スタッツ

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スターティングメンバー

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はじめに

やっとユアスタで勝てた。やっとだ。
コロナ禍で初勝利。長かった。死ぬほど長かった。

でも、振り返ると勝てないのは当然であったように思う。
というのも、去年無観客になって選手たちの声が響くピッチ。
ただし、仙台にはそれが無かった。
僕が見た限り、どのクラブより声が出てなかった。
声が出ているのはクバの声だけ。

それが、去年勝てない中でもっともショックだった事である。
誰も要求しない。誰も声を掛けない。誰も指示しない。
そんなチームが強いわけがない。なので、無抵抗にやられても反発力無く下を向く。


手倉森さんが呪縛と称した正体はこの状態だと僕は思っている。
今年から手倉森さんに監督が変わってもやはりまだその声が少ない。だから勝てない日々が続く。
それを変えた。
最初は赤﨑だったと思うが要求をし始める。そうすると、西村、マルティノスが続く。
そうやって、徐々にだけれど声が出てくるようになった。

そして、この柏戦が一番声が出ていた。
きちんと要求し声をかけ、指示を出す。ボランチがラインを上げろというアクションを久しぶりに見たし
赤﨑のアクシデント時も集まって会話していた。
それが凄く嬉しかった。そして、呪縛が解けるような感覚があった。
そして、面白いのがそうやって声がインテンシティを上げる。この試合去年含めてもっともインテンシティが高い試合だったのでは無いか。
決して柏を抑え込んだわけじゃない。時にまずい対応でピンチもあった。
でも体を張ってゴール前で体を張って守った。泥臭く、懸命に走ったチームのために。勝利のために。
だから、この勝利は必然なのだ。

やっと普通のチームに戻った。だから、普通に勝ち負けが出来るチームになったのだと思う。

このブログはうんぬんかんぬん能書き垂れるブログなわけだけども、
そんなうんぬんかんぬんよりも大切な声。というお話。


普通のチームに戻ったということは、渡辺晋の遺産がとりあえず、無くなったという事かもしれない。
それは寂しけどね。それはまた別のお話。

ということで、ここからはいつも通りのうんぬんかんぬん能書き垂れる事にしましょう。ということで本編へ。

前半


仙台の非保持設計と前プレス

まずは、仙台の非保持設計から整理していく。
この日は対3バックだったが、SH関口-加藤が揃ったため、インテンシティ高く前から嵌めていく。

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また、2-4のブロックで中央を閉鎖しサイドはSBが高い位置を取り、
SBvsWBのマンツーマンで対応し柏の前進を防ぐ。
そんな設計図だった

WBvsSBで来るならSB裏を狙う柏

そんな仙台に対してSBが高い位置にいるのであれば、シャドウがSBの裏を狙う。
というのが柏の変化だった。その変化が15分前後からだった。

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この変化があって柏は仙台を押し込む時間が増えていく。
ただし、クロスに対してはCBの2枚が連携し跳ね返していく。
平岡がクロスのファーストディフェンスで面を作って跳ね返す。
平岡が超えても吉野が相手選手のカバーをしてフィニッシュまで行かせない。
ということで、クロス上げられる割には危ないシーンはほとんどない。
上げられても跳ね返せば良いでしょう。という仙台の余裕を見せる事が出来た事は良かった。と思う。

氣田が入った後の変化

20分に赤﨑が脳震盪(そういえば、5/3現在情報が無いのが不安だけれど…)で継続不可。
氣田が入り、関口がトップ下になって氣田が左サイドに入る。
そうなった時に保持に変化が生まれた。

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上原が下がって3バック。松下がアンカー。
関口-氣田がIH化してボランチをピン止めして松下に時間を作る。
加藤と西村が前線で張って、その二人にタッチダウンパスを送るという変化があった。
これはたまたまなのかどうなのかは分からないけれど、作り的には面白いなと。

また、関口-氣田のコンビなので関口がサイドへのベクトル。
氣田が中へのベクトル。ということで、この二人は上手くかみ合って中央で混雑することなく上手く調整出来たように思う。
これまでより氣田が輝いたのも本人が周りが見え始めた。というのもあるだろうけど、こういう全体のバランスというのも一因としてあると思う。
そして、関口はこの日ベテランらしく全体の調整役としてピッチを駆け巡る。
それがなんとも心強かった。

後半


柏の修正と狙われる氣田

さて、氣田の良い面を前半に書いたけどデメリットもあった。
それが非保持の場面だった。
氣田が関口ほどきっちりと立ち位置をとれない。左サイドでふわふわしている時間が多いので、そこを後半狙ってきたのが柏だった。

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氣田が北爪と川口どっちを見るのか迷い、本来見るべき川口をつかめきれないので
江坂が大外に流れず運べるので、江坂がハーフスペース突撃に専念する。
ということで仙台はを押し込む事に成功する。
また、前半クロスの対応も完璧だった仙台はに対して、
それを崩すために江坂がニアでファーに仲間が3列目から飛び込むようになって仙台を脅かすようになった。

やり続けた仙台が報われる

65分に選手交代柏はブラジル人ふたりを、仙台は蜂須賀とフォギーニョを投入。

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その直後だった。仙台はひたすらに最終ラインの裏を狙ってセカンド拾って繰り返し、
上原が右からクロス。
逆サイドに流れる物の拾った蜂須賀が再びクロス。
これが左右から柏の最終ラインを揺さぶる形になり西村がフリーで押し込み
おなじことをやり続けた仙台が先制する。

選手交代で続けられない柏

失点した柏は、アンジェロッティとイッペイシノズカを投する。
ただし、この交代で柏は同じことを繰り返せなくなる。

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アンジェロッティがボールに寄り下がってしまうので、SB裏を突けない。
また、アンジェロッティvsフォギーニョはフォギーニョが完勝で前を向いても仕事が出来ない。ということで、柏の左サイドはノッキングする。
そこで、仙台は3-4度奪ってカウンターを発動する事に成功する。

ただし、これを決め切れず追加点は取れない。

最後はパワープレーを跳ね返す

ビハインドの柏は最後にパブロ・ハウルめがけてロングボール大作戦を決行する。
それに対して仙台は照山を投入して5バックで迎え撃つ。
ロングボール大作戦に対して仙台は体を張って跳ね返す。
また、フォギーニョがフィジカルで中央を閉鎖するのが心強い。
また、94分に一度事故りかけるもののそれも吉野がカバーしシュートを跳ね返す。

最後のロングボールをクバがキャッチしてタイムアップ。
遂にユアスタで勝利をつかんだ。

最後に

久しぶりに心が熱くなるようなペナ中での守備だったなぁーと思う。
これぞ手倉森仙台。という勝利だった。
突き詰めるとまだ、無駄なパス、軽率なパスでカウンターを受けるシーンもあったが、
それも全員でカバー。
ピッチ上、ベンチ含め全員が鼓舞し、話し合い泥臭く攻撃を跳ね返す。
そんな姿を見せられたら応援したくなるよなーと思う。

希望の光と言い続けた手倉森さん。

希望の光になるために人の胸を打つにはこのくらいインテンシティ高くそして、泥臭く戦わないといけないよねって思う。

確かになべちゃんの時と違って最新系のサッカーではない。それでも今必要なのはこういう人の心に響くサッカーなのだろうと思う。
これでようやく仙台は上を見る事にできるのかなーと思う。

それには、この強度を続ける事。それが絶対条件。次はアウェイで浦和。
勝てないアウェイ埼スタだけれども、この勝利の勢いで埼スタ初勝利を狙おう。
そのくらい価値のある1勝だと僕は思うのである。

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