J1が中断期間に入りまして書くことが無くなりましたが、毎週書く癖をつけないと再起動出来ない恐れがあるので、J2/J3を書いて行こうかなぁと思ってます。
その第一弾です。
書くきっかけは4月水戸が好調なときに大分ー水戸をみて、大分ミシャ式じゃん!って思ったからで、
その大分が首位なのでちょっと気になって書いてみようとと言うことです。 
なお、いつもより軽めになります。

甲府について

ホーム側の甲府は吉田さんから上野さんに監督交代したのが、4月30日でした。
それから約1ヶ月経ちますがリーグ戦は3勝1分の負けなし。と好調。上野さんのやりたい事が早くも浸透してるのかを確認したい。

スターティングメンバー

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3421で、大分とスタートポジションはミラーでした。
ただし大分はミシャ式という事で作られるギャップにどう対応するかが鍵になる。

大分について

この試合を書くことになったきっかけ埜チーム。方野坂はミシャ式をやっていて首位。
と言うことで興味あり。
ミシャ式がどうアレンジされているのか確認したい。(フラグ) 

スターティングメンバー
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宮坂がディフェンスラインに落ちる役目。
丸谷が中盤に残る415のミシャ式だった。

前半

勝負の大勢は前半10分でついてしまった。
大分には悪夢の立ち上がり10分間。
甲府にとってはスカウティングした事が200%出来た。そんな前半10分間だった。

甲府の対ミシャ式前プレス


上野さんはきっちり対ミシャ式の前プレスを仕込んでいた。

相変わらずデフォルメされた図で説明します。
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図は大分がボールを保持した415のミシャ式の時。
甲府はの対応は以下。
  • 5トップには5バックでマンツーマン
  • SBにシャドウを当てる
  • CBは金園が気持ちで二人見る。
  • アンカーの丸谷にボランチ2枚で対応。

5トップvs5バック

これによって大分が最終ラインからの縦パスについては甲府の5バックが前でパスを奪う。 
また、トップに入っても前に向かせない。
するとバックパスを選択させる。

アンカーの丸谷にボランチ2枚で対応

最終ラインからパスが来たり、トップからバックパスの回収経路になっていたりと、中盤と前線のハブ役となっているアンカー。
ここに2枚つく事でここで奪ってカウンター。
そんな甲府の意図だった。

最終ラインへのプレス

SBにはシャドウが付きCBには金園一人で対応。
こうすることで最終ラインにも時間を与えず。苦し紛れに出すのは前線への確率の低いパスまたは確率の高いアンカーへのパス2択しか無かった。

ただし、このパスコースは先述の2点で塞がれていた。よって、大分にはパスの出すところが全くどこに出しても奪われる。
そんな感覚だったと思う。
そして、この仕組みによって甲府は1点目、2点目、4点目を得られた。

ミシャ式のスペースを使え

上野さんはもう1つミシャ式の弱点を利用した。
これが、アンカー脇のスペース。 
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この雑に赤丸で括ったスペース。
ここを堀米がドリブルでボールを運ぶために使っていた。
3点目はまさに、このスペースを堀米がドリブルで入っていったのがきっかけだった。

また、ちょっと違うが、小塚がこのスペースを使ってエデルリマとのワンツーを受けての5点目となった。

と言うことで上野さんの対ミシャ式は完璧だった。コテンパに骨格をぶん殴られた大分は為す術無く失点だけが増えていった。

大分の光明

それでも、甲府が撤退した時には大分もチャンスを作っていた。
甲府は5点とったあと前プレスを辞めて撤退守備に切り替えたのだが、それが大分にとって光明だった。
事実、38分宮坂が最終ラインからドリブルで運び真ん中に寄せたところからSBの福森にパス。
ここで、甲府の堀米がスライド遅れ福森に時間を与えてしまうと、ここから素晴らしいスルーパスが出てピンポイントに馬場が合わせて1点返した。

後半

大分の前プレス対策

ハーフタイムに流石に修正。
5トップを辞めてWBを下げる。


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5バックからWBを遠ざける事でここにスペースと時間を作る事が出来る。
ここをビルドアップの出口として使うことで前プレスを回避した。これによって、前半の悲劇を回避し大分がいつもどおりの展開に持っていく事が出来た。

ガス欠の甲府

さらに時間が経つにつれ前プレスのインテンシティが落ちていき前半ほど圧力がかからなくなると大分が甲府を押し込む時間が続いた。
75分に相手陣深くのスローインから逆サイドのWBに繋がると最後は後藤が決めて3点差。
流れは完全に大分だった。
しかし、前半の5失点はかなり重かった。これが、せめて3点で抑えられていたら勝負はどうなっていたかわからなかった。とは思う。

最後はアディショナルタイムCKリンスが6点目を決めて終わりゲームを締めくくった。

最後に

大分を確認しようと思ったら甲府の独壇場だった。
甲府は良く研究していて完璧に対策を打ったかなと思う。
というか、J1でもここまで見事なミシャ式対策を見たことない。 上野さんお見事。
点数をつけるのは好きじゃないけど10点満点つけて上げてください。

大分は後半実施したWBの対応を前半でやりたかった。
実は星は気がついて下がって来たのだが、チームとして使えなかったのは残念だった。

ピッチ上選手達が気が付き判断出来れば前半の失点は減らせたのでは無いかとは思う。本文にも書いたがせめて3点に抑えられた、試合の行方がわからなかったと思う。

それが大分の強さなのかなぁ…と感じた。

ただ、この日は甲府の方が完璧だった。