2021年12月


シーズンの勝ち点と得失点差グラフ

画像1


1年を振り返る。勝ち点と1試合の得点及び失点をグラフにしてみた。
そうすると、めっちゃ主観が入ってけれど、4つのフェーズに分ける事が出来た。
本来はその主観を数字で証明しないといけないのだけれどもそこまで時間が無い。
精度が粗く主観証明する方法が無い。それは許してほしい。
なので、開き直って主観で何が悪い。という強い気持ちで。


悲惨なスタート

開幕戦はシマオが退場したものの耐えて最後に赤﨑がワンチャンスをものにして引き分けたものの
その後川崎、鳥栖に5失点湘南に3失点と守備が崩壊。
仙台は前から行って相手を嵌めようと考えていたがトランジションのスピードや強度の差で負けてしまい
複数失点が続くその結果、開幕7試合で19失点と守備が崩壊していた。
開幕戦1点で済んだのは1人退場して前からいかず後ろに引いたため。
ということで、最初にやりたかった前から積極的に嵌めるのはやめる事になる。

守備の改善と勝ち筋の構築

前から嵌める守備を諦めて後ろで4-4-2のブロックを作る事が多くなり中央3レーンを厚く守る方向になる。
それが守備の安定につながる。
8試合目のマリノス戦でようやく0-0のゴールレスドローと結果を出す事に成功。
ただ、得点が取れない。後ろに守ったために前に出てこれない。
SBの裏に赤﨑を走らせたりしてなんとか陣地回復をしようとする。
ただ、陣地回復したあとにゴールを脅かす手が無く決定機を作れない。

ということで、次の手は65分は4-4のブロックで塩漬けにする。
そして、残り25分でマルティノスを入れて博打する。という作戦に変更。
実際、マルティノスのおかげで65分以降の得点は増えた。
ただ、マルティノスがあまりにも・・・なので、65分以降の失点も増えた
それは、この図からもわかる。

8節から21節


これが仙台の勝ち点を得る方法になっていったのは間違いない。
そして、これが21年シーズン安定してもっとも勝ち点を得た方法だった。切ないね。

秩序と混沌の間んで

五輪中断があって、そこで仙台はこの65分以降カオスにして殴り合い。を改善しようとした。
あまりにも博打だったのでそこを改善するのは理解できる。
で90分間秩序を保つサッカーをトライ。

中断明け1発目の試合が延期していたガンバ戦だった。ここで仙台は非常に安定した戦いを見せる。
しかし、これが真瀬のゴールがVARで取り消し、さらにその直後CKからパトリックが頭で合わせて先制。
そのまま仙台が押し込むものの逃げ切られ、セレッソ戦も決定機を与えず。だけれども、決定機も作れずアウェイでゴールレスのドロー
ホームに戻って横浜FC戦相手の前プレスを外し続け押し込むものの決定機を活かせずゴールレスドロー。
ということで、中断3試合は良いサッカーしてたものの2分1敗で勝てず。

実際xGoal(ゴール期待値)を見るとこの3試合は1点台を割っているほど相手にチャンスを与えていない。
五輪中断前は1.8台と2点台に近いxGoalであって改善はしていたと思うし狙い通りのゲームをしていたと思う。
ただ、ゴールが奪えずに結果がついてこない3試合だった。

xgoal

そして、4試合目のマリノス戦で前半で失点。その後その1点を取り返そうと考え少し攻撃に振ったらそこから3失点と守備が崩壊。
続く東京戦はゴールを奪うために少しオープンな状態を許容した。
その結果五輪中断前の状況に戻ってしまう。
しかも、紆余曲折あって(この辺りはスポーツ紙で報道されたが)マルティノスとの関係が悪化し退団。
なので、オープンな状態での最大の武器を失った仙台はて弱体化。
ということで結果的に五輪中断前よりも勝ち点を得られない。

そんな状態が続きいよいよ局面は最終局面に近づく。
そして、どこまでオープンにするか。どこまでクローズドなゲームをするか。
という調整が出来ず紆余曲折あるも最適解が見つからず試合数を消化していく


直接対決と焦り

なかなか勝ち点を得られる手順が出来ない中で残留争いの直接対決が近づく。
ガンバ大阪に3-2の打ち合いを演じて五輪中断明け初勝利を得たものの内容はそこまで良くない。
その後、清水、徳島、柏の直接対決に1分2敗と1度も勝てず追い込まれていく。
そうすると、順位が離れている相手には善戦出来るが、順位の近い相手だと力みすぎて結果を残せない。
内容も良くない。
というゲームが続く。
実際に名古屋、広島、退場後の神戸戦なんかは手ごたえはあった。
ただ、それを湘南戦や大分戦はそのクオリティが出せたか問い言えばNoだ。
この2試合の直接対決は負けるべくして負けたのである。

という感じで残念ながらでも妥当な降格決定となった。


最後に

ざっくりと振り返ったけど、もっといろんな切り取り方が出来ると思う。
そして、数字を使いながら証明が足りないので僕の主観がかなり入っている。
でも、都合の良い数字を引っ張り出したわけじゃなく、パパっと作った数字がこうなっているので
主観、直感はあながち間違っていないのではとも思っている。
なお、検証はしない(笑)

振り返ってみるとやはり五輪中断明けの3試合。ここがターニングポイントだった気がする。
ここで2勝出来ていたならば全然違うシーズンだったのかなーと思っている。
そこで、勝てなかった。そして、勝ち筋を見失っていったのだと考える。
ツイッターで話しても五輪中断明けがよくわからないという意見が多い。
ただ、僕はこの中断明け最初はそこまで悪い印象はなかった。むしろ横浜FC戦やガンバ戦は手ごたえすら感じていた。
でも、勝てない。自信が失われているチームにとって結果が出ない。
というのは致命的だった。結局、自分たちを信じる事ができず方向を変えてしまった。
その結果降格になってしまった。


初めに

移籍報道を見ると厳しい。かなり厳しい状況にあるベガルタ仙台。
そして、仙台の魂。関口訓充との突然の別れ。
理解しがたい。
このクラブはわかっているのか?相も変わらずトンチンカンなのか?
とも思いたくなる。

でも、そう思う前にクラブの状況を理解しようと思いこの文章を書いている。
お金と数字と予算の話。


借金は13億8千万。1億3千万の債務超過

まずは、仙台の状況から。
現在ベガルタ仙台は13億8千万円の借金がある。
そして、ベガルタ仙台の資産が12億5千万円。
資産よりも借金が多いので、債務超過状態となる。
その額、1億3千万

ベガルタ仙台HP

これが、20年度の状況である。
結構キツイ。
でも、21年シーズンはJ1残留のために予算編成をものすごく頑張ったのだ。

21年度は3億4千万の赤字予算を立てる

仙台はこの状況でJ1残留のために人件費確保に頑張った。
人件費は13億円確保。
これは、19年度と比べて9000万ほど少ない。
(なお、19年度の決算では4億2千7百万ほど赤字を出している。)
そして、21年度の予算は3億4千万の赤字予算を立てた。

収支

上期が終わった時点で以下の報道があり、

河北新報

報知新聞

有料コンテンツですが、いちばん情報が正確で充実している。
仙蹴塵記

これによると、スポンサー収入が増えたり、なんやかんやあって9100万円圧縮。
赤字額が2億4千9百万円に圧縮できた。
フロントはこの状況下でよく頑張ってると思う。
ただ、残念ながらバランスシートや決済状況が見つからず、表は割愛。


借金は16億3千万、債務超過は3億7千万に

21年度の決算計画を踏まえると、借金が増えて16億3千万に。

債務超過は3億7千3百万となる。
ようするに、後2年で3億7千3百万を返済必須。
借金を16億3千万 以下にしないライセンス取り消される。
#増資という方法があるが、それは別の機会に書こうと思う。

ということで、Jリーグのライセンス取り消されないようにこれ以上の借金は増やせない。
来年からはコロナの影響もなく観客も人数制限無くなる。来年からは黒字決算必須。
借金を減らすターンにしなければならない。


22年度の人件費を探れ!

さて、赤字だせない。という縛りプレーでもっとも費用がかかる人件費。
その人件費がどの程度になるものかものすごくざっくりとシミュレーションしてみる。

収入が今年度と同じ場合

まずは収入が今年と変わらない場合をシュミレーションしてみよう。

人件費:約 10億8百万

今年から約3億円マイナスだ。うん。きつい。

22年度と同じ


上記ケース+観客動員数がコロナ禍前に回復したケース

いや、待ってくれ。今年の収入はコロナ禍で入場収入が少ないじゃないか!!
せめて入場収入を19年度レベル戻してほしい。じゃないと全然話にならない!!
ってことで、入場収入を19年度レベルまで戻すと…

人件費:約 15億1千2百万

おお!なんと今年よりも予算が増えた。素晴らしい。

収入MAX


J2降格での予算影響を反映した場合

だけどそんなに甘くない。
前回J2に落ちた時にスポンサー費が3割ほど減っている。
そこまで減らないとしても、やはり同額は難しく減るだろうというシミュレーションする。
観客動員数もJ1からJ2の降格の影響を受けて減る。
リーグ分配金も降格救済制度があるとはいえ、ほんの少しへる。
先ほどの19年度の入場収入と20年度の広告収入から、ざっくりと収入2割減で計算すると。。。

人件費:10億2千8百万円

となる。まー何となくこの辺りが良いところのような気がする。

J2降格の余波

借金返済に利益確保した場合

で、ここまで読んで気が付いた人もいると思う。
実はここまでのシュミレーションは利益0円で計算している。
これは、ようするに借金は増えないけれど、借金返済もしない。という話で進めている。
利益を出して借金返済に充てるとなると、上記シュミレーションよりも人件費は当然減る。

ここで、利益を1億だして、借金返済に充てるとなると、先ほどの人件費から1億引かないといけないので、、、

人件費:9億2千万円

となる。まー大体そんなものなのかなーと思う。
ようするに今年から約4億円の人件費削減が必要ということである。

利益出した場合

なので、優先度の低い選手。高額な選手は移籍や契約満了になるのだろう。
少ない予算の中で原崎さんが求める選手をどれだけ集められるかが物凄く重要になる。

また、去年の契約更新では、13億円という人件費は赤字であり継続性のない予算を立てている。
なので、新たに複数年契約というケースは少ない。と推測。
ほとんどは単年契約になっていると思われるのでこの辺り移籍金なしでの移籍が多く発生する事も容易に想像する。

結論は人件費が9億円前後と予想

ざっくりとしたシミュレーションから、何となくだけれど、
人件費が10億円(今年より3億円減る)確保して、さらに黒字出来たらかなり優秀。
9億円(今年より4億円減る)くらいが、何となく良いところ。
のような気がしている。

まー相当減っても8億円(今年より5億円減る)くらいは確保できるという事でもある。
もちろん、営業を頑張れば頑張るほど使える額は増えるので、人件費は増える。

なので、クラブとして腕の見せ所である。
どのみちJ1定着のためには、収入をあと10億から15億円ほど伸ばさないと収入面でのJ1残留ラインには到達しないのだから。やるしかないのである。
この答え合わせは3月くらいに出てくるであろう予算編成でできる。
どうなりますかね。

最後に

正直、今年無理に13億使った反動が来てるオフになっているな。
と感じている。
本来なら去年と今年と半分に分けられたはずなのだ。
去年の予算は継続性のない予算だった。それは事実。そして、その予算を使ってもなおJ1残留出来なかった
という事実はかなりしんどい。
ただただ、借金を増やしたシーズンとなった。ということだ。


ここまで批判的な内容になってしまったが僕は現社長には期待している。いや、やってくれる。という確信がある。
それは、この状況下においても赤字予算を立ててステークホルダーを納得させたから。
これまでの社長はそんな手間のかかる事はしなかった。
皆が納得する当たり障りのない数字を立てて、なんとなく黒字予算みたいな予算編成をたてていた。
そして、ここ数年は蓋を開けてみれば赤字でした。てへぺろ。という状態が続いた

でも、そんな社長たちとは明らかに違う。
赤字予算を立て承認してもらう実行力と交渉力。
クラブの社長に必要なものを持っていることを証明した21年度予算編成だった

J2降格。債務超過額は3億7千万。という最悪な状態は続く。
でも、この社長なら乗り切れる。そう思っている。


スタッツ

スタッツ

スターティングメンバー

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前半


GKを使う3-2のビルドアップと3-1ビルドアップ

原崎さんが初采配となったこの試合、テグさん時代と大きく異なったのがGKがビルドアップに参加することであった。

CBが開いて3バック化。
そこから、CB-SB-DH-SHでひし形を形成し、ビルドアップをしていた。
まず、これが大きな変化であった。

TACTICALista_20211292043

また、GKを使わない場合、吉野が落ちてきて3バック化するケースもありボールを最終ラインから丁寧に繋いでいく。

TACTICALista_20211292044 (1)

上原、もしくは、石原からボールを前進し、2列目の守備を突破していった。

ということで、テグ時代よりもボール保持させて前進させようという気持ちが表れていたし、それにチャレンジした。
もちろん、上記で自陣を脱出できず福岡にボールを奪われる事もあったけれど、
降格が決まってプレッシャーから解放された事もあってチャレンジ精神がこれまで以上に見えた。

サイドハーフが同サイドに寄る効果

相手陣地に入ると逆サイドのSHが顔を出し、1つのサイドに人数を集める。

TACTICALista_20211292047

これによって、同サイドのSHはDFラインの裏、ハーフスペース突撃に専念する。
そして、FWがサイドに流れず2トップが中央に固定されるので、
サイドからアーリークロスを入れられるようになった。
テグ時代はほとんどなかったアーリークロス。
この試合は結構な数を入れていた。

この辺りはこの試合のために用意したのだと思う。
それは、「最後に」で書く事にする。

給水後の福岡の修正と先制弾

仙台は上記のように福岡に奪われながらも、良い攻撃は出来ていたのだけれども、
福岡が給水後に修正。

この修正が福岡の先制点に繋がり、仙台のビルドアップを破壊した。

TACTICALista_20211292057

給水前は、ビルドアップの解説したように、3バックに対して3トップ化して同数で対応していたが、給水後は2トップで対応。
さらに、渡には片サイドに誘導するように指示。
これによって、仙台は右サイドにボールを誘導されると、SBでのところで福岡はボールを奪う回数が多くなった。

また、ジョルディ・クルークスのミドルで先制を許すのだけれどもそれに繋がるCKも
渡のプレスからボールを奪われてのCKだった。

ということで、飲水タイム後は福岡のゲームになってしまった。
だけれども仙台もチャレンジャーだよってことでトライする姿勢は見せた前半だった。

後半


ビルドアップに拘りは無いです

前半の給水タイム後ビルドアップを破壊され苦しんだ仙台。
だったら、ビルドアップなんかするかよ!所詮は勝つための手段、方法論。
放棄する事は厭わない。
そんな風に僕には見えた。

で、ビルドアップを放棄して2トップをDFラインの裏に走らしそこに蹴り込む。

TACTICALista_20211292045

富樫は中央、カルドソはサイドに流れSBの裏でロングボールを収める。
また、関口、カルドソはドリブルで運ぶ事も可能でこの二人でボールを縦に縦に運ぶ。

また、福岡も最終ラインから丁寧にビルドアップするチームではなく、ラフに前線に蹴り込んでくる。
後半、城後に変わりファンマが入った事でより蹴り込む事が多くなる。
両チームとも縦に意識が高く間延びして、オープンな状態になった。
仙台は今までと違い、このオープンな状況を受け入れ殴るか、殴られるか。
を許容する。

そして、その結果仙台が殴り勝った。

狙い通りのセットプレー

殴り勝ったのはセットプレーでの2得点。
両ゴールとも右コーナから。
ともに、同じ形で、カルドソがニアでフリック。
そして、ファーサイドで氣田が合わせゴールに押し込む。
この形、試合後の監督のコメントにもあった通り狙い通りで準備していた形と明言。
久しぶりに監督コメントでぞくっとした。

ということで、仙台が逆転に成功。
それが、なんと今シーズン初の逆転だそう。悲しくなる事実!

541で逃げ切り失敗

さて、初の逆転。
当たり前だが、このまま勝てば初の逆転勝利になる。
ということで、安牌に平岡と関口に代えて福森と富田を投入して5-4-1で逃げ切りを図る。

ところが、87分に同点に追いつかれる。
クルークスからファーにいたファンマに折り返され中央金森が押し込む。
5バックにしてこの形を作られては切なすぎる。
というのもあるし、この形を防ぐための5バックだったはずなのだが。。。

また、カルドソが1トップになったためどうしてもボールが収まらない。
そのため、自陣に押し込まれクルークスやファンマと福岡のストロングポイントが活きやす状況を自ら作ってしまった。

このままタイムアップ。
結局初の逆転勝利は逃げていきドローとなってしまった。

最後に

心機一転。
この試合、準備時間が短いながらも準備が見えたゲームになったかなと思う。
また、テグさん時代よりも相手を研究していてどうしましょうか。という落とし込みも増えた気がする。
テグさんはそのあたりをピッチ上の選手に委ねている部分が多かったような気がしている。

それと、テグさんはアンストラクチャ、オープンになる事を嫌っていたが、
相手の弱点を晒す事になるのであれば、多少アンストラクチャ、オープンになっても構わない。
というようにも見えた。
この辺りは、6月くらいの仙台に時を戻した感じもある。
オープンを多少許容するのか、それともやっぱりテグさん時代のようにストラクチャーを保つ事が優先になるのか。
この時点ではわからない。
原崎さんは最終的にどこを目指すのかはここから見ていく必要があるわけだ。
ただ、その価値はある事を示したゲームになったかな。と思う。

それでも勝てない。というのが今年を表していたか。。。

ハイライト



スタッツ

スタッツ

スターティングメンバー

TACTICALista_20211222125

前半


お互いに慎重に入る

前半お互いに負けられないゲームということでお互いに慎重に入る。
仙台も湘南も前から行くというより後ろに構えて失点をしないことを優先していた。

仙台はその慎重な事が裏目に出る。
仙台のCKからクリア。それを丁寧につなごうと放り込まず、自陣に下げる。
結局最後クバまで下げてロングボールを蹴るのだが、セカンドボールを拾われて
カウンターの形になってしまいクロス。
ファーで岡本が折り返しウェリントンが押し込み先制。

湘南は石原を外し、ウェリントンを入れわかりやすく後ろで守ってウェリントンで決める狙いだったが
それが的中。

仙台は残留相手との直接対決だと慎重に入り、いや入りすぎてうまく行かず結局失点。
という展開が続いたがこの日も同じ失点になってしまった。

湘南の前プレス

湘南が先制し流れに乗る。
こういうゲームでは先制点が精神的にも大きい。
仙台は2-2でのビルドアップは湘南が2トップ+IHで中央を封鎖する。

TACTICALista_20211222126

なので、富田を落として3-1でビルドアップを試みるのだが、これも湘南は想定済み。
平岡が富田に圧をかけて2-3のような形で仙台の中央を封鎖。

TACTICALista_20211222126 (1)

前節はこの時関口が降りてきて前進を手伝うのだけれど、この日は落ちてこない。
前線に張ったままなのでボールは前進出来ない。
結局なぜ、落ちてこないかはわからなかったが。。。

TACTICALista_20211222126 (2)

仙台は福森を使ったということで、湘南の前プレスを正面から勝負しようぜ!
という意気込みを見せたものの構造的に湘南を上回れる事が出来ず上手くいかなかった。
悲しいぜ!

ということで、仙台の攻撃は詰まり湘南が仙台を前から嵌めていく展開になり前半が過ぎてしまった。


後半


外から攻撃する仙台

前半中央を封鎖され仙台は完全に詰まってしまった。
それを回避するために、外-外の攻撃に変化。

TACTICALista_20211222127

後半最初の富樫のヘディングとか53分の石原→西村など決定機を作る事が出来た。
が決め切れる事が出来ない。

その後も外から押し込む仙台。
ただし、問題なのはペナ角に入れない。大外からのクロスしかない。

中には大きな選手が終わらず湘南が仙台のクロスをひたすら跳ね返す。
という展開になり、決定機が作れない。


終焉

ということで、仙台は押し込むも決定機が出来ないので、選手交代でパワーを上げたい仙台。
67分に加藤を
73分にフォギーニョ、カルドソを投入。
が、そのフォギーニョの横パスを岡本にかっさらわれてカウンター。
そのままフィニッシュ。これで2-0となり万事休す。

最後アピを前線に上げて最後の抵抗を試みる。
すると、アディショナルタイムにPK判定が1度は出るがその前のオフサイド判定。
最後の抵抗もうまく行かずタイムアップ。

仙台が09年以来のJ2で戦う事が決まった。


最後に

やはり精神的なところで追い詰められていたかなと思う内容。
前節は良かった。
ただし、今年の特徴として直接対決の時にナイーブになりすぎて準備したことが出来ず苦しんだ。
この試合も同じ。

そして、外からの攻撃に活路を見出したが、外からの攻撃に適する選手がおらず決定機を作れない。
という悲しさ。
最後までうまく行かなかった。

手倉森さんが退任原崎さんが監督代理として残り2試合戦う事になった。
失うものはほんとに何もなくなった。
J1で戦うのも残り2試合。楽しもう。きっといいゲームが出来ると思う。


ハイライト


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