久しぶりにトンチンカンなベガルタ仙台を見れた。
純粋に楽しいベガルタ仙台だった。

ここ2年間正直、感情なんかどこかにいってしまっていて
淡々と試合をベガルタの試合を見る。
期待もなければ楽しいわけじゃない。ただ淡々と。
失点すれば勝ち点を得る可能性はなくなり、攻撃の形はあまりなく同じことの繰り返しで負けていく。
輪にかけて、債務超過、推しの選手がフライデー(だっけ?文春砲だっけ?)食らって退団。
そして、トドメにマルティノスはピッチにただただ転がり不満を言う。

そんな仙台を見ても怒りも何もなかった。感情なんて湧いてこなかった。
ところが、再び感情を持たせてくれたのが原崎政人率いるベガルタ仙台だった。

トンチンカンな水戸戦。
純粋に楽しかった。ちゃんとエンタメしてた。心が熱くなった。久しぶりに。
そこから全身血が巡る感覚があって、幸せな時間だった。
5月まではほんとに楽しく期待があって、
6月は悩み苦しみ、7月町田戦。復活。からの2失点気がつけば薄氷の勝利になって相変わらずトンチンカンで
それが楽しかった。
8月は走れない、強度が上がらないチームに怒り、苛立った。
でも、振り返って見るとこのチームに怒り苛立ちを覚えたのは久しぶりだった。
やはり、これまでは仕方ないと感情が無い反応ばかりだった。
そこまで戻してくれた原崎政人が大好きだ。

僕はトンチンカンでドテチーンでパンクロックな仙台が大好きで、原崎さんの仙台はまさにそれだった。


さらに、ブンデスリーガが始まったらナーゲルスマンのバイエルンが仙台のコピーをやっていてめっちゃ楽しかった。
ナーゲルスマンもまさかこの島国でネタバレ食らってるとは思わなかっただろう。

僕らはもっといける。もっと成長できると思っていた。
突然の手倉森誠のディエゴ・シメオネコピー
渡辺晋のパブロ・マチンコピー
仙台がいいときは唐突に欧州とリンクしてきた。今回もそうなると思った。

そして。渡辺晋氏のときのように、、、
いや、あの時叶わなかった監督、選手、クラブ三位一体で成長するサイクルにしたかった。

ところが、その夢は叶わなかった。
それは凄く残念。
僕が8月の千葉戦以降、昇格を諦めた。というスタンスを取ったのは、
このサイクルをやりたかったから。

正直原崎さんの仙台は6月行き詰まってから上澄みはほとんどなかった。昇格に必要なほどの成長曲線を描けていない。
それは事実。
でも、仕方ないのだ。ボロボロだった仙台。そして、1年目の監督。
当然予定通りなんてうまくいかない。リスケすべき。という立場だった。無理に昇格を目指すとチームはこわれてしまう。
そう思ったから。

逆に言うと今年、プレイオフからの昇格を目指すならこの道しかないと思っている。

でも、僕は原崎さんのサッカーが好きだから、そしてどう進化していくか楽しみだったからその未来は考えたくなかった。

だから凄く残念。本当に最悪な結果になってしまった。楽しかった原崎サッカーが見れないのは残念。

でも、クラブが今日債務超過解消の報道が出て支えてくれたスポンサーや株主にやっぱりまだ昇格を諦めていません。
というファイティングポーズをしないと示しがつかないのだろう。
来年しまーす。リスケしまーす。テヘペロ
とは行かないのだろうね。なので、仕方ない部分はあるし今回の解任は理解が出来る。ただ、理解したくないだけで。

だからこそ、僕は愛してますと声をあげよう。
また、どこかでお会いしたいと思っております。原崎政人を僕は応援します。ありがとうございました。