本日手倉森誠氏の再任が決まった。
なので、アレコレ僕が思う事と僕の想像する事を考えてみよう。
これを1つ参考にしてもらえればと思う。
木山さんの評価について
まずは、その評価の前に、木山さんの評価を。最終戦の内容はさみしいもので、残念ながらこの半年で直面した課題を解決できなかった。
という証明をしてしまった、ホーム最終戦であった。
また、来年シーズンも非常に短いスパンでゲームが行われるために
途中に監督を変えることは立て直す時間がほぼ無いと考えるのが良いだろう。
となると、実質残留に向けた場合最後の監督交代のチャンスと考えるべきであろう。
従って、残念ではあるが、木山さんの退団やむなしなのである。
と考えている。
1シーズン(半年)使って課題解決できなかったものに対してもう1年仙台の運命を任せていいのか。という話。
なので、退任は妥当なのだけれどどうしても違和感が残る。
内容で評価すれば、11月半ばからチームの状態は上がってきていたし、清水との直接対決を制し形ばかりだが残留圏内も見えて、
スペインからコーチを呼んだ直後のタイミングでの退任発表だった。
たしか、10月末での強化部は11月終わりから怪我人が戻ってくるので、そこで評価する。
という話だった。
この基準なら木山さん続投でもよかったのである。
なぜ、退任なのか。あったはずの2年目の契約は行使されなかった理由は何だったのか。
次期監督から見えてくる仙台に起こったこと
それは次期監督候補からその理由はうかがえる。監督候補は仙台二高出身の大槻毅氏と手倉森誠氏の名が上がったのだけれど、
実際にやっているサッカーはそれぞれ違う。
大槻さんはどちらかというと、木山さんと同じ方面。
相手を研究し嵌めるのがうまい監督である。
テグさんはいわずもがな。
では、この志向するサッカーが違うふたりが候補にあがったのか。
それは、お互いに「仙台」にゆかりがある。
ということなのだろう。
仙台二高出身で、ソニー仙台の前進でプレーした大槻さん
そして、現在の基礎を築いた手倉森さんという、
ベガルタ仙台の株主及びスポンサーに対して共に仙台出身で仙台一丸で戦うぞ。
という説明しやすい構図を作った。
現在仙台は債務超過を抱えている。
その中で継続して株主及びスポンサーに支援を続けてもらうための選択。
いや、極論を言ってしまえば、J2に降格した場合でもスポンサー継続してもらうために、
誰なら「仕方ないね。」と言ってもらえサポート継続してもらえるか。
誰となら一緒に死ねますか。という話だと僕は思う。
#手倉森さんに関しては突然候補に転がり込んだ。偶然な気もするが。
木山さんの話に戻ると退任もピッチ上で起きていた評価ではなく、政治的評価という可能性が強い。
株主とスポンサーに説得には木山さんでは弱かったということなのだろう。
ま、わかりやすく言えば
例えばロティーナが最適ですね。とフロントが解を出したところで、
それを株主やスポンサーを説得させる材料に繋がるかというとこれは凄く難しいでしょ。という話である。
そして、それを説得させる人物も権力も今の仙台にはいない残念だけれども。。。
未来より明日を生きるために
もちろん、サッカーはピッチで行われる競技なのでピッチでの仕事で評価してほしいわけです。
そうしないと、やはりどこかに「歪み」が生まれる。この「歪み」は未来を蝕んでいく。
でも、今の仙台は「未来」より「明日生きるための金」が重要。
「明日生きるための金」が無いと未来なんて無い。まずは、明日を生きるための選択しかできない。
それでも、実は…ベストアンサー?
と、嘆いてばかりだが、もし、手倉森さんが監督になったのは、不幸中の幸いなのではないだろうか。
というか実は今の仙台ではピッチ上での評価をしてもベストに近い選択なのではないかという気がする。
確かに今年長崎で圧倒的な個の力を持った前線を用しても昇格できなかった。
という程度の実績ではあるし、仙台を離れてから上積みがあるかと言えばそれもかなり怪しい。
ただし、相変わらず守備の構築はできる監督なのは間違いなさそうである。
残留争いはしぶとく勝ち点を拾ったものが強い。そういうやり方には適した監督である。
もちろん、「未来」は見ていない。なので、限界も見ていて、やはりボールを保持するという事に解決策を持っていない。
2013年に直面した課題解決方法は持っていないので限界も見えている。。
でも、それは未来だ。
まずは、明日を生きるためが優先される仙台の現状では最適解な気がするのだ。
最後に
ピッチ上に評価軸が無い、ピッチ外の評価で選択している。その評価は間違っている。
そして、それは正しい方向になんか進むはずがないのだ。本来ならば。。。
それにも関わらず、ベターな解になるかもしれない。これは奇跡だ。
しかも、最初は候補の選択肢にも上がらなかったはずの手倉森さんで。
仙台の悪運としか呼べないが、仙台はわずかな希望の光を手にした仙台。
このわずかな光を手にJ1 12年目シーズンを迎える。
そして、最後の最後に
就任にはデメリットしかないような状態で引き受けてくれてありがとうございます。また、あなたと戦えるなんて夢にも思っていませんでした。
ここから本当に大変な作業ではありますが、一緒に戦えてうれしくも思っています。
よろしくお願いします。