サンクトガーレンのお酒は美味しい。
ラオシャンも美味しい(食べてないけど)
そんな湘南戦

湘南について

ガンバ、浦和に勝ち勢いに乗ったかと、思われたが前節柏には前半の出来が悪く敗戦。
システムは3421/3142/3412と使いまわしてる模様。
仙台とおんなじだね!(中身は違うけど)

スターティングメンバーLINEUP111526048793610

湘南は3142。秋野がアンカー

仙台について

気がつけば5戦勝ちなし。
得点が中々取れないということでどう修正したのか。
また、湘南のシステムに対し仙台は何を選択するのか。

スターティングメンバー

LINEUP111526048860906
まさかの、3142ミラー。
関口がリーグ戦初スタメン
椎橋が久しぶりのスタメンとなった。

前半

明暗を分けた前半の入り方

ということで3142のミラーだった。
お互い343ミラーになるのを避けたのだと思う。
そういう中でどこにスペースがあって誰が誰を守るのか。という整理が必要だった。そういう状態の中仙台が先制する。

結果的に、アンカー脇で石原が起点を作り、
西村がWBとCB1枚を引っ張りフリーの蜂須賀へ。
蜂須賀がグランダーのクロスを上げるとニアで石原がニアで潰れ真ん中で野津田が合わせて先制。
湘南は整理中だったので守りのところにズレ守備のフォーカスを一度も合わせられなかった。
特に石川が野津田につくのか奥埜につくのか中途半端だったこと。
そして、西村のところにWBの杉岡が食いついた。この2つが致命的だった。
まずは石川。
石川は野津田につくのかそれともアンカーの奥埜につくのか前半は終始迷っていた。
その迷いがこのシーンにも出てしまい野津田を最後までフリーにさせてしまった。

次に杉岡のところ。
お互いどのシステムでも3バックで大外が1枚なので杉岡は蜂須賀のマークを捨てられないと思うのだがあのシーン蜂須賀につかず、西村に行ったのか?
ちょっと理解出来なかった。
この2つが失点に繋がった。

先制点の野津田について

前節のあとがきに野津田のお話をしたのだがまさか、直後のゲームで見せてくれるとは思わなかった。
今年は崩しの部分のタスクが多いため先制時のような最後のタスクをこなす機会が無かったのだが、それを見せてくれた。これをIHがやってくれると仙台はもっと点を取れると思う。

湘南と仙台の差

お互い3142なので、お互いアンカーをどう捕まえるかが前半のポイントになった。

10分過ぎから仙台はアンカーの秋野を2トップのどちらかで必ず捕まえる。という約束事を作る。

しかし、湘南は前半最後まで奥埜を捕まえることは出来なかった。
仙台のように2トップのどちらかでアンカーを捕まえた場合、仙台は両サイドのCBからボールを運ぶのであまり効果が無くなかなか仙台の前進を止めることが出来なかった。 
また、IHが奥埜を見ると仙台のIHが空くので
CB→IHと運ばれてしまう。

湘南も仙台と同じように両サイドのCBから運べば同じ状態になったのだが、ビルドアップの出口を秋野に任せたためそれが出来なかった。
特に左の大野は自分で運ぶ事をせず秋野にボールを預ける事が多かった。

苦しむ湘南の攻撃

ということで湘南はビルドアップに苦労していた。
困った時のサイド攻撃になるのだが、高山は関口に蓋をされ仕事が出来なかった。
左サイド蜂須賀とキムジョンヤの間を、
ステバノビッチやアンカーの秋野が突破する
という形があっただけだった。
また、セットプレーからバイアでチャンスが何度かあったが決定機というのはほとんど作れなかった。

椎橋のボールへの関わり方

2のPKがあった。その話の前に、
1つ目のPKに関してはそこに至るまでこ流れが最高によかったのでピックアップする。

蜂須賀からの横パスをフリーで回収した奥埜が一気に前方に展開。
野津田がセカンドボールを拾って、左の関口に渡し広げる。
ここで、大外中展開から大外と逆サイドまで持っていく。

そして、関口を孤立させないように椎橋がCBからインナーラップして、左IHのポジションをとりもう一度左でゲームを作る。
この展開と椎橋の絡み方が最高だった 

この場面だけでは無く、2枚のIHが右サイド+中央にポジションをとる事が多かった仙台。
選手配置が右に寄るので左サイドが孤立してしまうのだが、孤立させないために第三のIHとして椎橋が左のハーフスペースを埋めるシーンが何度もあり非常に良かった。

2つのPK判定

さて、1つ目のPKは石原を大野が引っ張ったというところ。
確かにシャツが伸びていて引っ張られている。確かに厳しいかもしれないがファールと言われても反論出来ないものだと思う。

2つ目のPKは軽率だった。
1つ目で基準が明確になったにも関わらず対応遅れて後ろから倒したらPKになる。

後半

湘南は後半頭から大野に変えて高橋。
杉岡をCB高橋を左WBに配置。
そして、システムを3421にに変更。
石川と秋野の2ボランチに変更。

奥埜を捕まえる湘南

前から行く姿勢はあったが奥埜を捕まえきれないため外されてしまった湘南。

後半は奥埜を捕まえさらに前から嵌めに行きたい。 ということで、テーマは奥埜を捕まえろだった。
その奥埜に対してはボランチの1角石川が長い距離詰めて奥埜にプレスをかけ自由を奪う。
分かりやすいのがPKで1点差に詰め寄ったキックオフ直後のシーン。
石川が猛然と奥埜に詰め寄り奪いショートカウンター発動という流れだった。

湘南らしい前プレス

奥埜を捕まえた湘南は1トップ2シャドウで仙台の3バックに対して同数のプレス
アンカーには前述通り石川が。
IHにはボランチとCBの一枚が出てくるという形だった。

このプレスで仙台から立ち位置を奪い湘南のターンとなった。
50分にPKを獲得し1点差にせまる。
ステバノビッチが怪我で交代すると若干攻撃の圧力が弱くなるが70分に山根タイム。
ハーフスペースや大外をドリブルで運び決定機を作るが決められない。

仙台の対応

ハーフコートゲームになってしまった仙台は疲れの見えた関口を永戸に変えて対高山を強化。
さらに奥埜に変えて富田を投入。
しかし基本的にやり方は変えず良い立ち位置探せ!そして、前に出ろだった。 
ステバノビッチが怪我で相手が10人になった時にようやく後半の初シュートを打て少し盛り返すが基本的に仙台が良い立ち位置を見つけられた時間は少なかった。

湘南が野田を投入3142に戻してパワープレイの意図を見せると仙台も3421に戻し板倉をボランチに投入。
ロングボールが多くなった湘南に対しロングボール跳ね返すタスクをこなす。
このあたり能力の高さを見せる板倉。
大器です。

厳しいながらギリギリのところで対応する仙台。
徐々に前がかりになる湘南裏をついて西村が抜け出し相手の心をへし折る3点目を奪い仙台が勝利となった。

最後に

やっと勝った仙台。
前半はやりたい事がやれたが後半湘奥埜が捕まり湘南ペースという内容だった。

1点目の野津田のゴールは前回書いた事をやってくれて本当に嬉しい。
(書いたのはこの試合後だけども)

3点目の西村は成長の証だった。
本当に連戦できつく後半仙台はヘロヘロだった。
その中で追加点を奪えた事は大きな意味を持つ

湘南は奥埜を捕まえてからは本当に強かった。それだけに2つ目のPKは余計だったと思う。
もったいないように思う。