- 1.スタッツ
- 2.スターティングメンバー
- 3.前半
- 3-1.後ろ3枚のビルドアップで先手をとった仙台
- 3-2.秋田の修正は4-2-3-1でのブロックと仙台の選択ミス
- 4.後半
- 4-1.ビルドアップをCB2枚で実施
- 4-2.60分の3枚替えから1-1から2に修正する秋田
- 4-3.破壊神カルドソと遠藤でチェックメイト
- 5.まとめ
- 6.ハイライト
■ 目次
スタッツ
スターティングメンバー
前半
後ろ3枚のビルドアップで先手をとった仙台
仙台はこの日初先発のデサバトを1列落として3-1-5-1でビルドアップを実施。秋田は非保持でも4-4-2のプレスなので最終ラインを相手より数的有利を確保し、さらにアンカーの中島が1列目と2列目の間を簡単に取れるので
安定して秋田の1列目を突破する。
1列目を突破し相手を秋田陣内に押し込んでしまえば、4-4のゾーンよりボールホルダーに対して意識強めで食いつく秋田やりかたは仙台の餌食。
間で受けて食いつかせて間で受けるの繰り返し。
なので、いつもより、ワンタッチダイレクトが決まるので一方的な展開になった。
そして、先制も仙台。
中央デサバト氣田のコンビで中央バイタルエリア進入からサイドに開いて真瀬のクロス。
ニアでデサバトが合わせるも、GKが防ぐ。そのセカンドボールを富樫が押し込み
仙台が秋田に何もさせず先制する。
秋田の修正は4-2-3-1でのブロックと仙台の選択ミス
秋田が相手ということで先制点さえ取れれば楽勝モード。と思ったけれど、そんな事はなかった。
16分くらいから秋田は非保持のシステムを4-4-1-1で2トップが縦の関係に変更。
ビルドアップの枚数を数で対抗するのとアンカーにマンツーマンで付く事によって仙台のビルドアップを難しくなる。
仙台はCBからパスコースが見えないので前線へのロングボールが増える。
ただし、このロングボール大作戦は秋田の土俵上。
しかも、ボランチが1枚になっているのでセカンド回収率は低くなるし、
セカンドボールを拾われると中島と最終ラインの形にされるので簡単に押し込まれる。
そして、秋田が押し込めばスローインですらコーナーキックと同意義でセットプレーとして作り込んでる秋田。
そして、そのスローインから青木の怪我で変わった武颯がファーで合わせ同点に追いつく。
追いついたあとも4-4-1-1が仙台に刺さり秋田のペースになるも、小畑のグットセーブもありギリギリで耐える。
ただ、仙台も40分すぎからビルドアップの形を変更。(この変更は後半に詳しく書くが…)
その結果、ゲームのイニシアチブを少し取り戻し後半へ。
後半
ビルドアップをCB2枚で実施
後半の開始は2-2のビルドアップにして、ハッキリと3枚を作らない。(正確には前半最後からだが)秋田は4-4-1-1のままで入ったので仙台が数的有利を活かし仙台が秋田を押し込む展開に出来る。
押し込めば前半と同様に同じ展開に出来る。
ようするに、このゲーム仙台としては自陣を如何に脱出するか。が勝負になるゲームだった。
相手陣内で奪われたのカウンター?
それは根性で何とかする。というか、それを恐れていたら仙台はこわれてしまう。
これで、あとは仙台が勝ち越すのも時間の問題だと思ったのだけれど…
60分の3枚替えから1-1から2に修正する秋田
60分に秋田が3枚替えを実施したところで、非保持のシステムを4-4-2に戻しプレス実施。仙台のCBにロングボールを蹴らす事に成功する。
そして、62分に仙台のCBにボールを蹴らせ秋田が回収しカウンターからCKを獲得。
CKから途中出場の吉田伊吹が決定機を作るが小畑がファインセーブ。
このシーンに象徴されるように秋田が再び主導権を握る展開になるのだけれど。。。
破壊神カルドソと遠藤でチェックメイト
62分にカルドソを投入すると今までのビルドアップを巡る攻防すら破壊する。入った状況は秋田の非保持が仙台のビルドアップに刺さる時間帯であったが、
CBからのロングボールを全て収めてしまうカルドソ。
ここまでCBにロングボールを蹴らせれば秋田の土俵だったのだけれど、
それすらを破壊して仙台の土俵にしてしまったカルドソ恐るべし。
そして、遠藤。
東北のチームすべてに決勝点を取ってる遠藤だったけれどこの試合でも決勝点をもぎ取る。
本人得意のミニ斜め45度から振り抜くとサイドネットに突き刺さり仙台が勝ち越し。
遠藤、J2では完全にチート。
この2人でこのゲームを決めてしまった。
勝ち越した仙台は抜かり無く。
秋田の4-4-2に対してもう一度デサバトを1列落として3枚でビルドアップに変更。
負け筋を消す(カルドソがいるので負け筋ではなくなっているが…)
そして、追加点が仙台に生まれる。
ただし、この追加点。
3枚ビルドアップだけれど、アンカーの吉野がポジション取るのが遅れて最終ラインが出し所がなくなったので奪われ決定機を作られたところからのカウンターだった。
そして、カウンターを沈めたのは吉野。
ドヤ顔である。苦笑
ということで3点を取った仙台がそのあとも優位に時間を進め
3-1で完勝となった。
最後に
ビルドアップを巡る攻防。駆け引きが水面下で行われていてそこの攻防の結果で主導権が変わる面白いゲームだった。
ただ、後半仙台がカルドソを入れるとカルドソが全てを破壊して仙台が優位に立つというゲームで改めて仙台の選手層は厚くJ2だと個人で色々を破壊出来るなーという感想。
徐々に使えるカードも増えてきていて効果的に局面を動かす事が出来るようになってきている。
連戦も残り2つ。このまま5連勝目指して頂きたいと思う。
ところで、この試合宮城出身の選手がお互いにたくさんおり、
秋田にも仙台ユースの二人が所属。
62分のCKの吉田伊吹と小畑の攻防は震えた。
また、福島ユナイテッド関連も、鎌田、武颯、輪笠の3人所属
そして、ベンチに熊林までいるという宮城を中心としての東北関連15年の集大成みたいなゲームでこれぞ東北ダービーというゲームで勝敗に限らず素晴らしい成果を見れたゲームだった。
また、東北の集大成という意味ではJ3でミッドウィークに福島ダービーがあり
こちらはJ3で2-3位という新たなサッカーの扉が開く瞬間となっている。
こちらも楽しみである。