2022年03月


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雑感

諸事情により時間が無いので町田戦は雑感のみになります。ポイントは以下
1.仙台対策の安井FWでフォギーニョをゲームから消さえすれば仙台は縦に加速できないでしょう。という町田の主張
2.町田の主張に対する対抗策はないまま2失点&中山の怪我
3.後半は町田の主張に対抗するために遠藤を中央に固定し遠藤から縦に進む。
4.鎌田個人で時間を作りペナ付近まで押し込む

って感じでした。
ここまでFW起用が多かった平戸をサイドハーフに落として安井起用しフォギーニョとデートしフォギーニョをゲームから消す作戦は見事にあたり。
町田の対策に対抗できぬまま前半が終わってしまった。

仙台は準備不足。対抗策がないまま2失点&中山の負傷退場。というかなりしんどい前半となった。

監督不在で後半は修正できない可能性もあったが、遠藤を中に置いて遠藤から前進。
という町田の問いに対しての答えを1つは導き出す。

これで前半よりは高い位置でボールを持てるようになるも、ペナにはまだ遠い。
町田の最終ラインが固くて対人戦でも負ける。
唯一の勝ち筋は真瀬vs翁長だったと思うがそこからもこじ開けられず。

2点必要なんで、鎌田と加藤を入れてファイアーフォーメーションにして最後の抵抗を試みる。

鎌田が個人で相手を止め時間と空間を作れる。最高だった。
やっと得点できそうなシチュエーションを作れるようになる仙台。
最もゴールに近づいた遠藤のクロスと富樫があってればゴールもあったのにあれが合わずに万事休す。

最後はちょっとわからないくらい崩れてたビルドアップ配置をとがめられて失点して、
0-3の完敗。

最後に

まー村上が監督だとさすがにつらい。山形戦も監督不在だったけど、あの試合と違うのは山形戦は週の後半に離脱したので山形戦の戦い方の土台はチームに落とし込めた。
この町田戦には最初からいないので土台も村上さんが作らないといけない状況に。それはつらいよね。っていう。

本当はこの町田戦は昇格するためのベンチマークになる試合だと思っていて
Covid-19の影響なくてきちんと準備できていても互角か分が悪いゲームだと思っている。
その中で仙台がどれだけやれるのか。
それを見たかったのだが、そこまで仙台はいけなかったなー残念。

あと、村上コーチ。最初にめっちゃ悪いように書いたけど役割が違うっていうだけだと思います。
村上さんは推測だけど、彼の役割は役割で頑張ってくれていてきっと監督と選手の間を取り持つ中間管理職みたいな立場なんだと思っていて、
その村上さんに監督のタスクってのは無理難題だったかな。
ちなみに、中間管理職的な仕事はやっていてある程度そこは出来てるんだと思っている。
それと
後半の修正はそれでも今やれることをやった感はあるのでそんなに悪い印象もないけれど。

しかも、ミッドウィークに大分戦もあっててんやわんや。
連敗だけはしたくないけれどどうだろうか。
そして、原崎さんはいつ回復するんだろうか。それ次第でかなり状況が変わってくると思う

いきなり難しい状況になった。

ハイライト



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前半


人を意識する仙台を利用する山形

今週は震度6強の地震から始まり、原崎さんがCovid-19陽性疑いのためこのダービーに間に合わない。
というなかなかハードな状況で山形とのダービーを迎えた。

このゲーム仙台は前から奪うというゲームプランを建てる。
そのために、人に対しての守備意識高めでこのゲームに入る。
山形は4-4-2が基本的な布陣だが、実際は南がアンカーに入る。DHの片方と山田康がCH的な振る舞いをする4-3-3みたいな感じになる。
それに対して仙台は2トップを縦並びにして富樫はアンカー番で南に付く。
藤田にはリャンが、落ちてくる山田康にはフォギーニョが対応。

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という感じの設計で前から奪おうと思っていた。
だけど、そんな対応に対して山形は2箇所どこまでマンツーマン気味なのかを仙台に問う。
というのは、山田康がサイドに流れた時にフォギーニョがどこまで付いてこられるのか。
付いてくるならば中央空くのでそこを咎めます。という問い。
そして、アンカー役の南が一列上がる。
その時に、富樫がどこまでついてくるのですか?と仙台に問うのであった。
富樫が地の果てまで南についていった場合、ボールを奪ったとき中山が孤立して攻撃が成立しない。
攻撃を成立させるには中盤と中山を繋ぐ富樫が必要。
なので、どこまでも南に対応出来ない。という感じだった。

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一度、フォギーニョがサイドまで山田康についていったが、中央を使われてピンチになったのでフォギーニョはあまり中央から離れなくなる。
ようするにアンカー役として立ち振る舞う事に。
ただ、そのフォギーニョ脇を山田康及び南に狙われた。

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南の1列上がる時の対応はゆるふわ設計でフリーになることが多かった。

スペースを利用されてもカウンターで先手を奪う

ただし、そんな状況でも仙台が先制をする。
中央、DH周りは上記に書いた通り山形が1枚上手で上手くボールを動かすことが出来たが、
サイドに入った場合は両SBがパスカットしてそこからカウンター。
みたいな事が出来た。

そういう意味では人に強く行くと意識した事が全て悪ではなかった。
先制点も真瀬の山田拓の縦パスを奪ってカウンターから氣田個人技でネットを揺らし
押されていた仙台が先制する。
フォギーニョの必殺技ギャップへの縦パスはカウンターの時に輝く。
そして、去年はなかなか良さが出せなかったが、こういうカウンターシチュエーションが今季はあるので輝いた。

アンカー番とDHの人に突く特性を利用されての失点

先制した仙台であったが、先制後少し後ろに下がってしまう。
その原因というか、わかりやすい現象は富樫のアンカー番だった。

先程アンカーの南が1列上がった時に富樫がついていかない事が多かったが先制してからは
自陣深くまで戻るケースも増えていた。
それが、逆に押し込まれ下がってしまうという現象に繋がった気がする。

そして、富樫が深くまで戻ったから守れるか。と言ったらNoだった。
結局、富樫のアンカー番どこまで付いていくかはゆるふわ設計で多分富樫個人の判断なのでその判断にズレが起こっている。

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これは失点時の切り抜きなのだけれど、南は富樫がついているのにも関わらずフォギーニョが南を意識してしまい山田康へのパスコースを開けてしまう。
そして、藤田から山田康へ通され最終ラインを崩されて失点となった。

なので、引いて守れないので多少怪しい部分があっても前から行ったほうがオープンになりお互いにチャンスが出来るのでまだ前から行ったほうが良いという事なのだろう。

後半


仙台の変化は2トップ横並びで修正

南のアンカー番がゆるふわ設計だったので、もう2トップを横並びでCBを監視させる。
そして、DHはDHで見て前から嵌めていったほうが良くないか?
みたいな開き直りをしたのが仙台だった。

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という感じで前から嵌めていく。
上手くいったかどうかは微妙。ただ、この守備の変更がこのゲームの行方を決める事になるのだが、それはまた後で話すことにする。

また、山形は後半は風上に立った事でロングボールでシンプルに藤本に当てる事が多くなった。
これが良いのかは微妙。前半の出来だと繋いでスペースを咎めたほうが怖い気もしたのも事実。

で、お互いにロングボールの蹴り合いになったので仙台もボールが持てる時間が前半より出来る。
そして、相手を押し込んで左サイドで深さを作ってリャンがペナ角に進入した富樫にパス。
富樫は相手を背負いながらターンしてクロス、というか中に入れる。
中山が巧みな動きで前を取ってフィニッシュで勝ち越し。

リャンのクロスみたいなモーションからの素晴らしいパス。
富樫のポストから中に入れる動き。
そして、中山の背後から1瞬でDFの前を取ってGKの股を抜くシュート。
素晴らしいプレーが3つ続いたゴールだった。

人に食いつことで生まれた失点と得点

再び勝ち越した仙台だったが、直後に同点に追いつかれる。
この失点は人に食いつく意識のせいでスペースが空きそこを上手く使われた失点だった。

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藤田がサイドのDFが裏に走ったのだけど、人に行く意識が高いのでリャンが藤田についていく。
そうなると、リャンがいるべき中央のスペースが空く。
そこに、半田が國分とのワンツーでその中央のスペースを使いフリーでクロス。

杉本のファンブルもあって藤本が押し込み同点となった。
杉本のミスでもあるのだけれど、あのスペースを開けてしまいフリーでクロスを放たれた時点で失点に繋がる可能性は高かったのでダメだった。

前半から書いているけれど、この人に食いつくのが悪い子事ばかりじゃない。
というのが、3点目に繋がる。

2トップがCBを2DHがDHを見る作戦変更が得点に繋がる。
山形のビルドアップから南に通すがそこにフォギーニョが強烈に圧を掛けて南は前を向けず、圧がかかっているCBに戻す事しか出来なかった。
CBは圧が掛かっているので局面打開は不可能でSBへ繋ぐ。
そこは袋小路になっていて、SBにも圧がかかっていて、國分へ逃げる。
國分も石原が圧を掛けていたのだけれど、局面打開するために國分は逆サイドに広げようとしたのだが、それが遠藤の足元へ。
慌てた木村がファールをして、DOGSO判定で退場となった。

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パスミスを拾った遠藤の落ち着きがすごかった。
木村が慌てて来るのを見越して木村が触れないように少し大きめにボールタッチ。
そして、倒されたので当然ファール。状況的に退場は逃れられない感じだった。

冷静に見たら若干ファールなのか怪しいけど、あの瞬間で見たら間違いなくファールで赤だった。
そして、貰ったFKを自ら決める。素晴らしいFKだった。

正直1人足りない状況で引き分けでOKとした山形に対して攻めあぐねる仙台。
そして、カウンターで最後沈む。みたいな可能性もあっただけに、直接決めリードしちゃうのはこの試合の行方を9割決めた。

退場になった相手にはスペースを埋める意識

残り30分はほぼ仙台がパーフェクトに過ごした。
サイドの深いところを取ってシンプルにクロスだとカウンター食らう可能性があるので、
サイド深いところをとってもクロスを挙げずペナ角を取る意識が強くこれがカウンターを受けない事に繋がっていた。

また、守備も11人vs11人の時は人に食いつく傾向があったが、人数有利になったら無理をせずスペースを守る事に意識を変更。
なので、危ないところにスペースを開ける事もなくなって負け筋を消していったのは良かったと思う。
もちろん、山形が4-2-3にしてボランチ脇を付く選手が居なくなったので仙台が崩される事もなかったのも大きな要因だった。
上手く行けば4点目の可能性もあったし。でも、無理して4点目奪いにいき負け筋を引いたら意味ないので、得点は奪えなかったものの良いプレー選択が出来たと思う。

きちんとTPOを使えたいたのだと思う。
ただ減点する部分はあって、85分の石原のファールと富田の怪我時のスクランブルの対応。
そして、ラストプレーのクロス対応はかなり怪しかった。

ここは改善が必要。

そんなわけで、山形が退場出してからは0で抑えて3-2の打ち合いを制して
開幕5戦無敗とした。

最後に

このゲームを迎えるにあたっていろんなトラブルがあって準備が大変だったと思う。
だけれど、そのトラブルすら自分たちの経験に変えて良いチームにしてしまうような雰囲気すらあって、この自信を失い続けた2年間の傷が回復し、再生していくような感覚すらある。

内容的にはまだまだで山形に論理的に殴られた。
勝負を分けたのはオープンな状態の個人能力の高さだった。
その個人能力の高さをきっちりと活かし多くはないチャンスをゴールに繋げたのは価値がある。

次は町田。
町田は本当に強い。最初のベンチマークになるんだろうと思っている。
でも、仙台も強くなってきている。
この状態で通用するか。今から楽しみである。

ハイライト



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前半


中央閉鎖したい岩手を利用する仙台

岩手は5-4-1で撤退するわけではなく5-2-3で中央閉鎖して仙台にボールを持たせない事を選択した岩手

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そして、仙台のボランチにボールが入ると岩手のボランチが出てきて圧を掛けてボールを奪う。
という罠を仕掛けていた。

ところが仙台はそんな岩手の非保持設計を逆手にとってスムーズに攻撃が出来た。
その理由は受けてと出してのスペースの共有だった。
まずは、ボランチが最終ラインに落ちない。2枚を中盤に残す事を選択。
この二人にボランチが食いついたところで、次のスペースにパスが通る。

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2列目の選手、富樫(1列目だけど落ちてくる)氣田、そして遠藤がいるべきスペースが分かっていて時間がかからずパスが出る。
パスの判断スピードが明らかに上がったので、岩手のボランチが圧を掛けきらず次の局面に映る。
なので、岩手は圧がかからずボールを奪えず苦労していた。


また、遠藤が左の大外に入った時にはWBが出てくるのでその裏を真瀬がインナーラップで追い越し次のスペースを狙う。

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ということで、仙台は岩手の守備より1手先に次のスペースが見えていた。
だから、これだけボールを回せたのである。

岩手が引いたら蹴る。そして回収する

そして、この日もうひとつあったのは岩手が引いて前に出てこない場合の対応である。
次のスペースが無くなっている時はボランチでボールが持てるのでシンプルにロングボールでDFラインの裏を突く。

最終ラインでボールを跳ね返されても、この日中盤は4枚揃っているのでセカンドボールを拾える。

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なので、2次攻撃、3次攻撃につなげるし、また、中央2-2のまま可変しないので中盤にスペースが無くカウンターを受けない。
ブランネルに入ってもCBとフォギーニョで挟む事が出来てボールを奪還出来たので立ち上がりを除き仙台が主導権を握る展開となった。

先制点はロングボールから

主導権を握る中で仙台が先にゴールを揺らす事に成功。
この場面は、ゴールキックが攻撃の起点だった。中山が競って氣田が拾う。
そして、ピッチを横断するパスを放ち逆サイド遠藤へ。
遠藤が中山とワンツーで抜け出し素晴らしいミドルシュートがバーを叩きながらネットを揺らす。

ところで、このシーンゴールキックからなのにも関わらずスペースがあったわけだけど、
岩手はゴールキック時に仙台を前から嵌めたく重心が前になる。
それに対して仙台は氣田を前に残し、2トップ+氣田で3vs3にしていた。

なので、このシーンは疑似カウンターのような形になった

後半


選手交代で反撃を試みる岩手

後半、岩手が前線の選手を変える。
これは、戦術の変更という面もあるだろうしブランネル、モレラトが1枚ずつイエローカードを貰っていて
さらに、フラストレーションを溜め込んでいたので退場しないように。
というリスク管理でもあった。

岩手はまずは、最終ラインから宮市に当てて奥山がインナーラップでペナに進入し仙台を押し込める。

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また、トップに入った中村は左サイドに流れ、和田-真瀬の所の裏を狙う事で奥を取る事に成功した。

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この試合最初のサイドチェンジでゴールを仕留める

前半よりも仙台は押し込まれる時間が出てきたのだけれど、仙台が押し返す事に成功する。

遠藤がボールを持って逆サイドにチェンジ。
ちなみにこの日初のサイドチェンジだった。

それを受けた石原が中山に楔を入れる。
楔になった中山が個人技でターンそして右足を振り抜いた。しかも、巻いたコントロールショット。
それがサイドネットを揺らし仙台が追加点を奪う。

中山がこれぞストライカー。という個人技だった。
数年前までは左足だけだったという印象だったが、水戸で右足も自信がついたのだろう。
2年連続二桁取っておる事を十分に証明したゴールだった。


それと、サイドチェンジについて。
前節まではサイドチェンジから縦に刺す事が多かったがこの試合はこのシーンが初めてだった。
サイドチェンジは狙っている。捨てたわけではない。
ただ、この日は同サイドで縦に刺せるのでサイドチェンジする必要がなかったのである。
ま、吉野がいなかったというのもある。

なので、今後対策されて同サイド封鎖された場合逆サイドは必ず空く。
その時にこの2点目のようなサイドチェンジは必殺技になる。

あと、楔を入れた石原。
今年、初出場だったけども内田はこの逆サイドを受けた時にどうしても左足に持ち替えて時間がかかって楔やクロスを入れられず
ボランチに戻してしまう事が多かった。
ただ、石原は受けたあと1vs1に挑み楔を入れたので、アイソレーションアタックからと訓点に繋がった。
先発にきちんと答えた石原はさすがだった。

氣田無双から新ストライカー中山で3点目

その直後に仙台は3点目で試合を決める。
この3点目は関わった全員がスーパだった。

氣田が最高の形でボールを持てるようにボールを動かさず我慢してパスコースを作った遠藤。
そして、最高の形で貰った氣田がアウトで晒して牟田を一発で抜き去り、相手に向かっていきDFの足を止め中山にプレゼントパスを送った氣田。
パーフェクトなワンタッチでDFを置き去り。GK飛び出すも余裕がありループでゴールを決める中山。

全てパーフェクトだった。

3点リードになったあとはベテランのリャン、遠藤を変えてゲームを終わらせる体制に。
また2トップも変えて彼らにチャンスを与える。
カルドソが最大のチャンスがあったもののGK正面のシュートになり4点目奪えなかった事は少し残念。

最後に大事な事を書いておきたい。
3点差になっても心を折らなかった岩手が素晴らしく残り時間も楽にはならなかった。
それどころか、岩手のペースだった。という事を。
これは本当に素晴らしかった。
復興マッチ。勝つことが全てじゃない。
諦めないこともそして、90分どんな状態でも力を抜かずにやり抜く事も同じくらい重要でそれを示せた岩手も素晴らしかった。

最後に

この試合は課題だったスペースの共有が出来た印象が強い。
群馬戦でどこに進入するかというポイントにずれがあると語っていたが相手を見てどこにスペースがあるか
4試合目ということで相手のデータも揃ってきていて、上手く落とし込めた結果だと思う。

受け手も出し手も意識があっていて、前節まで多かったズレも減少。
あとは、面白かったのは同サイドで進めるのでサイドチェンジが少なかった。
もちろん、狙っていないわけじゃない。あれも仙台のひとつの狙いなのだけれど、この試合は同サイドで縦に刺せるので
サイドチェンジは必要にならない。ということだと思う。
もちろん、今後同サイドで詰まったらサイドチェンジも使うのだろう。

ということで、仙台は4試合の中で最もいいゲームが出来たと思う。
こういうサッカーを見るのはGWくらいからと腹をくくっていたので個人的には嬉しい誤算だった。

4戦終わって2勝2敗勝ち点8。
昇格には1試合平均2点は必要ということで、その基準をまずは満たせたということはポジティブ。
まだまだこのチームは成長できると思うので楽しみにしよう。


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前半


仙台のビルドアップと群馬の守備について

2試合終わったところでまだ無失点の群馬に対して

水戸とのカオスな打ち合いを制した仙台。

という、お互いに色が全く違うチーム同士の対戦となった。

ここ2試合立ち上がりに相手に主導権を握られてしまった仙台は立ち上がりをどうするか

という課題もあったが、立ち上がりから群馬は前からは来ない。

基本的には後ろで構えて仙台がボールを握る。

そんな立ち上がりになった。

仙台はボランチが1枚最終ラインに降りて3-1のビルドアップを実施。

そこに対して群馬は2トップのまま対抗して、同数プレスにする。

みたいな感じはなかった。

ただし、途中から若狭から前進させない。という意図で加藤が若狭にチェックに行くようになった。

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平岡と富田を深堀1枚で見るのでそこは余裕があるのだけれど、縦には刺せない。

なので、仙台の左サイドにボールが追いやられる。

内田のところで狙われてボールロストが多くなった印象。

ただし、それは群馬の誘導だった。誘導と奪う所の設計通りだったんじゃないかな。

また、それを見て名倉や遠藤の両SHが2トップ脇に落ちてきてサポートし、ビルドアップを助けた。

ただ、そこで3+3の人数を消費してしまうのでゴールは遠いなという印象。

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前プレスはやっと嵌った

さて、ここまで前プレスが嵌まらず苦労した仙台だったけれど、

この日は3試合目でようやくハマる。

群馬はボール保持時に左SBの光永が中に絞って3バックし3-2のビルドアップ。

ここに対して遠藤が素晴らしい守備。

光永に出ても縦に出せないような立ち位置を取る。

CBの畑尾かSHの山根にしかパスコースがなく、山根に出して前進しようとすると、

真瀬が対応して圧を掛けるので、なかなか前進出来なかった


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ただ、解決策は群馬の左サイドから。

左SHとボランチが富田に対して択を迫る。

SH対応すれば、ボランチが開くしボランチに付けばSHが開く。

群馬はそこから前進するようになった。

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もちろん、FWが縦のパスコースを消せれば何も問題ないのだけれどそれが出来ず。

このあたりは課題だと思う。これ仕込めればかなり良くなるが…


群馬の必殺技はカウンターからファーサイド

群馬の決定機はすべてカウンターからクロスの形なのだけれど、

クロスはほぼ中を見ずに決め打ちのファーサイドだった。

逆の右サイドのクロスは山根が突っ込む。

これが群馬の必殺技であり伝家の宝刀。


ただ、この右から山根だけかと思っていたが、左サイドのクロスもある。

群馬の左サイドのクロスには小島が突っ込む

なお、このクロスを放つのは山根。

山根ストライカータスクもクロッサータスクも出来るって優秀過ぎないか?


後半


名倉と遠藤を入れ替えて左から攻める仙台

後半仙台の左に誘導されて苦しんだ仙台。

解決策は遠藤と名倉のサイドを交換する事だった。

実際に遠藤が1トップ脇(後半から5-4-1に変わった群馬)受けてそこからFWがWBの裏を取って深さを取り群馬を押し込む事に成功した。

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なので、このSHを交換。とFWをWB裏に走らせる大作戦は一応の成功を収める

5バックを崩せない仙台と唯一の勝ち筋は走れ真瀬

ただ、問題なのはそこから5バックを崩せない。

深さを取るのにFWの1枚まで使ってしまう。

そこから、逆サイドに展開して空いているスペースを使えればもう少し良かったのだろう。

ただし、そこが5バックにしたことで逆サイドもスペースが埋まっている。

なので、仙台の同サイドから逆サイド展開も中々機能せず。

5バックを攻略出来ず。

いや、それどころかペナ中にも満足には入れない。

唯一の得点のチャンスは真瀬のランニングから最終ライン裏を取って折り返す奴のみ。

これは必殺技だったけれども、折返しがとことん合わない。

本当は同じポケット侵入を名倉や変わった加藤がやりたかったけれどそれが出来なかった。

氣田だとこれが出来るのだけれど。。。

そんな感じで仙台は攻めあぐねる。

ラスト10分に富田に入れてリャン。そして、皆川を入れるも効果的では無く

むしろ、ラスト10分は群馬のカウンターが炸裂し決定機を作られる回数が増えてしまった。

なんとかそのカウンターは枠を逸れてくれて、ゴールレスドローとなった。

最後に

ボールは持て、ビルドアップも悪いなりに最低限は出来たと思う。

ただし、5-4で守る群馬に対してブロックを破壊出来なかった。

基本的に仙台は最終ラインの背後に走る機会が少なくて、

群馬DFの視野内ばかりのプレーになってしまったのが原因。

群馬のDFが慌てたのは真瀬が背後を取って折り返したとき。

あれは慌てていた。

なので、あれを繰り返す。もしくは、名倉もそれをやりたかった。

名倉はフリーランでというよりも、

ライン上でボールを持ってターンとドリブルで剥がしかける。

みたいなシーンはあった。

あったけれど、剥がしきれたシーンが無かった。

あれが、ターンとドリブルで剥がせれば全然違う展開になるんでそのあたりもう少しなのかなーと思う。

ただ、雰囲気は感じる。

開幕戦ぶりの名倉左サイドだったけれども、開幕戦よりは可能性を見せたと思う。

そういやって、雰囲気はある。

そして、やりたいことのロマンがある。時間はかかると思うけどその中でしぶとく勝点を稼げているので悪くないと個人的には思っている。


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前半


水戸が主導権を握る理由

序盤はお互い風の影響も考慮しながらロングボールの蹴り合い。
まずは、仙台のロングボールの狙いところはSBの裏に蹴る。そこに2トップの富樫、中山が流れてボールキープする。

水戸の狙いは中央の木下めがけてボールを蹴る。

最初の10分はそんな感じでほぼ互角。か仙台のほうが相手のゴールに近づくことができたかなと思うが、徐々に水戸がボールを握る展開になる。

その理由はSBがある程度時間がありそこでボールを落ち着けることで水戸が高い位置でボールを持つことになる。

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木下へのロングボールをボランチが拾いSBに広げる。
そうすると、仙台はSBに対して圧がかからないので仙台陣内でのプレーが多くなっていった。

3-1のビルドアップが成功しません。それどころか失点の要因に

押し込まれた仙台だが、仙台陣内でビルドアップから丁寧に繋ぐ事を試みる。
ただし、これが良くなかった。
仙台は富田が最終ラインに落ちて3-1のビルドアップになる。

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ただし、ここに水戸がプレスに行くと仙台は最終ラインから蹴るしか無くなる。
そして、蹴ったあとセカンドボールを拾う事になるのだけれど、
仙台は富田が最終ラインに下がるために、ボランチが1枚。吉野だけになっているので、
中盤に人がいない。
なので、セカンドボールを拾うリソースが足りずに水戸の良さが出る。

また、中盤1枚で攻撃から守備の切り替えが発生するので、中盤に大きなスペースががっつり開く。

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そして、このスペースを使われての失点になってしまって、正直、この3-1のビルドアップは悪手だったと思う。

逆襲の要因はSBへの圧

先制されて、さらに仙台の良さも何一つでない。
開幕の新潟戦から自分たちのペースという事が出来ずこれはやばい。
と感じ始めた30分付近に仙台は、少し修正。

今まで仙台のSHが中に保持時に中に入るため水戸のSBに時間があったが、
その水戸のSBのところにSHが圧を掛け始める。

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そうすると、水戸のSBからのパスがずれて仙台が引っ掛ける事ができ、
仙台は高い位置からボールを奪い相手を押し込む事に成功。
3-1のビルドアップは出来ないけど、高い位置で奪ってしまえば、自陣でのビルドアップも不要。

そして、高い位置でボールを持つと同じ3-1のビルドアップでも相手のスペースを見つける事ができる不思議。
ボールを持つ高さでここまで余裕が出るのは面白い現象だった。

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相手を押し込むと2試合目にしてようやく仙台の良さが出せるようになる。
同サイドにSHを集める密集と逆サイドに立つSBへのサイドバックへのサイドチェンジ。
これがうまく行く。

31分の同点のPKの起点も水戸のSBからボールを回収して仙台の保持。
逆サイドまでボールを運んでの氣田のクロスだった。

ということで、ここから前半ラストまで仙台のペース。あの最初の苦労が嘘のように仙台が攻める事になったが、ギリギリの水戸の守備対応もあり勝ち越しは出来ず。

1-1の同点で折り返す。

後半


前半の現状維持から仙台の勝ち越し

後半もなんかわからないけど、仙台が風上。(風向きが変わった。ラッキーだった)
そして、入りはお互いに前半の延長線上の戦い方となった。

なので、仙台がボールを持って攻める時間が多くなる。
ただ、前半と違うのは水戸もカウンターでチャンスを作ることだった。

特に仙台のSHが同サイドに寄るので、ボールを奪われたときに逆サイドに展開されると、
フィルターがないので一気にピンチになる。

このあたりは課題。

そして、74分に仙台の追加点。
あとから書くけれど水戸がやり方を変えてきて徐々に水戸が主導権を握る展開だったので、
勝ち越すにはギリギリの時間だったと思う。

スローインから、加藤、名倉、内田の3人でパスコースを作る立ち位置を取って、サイドからハーフスペースを攻略にかかる。

この3人で崩すのかと思ったところ、唐突に吉野がハーフスペースに突っ込みミドル。
これがネットを揺らし仙台が逆転に成功した。

ボランチがあのスペースに突っ込むなんてこの試合1度もなかった。
突然やって1発で仕留める。再現性は無いが1発で決まればなんでもOKだ(本当か?)

水戸の覚悟と同点弾

前に少しだけ触れたけれど、水戸は仙台の勝ち越し前に見とは2トップとSHを変えていて、
2トップは唐山と梅田、左SHには高井という漢字になっていた。

そして、向かい風を利用して、シンプルに水戸はCBの裏にボールを蹴る。
向かい風なので、ボールは伸びずCBの裏に落ちる。

そこに2トップを走らせて事故を誘発するという走りまくる覚悟を決める。
そこに、逆転され追いかける立場になったら、梅田がサイドに流れ仙台のSBと競る「マンジュキッチアタック」を敢行。

さらに、SBの大崎も高い位置においてセカンドボールを拾わせる。
SHの高井はハーフスペース突撃させて唐山と高井で点を取る設計図にする

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それがハマったのが同点弾の場面。

あれは水戸の狙い通りで、高井のハーフスペース突撃からニア上ぶち抜くフィニッシュは本当に素晴らしかった。

その後も水戸ペース。変わった水戸の2トップがロングボールに走ることで輝く。
仙台も2トップを変えたのだけれど、仙台の2トップは孤立してしまいなかなか中盤の選手たちと繋がれない。

お互いにボックスストライカーなので降りてこずにCBのところで貼ってしまうので
そこまで持っていけない事が多く、水戸のロングボールもあって間延びしてしまった仙台だった。
カルドソは頑張ってポストしようとしてくれたけれど、やっぱりロングボールのポストは上手くないので苦労していた。もっと足元に入れてあげれるようになれば良さがでるんだと思うが。。。

北関東で勝つのは結局仙台

北関東の3チームで37勝13分1敗。全51試合でたった1敗のみ。
北関東アウェイに絞ると、12勝7分無敗。圧倒的。
J1では鬼門のスタジアムが多く苦労したけれども、J2になれば立場は逆転。
いいジンクスは信じるに越したことはない。

そんなジンクスを信じたのかわからないけれども、原崎さんは強気な采配。
ロングボールで走る水戸に対して、リャンと遠藤を残り10分で投入。

博打。走り勝とうとする水戸に対して真っ向勝負。
ゆっくりボールを繋いで走らせないようにする仙台。という構図。

すごいのはリャンが入ったことで、ボール保持はリャン経由になる。富田と違い最終ラインに吸収されず、仙台のCBが常に縦、斜めのパスコースがあるような立ち位置を取るので、CBも出しやすい。

なので、仙台もゆっくりビルドアップも可能になっていった。
勝敗を分けるプレーは最後まで水戸のSB。
大崎のボールロストから仙台が自陣からゆっくり攻める。
途中出場のカルドソのポストから相手神内での起点を作って最後は内田から逆サイドの真瀬へのクロス。
さらにそれを真瀬が折り返し、遠藤が相手ゴール前で1トラップして振り抜く。
ダイレクトじゃないのがむしろエグい。

時間が有ることを把握していてのトラップ。千両役者。この落ち着き。
この男も鹿島から来た変態の血が流れている。間違いない。

壮絶な打ち合い。エモーショナルな勝ち越し。
終わってみれば北関東で本当に強い仙台だった。

最後に

色々とあって色々とついでにトンチンカンなゲームだった。
課題もまだ山積みだし、道のりは険しい。

それでも勝った。それがすべてだと思う。
ラッキーもたくさんあって、PK判定も怪しいし、水戸にもPKがあってもおかしくなかった。
さらに、遠藤のゴールは実はオフサイドっぽい。
判定が違っていたら2-4くらいで負けていそうな漢字ですらある。

それでも、勝った。運があった。
J1でここ2年運にも見放されていた。OFRまで行ったのに判定変わらずとか、
VARでPK判定もらったのに実はその前ファールがあってVARそっちも見て結局取り消しとか散々運が無い2年間だった。
この2年間運も実力のうちという言葉が痛く刺さって実力が無いんだなーと虚無感すらあった。

J2でも同じことを言うよ。運も実力のうち。

あと、このチームこの2年間圧倒的に勝ちの経験値が足りないからどんな形だって勝つ経験が必要なんだと思う。

そういう事を考えると水戸には悪いけど素晴らしい経験だったと思う。

ハイライト


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