スタッツ

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スターティングメンバー

スタメン

前半


似た者同士

仙台と柏。似た者同士だったと思う。
ビルドアップはお互いに最終ラインから前線へ蹴る。
仙台はいつも通り、ターゲットはゲデス&ジャーメイン。
ただし、1トップは赤﨑なのでそこはターゲットにはなりえない。
柏のターゲットはオルンガと両ウイング。
両ウイングは仙台が前に出たときに裏が空くのでそこを上手く付くような感じ。
お互い蹴るので仙台はいままで前から嵌めていたやり方が効果的ではない。
赤﨑がボールに食いつきすぎたせいもあるが、サボった札幌戦よりは食いついた方が心象に良い(苦笑)

前半立ち上がりはお互いストレス無く前線にボールを蹴れた。そこで優位にたったのは仙台だった。
06分の蜂須賀のクロスからゲデスのヘディングシュート。
13分の中原のサイドチェンジからジャメ道渕で右突破して最後混戦のシーンなど
出だしは悪くは無かった。

中原の起用の理由と頓珍漢な保持

仙台は中原をIHに使っていたが、どうやら仙台はいつもより蹴り合いせずボールを握りたかったように見える。
実際に中盤から繋いでいくシーンが多かった。

仙台の保持時の立ち位置

中原が落ちてきて、椎橋とWボランチになり、ゲデス-道渕がシャドウ的な立ち位置。
ウイングに石原とジャーメイン。
という立ち位置を取った。

たぶん、これはいつものように蹴り合いになると強度が保てないから保持しながら体力温存
という事を考えたのかなと思う。
ただし、この中原落ちるのが柏の前プレスの目標となってしまう。
20分の失点がまさにその形。
ジョンヤから中原に渡った時に三原に圧力かけられ十分な余裕ないまま縦に付ける。それを奪われカウンター。
そして、簡単にひっくり返され失点してしまった。

中原投入は川崎戦ではうまく機能したが、それはお互いに間延びした状況であった。
今回のように規律が保てていて強度がある時間帯で使えるほど整理出来ていない。

機能しない保持

また、そのユニット出来にもイマイチだった。
運ぶ役割だったジョンヤで良かったし、中原が落ちてくるのではなくてジョンヤのために高い位置取ったほうがスムーズに行った気がする。
また、落ちてくるのであれば運べない吉野側で落ちて蜂須賀と吉野を助けたほうが良かった。
この辺り凄くあべこべで頓珍漢な仙台だったと思う。
もしかしたら、その場のノリでやってみた。てへぺろ。であっても全然おかしくない雰囲気であった(地獄)


給水時の修正がゲームを決める

そんな、幼稚な仙台に柏のネルシーニョが大人な修正をする。
それが29分の給水タイムに契機に実施。
ここでの対応が勝敗を決める。

仙台がいつもよりボールを持ちたいと見抜いき、前から奪う作戦に変更。

給水後の修正

4-4-2に変更し、椎橋基準で2トップを待機。
中原には三原をマンツーマン的につけ、中央を封鎖。
ビルドアップを助けるために落ちてきたSBに対してSHが高い位置で圧力をかける。慌てて出て縦パスを奪ってカウンター。
という形であった。

これが見事にハマり40分に追加点を得た柏。
それだけでは無く給水タイム以降自陣脱出すら出来なかった仙台。
ロングボール大作戦も多くのメンバーがビルドアップを助けるために降りてくるので3トップが孤立。セカンドボールを拾えず地獄のような給水後であった。

後半


中原を下げないことで保持を整理

そんな自陣で地獄の無限ループにハマった仙台は中原をむやみやたらに下げるのを止める
また西村起用し、右ウイングで裏を狙わせる事でベクトルを前に向けさせず、今年の仙台に戻すと早速、ジョンヤのパスから赤崎が抜け出しクロスに反応した西村が押し込み、CASKからの復帰後初ゴールを決め、1点差に詰め寄る。
これで再び戦えるとなった状態になった仙台。

また、赤崎が重要にとどまらず左右に流れゲデスが中央にいるようなポジションチェンジは良かったと思う。
これも、その場のノリだった気もするが…

強度保てず間延びした状態での博打

がしかし、その戦えるぞ!となったのは一瞬であった。
中3日3試合目でコンパクトにできず間延びした中盤。
柏のGKからのビルドアップに対して仙台は前で嵌めようと試みる。
間延びする中盤

しかし、圧力掛からず高橋から簡単に逆サイドに展開され、最終的に中央の江坂に入る。
ここで、普段より椎橋が孤立していたが、
そして、その孤立してて味方の戻る時間を稼ぐべきだったはずの椎橋が博打で一発で奪いにいってしまう。
それをものの見事に外されオルンガへ。
やってはいけないオルンガと吉野のよーいドン。
ペナ内では赤子の手をひねるようにあっさり交わされ失点。
ゲームの行方を決める3点目が決まってしまう。

あゝ無情

その後はちょっとどうしようもなかった。
中盤間延びし個人の能力で戦うしかなくなっていた。
ただ、何度も(というか、ほぼ全試合で書いたが)仙台の最終ラインは質は高くない。
そこに、オルンガや江坂やら仲間の質でぶん殴れるとどうしようもなかった。

そして、最後には吉野の心は折れてしまいパニック状態に。
最後は荒治療。平岡を投入。吉野を一列上げる事を実施。

それでも、失点は止まらず。5失点の大敗となってしまった。

最後に

大敗であった。
そして、前半の内容を見るとそれは当然だよね。っていうほどちょっとグデグデな内容だった。
後半立ち上がりは上手く修正出来たように思えたが、強度が落ちて力尽きてしまった。
それがすべてだった。
吉野がどうしても悪く見えてしまうが、そもそもオルンガと対面であの形を作られたら代表クラスのCBではないと同じ結果になったようなように思う。
そうならないように前線から圧力をかけてオルンガに対して渡らないようにすべきだったが、その強度が保てなかった。
やはりかなり詰まった日程での疲労が蝕んだと思う。

従ってこの試合はあまりポジティブな面は無かったと思う。
しかしながら、西村がウイングでもだいぶ動き方が分かってきた。
とか、小畑君がちゃんと尻拭いしてやっぱりスーパーな事を示したりだった。

ただし、逆にいうとそれだけで、最後までファイトした仲間が羨ましく、そういう姿勢を見たかったな。というのが率直な意見である。
ただ、それは柏はやることがハッキリしているから出来る事でありこの日の仙台はそういう状態では無かった。

もう終わってしまった事なので切り替えて、そして修正してもう一度チャレンジしよう。
とりあえず、これで休めるのでコンディションを戻してもう一度戦える状況を作ってもらうしかない。

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