる。

先制点

吉野からのサイドチェンジだった。
が、ちゃんとウイングに通すというよりもSBに渡す。
逆サイドに展開してSBの西がサイドチェンジのボールを持った時に孤立していた。
そこに西村が圧をかければフォロー無く奪える確率が高くなる。
なので、必然のカウンターだった。(西も前に運ぼうとリスクを負ったので余計に)
ただ、クロップ式のように「相手に嫌な位置で持たせる」意図があったとは思えない、
たまたまな感じはあったけど、ハマっていてあのサイドチェンジで持たせた事でその局面を作りだす事が出来た。

給水タイム後の修正とその先をいった仙台

さて、そんな話を挟んでの給水タイムの話。
神戸は前プレスの的になっていたサンペールを一列上げて4-1-2-3の形に戻す。
それによって、保持時に空いた関口を埋める形になった。

飲水タイムの修正

また、IHの山口が1列降りる事でそこのスペースを消す事をやっていた。
ただ、それでも仙台はそれを上回る策を用意。
やはりイニエスタ裏である。
ここに長沢が降りてきて起点を作って仙台の攻撃は潰せなかった。
なので、前半は仙台ペースのまま折り返すことになった。

後半


4-1-2-3にした効果~守備編~

後半も4-1-2-3のままで試合に入る。
そして、ハーフタイムでかなり修正したように見えた。

後半守備修正

図のように対面守備ベースで前から嵌める神戸。
特にトランジション時に仙台のウイングをSBで見れるようになったのは大きな変化であった。
3バック時はウイングバックが高い位置を取るのでその裏でウイングが活きていたので雑にそこを預ければ何とか時間を作れたのだけれどそれが出来なくなったのが非常に大きかったと思う。

ただ、それで仙台の攻め手は柳へのロングボール大作戦であった。
真瀬じゃなくて柳っていうのがポイントで、真瀬が大外でSBを引き付けて柳が同じレーンちょっと内側(非ハーフスペース)を上がり神戸の守備基準をズラす。
そこからの攻撃は数回は出来ていた

4-1-2-3にした効果~攻撃編~

また、仙台が嵌めていたビルドアップも4バックに変化してから回避出来るようになった。

ビルドアップ

SBが浮くようになるのでここから展開出来るようになる。
中盤が1-2のアンカーに2IHだとここにIHなりウイングなりいくのだが、
この日の仙台は2-1なのでここに誰も行けない。
(ウイングが行くとはCBがそこのスペースから運ばれるので行きたくない)
なので、神戸が保持する時間が増えたのが後半だった。

ただし仙台も4-4-1-1で撤退しても中央消しながら我慢して守れたのが大きく
単純に中央を神戸に使わせなかった。
また、サンペールを関口が消したのも神戸に流れを渡さなかった要因のように思う。

追加点が大きな勇気に

後半神戸が持つ時間が長く仙台が我慢しながら過ごす。
そして、給水タイム後最初のプレーでゲームが動く。
スローインからだった。

山口を蜂須賀が球際かってドリブル突破。
ペナ角まで侵入して、マイナスの折り返し。
そこにピッチに入ったばかりの赤﨑が入ってすぐゴールに冷静に流し込み仙台が追加点
やっと結果を出した赤﨑。
この日決定機を生み出してた蜂須賀。
そして、給水タイム前にも椎橋にも球際負けて外されており強度が落ちた山口という面もあったと思う。

失点はシステム変更の対応が要因

最後に失点の場面。

直前に初瀬、藤谷、藤本を入れて3-1-4-2にシステムを変更になっていたのが肝だったと思う。

失点時

3バックの中央に入ったダンクレーが持ち運んで一発裏狙いのパスに小田が反応折り返しに藤本が詰め1点返すわけだが、
このダンクレーの持ち運びには赤﨑が蓋をしないといけなかったが、
この時フェルマーレンの方に意識がいってるように見えた。
これは、4バック時にはフェルマーレン意識でダンクレーの対応は関口だったため
赤﨑は関口に任せたのだと思う。
しかし、関口はこの前に山口をケアに一列落ちていてダンクレーに対応できず。
フリーで上がらせてしまったのが原因。
このあたり整理出来ていなかったのが惜しいなと。
ま、赤﨑の伸びしろでもある。頑張れ赤﨑!!

その後は仙台が飯尾がCBに真瀬がSBにおいて5バックで逃げ切り。久しぶりの勝利を手にすることになった

最後に

やっと勝った。
というのが本音。
だけど、まー勝てないけれど内容は柏戦以外悪くは無かった。
いや、むしろ良かったくらいなので、心配はしてなかったけど、やっぱり結果も欲しかったですよね。
結果というのは怖くて正しい内容、良い内容だとしても結果が出ない事で自信を失う事にもなりますからね。
そこのマネジメントが上手かったし、
この神戸という強大な戦力に勝った事で仙台は大きな自信を得たかなと思います。
若い選手がたくさんいるし、この試合も試合中チャレンジしてやる事が出来ていて
内容も前半は圧倒出来て選手は非常に楽しかったゲームだと思いますし
個人的にはこれで勝ち点のケチャドバ状態になるんじゃないかなと思います。

「お前らがこの試合を面白がれるかどうか!作戦どおりいったら、そりゃ面白い試合になる。面白い試合になれば観客も盛り上がる。お前達も余計楽しくプレーできる。そういう時だよ。自分の想像を超えたいいプレーができちまうって時は!」
達海 猛@ジャイキリのセリフなんですが、まさにこのゲームはこういうゲームだったんじゃないですかね。
真瀬も浜崎も慣れないポジションでもこういう体験が出来たのは本当に大きいなと思うのです。

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前半


仙台の理想の形は14分のカウンター

まずは、いつものように時系列のお話じゃなくて木山さんが前半何がしたかったのか。
から振り返ってみる事にする。
木山さんがしたかったのは14分のカウンターの形だと思う。

基本的には各個対面処理していく。
そして、パスコースを限定し、出し先で奪ってカウンターであった。

理想

こういう形をたくさん作って点を取りたかった木山仙台。
ただ、これが出来たのは前半では14分だけ。
そして、そのたった1度のチャンスはジャーメインが朴に倒されるもPKにはならず。という紙一重だったが点にはならず。

ただし現実はそうはいかない

なぜ、たくさん作れず1度だけだったのか。
それは、各個撃破!思想なので、仙台の守備網は幅広く対応せざる得ない。
そして、この時サイドと中央の部分にスペースが空く。(ハーフスペースと言っているが)
そこを上手く使われてしまったのが前半だった。

現実

実際に、解説の小林慶行氏が指摘していたSBのインナーラップが複数回あったが、
それは、仙台が各個撃破!
で生まれたギャップをマリノスが上手く使ったためであった。

これによって、仙台は押し込まれ、奪っても仙台が押し込まれた状態での奪取になった。
奪取後は仙台が前線に蹴るロングカウンター大作戦もあったのだがろうが、正確に蹴る時間が無く、マリノスのボールを再回収するトランジションの速度に圧倒され攻め手を中々見いだせない前半となった。

後半


後半の修正は2度追い

ということで、うまくいかなかったので後半きちんと修正する木山さん。
素晴らしい。
修正の方法はウイングの2度追いであった。

後半の修正

そもそも、各個撃破でタイマンする必要がある局面と必要が無い局面があって
必要な場面だけタイマン。
必要じゃない場合はスペースを消しながらボールに圧力をかけていこうぜ!
という考えに変更。

ボールがサイドに出た場合は各個撃破!タイマンするぜ!となるが、
ボールが中央に戻ったらタイマンやめてタイマンする相手を背中でケアしパスコースを消す。
そして、ボールに圧力をかけて縦パスを出させ奪う。
前半1度きりだった縦パス奪ってカウンターが後半は複数回出来て修正は有効で手ごたえがあった。

想定通り間延びする中盤と仙台のカウンター

もうひとつ。
時間が過ぎるにつれてマリノスのトランジション速度及び強度が落ちていく。
65分すぎたところで仙台は最終ラインから時間を確保して前線のウイングに蹴る事が可能となった。
これも仙台のひとつの狙いだったと思う。

これで、徐々に仙台のカウンター回数が増えていきようやくウイングの二人が攻めの局面で特徴を活かせるようになってきた。
ここまで我慢して与えられたタスクをサボらずやってくれたご褒美が与えられる時間となった。

アクシデント!!!

ところが、さー暴れろジャーメイン!!というところで怪我(?)で離脱。
真瀬に代わる。
真瀬はウインガーでは無く独力て突破は望めない。
なので、松下入れて逆サイド展開から真瀬のクロスで仕留めようぜ!
という作戦に変更。
が、松下も投入直後怪我。
アクシデントで仙台の勝ち筋が消えていく。
この時に映された木山さんの顔が今も脳裏に焼き付いている。

無念すぎる…
交代回数を3回使っていたため、松下の代わりは入れられない。
ということで、急遽柳をボランチ。真瀬をSBに変更4-4-1 のような形に変更
が、急造ボランチはやはりきつく最後の最後でスペースを与えてしまいマルコスに決められ敗戦となった。

最後に

もうね。僕は見直しても何といって良いかわからない。
後半の修正からジャーメイン怪我前までの仙台のプランは完璧。
正直70分以降は勝ち申した!と思ったくらい。(決めるところ決められれば)
だからこそ、2つのアクシデントがすべてだったように思う。
ハードラック。
で済ませて良いと思う。
このレベルで戦えれば勝ち点は付いてくると言い切れるのでこのレベルで戦い続けることが重要だと思う。
負けたけどこの試合は良かった。
仙台の戦力だと良かったゲームすべてが勝ち切れるわけじゃない。
良かったけど負ける可能性は当然ある。
ただ、良くないと勝ち点は取れない。なので、切り替えてまた次の試合このレベルで戦えるように頑張ってほしいものです。
もちろん、今日の怪我人の影響でやれることが減ったぜ。となり苦しい状況になるかもしれませんが…

ハイライト


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