スタッツ

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スターティングメンバー

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前半


4-4の中には入れさせません!

この日仙台の戦略は非常にわかりやすいものであった。
まずは、4-4のブロックを作る事が優先。
そして、この中には入れない。

TACTICALista_20214302055

という事を優先する。
2トップはアンカーになるDHを監視しながら最終ラインに少し圧を掛ける程度。
やがて、2シャドウが4-4内ではボールがもらえないので4-4のエリアから外に出てくる。
そこをDHとマルティノスのプレスバックでボールを奪う事に成功する。


攻撃はロングボールでWB裏

この4-4のブロックを作る事が優先。
これを敷いて限り失点はしなそうな感じに見えた。
そして、仙台の攻撃もこの4-4を作れるように、
ようするに、トランジションで4-4を作られる前に刺されないようにとロングボールが多めだった。

TACTICALista_20214302055 (1)

札幌のWBがボール保持時に高い位置を取るのが特徴。
なので、4-4のブロックで奪うとすぐさまにWBの裏にロングボールを供給し、
そこに、西村またはSHを走らせて札幌が戻る前に攻め切る。という作戦。

そういう中で仙台は、押し込んでスローインからクロス。それを加藤が見事にゴールに流し込み想定通りの先制点を上げる事に成功した。

対角パスで打開を試みる札幌

先制され、仙台の4-4をなかなか攻略出来ない札幌は少しやり方を変える。

左サイドに高嶺と福森を配置し、そこを固定砲台とし、逆サイドにロングボールを送り、
仙台にスライドを要求し、そのスライドがうまく行かなかったら即失点だよ。
という状況を作る。
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横浜FC戦でも、この逆サイドチェンジからしていたため修正が試された場面だったが、
仙台はなんとか耐える事が出来た。
やはり、ある程度の4-4の仕組みを作れば平岡のクロスを跳ね返す能力は高い。
多少無理はが利く。平岡という選手の能力の高さを改めて知る時間だったとも思う。

ところで、札幌のこの攻撃で仙台は押し込まれてペナ付近で守ることが多くなり、2トップが孤立。
耐える時間となっていた。

後半


変化についていけない

小柏を投入した札幌は駒井がボランチ、宮沢が最終ラインに落ちる。
所謂ミシャ式のような形になった。
また、宮澤がCBとして入ったということで、そこからボールを運べて仙台を押し込む。

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この変化で仙台は押し込まれる事になるが、
それでも、4-4のブロックがしっかりしていれば仙台は失点しないよ。と言えるはずだった。リードしているのでガッチリと構えればOKなのである。

そして、自滅

ところが、である。
仙台の最初の狙い目WBの裏というのはミシャ式の4バック化で前半ほどスペースがなく、
SB化した田中、福森がカバーできるので攻撃の起点に前半ほどならない。

なので、2トップに当てて中央を使った攻撃になるのだけれど、
ここに圧力をかけられて失う場面が多くなる。

そして、カウンターを食らい、小柏に決められてしまう。
この辺り無理してボールを中央に預ける必要があったのか。と
この日の札幌は仙台の4-4をセットした状態を破壊する術は無かったと感じていたので
ボールを蹴ってトランジション局面を避け続ければ問題なかった。
なのに、自ら危ない橋を渡り、負け筋を引いてしまう。という自滅であった。

負け筋を避けて福森裏を徹底的に狙ってマルティノスと駆けっこ勝負にしてもよかったのだと思うが…
このあたりまだまだ臨機応変に行かないところがまだ未熟なところなのかなとも思う。

パワープレーに対して5バックで対応するも…

同点となって仙台は両SHを変えてパワーを注入し勝ち越し弾を狙う。
それに対して札幌はジェイ、オリベイラを投入し中央トリプルタワーを形成し
ハンマーで仙台の4-4を破壊しにかかる。

それに対して仙台は押し込まれ反撃の糸口さえつかめない。
サイドハーフを入れ替えたけれども、彼らが輝く場面すら作れないので、
仙台はCBアピを投入して、5-4-1で勝ち点1を狙う作戦に変更する。

ただし、その作戦も88分にコーナーからジェイに合わせられ勝ち越しを許す。
この場面アピvsジェイだったが、ジェイの体の使い方でアピは飛べず無力化されてしまっていた。
役者が違った場面である。
アピはこういう場面どうしても増えるだろうがこれを糧にしてほしい。

その後仙台に攻撃する力は無く1-2で逆転負けとなった。

最後に

マリノス戦はゴールレスドロー。
横浜FC戦は2点ビハインドを追いついて
そして、ルヴァンの広島戦では1-0で今シーズン初勝利。
良い流れが吹いていた仙台。
そして、前半先制、そして、ほとんど完璧な流れだった。
それでも、勝利は遠い。辛い敗戦だった。

ただし、内容を見ると勝てた試合だったが、自分で負け筋を引いたという感じ。
でも、久しぶりに勝てる可能性があった試合を見た気がする。
そこまで、我々は成長しているのだ。課題はひとつひとつクリアしていっている。
だから、毎試合毎試合着実に勝てる確率は上がっているのだ。
残留に間に合うかはわからない。(現時点で勝ち点8差なので結構追い込まれている)

ただ、1勝はもう少しまで来ている。そんな事を感じるゲームだった。

滅茶苦茶悔しいけども。。。



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