カテゴリ:Jリーグ > Vファーレン長崎


スタッツ

スタッツ

スターティングメンバー

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はじめに

久しぶりに「はじめに」ありバージョンを書く。
時間無いのに書きたくなった。

長崎と仙台は血を分けた兄弟だと思っている。
長崎が20年シーズン勝ち点80を稼いでも3位で昇格できず、手倉森誠を解任。
その後すぐ仙台の監督に就任。

そして、氣田、富樫、名倉etc…長崎から血を分けて(奪った?)もらって新たな仙台が出発した。
21年降格し、手倉森誠は解任されたものの物語は続き、原崎さんが続きを描くことになる。

一方の長崎は21年吉田監督をシーズン途中で解任。そして、松田さんが監督に昇格。
去年は松田監督就任後驚異的なスピードで勝ち点を獲得していったものの勝ち点78で4位となり、今年松田監督継続で昇格1番手になったのだけれどここまで苦戦。

保持がしたいのだけれど苦しんでいる長崎。
一方、原崎さんで保持というかロマンに切り替えて結果を出しつつある仙台。
というちょっと皮肉(?)な事象が起きている。

長崎から見れば20年の続きが仙台なのかもしれない。

そんな血を分けたもの同士の対戦だった。
だからこそ、試合後少し遺恨が残るわけだけど。

前半


主導権を握る長崎の保持仕組み

ま、そんなストーリーを展開しながらも、中身はいつも通りにやります。

長崎は前節盛岡戦で今シーズンのベストゲームで快勝。
そして、盛岡戦スタメン組を松田監督は「サブ組」とハッキリと断言し今日のスタメン組に期待を託す。

そして、期待に答え序盤主導権を握ったのは長崎だった。

長崎は変則の3バック。左サイドバックの奥井が中に入り3CB化。
数的優位を作り時間を稼ぐ。時間を稼ぐと、二見、奥井から高精度の対角パスが飛んで行き
左サイドの加藤-米田へつける。
この二人は真瀬に対して2vs1の対決を優位そのままに左サイドからチャンスを量産する

TACTICALista_2022512214

このクロスに仙台はCBが踏ん張り、決定機を作らせない。
また、決定機を作れない理由に優位な左サイドの逆サイドクリスティアーノがこのゲーム絡めない。
これは、奥井がCBに入ったため、左の幅を作る役がクリスティアーノになっており、
大外を離れられない。
なので、仙台はファーサイドのケアをせずによくなる。
そうやって限定できれば仙台は同サイドアタックからのクロスは跳ね返すことができる。

それと、クリスティアーノは左サイドでクロスマシーンに徹する。
彼の良さは得点力、シュートのパンチ力だと思うのだけれどそれを活かすようなタスクを与えていなそう。
このあたりバランスなのだけれど少しもったいない気もした。

というのが、長崎に対する感想。ここは今年ずっと苦労している。
ま、なので、長崎のボール保持に対抗する手段は見つからないものの最終ラインで跳ね返せるので、大丈夫。という前半だった。

仙台も保持するのに工夫するのだけれど。。。

仙台の保持について。
この5連戦実はボールを保持、ビルドアップを頑張っているがうまく言っていない。
そして、この試合も同じだった。

今日も3バック化だけれど、いつもと違い内田を中に入れて3バック化。
3-2でのビルドアップをする。

このあたりは、3-1のビルドアップがうまく行かないから手を入れた感じはする。
なお、その結果長崎と同じビルドアップになるというのが皮肉ではあるが、

内田がボールを持って前進する事は可能だったのだけれど、ボランチに入れたところで
2トップ+2DH のプレスバック&プレスがありミスが多くボランチでいつものようにボールを捌くことができなかった。

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もちろん、この日暑さもあるだろうし、疲労もあるだろう。特に判断の部分は落ちていたとは思う。

ということで、この日はボランチまではボールを届けることができるもののボランチから先へいけない。

攻守に対して効果があった遠藤と鎌田のポジションチェンジ

前進するのに苦労していた仙台なので修正をする。
24分に鎌田と遠藤のポジションチェンジ。
遠藤を硬いボランチ2枚から遠ざけてサイドで起点を作るのが狙い。

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そして、その直後にそれがものの見事に得点に繋がる。
遠藤が時間を作って真瀬が裏へ。そこかのクロスを上げるもののDFにぶつかり
再び遠藤の元へ。遠藤はファーサイドへクロス。それを内田が折り返し中央フリーだった富樫が押し込みシュート1本目がゴールに繋がり仙台がこれ以上ない形で先制に成功。

そして、守備でも少し手を加え長崎の優位を少し切り崩す。
遠藤を加藤聖に、真瀬を米田にと人基準の守備にすることで、サイドチェンジされても捕まえている状況を作る。

そして、そもそもサイドチェンジされないように、富樫と中央に回った鎌田が数的降りでもCBを追いかけ回しサイドチェンジされる時間を消しに行く。

TACTICALista_2022512215 (1)

ただ、数的不利で勢いが大事なのでどうしても完璧には防げないのだけれども
立ち上がりよりはマシという状況を作り出す事に成功。

前半は1-0仙台リードで折り返す

後半


仙台の修正追加で主導権を握り返す

仙台は前半途中の修正にさらに修正を加える。
まずは、可変3バックに対して氣田を加えて3vs3の同数プレスを仕掛けサイドチェンジをさせる時間を消しに行く。
そうすると、クリスティアーノが落ちてサポートに行くのだけれど、それにも内田がついてボールを進ませない。これで仙台はようやく完全に制限を掛ける事に成功する。

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長崎の苦悩

攻撃手段をかき消された長崎は、なんとか追いつこうと攻撃に工夫をする。
米田とクリスティアーノを入れ替えてクリスティアーノを中央に、そしてゴールに近く置いてクリスティアーノの力を借りて同点に追いつこうとする。

TACTICALista_2022512216 (1)

ただ、これは時既に遅し。
クリスティアーノまでの経由が仙台によって絶たれてしまっており中に位置したクリスティアーノまでにボールを供給できない。

なので、結局クリスティアーノの役割は低い位置でボールを受けて逆サイドチェンジをするだけに留まる。

なので、クリスティアーノが直接ゴールを奪えそうな場所ではほぼボールを持てなかった。
結局、66分に選手交代と同時に右サイドに戻る事になる。
この中央に配置は前半ならクリスティアーノに配給できたので効果はありそうだったのが悲しい。

そして、長崎は最後は72分に都倉を投入しシンプルにクロス爆撃から圧を掛けていく。
それに応じて仙台も若狭を右サイドバックに置き対抗し、クロス爆撃を耐える。

消耗とカルドーゾイケイケ大作戦

徐々に両チームとも疲労の色が濃くなっていく。
仙台は、55分にカルドーゾを入れてカルドーゾからのカウンターで少人数で攻める。
通称:カルドーゾイケイケ大作戦を実行する時間が増えていく。

カルドーゾの充実っぷりを証明するかのように、このカルドーゾイケイケ大作戦は4回実行して2回決定機を作る。
そして、アディショナルタイムにカルドーゾイケイケ大作戦から自陣から猛ダッシュした氣田がカルドーゾからのスルーパスを受けペナ内で二人はずしてフィニッシュ。
勝利を決める2点目をゲットとなった。

この時79分から出場の皆川が自陣ペナから相手ペナに走っていくのだけれど、ゴールが決まったシーンで膝に両手を付いて肩で息していて、
この5連戦が、そして、この日27度と暑かった過酷なゲームを象徴とするシーンとなっていた。
それなのに、最後まで走りきった氣田は本当に価値あるゴールだった。
試合はこのゴールで終了。仙台が悪いなりに勝ち点3をゲットした。

最後に

ということで、富樫、氣田の元長崎所属の選手が自身の成長を示す2ゴールで勝った仙台だったけれど、2019年のお互いのチームの選択が違っていたら、
(お互いというか、長崎の選択か)

この内容が逆で長崎の氣田、富樫の2ゴールで仙台に2-0で負けていたかもしれない。
そんなお互いの歴史が交差したゲームだったかなと思ってしまう。
そして、こういう結末を迎えるのだから皮肉っていえば皮肉だと思う。

この仙台の姿が21年とか22年の長崎だった。という世界線も確かに存在したはずだから。。。

そういう目線でも面白いゲームだった。

仙台は過酷な5連戦(九州遠征2回もある)を4勝1敗で乗り切り、
この5連戦始まる前に勝ち点差9あった横浜FCに追いつき抜いて2位に浮上した。
内容はどの試合も厳しいゲームばかりだったが、勝ちきって勝点を積めた。
この自身とやっとくる休養を挟んで1巡目最後まで走り切ればと思う。

ハイライト


最近渋い。タイトルが渋いよ。

仙台について

連勝でついにACL圏内学校見え3位争いに舞台を移すことになった。
この日はハモンロペスがベンチから外れハーフナーが戻ってきた。
スタメンはここ3戦変わらず。 ベストメンバーが固まりつつある。


長崎にについて

前節名古屋に勝利し久しぶりの勝利を手にした長崎。
やはり、走れる長崎は強い。と感じさせる内容だった。
夏の酷暑と過密日程で走ることがすべての基本になっている長崎にはかなりきつかった。その夏が過ぎ涼しく日程でも楽になるので反撃の狼煙を上げる連勝を飾りたい

スターティングメンバー

スタメン

前半


嵌めたかった長崎。外した仙台


長崎仙台共に343。
ミラーということで仙台のビルドアップをさせないように前プレスをかけていった。
想定していたのは下記図だった。
長崎の想定

しかし、仙台は前半開始直後から、富田が下がっての4バックで位置的有利を確保しビルドアップを安定させた。
4バック化はいつもより早い時間から実施したので、たぶん最初から343のミラーで前ハメを想定していたので、用意していた4バック化だった。

ビルドアップ


また、4バック化時に大外レーンに2枚いることはなく、
SB化した平岡板倉とWBの関口蜂須賀はお互いのポジションを確認し、一枚はハーフレーンに入り、ほとんど直線で並ぶ事はなかったのは仙台の成長だった。
これで序盤は仙台が優位に立つことが出来た。
しかし、この流れは長くは続かなかった。

長崎の325で撤退


長崎は前プレスをかけると外されピンチになるので、前プレスをいかないという選択をする。それが325 での撤退だった。
仙台の撤退守備をイメージすると中盤2枚では守れないような気がする。
しかし、長崎の325は中盤2枚でもきっちり守れていた。

仕組みはこんな感じだった。
ハングアップする仙台

富田がボールを保持したときに、上の図のようにパスコースを消した。
仙台は32を迂回するしかなかった。つまり外外(板倉-関口)でしかボールを運べなくなることを意味していた。
そして、外外で運ばれてクロスを上げても長崎の3CBは身長的に仙台に勝て容易に跳ね返す。
長崎はこうして守備を安定させて、カウンターで何度かシュートチャンスを作っていった。

それでも、仙台はロングボールでDFラインの裏を狙ってセカンドボールを拾い、ミドルシュート。というシーンを複数回作れた。そういう意味では仙台は決して悪くない前半だったと思う。

後半


後半立ち上がり、仙台の修正はわからなかった。
というより前半と大きく変えた事はなかったのかなと思う。基本的には前半の延長で戦っていた。

大きく変えたのは関口に代えて中野を投入してからだった。

ハーフスペースを攻略しろ

外外で運べる仙台だったが、そこから中に入る事には苦労していた。
そこで、関口に代えて中野だった。
中野は中にカットインする事が得意でそれを生かして外から中に入り込む。
68分が代表的な例だ。
このような感じで中野がカットインする事で新たなスペースを生みようやく中に入るきっかけを見つけた。

また、関口の時よりも板倉との連携を意識出来ていた。
58分も蜂須賀のクロスが流れてきたのを中野が拾うとDFをひきつけ板倉にスペースを作ってあげ、板倉がミドルを打てるようにしていた。

中野投入後は仙台が長崎を押し込む時間が続いたが、72分のファンマ投入で流れを変える。

ファンマ投入の圧力と軽率なミス

中野投入後一方的に押し込まれた長崎だったがその流れを切るためにファンマを投入。
シャドウに鈴木をもってくる。
これで、長崎は単純なロングボールをファンマがキープし時間を作る。
そして、鈴木がスピードを生かしてでファンマのフォローに入る。
これでようやく攻め手を見いだせた長崎だった。

そして、その攻め手が焦りを生み出しシュミットの判断ミスを誘う事になる。
シュミットのミスは致命的であり、とてもチープな失点に繋がった。
それは事実であるし、フォローできない。
仙台としても失点する気配はなかった。我慢比べに持ち込めば焦るのは長崎だったはずだ。
それなのに、焦ってしまったの事は反省。


ハーフナーの使い方問題

ハーフナーが出場する度に話している気がする(笑)
先手を許した仙台はハーフナーと梁を投入。
長崎が541で撤退。しかも、ペナ幅で圧縮してたことにより、大外はフリーでクロスを上げられた。ここからクロス爆撃に移行する仙台。
ただし、ハーフナーがペナ中で一度も勝てなかったし、残念ながら工夫もなかった。
もう少しハーフナーがニアで潰れてファーに誰かを飛び込ませる。とか、
バイスを外してファーで待つとかそういった工夫が必要だったかなと思う。

本来はクロス爆撃用に獲得したハズだがその最低限のタスクもこなせないのは想定外で、しばらくハーフナーの使い方に頭を悩ませないといけない。
決してスペックが低いわけではないのだ。

最後に

残念ながらつまらない失点での敗戦となった。
しかし、3月時の試合と比べてだいぶ仙台の土俵で戦えていた。
4バック化からWBが中に入るなど連動も良かった。
ポジショナルプレーの原則をきちんと理解していることが見えたゲームでもあった。
そして、私の理解を深めることにもなった試合だったと思う。
だからこそ勝たなきゃいけなかったなと思う。どれか一つミドルが入っていれば…
とはいえ、まだまだ3位争いの中にいる。連敗しないこと。そして、この集団についていくこと。
それが何よりも重要になる

長崎はこのゲームはプラン通りだったのかな。と
確か前プレスを交わされた。でも、外されたときに用意したプランBで耐え
ファンマ投入でゲームを決める。高木琢也してやったりなゲームだと思う。
なので、長崎の反撃始まりを感じさせるゲームだった

最初の343ミラー対決という事で難関。
仙台の分水嶺になりそうな長崎戦。

仙台について

報道で野津田のボランチ試してた。
西村がシャドウやってる。
とか報道されていました。

今節のスターティングメンバー

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阿部がCFだった。
それをサラッと当てるDAZN中継恐るべし。
あとは報道通り。

長崎について

前節(札幌戦)

悪くない内容で勝ち点を取れてもおかしくなかったが、最後のセットプレーに沈む。
ただやることやってるのでいつかは勝てる。それは今日かもしれない。
まぁー決定機とかの質は仕方ないところあるけど。

今節のスターティングメンバー

LINEUP111522571382804

報道通り2トップ。そして、中原の起用
これが前半の鍵だった。

前半

握られた主導権

予想外に主導権握られました。長崎はエンドを変えてきて最初から主導権を握るつもりだった。なので、前からプレスを掛けて嵌めトランジションを起こして攻めるのかと思いましたがそれだけではなく、最終ラインからのビルドアップもあって仙台はかなり苦しい前半になりました。

長崎の2トップ及び中原起用の狙い

まずはここから。
鈴木とファンマを並べました。
そして、中原をボランチ起用。これが効きました。
2トップで大岩ー金の間を狙い撃ちます。
そこにパスを出すのが中原でした。
空中戦ならDFの前でファンマが競り
地上戦ならDFラインの裏に鈴木が走る形でした。

これをやることによって金は普段より中央にポジションとりました。
やはりネガトラ時に大岩との間のスペースを使われるのが怖かったんだと思います。

ボール保持時に最終ラインで幅が作れず、距離が近い事でプレスもかかりやすくなりました。
仙台の左サイドが活きなかった要因だったと思います

そして、中原ですがそれは次の話題に繋がります。

3412→4132への変形

さて、マイボール時に碓井が最終ラインに下がって4バックになります。
これで、シャドウが徳永&高杉について行くと彼らはSBになるため、中央に仙台の選手がCF1人になり、
中原に誰も付けず自由にボールを持てるようになりました。また、逆に中原にシャドウがつくとSBの徳永から前進。
と言う仕組みで、仙台は対応出来ず後手に回りました。
高杉側よりは徳永側が多かったのは能力の問題だと思います。

長崎の守備について

続いて守備。
前から嵌めず、
まずは最終ラインに5枚並べてレーンを物理的に埋めます。
ここで仙台の前進を止め後ろに下げたところを圧縮して人数を掛けてボールを奪う仕組みでした。
これをやるためには仙台に広く使われないようにする必要があって、そのための先程書いた金への圧力だったと思います。

仙台の先制弾

それでも仙台は24分のカウンターから決定機を作り、30分には先制点を奪う事に成功します。
FKから一度跳ね返されたのを平岡が拾って再び攻撃をした時に切り替えのところで長崎が後手を踏んだ印象。
古林がフリーになってクロス。これは誰も触れないものの幸運にも西村の前にこぼれてきて冷静に決めて先制。

そしてこの先制したタイミングで仙台は色々と修正します。

仙台の修正

中原への対応 

まずは中原への対応。
ここを野津田で見ることにしました。
これではっきりさせたことによって中原や徳永がフリーで自由な時間は減り、前進を簡単にさせなくなりました。
また、中原を抑える事によって鈴木の裏をつく場面も減り、長崎の攻撃回数が減ったと思います。

石原と阿部の位置

また、このタイミングで石原をCFに
阿部をシャドウに変更。
スタートから入れ替えた狙いがわからなかった。
入れ替えてたならばもう少しシャドウ石原のところで起点を作りたかったけどそんな意図も無かった。
ただ阿部がシャドウに戻ったことにより、古林との関係性が生まれた。
特に古林は斜めにランニングして、レーンを変えて大外を空ける努力を続けていた。
その動きに阿部が絡めるようになったので右から攻撃できるようになった。

後半

さて、仙台としては主導権を渡したものの先制。そして、修正して徐々に仙台がリズムを掴む前半だった。
しかし、後半も長崎が主導権を握り続けることになる。

長崎の修正と選手交代

WBのポジションチェンジ

1つ目は翁長と飯尾のポジションチェンジ。
これは想像だけど、仙台の右が活性化したのでそこに守備的な飯尾を持ってくることによって右を止める。
仙台の左は死んでるので、攻撃に特徴ある翁長を持っていく事で再び長崎に流れを持っていくつもりだったと思う。

鈴木の交代とシステム変更

さらに鈴木を米田に変えて343に戻す。
仙台が中原を捕まえたので中原からパスが出てこない。そうなると鈴木の特徴が出ない。
ならば米田入れて343に戻してしまえと。
そして、ファンマもよりサイドに流れて起点を作って2シャドウでファンマの空けたスペースを付く作戦になる。
ただ、この作戦については仙台が上手く対応していた。

仙台の守備の焦点のを中原下げる

次の手は中原が守備の焦点なら下げちゃえ。という作戦。
前田を投入。
ビルドアップ時に前田が最終ラインに加わり碓井が1列前に出る。
これで仙台の守備焦点が消えたのと長崎のインテンシティがさらに上がった。という交代だった。

仙台の交代と作戦

ということで仙台も前半のままやろうと思ったら上記のように長崎が前半と違う戦い方になったのでまた対策やり直しになる。
そんな中、ジャーメインを投入。
ブロック作って裏に放り込んでカウンターと、割り切るのかなとおもったのだが、ジャーメインは足元で受ける事が多くボールロストが多かった。
ブロックを作る選択自体は悪くないとは思うけど、自分たちのボールになってからが良くなかった。
3トップの足元に入れて奪われての繰り返しで単純にボールを失うばかりだった。

長崎最後の1手

そんな状態の仙台を見て長崎は最後の勝負に出る。
飯尾に変えて名倉を入れる。
米田を右のWB左は翁長。と両サイドを攻撃的にし、
2シャドウに名倉と澤田を置いて仙台を殴り倒しにかかる。
仙台の軽い守備もあって決定機を2回作るが共に名倉が外しゲームオーバー。
長崎は仙台を追い詰めた。
しかし、勝ち点を掴むチャンスを手放してしまった。

仙台は富田と菅井を入れて守備的にしたのにも関わらず決定機を作られた。
それでも勝てた。良かったはそれだけだった。

最後に

さて、渡辺監督もコメントしたように勝っただけであった。そして、ここでは渡辺監督が言った
「結果が出れば何でもオッケーなのか」
「いい試合しても負けたらだめなのか」
について書こうと思う。
結果だけのゲームというのは年に2-3回は必要。
そして、いい試合して負けるより良い。
と思っている。
そして、何より重要なのは「結果だけの試合」を連続でやらないことだ。

ただ、去年を振り返るとやることはやったけど勝てない試合がたくさんあって、
何もない試合は尽く勝てなかった。
なので成長だと捉える。
ただ、同じことしたら次は間違いなく勝てない。だから繰り返してはいけない。

長崎は逆に「いい試合して負けた」
精神的には一番辛い負け方ではある。
ただ、これを続ければ必ず勝てる。間違いなく勝てる。ブレずにやり続けることが重要だと思う。

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