カテゴリ:Jリーグ > ベガルタ仙台2020


スタッツ

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前半


原川で空転する前プレス

さて、今月2回目の鳥栖戦。
仙台としては、前回ホームで酷いゲームをしたのでアウェイとはいえリベンジしたい。

そして、あの時よりは色々と整理してある程度の自身を持って乗り込んだ。
が、しかし、このゲームもうまく行かない。

それは、前プレスかけたときに原川のところで前プレスを外され、空転していたためである。

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鳥栖は4-4-2 だが、保持時に2-1 + 原川 でビルドアップをする。
この時の原川が仙台は捕まえらずそこからひたすらに前進され決定機を作られた仙台。

また、逆サイドの樋口がアンカー脇まで絞って中央を崩しにかかっていた。

改善策もうまく行かず

そんなこんなで一方的に殴られた仙台。
給水後から、少しやり方を変える。

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CBに行くのはウイングに変更する。
それで、浮く原川には佐々木なり、椎橋で圧を掛けようとする狙いがあったような気がする。
ただ、佐々木や椎橋が原川に圧力かけに行けず、結局フリーで展開されてしまう。

さらに、ウイングが中央に絞った事で大外が空くのだけれど、
それをSBで対応しようとすると距離があって行ってもアフター気味のファールとなってしまった。
これが、パラが退場仕掛けたシーンにも繋がる。
そんなわけで、この改善策もあまりうまく行かなった。

保持はアンカー監視で前詰まる

非保持のところで、うまく行かない仙台だけれども、保持でも上手く行かない。

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鳥栖は非保持も4-4-2 で2トップをアンカーの高さに配置。
そこから、ボールサイドのFWだけがCBに圧力をかけて、1枚はアンカー監視とする守り方であった。

これは今後の課題なのだけれども、こうなるとCBが運ぶしかないのだけれど、なかなかCBが運べないので、最終ライン間でのパス回しに終始し、
圧に屈してアバウトなロングボールを蹴り相手へ渡す。
そんな感じが続き、仙台は前半我慢するしかなかった。

ただし、クバのファインセーブや、オフサイド平岡のゴールラインぎりぎりのクリアに助けられてなんとか0-0で折り返すことが出来たのは幸運だった。

後半


4-4-2で原川を捕まえ空転を防ぐ

さて、前半改善策もうまくいかず、後半どうするか。
というところで、仙台は4-4-2で対抗する。

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ミラーゲームにし、DHにはDHという具合に原川を捕まる事に成功。
これで、鳥栖は前半ほど中央を使えず、外外への攻撃へシフトしていく。

また、徐々に鳥栖のロングボールも増えて前半のように仙台がひたすらに押される事は無かった。
ただし、怖いのは仙台が縦に行ったあと奪われてオープンな状態からのカウンターであった。
これは依然として負け筋としては残っていかが最終ラインとクバが適切に対応し堪える仙台。

保持の時は4-1-4-1継続の可変システム

4-4-2のままだと保持した状態がイマイチ。というのは長らく勝てない時期にわかっていた事なので、それを解決するために、保持時は4-1-4-1継続する可変システムであった。

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とはいえ、前半対策されているのでどうにかしないといけない仙台だったけど、
前半とは鳥栖のボールの奪い方が違う。
特に鳥栖がロングボールでボールを失った時には仙台に前プレスがかからず、4-4-2で撤退することになる。

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鳥栖の圧力が無いので仙台はジョンヤを中心にゆっくりとボールを回しサイドチェンジを混ぜながら徐々に相手陣内に侵入しクロスを入れるシーンが多くなっていった。

勝負は復帰組投入が合図

ということで、良い守備が出来、そして、その守備から徐々に良い攻撃の形が見えてきた仙台は、給水明けにゲデス、松下の怪我から復帰してきたコンビを投入。4-4-2 から4-2-3-1への可変システムにし、彼らにすべてを託す。

すると、その采配が的中。78分にクバのロングボールをSBと競り合ったゲデス。
長沢、松下で時間を作りサイドへ展開すると、浜崎が言いクロスを上げて、長沢が頭で合わせて4試合連続ゴールを奪い、遂に仙台が先制する。

残り10分は4-4-2でブロックを作り体を張ってこの1点を守り切り仙台がアウェイの地で4勝目を挙げた。

最後に

ということで、修正して修正して最終的には4-4-2からの可変システムで勝ち切った仙台。
苦しかったあの日々の努力が無駄じゃなくてこうやってチームに戦略の幅を与えている。
という事を証明したゲームだったのだと思う。

そして、良い時には勝てる。でも、こういう悪い試合でも勝てるようになった。
というのも大きな一歩であって、このチームはようやく勝ち点を稼げるフェイズにまで上り詰めたのだなーと感心する。

いや、こんなレベル低いところで関心しちゃだめなんだけれども(苦笑)

そして、怪我人が戻ってきてこの日のように違いを作ってくれる。
残り4試合しかないけれどもそれでも、このチームは上に行ける!という証明をしようじゃないか!!

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前半


ハマらない仙台のセット守備とエヴェラウド大作戦

仙台は4-1-4-1 継続。
鹿島は4-1-2-1-2 という中盤ダイアモンドにした並びであった。
この時鹿島がボールを持った時に仙台はなかなか噛み合わなかった。

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と、永木を下げて3バック化した時に、開いた犬飼に対して兵藤が食いつくと、
ハーフレーンが空くのでそこに、アラーノや土居が入ってくる。
となると、そこに対応するのが、SBのパラにどうしてもなって、中に絞らざる得ない。

鹿島は一列上がったSBに対してウイングの石原が最終ラインに吸収されるところまで下がらないといけないのは仙台にきつかった。

そして、その石原広瀬のところで寄せが甘くクロスを上げられたり、
土居、アラーノが片サイドに密集して、一人多い状況を作ってのクロスがあったりとしていた。
そして、中のエヴェラウド。彼はCBを避けてSBと競り合うのだけれど、柳では止められない。
なので、決定機を量産するもクバがビックセーブでなんとか無失点に抑えていく。

なお、鹿島の左サイドは大外が山本ということで、あまりクロスがあがならなかった。
これは仙台にとっては救い。
ここが離脱中の永戸で、左サイドからもクロスが入っていたら、
対応するのがパラだったため、ひとたまりもなかったような気がする。

仙台の保持時の鹿島の対応

仙台が保持するときには、2トップとトップ下の土居でCBとアンカーをロック。
鹿島の中盤3枚はボールサイドにスライドして仙台に時間を与えない守備を実施。

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仙台の心臓である、椎橋をマンマークで止めておく。
そうすると、SBに預ける。
そこに、スライドしてアラーノが対応すると。
これで仙台の前進は止められた。

赤﨑の攻撃時にタスク問題とどこで時間を作るか。

中盤のビルドアップを止められたときに、赤﨑のタスクをどうするか。
長沢のようにロングボールのターゲットにはならないので、
中盤を飛ばす。ということは出来ない。

なので、単純なロングボールでは時間が作れない。
また、クエンカがいない事でボールが入った時に時間が作れなかったので、
仙台が自分たちで時間を作り、鹿島を押し込む事が出来なかった。

なので、縦一発の単発の攻撃に終始した前半であった。

後半


勝負の15分間 小さなミス。大きな代償

悪いながらも0-0でプラン通り。
後半頭から長沢を投入し、勝負するが、開始直後に失点。

最初の失点は、前半の続き。エヴェラウド大作戦。
右サイドに片寄せされ、アラーノが余ったところからクロスでエヴェラウド。

2失点目はシンプルGKのロングボールに平岡が上田に競り負けセカンド拾われ
アラーノが追加点。

3失点目は、浜崎のコントロールミスからパーフェクトなカウンター。

あっという間の3失点であった。
仙台としては、小さなミスだったり、寄せきれなかったあり…
そこをきっちりと点を決めてくるのはさすが鹿島という感じ。

反撃は3バック。色んな事を整理する

さて、仙台は3バックにする。

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これで、流れを変える事に成功。
左のCBに入った椎橋がボールを運ぶとアラーノが対応。
大外WBはフリーで時間がある。
それは、シャドウに入ったクエンカがSBをピン止めしているためである。
なお、SBがWBに出ていくと、アラーノが前へ行ってしまうのでクエンカが空くので、
どうしてもSBはWBにいけない。

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なので、WBが時間がある。
そこを、活かしWBから長沢へのクロスから長沢が合わせて1点は返す。
(クエンカが中央でのサポートと椎橋のオーバーラップも最高だった)

ただ、その後は鹿島は4-4-1-1に変更。
仙台は関口を入れて3-1-4-2にしたが、それは上手く対応されて反撃は1点止まり。

結果1-3での完敗だった。

最後に

正直に言えば時間が欲しかった。
もう少し対鹿島を落とし込みたかった。あまりにも無策であって、それをピッチ内で修正出来るほど大人なチームではないから。

特に前半のエヴェラウド大作戦で、ウイングがあそこまで落ちるのがいいのか、SBで対応するのがいいのか。
というところが最後まで決まらなかった。

3バックはオプションではあるが有効で1点返す事が出来たのは良かったとは思う。
4バックでも3バックのような振る舞いは可能だと僕は考えているので、
やなり中2日という短い準備期間がすべてだったのかなーとは思う。

そして、まだ休めない。
こんどは中3日でアウェイ鳥栖。
準備期間がなかなか取れない厳しい戦いが続くが、鳥栖には前回の借りがあるので、
アウェイの地ではあるが借りを返せるように戦ってほしいとは思う。

ハイライト



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前半


東京の守備とスイッチ入れるタイミング

FC東京の守備はCFWの永井で椎橋を消しにかかる。
CBに対してはそれほど激しいプレスには来ない。

ただし、SBに入った時にプレスのスイッチが入る東京

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そんな感じで仙台はなかなか前に運べない。
アンカーを消されると結構辛いぜ。という事が分かった時間であった。

CBから展開出来れば…

そんな中で19分の決定機(前半唯一のシュート)はCBのジョンヤから展開されたものであった。
アンカーを潰すのでCBがフリーになる。
ならば、CBから展開すればいいんだぜ!!!というシーンであった。

ただし、それが一度しか生まれなかったのは残念だったぜ!というお話。
それと、右サイド側には問題があったので確かにスペースが無かったのも要因の一員かと思う。

山田と佐々木問題

その右サイドは山田と佐々木の立ち位置が近すぎたのが要因。

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近いので安部が一人で対応できる。
安部はスーパーで切り替えが早し運動量もあるしでここを安部一人で制圧されてしまった。
もう少し受けるレーンを変えて離れるとかお互いを見て自分の立ち位置を決められるようになりたい。

そして、失点の時も山田佐々木が一列に並んでしまってパスコースが無いところを
山田が無理につないで失ったところだった。

前節もそうだったけど、この辺りはまだ決め打ちなんだな。
これからの部分だとは思う。

東京の保持は高萩がめんどくさい

東京の保持の部分も仙台は苦しんだ。
その要因はアンカーの高萩。ここをなかなか潰せなかった。

仙台は前から嵌めたいので、長沢がCBに行くと高萩が空いてここから展開されてしまう。

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なので、長沢がアンカーとデートに切り替えるが、それを見ると高萩が最終ラインに下がって展開。

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と臨機応変に対応される。
決め打ちの仙台に対して、相手を見て立ち位置を決められる東京。
と完成度の違いを見せつけられる前半だった。

後半


CBで運べばいいんだろう!

前半はアンカー消されて苦しんだ仙台だったが、
だったらCBで運べばいいんだろう。ということでCBでボールを運び始める。

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右サイドは浜崎が入って立ち位置が整理出来たので、ジョンヤの縦パスが活きる。
左サイドは平岡が運んでIHを引き出して、左サイドの3人で崩していく。

前半前進していたのに苦労していたが後半はきちんと解決した仙台

怪我から帰ってきた男part1

それでも、仙台は修正すればよい。
ということで、佐々木のところに浜崎を持って行き、浜崎のとこに怪我から帰ってきた男兵藤を投入。

そして、兵藤がいきなり結果を残す。

仙台はこのように、ボールホルダーを追い越して深さを作りたい。
これは前節からそんな感じだったが、
それを怪我から帰ってきた兵藤がバッチリと実演し、同点ゴールを生んだ。
さすがだぜ!兵藤!

赤﨑のタスクと左サイドでのノッキング

仙台が徐々に良くなってスコアも追いついたが、セットプレーで突き放された仙台。
65分に長沢に代えて赤﨑を投入する。
ただし、これで仙台はノッキングしてしまった。

理由としては
・リードしたことで東京が撤退して後ろのスペースを消したこと。
・長沢が居なくなったので単純なクロスが上げられなくなり、どう攻略するか迷った

ことであった。なので、押し込むがペナ中にに入れないし、クロスも上がらず、ノッキング
という現象が発生する。

そして、赤崎。
長沢のように高さで仕事が出来ない。
撤退されてるなかでスペースもない中で自分の居場所をひたすらに探すのにさまよっていた。

長沢のようなタイプはゲデス離脱している以上いないので、赤﨑が入ったらどうするか。
はチームとして詰めていきたい。
ヒントは78分の飯尾のクロスからファーサイドでフリーでシュートを打てた松下。
このシーンだと思う。

怪我から帰ってきた男part2のゴラッソ

押し込むが…という展開を強いられる後半。
それを打開したいのは、またしても怪我から帰ってきた男。松下だった。
IHで途中出場から、最後はアンカーにポジションに映していた。

で右サイドで詰まりかけたが、それを山田がフォローし、ペナ角で起点を作ってポスト。
これを松下がぶち抜いて同点のゴラッソ。

縦が詰まった時には横でサポートして、ポストで2列目に預ける。というこれからやるべきことが詰まった素晴らしい同点弾だった。

これ以降は仙台のペースで決定機を2つ作るがこの日J1初出場となった児玉がチームを救うビックセーブ。
そして、アディショナルタイムは逆に東京が決定機を迎えるがクバがビックセーブ。
と終盤はお互いのGKが素晴らしい仕事をして
2-2のドローとなった。

最後に

まずは、ガンバ戦がたまたまではない。という証明は出来た試合だった。
そして、怪我人が戻ってきてもこのやり方でやればいいことも分かったし、
復帰した選手がチームをより高みに持って行くことが出来る証明でもあった。
ようやく仙台がチームとして戦える仙台になる証明をしたゲームだったと思う。

ただし、まだ勝てない。
このチームは勝てずに一度壊れている。
なので、結果が欲しいのは間違いない。良いゲームだった。で終わらせちゃいけない。
勝つのにはまだ、失点が安い。
2点とも崩されたわけではないし、防げる失点だったと思う。そのあたりはもっと厳しくしていかないといけない。

ただ、この日は普段より戦えていて際どいところにもカードで止める事が出来てきた。
この日たくさんのカードをもらったが、それは闘えている証拠だと思う。
内容は充実してきた。
なので、やなり結果だ。結果が欲しいのだ。

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前半


4-1-4-1の整理されたボール保持について

ここまで苦しむ仙台。唐突に4-1-4-1に変更。
そしたら、突然色んな歯車がかみ合いだす。
驚き。
1週間前色んな要素があったとしてもチームとして壊れてる感があって、
どうやって勝てる状態では無かったが、、、

さて、保持のお話。
やっと、ひし形が復活。

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これによって常に複数のパスコースが作れるようになった。
4-4-2の時はSBに追い込まれて、そこでパスコースが無く奪われるか、とりあえず適当に前に蹴るしかなかったが、
この日はSBに追い込まれてもIH、アンカーへのパスコースもあり奪われなかった。

さらに、アンカーに渡ると、サイドチェンジして局面を変えれる。
ということでガンバは前で奪いところが無かった。

クエンカが持つと動き出す

さらに、この日はクエンカがようやく機能する。
クエンカが持つと、周りが彼を信じてクエンカを追い越す。
クエンカは追い越していく選手に時間とスペースを作れる。

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そこからチャンスを作りだしていく。

そんなクエンカだったが、
先制点はクエンカが裏を取ってから自分でペナ角攻略してからのマイナスのクロス。
長沢がそれを合わせた形だった。

周りを使っていたクエンカが自分で仕掛ける見事な攻撃であった。

さて、さらにこの時だが、仙台は左から右に局面を変えて、
さらに右から左に戻って左右に振った。
この時にスライドが遅れてSBが孤立したところをクエンカが裏で勝負した。
そんな得点でありパーフェクトであった。

非保持の設計とガンバの問題

保持局面から先制できた仙台。
非保持でも、安定はしていた。

基本は4-5-1での撤退。

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これに対してガンバは片方のSHが絞って中盤がアンカー+IHみたいな形に変化する。
中央が3枚になる事が多いので仙台は噛み合う。

さらに、ガンバのCB陣はドリブルで運べなくパスでしか運べないのでより、2列目を突破する事ができず、保持局面ではガンバが苦労していた。

唯一の負け筋と対策

でも、負け筋はあって、仙台が前で嵌めようとしたときにちょっと怪しくなるケースがあった。
クエンカがCBに行ったときにパラの裏を突かれて、ピンチになる事があった。

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なので、仙台はクエンカは大外のSBで止める。
中にはなるべく入らない事。
その代わりに、前から行くときはIHが背中で縦のパスココースを消しながらCBへ圧を掛けていくようになった。

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これで、仙台はある程度安定した。

そして、ゲームは前半終了間際にCKから長沢が頭で流し込み
0-2という願ってもいない最高の形で前半を折り返す事に成功。

後半


ガンバの修正は両SHで幅を取りからパラ裏攻略

前半はSHの片方を中に入れていたガンバだったが、後半は両SHが幅を取る。
そして、ボランチから対角のパスを入れてパラの裏をSH取る形で攻勢に出るガンバ。
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この方法で50分及び56分とクロスを入れてチャンスを作ったガンバ。
仙台はかろうじて跳ね返していく。

幅取り対策の柳投入とそれで生まれた問題点

この形を2度食らったところで、柳を投入して裏のケアをする。
パラより柳の方が裏のスペースは消せるためである。

ただし、柳を入れた事で、柳-浜崎-クエンカが大外で一直線に並ぶ時間が出てくる。

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一直線に並ぶと、前半のようにパスココースが作れず、サイドで奪われてカウンターを食らう。
パラだと、大外だけじゃなく中にも入れるので一直線に並ばなかったし、
また浜崎が大外まで顔を出す事がなかったが後半は外に張りすぎたのだと思う。

なので仙台は少し苦労した。

そうなっても、この日の椎橋はスーパーで受け手として捕まっていても体の使い方でマークを外す事が出来た。
それが、如実のシーンは68分の椎橋のシーンだったと思う。

椎橋はどうもDHで相方の動きを気にしながらなんやかんやするのがどうも苦手で
アンカーで一人でやったほうが色々とパフォーマンスを出せるらしい。
不思議な子である笑

時間と空間を作り出すクエンカ

正直、ここまでまだ勝ちとは言えななかったしある程度ガンバが持ちなおした時間もあったが、
クエンカと佐々木、そしてこの日の英雄。長沢がゲームを決める。

相手のGKを奪って(どうやって奪ったかはDAZNではリプレイ中だったので確認出来なかったが…)

椎橋からクエンカに渡す。
クエンカが中央でドリブルを開始。ただし、ゆっくり進みガンバの選手を中央に集める。
集まったところで、フリーになった佐々木にリリース。
佐々木のクロスから長沢が叩き込んだ。

この日のクエンカはこのシーンが象徴的なのだけれど、
相手を引き付ける事で周りに時間と空間を作り出していた。
これによって仙台の他の選手がイキイキとプレーできた。
ようやく、クエンカの良さを知ることが出来たゲームでもあった。

ゲームは決まった。
それでも手を緩めない。最後は柳が突然縦に仕掛けあれよあれよとペナまで運んで足を思いっきり振ったことでサイドネットを揺らした。
これで、4-0。

ちょっとこっちが驚くほどの完勝であった。

最後に

驚いた。
長らく死んでいたチームが突然システムを変更してここまで復活するとは。。。
想定外だし、こんなケースはなかなか体験したことが無い。

03年の未勝利を止めたのもガンバ戦であったがあの試合は10回やったら9回負けるゲーム内容でよう勝ったというやつであったが、
この日は10回やったら7回は勝てるゲームで、内容も伴った勝利であった。

それと、この試合仙台は良かった。これは間違いない。ここまでで当然ベストゲーム。
ただし、ガンバは怪我人もいたりコンディションが悪かったのはみてて思った。
やはり、今年は日程が厳しいので、コンディションが保てない。
だから、このように落とし穴に突然嵌る事もあるんだなと感じたゲームであった。


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前半


この1週間で仕込んだこと

仙台は、柏がCOVID-19の影響で試合感覚が1週間空いた。
これは仙台にとっては天からの恵で、急遽の休みと仕込む時間が出来た。

なので、何を仕込むかが非常に楽しみであった。
そして、仕込んだのは4-4-2からの3-1-4-2の可変システムであったように見えた。


DHの浜崎をサイドに落として、SHを中に絞らせる変化をやっていた。
仙台は椎橋が落ちる事はあったが浜崎が落ちる事は全くなかったのでこれは新しく仕込んだことだと思う。

鳥栖の4-4-2に対して最終ラインで数的確保。
そして、SHがボランチ脇で受け、位置を取る。そこから前進しようぜ!だった。

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ただし、それが選手との理解にずれがあるから切ない。
そのずれがハッキリとわかるのが失点時。

TACTICALista_202011122144 (1)

関口はボランチ脇に留まるわけではなく2トップを追い越そうとする。
(そういえば、何かのインタビューで追い越す動きが少ないって言ってたよな…)
なので、ボールホルダーのゲデスは出すべき場所に人がいない。
出せるのは遠い椎橋のみ。そこに出すものの遠すぎるし2DHに監視されているしで、
そこに通すのは不可能で奪われる。

そして、奪われた時中盤が1枚なので(DHの浜崎は落ちているため)CB-DHとの間に広大なスペースがあり、そこをチアゴに使われ失点。という最悪な結果となった。

木山さんがやろうとしている事はまぁわからなくもない。
でも、それを選手たちにきちんと伝わっていない。
だから、バラバラに見える。悲しいね。

ボランチが前に行けない理由

広島戦の後半もボランチが高い位置で相手を捕まえて奪えるようになってから良くなった。
たぶん、仙台はボランチでボールを奪えるかが勝負なんだと思っている。

ただし、この日はボランチが低い。
それは、SBの裏をケアしようとするためだった。
特に左はパラの裏が空くので、そこをケアしたそうな椎橋。
ただし、そのケアのために中央のスペースを空けるのは本末転倒。
しかし、ここの優先度の整理が出来ていないので、サイドのケアに行ってしまう。

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なので、高い位置でボランチがボールを奪う事なんて出来ないので仙台は奪えず、
ずっと殴られる状況になる。
嗚呼無情。

後半


前プレスから奪ったのに失点

後半は気合を入れて前から嵌めていく。
それは成功し、キックオフ直後からボールを奪ってシュートまで行けるようになる。

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そして、遂に相手のCBから奪ってカウンター。中央で長沢が長い間フリーでそこに出せば決定機、いや同点まで生まれそうな感じすらあったが、誰も出せず。
結局後ろからフォローしたパラが無理やりシュートを打つしかなかった。
これを拾われカウンターを受け、ものの見事に失点。

仙台は前から嵌めていきたいのだと思うので理想に近づければこういう場面は増える。
そのたびに淡泊に失点していら、何のための理想なのだろう。となってしまう。
あそこはカードもらってでもシマオか浜崎が止めないといけない。
そこが緩いから簡単に持って行かれる。そういうところは闘ってほしいと思う。
#もちろん、あの奪い方したのに、きっちりフィニッシュまでもっていけないのもどうなのか。とは思うが

その2点目を決めた本田にさらにケーキにイチゴを乗っけられゲームオーバー。

仙台は2点差になった時点でほとんど死んだ。
最後3バックにしたが、あまり狙いは見えずその後相手自陣に持って行くことが精一杯で
ホームで0-3という完敗であった。

最後に

このチームは壊れている。
ずっといっているが今なお壊れている。治る兆しは全然見えない。

状況はネガティブなものばかりである。木山さんで本当にいいのか。
良いと言える要因がピッチにひとつも落ちてないのが辛い。
そうなると、監督交代も仕方なし。と考える。
その監督交代はしないのか、出来ないのか。
金があればしないと言い切れるが、今の状況だと金がないので解任出来ないとも読み取れちゃうので地獄。

だから、仙台サポはネガる要素ばかりである。
ポジティブな要素がひとつもないから仕方ないのだが…

それでも、サッカーというスポーツは不思議な勝ちは多いスポーツである。
不思議な勝ちをつかむために、今週一週間。たぶん、今年のラストの1週間空きくらいだろう。ここで何を選択するかは非常に重要になる。
ここで、何も作れないとマジで今シーズン終了のお知らせとなってしまう。
そうならないために、奇跡が起こるのを願うばかりである。

ハイライト


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