カテゴリ:Jリーグ > ベガルタ仙台2022

■ 目次

  • 1.はじめに
  • 2.FW
  • 3.MF①
  • 4.MF②
  • 5.DF①
  • 6.DF②
  • 7.GK
  • 8.枠について

  • はじめに

    お久しぶりです。どうも僕は元気です。
    元気にやっておりました。さて、2022年シーズンも全て終わり、ワールドカップが始まりましたが、我々ベガルタ仙台は2023年は始まっているんだ!
    ということで、他のどのチームよりも早くストーブリーグを始めておりまして、ある程度骨格は固まってきたのかなという感じになっておりますのでこのあたりでひとつアウトプットして自分の頭の中を整理したいなと思って書いております。

    また、昨日ツイートした内容が結構間違いがありそれを正す。
    という側面ももっております。

    FW

    ということで、最初はFWです。
    そして、一番ここが契約が進んでいないポジションであります。
    契約更新者は中山と大卒新人。仙台ユース出身の菅原龍之介。ふたりとなっております。
    また、カルドーゾはレンタル延長せず。満了。
    皆川と富樫はまだ未更新です。

    FW

    今年の仙台の武器は富樫と中山の2トップだったこともあり、富樫はなんとしても残留してほしいなと思います。
    皆川に関しては、途中から出場が多く伊藤監督になっても信頼を掴み切れなかった印象なので、ここは入れ替わりが多いかもしれません。
    また、外国籍の枠も開くので外国籍選手との契約もある可能性もあります。
    来年2トップなのか1トップなのか、シャドウがあるのか。などまだまだ不透明な部分もありますが、あと2-3人ほどは契約するでしょう。
    来年も最終生産者は中山だと思いますので中山を活かせる選手が欲しいところです。(もしくは、中山の代わりに入って1トップできる選手でも可能)

    MF①

    続きまして、前目の中盤です。
    ここは伊藤監督と原崎さんの好みがだいぶ違うのでだいぶ入れ替わりそうな気がしております。

    特に、長崎から引っ張ってきた選手は結構受難のオフシーズンになるかもしれません。現に氣田も名倉も現時点で契約がどうなるか音沙汰がない状態。

    SH_OH

    特にサイドハーフは(もしかしたら、サイドハーフがなくてWBの可能性もあり)中に入ることを求められた原崎さんから大外で貼っておけ。
    が多くなりタスクがだいぶ変わります。
    その中で相良という左利きのクロッサーを連れてきたのはひとつ伊藤監督の色が見えるところ。
    オナイウも右のウインガーなので大外からのクロスみたいな方が得意な印象があります。
    逆に言うと中でわちゃわちゃやって自分を生かしていた名倉、氣田、加藤は中々に厳しい状況になった感じがします。
    残留したとしても、大外タスクを身につけるか、
    サイドハーフじゃなくて、シャドウやIHで自分を活かす道にチャレンジしないといけなくなるでしょう。
    また、河北新報社の記事に郷家友太獲得の記事もあがっており、現在未契約の選手は中々厳しい状況です。(ただし、どこで使うんだろ?感はありますが)

    それと、まだまだ大外タスクをこなせる選手が少ないのでもう少し新加入が増えてもびっくりしない状況なのかなと思っております。

    MF②

    続きまして、中盤の底後ろ目の選手ですが、
    中島元彦の残留に仙台が湧いております。また、フォギーニョ、松下とコアになりそうな選手の残留やエヴェルトンの獲得とここのポジションは早々に陣容が固まった印象があります。
    DH_IH

    残るは富田と梁勇基のベテランコンビをどうするのか。
    というところのみです。後ほど話しますが枠の問題もあり中々厳しい選択があるかもしれません。
    また、田中渉はレノファ山口FCで素晴らしい活躍。サポーター投票でMVPを取ったというところで、どうするのかも注目したいところです。

    ただし、このポジションは相当レベルが高くまたレンタル延長。という可能性も十分にあるだろうと思います。
    個人的には仙台でも十分にやれるレベルにはあると思いますが、相手は中島元彦という難しさも感じるわけです。
    中島元彦がレンタル延長できなければ戻す一択でしたが果たしてどうなりますでしょうか。

    DF①

    サイドバックです。ここは近年層が厚くならず、選手を確保するのがやっと。
    という感じが続いております。
    今年は左サイドバック、内田裕斗が久しぶりに合格点を出せたということで一安心できました。
    ただし、やはりバックアップが少なくここも厚みがもう少し欲しいところです。
    2023年に向けてはコアな選手は契約済みということで、一安心できるポジションでもあります。
    SB_WB

    未契約は石原崇兆と千葉にレンタル中の秋山。
    秋山は更新は無いでしょう。千葉が契約を続けるかどうか次第だと思います。
    石原は仙台としては心強いバックアップ選手ではありますが、現役生活も徐々に終盤を迎えた石原がそれを許すのかという感じ。
    そもそも、もう1列前の選手ですし、もっとやれると思っていて外に出る可能性もあります。
    石原次第ですが、ここは左サイドできる選手が欲しいところではあります。


    DF②

    そして、2022年シーズンもっとも苦しんだポジションがCB。
    安定したのが個々数年平岡康裕ただひとりという苦しみを味わっている。
    ただし、去年くらいからその平岡もコンディションの問題なのか、年齢からくる問題なのかはわからないが、競り勝てなくなっており仙台はクロスに弱い。
    という明確な弱点を生み出していた。
    (それでも、ポジション取って跳ね返す職人芸はさすがだったが、、、)
    その平岡が契約満了になり、レンタルで獲得したテヒョン、佐藤も来年どうなるかわからない状況だけれど、
    小出悠太を獲得し伊藤監督甲府時代の理解者をが加わり、終盤3バックになって存在感がました福森や若狭もいる状況です。

    また、熊本の菅田獲得の報道もありここは力を入れてレベルアップしようとしているのがわかるます。
    CB

    菅田が獲得できれば、あと1枠くらいで満足。そこにレンタル組が契約延長し残るのか、吉野が残るのか。という感じになりそうです。

    GK

    最後にGK。
    ストイシッチと井岡が契約満了。
    杉本大地と小畑くんが契約更新そして、新たに大卒の梅田くんが加わった。
    GK

    現在3名体制ですが、練習の効率とか考えると仙台は伝統的に4名体制になるので、もう1名獲得があるのだろうと予想しています。
    ただし、それはバリバリのスタメン。という感じでは無いとも思っております。
    ある程度経験がある20代後半から30代前半のセカンドGKみたいな感じが完璧だと思っております。

    枠について

    最後に契約の枠について。
    A契約25人ですが、去年は所属選手数が32名もおりました。
    2名は強化指定。またユース卒枠でA契約外が小畑ひとりなので、
    B契約、C契約が4人もいたことになります。大所帯でした。
    来年2023年所属選手はすでに19名います。(小畑くんと大卒の新人2人を含む)
    ですので、A契約枠が残り9名となります。
    未更新の選手が、15名もいると考えるとここから補強が無いと仮定しても半分くらいは契約満了という感じになりそうで、色々と覚悟しないといけないでしょうね。

    また、GKに1人、FWに2人は最低欲しいのでそうなると、その他のポジションで7名しか枠が空いておらず、開幕に埋めてしまうと夏動きづらくなるので1枠は空けるという事を考えるとより厳しいなーという感じになりますね。
    覚悟が必要です。

    しかも、郷家友太、菅田真啓を加えてしまうと2名追加でさらに枠が少なくなる感じに。
    また外国籍選手を今年は整理しましたので、現時点でエヴェルトンとフォギーニョのふたり。
    J2のルールは4名同時出場ができるのであと2名は補強できます。
    ただし、北野さんは外国籍は浦和時代からポルティモネンセ頼みな感じなので
    あまり期待はできないかなとは思っております。
    あの、仙台特有の謎ルートはいったい誰の仕事だったのでしょうか。。。

    そんな感じでここからの発表は心が痛い発表が多くなりそうですが強い気持ちで乗り越え23年開幕戦でお会いしましょう。

    もしかしたら、全部決まったところで第2段を書くかもしれません。
    そんなことを考えているからタイトルに①とナンバリングを入れました。
    その気分になりましたらまたお会いしましょう。ではまた次の記事まであでゅー。



    スタッツ

    スタッツ

    スターティングメンバー

    TACTICALista_202267225

    はじめに

    前回対戦は03年。19年ぶりの再開。
    まだ、蘇我にはスタジアムは無く市原臨海がメインだった。
    そして、ジェフの監督は故イビチャ・オシム。
    オシムが亡くなった年に再開。というのはなにかを感じるような感じないような…

    あの頃のジェフは強くて勝てる気がしなかった。
    それから19年仙台はJ1をたくさん経験し、逆にジェフはJ2をたくさん経験した。
    立場はあの19年前から逆転していると言っても過言では無いだろう。

    なんて思うのだった。

    前半

    サイドハーフが孤立してしまう現象

    さて、そのジェフはこのゲーム仙台に圧をかけることはしない。
    基本的に3トップ+2DHで中央を閉鎖してCBから前進させないようにする立ち位置を取る。

    TACTICALista_202267226

    そして、プレススイッチはSBに渡ったところでプレスをかけて仙台の自由を奪う。
    という感じ。
    それに対して仙台は立ち上がりは無理に繋がず、皆川に蹴ることを選択し、セカンドを拾って攻撃につなげていた。

    徐々に仙台は遠藤が動き出し地上戦に移行する。

    TACTICALista_202267227 (1)

    遠藤が3-2の外側で受けて前進させるために落ちてボールを引き取る。
    ただし、この時にサイドハーフが繋がらない。
    この日氣田も加藤もゴールに直線的に狙える位置を取りすぎてしまったのが原因。

    仙台は相手の裏、ボランチ裏に潜ってCB前で動的になんやかんややるのが狙いなのだけれど、
    遠藤をビルドアップで使ってしまい、かつSHがCBのスペースじゃなくて最終ライン裏のスペースで勝負する感じだったので、
    サイドハーフがどことも繋がれない。一気に裏でフィニッシュータスクになってしまう。
    (これを勝手にフィニッシャータスクと呼ぶ事にするけれど、)
    そして、フィニッシャータスクはどうしても受けてフィニッシュまでしかないので誰とも繋がれない。

    なので、リズムが生まれない。
    これは栃木戦の前半でもそうだった。栃木戦は後半遠藤をトップにして解決したが、
    今日はトップ下でも同じ現象になってしまう。
    ま、あの栃木戦の後半もサイドハーフ同士は繋がってはおらず、遠藤と片翼がつながってなんとかしたゲームだった。

    ただ、このジェフ相手だと両SHが繋がらないとちょっと得点できる雰囲気は無かった。

    4ジェフが442になっても同じ

    ちなみに、鈴木が怪我してジェフは4バックに変更したけれど、
    それに対して仙台はきちんと対応できた。
    3-2での中央閉鎖から2-2の中央閉鎖に変更するが、
    仙台はすぐにGKを使いながら3バック化。
    そして、遠藤が3-2と同じように2トップ脇を使ってボールを引き取って
    前進させる。

    TACTICALista_202267227 (2)

    ただし、それでも結局SHの動きが変わらない。なので、4-4-2でも3-4-2-1でも同じ。
    なので、ジェフのブロックに楔をいれらず、跳ね返される。
    いや、それどころかフィニッシュのシーンもほぼ無い展開になってしまっていた。

    36分のカウンターについて

    そして、ちょっと振り返りたいのは36分のカウンターのシーン。
    自陣までボール運ばれるものの無理やりトランジション合戦を制しカウンターを発動。

    氣田が運んで中島へ。中島は滑った相手にひっかかってフィニッシュまでいけず。

    という前半で得点に近づいた1つのシーンだったけれど、これが良くない。
    という話と先の話になるけれど、これが失点の伏線だったという話をしておこう。

    この日散々言っているけどサイドハーフが相手の間に入れない。
    なので、失った時に仙台の寄せが遅い。なので、良いトランジションができない。
    仙台は攻撃と守備がリンクしているので悪い攻撃だと悪い守備になる。

    そして、このシーン奪ってカウンターでチャンスを作ったから良い守備。
    と言われがちなので、否定しておくことにする。

    この日は遅れているのにも関わらず無理やりトランジション勝負に持ち込むケースが結構あった。

    ここも、仙台ゴール前まで運ばれたものを奪い返して前進しようとするが、
    何度かジェフにひっかかってしまっている。

    この36分のシーンも複数回ひっかかってすべてたまたま仙台にボールが転がったためにカウンターになったけれど、
    無理やりトランジション起こしてたまたま仙台ボールになっただけで
    良いときの必然に奪い返したものとは全くの別物であった。

    ちなみに、ここで相手に転がっていれば逆に一気に被決定機を迎える。
    そういうギリギリの博打勝負を常にしていた前半だった。

    後半

    442に合わせDHを1枚下げて3バックで保持

    後半、皆川に替えて富樫を投入。
    皆川も少しDFラインと勝負しすぎた感はあり、もうちょっと流動的に動ける富樫。
    という選択。

    いや、ただ単に連戦でタイムシェアの可能性もあるけれど。

    そして、後半仙台が変更したのはビルドアップ。
    ジェフが442に変更したので、仙台も久しぶりにボランチ1枚を下げて3バックでのビルドアップに変更。
    それにより、SBがより高い位置でボールに絡めるようになる。

    TACTICALista_202267227

    そして、実際に49分は平岡から遠藤が開けたスペースを富樫が利用して裏を狙う加藤にフリックで渡してフィニッシュ。

    みたいなシーンも出てきて、スペースの利用と連動は確認できたシーンだった。
    なので、仙台が後半は良くなると思ったのだけれど…

    立て続けの2失点。1点目は千葉の狙い通り2点目は伏線回収

    残念なことに、仙台が良くなる雰囲気を少し見えたところ。
    押し込んでジェフ陣内深くのスローインから唐突に失点をする。

    このシーン自陣からスローインを奪われて、2回対角パスを出され広く左右に揺さぶられる。
    この対角パスはジェフがアップ中にも意識していて、狙い通りなのだろう。

    そして、最後西久保のクロスからレオンソがファーで競ってセカンドボールをブワニカが押し込みジェフが先制。
    2トップにした効果が出た。ということで狙い通りだった。
    また、この日上空風が舞っており、この瞬間はメインスタンドからバックスタンドに風が強くなった瞬間でもあって、西久保のクロスがその風に乗り少し伸びたのだと思う。

    なので、出れると判断し躊躇した小畑も致し方ないかもしれない。

    そして、2点目は伏線回収。
    前半にも36分のケースを取り上げたけれど、この日カオスなトランジションが凄く多かった。
    それはやっぱりポジションが取れていないからで、この2失点目の場面も中島がポジション取れず捕まっている。
    そして、引っ掛けられて無理やり奪い返そうとしたら、カオスな状況になりボールがピンボールのように転がりレオンソの元へ。
    そのレオンソが素晴らしいフィジカルとテクニックで見木にラストパス。
    それをきっちり決め2分で2点差とされてしまった。

    2トップで縦に急いで殴る

    2点を追いかける展開になったあと、仙台は縦に急ぐようになりスペースの共有というのは残念ながら見られず。

    そして、ベンチもそれに合わせるように遠藤に変えて中山。
    中島に変えて吉野を投入して前への力強さで勝負する。

    確かにこれで相手を押し込み決定機も作ったけれど真っ向勝負はジェフも得意とするところで最後のところでゴールを割れない。

    また、押し込んだところでゴール近くのセットプレーが増えるのだけれど、
    中島と遠藤が既にピッチに居ないためキッカーが居ない状況になりセットプレーでも期待できない。
    というのは痛恨で、結局ゴールを1度も割れずに0-2での敗戦となった。

    最後に

    思い返せば、栃木の前半、岡山戦、そしてこの試合と中々スペースを取れていない。
    連戦の影響もあるのだろうけれど、名倉が居ないのが大きい。

    大宮戦以来の現地観戦。バックスタンドの2階席からこの試合を見ていたが、
    両サイドハーフ同士が繋がらない。
    氣田も加藤も共にゴールを決めることを考えていてあまりに直接的すぎる。

    もう一個DH-CB間でクッションがほしいのだけれど、それが無いのが厳しかった。
    また、動く遠藤。
    動いたあとにできるスペースに対しても誰もアクションを見せる気配が無いというのも辛い難しいゲームにしたと感じる。

    これは、後半富樫が気づいてやろうとしていただけにやはり失点が続いたことがもったいない感じであったかなと思っている。

    内容的には本当に残念で負けが等しいゲームだったけれど、
    原崎さんの試合後のコメントは試合終了直後なのにも関わらず課題を認識しており
    大丈夫だろうなと思わせてくれる。

    まだまだ発展途上のチームであり、もっとよくなれると思うし、
    個人ももっと上手くなれる。やっぱりここまで見てシーズンも半分消化になるけれど
    本当に上手くなっている。まだまだ上手くなれる。出来ない事ができるようになる。
    その好循環をもっともっと回せば良いんじゃないかな。

    とにかく厳しい5連戦が終わって一息つけるので休んで次アウェイ徳島戦に望みましょう。

    ハイライト



    スタッツ

    スタッツ

    スターティングメンバー

    TACTICALista_20225312039

    前半


    栃木が主導権を握った2つの理由

    栃木が前半圧倒した。
    その理由はなにか。

    まずは、序盤から整理していきたい。
    立ち上がり仙台は若狭を中に入れた3バックでビルドアップしようとした。
    ただ、これは3トップ+2ボランチが人に食いつく守備で栃木が仙台に圧を掛ける。

    TACTICALista_20225312042

    この対応を見た仙台は4-2のビルドアップに変更。
    ただ、栃木はこれも瀬沼と矢野貴章を2トップにしてCBを監視。
    SB若狭を植田が変則的な位置からケアする。2DHの対応は変わらない。

    TACTICALista_20225312043

    とこれも栃木が対応。

    そして、ボールを奪うと、SBの後ろに放り込み、矢野貴章を走らせ起点をつくる。
    そして、そこからクロスを放つと逆サイドから瀬沼が突っ込む。

    TACTICALista_20225312044

    という攻撃で仙台を自陣に押し込めた。

    また、20分すぎになると、鎌田のDHが中央にスペースを作ることがバレてしまい
    SB裏へロングボール大作戦じゃなくて、普通に栃木のボランチ経由から中央突破みたいな形を作られてしまって押し込まれしまい中々大変だった。
    ただ、鎌田を使ったのはそこは目を瞑ろう!

    でも、鎌田と中島なんだから栃木の圧を外せるだろう。みたいに考えていたのだと思う。
    たぶん。。。

    栃木が良い?いや仙台が悪い

    上記の対応で栃木がいいのか。
    というと、多分仙台が悪い。それはなぜか。

    この日は栃木の圧を受けながらもきちんと両DHにボールを届けられていた。
    なのに、ボールを前進できないのはボランチからボールを受け取った時に次のラインと繋がれない。

    この日栃木のボランチが人に食いつくので、CBとボランチの間にスペースができる。
    そこを誰がどうやって使うかがイマイチはっきりできていない。
    2トップはCB2枚のところに張り付くし、遠藤は中に入ってそのスペースを使おうと意思を見せる。
    ただ、ボランチから引き取っても遠藤は孤立。
    次に繋がる人とコースが無く詰まってしまう。氣田はこの日大外にいることが多く、
    ということで、栃木の両DHの開けてスペースを使えない。

    TACTICALista_20225312041

    ということで、ボランチが前を向いてボールを持てたのに次がない。
    という今シーズン初の状況に陥ってしまった。

    なので、仙台が良くないわけだ。
    せっかく、中島と鎌田と二人ボールを持つ選手を使ったのに…切ない。

    後半


    解決策は遠藤康

    前半に言ったようにこの日はボランチまではボールが届いている。
    ただし、ボランチから次につながらない。

    じゃー遠藤を中央に置いてフリーマンにしてボランチと繋がれば良いんじゃないか。
    というのが、仙台の考えたこと。

    これが正解だった。
    栃木の守備をずらす事に成功。

    そして、やっと主導権を握り返す事に成功。何度も言うけどやっぱり遠藤のポジションを取る正確性はエグい。

    そして、今年の仙台は良くなった時にきちんと点を取り切ることだと思う。
    CKのセカンドボールを中島が広い運んでグランダーのクロスに若狭がニアで合わせて仙台が先制。

    矢野貴章は衰えない

    その後も仙台が決定機を作り続ける。こうなったら仙台は止まらない。
    はずだったのだ。
    ただし、立ちはだかる川田。2点目とったらゲームセットだっと思うがその2点目をスペシャルなセーブで守るとゲームは終盤まで縺れる。

    栃木は瀬沼、矢野貴章、そして途中出場の一瞬だけルーニーになれるトカチ。
    一発ある選手が多くて油断ならないとおもったら、スローインからトカチが起点を作って森のクロスから平岡の頭の上から叩き込む矢野貴章。

    仙台は怪我明けの石原をサイドハーフに置いたけど、少し下がりすぎて5バックとか6バックに近いかたちになったのは反省点。

    ただ、矢野貴章が素晴らしい。
    前半起点作りに走り回って平岡の体力を削ってヘロヘロにして、そして勝負どころで平岡の頭の上から叩き込む。
    矢野貴章 38歳 衰えない。それどころか1番走る。そして、強度を落ちない凄みを感じた。

    諦めない気持ち

    追いつかれた仙台。
    でも、フォギーニョが鼓舞し、小畑も声を出し闘志を出していく。
    誰も下を向かない。

    誰も諦めない。

    そして、最初に鼓舞したフォギーニョのミドルシュートがCKになり、
    そのCKゴール前栃木がクリアしきれなかったのを見逃さない皆川。
    誰よりも速く反応しゴールに押し込み仙台が勝ち越し。

    やっぱり、勝っているチームというのはこういうアクションができ結果がでる。
    好循環に入る。これが勝ちグセというのだろう。
    去年とはまるで違うのがすごいなと。
    ここまで変わるのが凄く驚きである。

    残りのアディショナルタイムは仙台が守りきり
    2-1 苦しいんだゲームを勝ちきって5月の最後の試合を締めくくった。

    最後に

    皆川と富樫の2トップはちょっと役割がイマイチ決まらなかった事がぐでぐでになってしまったかなと思う。

    この2人のコンビはまだ浅いのでこれからの部分もあるだろうからこれからなのかなと。
    富樫+カルドーゾほど役割が決まっていなかった。
    富樫が去年の赤崎タスクをしたわけでもないし、皆川が体張ってポストをしたわけでもない。
    高いDFの裏を狙うでもない。
    と中途半端だったかなと思う。
    もちろん、思ったよりグティエレス相手に苦労したというのもあるのだろう。
    あそこでキープできると思っていた可能性もある。

    そんな中で遠藤が中央に入って改善するのは流石である。
    それと鎌田は長崎戦もそうだったけど、チームが良くなったところで変わるということで少し可哀想な気もするが先制して守備を立て直すという意味では仕方ない部分はある。

    ただ、なんか知らなけど改善せず、守備はずっと変だった。
    それが実は失点に繋がるわけだけれども、、、

    でも、そんな中でも勝ちきれるタフさを見せたのは良かった。
    とにかく前半が悪すぎたのでそこは改善の余地ありだと思う。

    そして、次の試合から6月。まずはミッドウィークの天皇杯。
    どういうウェイトでどういうメンバーを使うか。全くわからない。
    ただ、個人的にはこのチームでJ1にどれだけ通用するかみたいので勝ち抜いてほしいのである程度勝ち進むメンバー意識した方が良いかなとも思う。

    その一方で次も面倒くさいジェフ。
    そして、徳島、横浜FC、山形と試合数は少ない6月だけれど濃厚な相手が続く。
    なので、天皇杯を軽視してもしゃーないのかなとも思っている。

    どうマネジメントしていくかも原崎さんの采配が楽しみである。

    ハイライト



    スタッツ

    スタッツ

    スターティングメンバー

    TACTICALista_20225242157

    雑感

    前半
    まずこの試合特徴的だったのは最終ラインの保持。
    この日2CBが広がり中央にGKの小畑を入れて3枚でビルドアップ。
    DHは最終ラインにおりない。

    大宮は2トップがボランチを監視して、最終ラインにはボールをもたせるけど先には進ませない。という意思が見える。
    ボールを仙台から取り上げないけれど、ゴールへ進ませないぞと。

    ただ、プレススイッチはSBに入った時に入ってそこで奪おうとする。
    スイッチを入れた時に仙台はDH-SH-SB+遠藤で外していく。

    前半6分のプレスを外して最後は若狭のフィニッシュは見事なものだった。
    ただし、20分のようなテヒョンからSHへの縦パスを奪われて決定機を作られるシーンもあって
    内容は互角。

    仙台は16分のテヒョンからロングボールを蹴って内田のクロスから名倉が決定機で
    これが得点の伏線。

    大宮が前に意識あるときに裏のケアがが緩くなる傾向にある。
    ということが、29分の得点を生んだ。
    もちろん、大宮の連携ミスは大きかったのだけれども。。。

    追加点は珍しくCKキックから生まれる。
    この日のCK、大宮はゾーンで守るので逆手をとってゾーンの外ニアの若狭をターゲット。
    ゾーン外で触れて混乱を生むのが狙い。
    4回あったCKはすべてゾーン外の若狭ターゲット。間違いなく仕込んでた。

    2点目はものの見事それがハマって若狭フリックから富樫が合わせて2点目。
    無理せず2-0になったのは大きい。

    その後流石に大宮が攻撃にウェイトを置く。
    中心は柴山だけれど、若狭が抜かれず、クロスを送るだけには限定できる。
    クロスは平岡がひたすらに跳ね返す。ポジション取りの速さがえぐかった。

    後半
    後半は仙台は前半良かったDFの裏を狙う。
    だけど、狙うタイミングが早すぎて大宮はまだ裏への意識がある状態なのでうまくいかない。
    もちろん、ロングボールからスローインで押し込んだり、セカンドボールを拾って2次攻撃もできるのだけれど、ロングボールを送ることで間延びしてしまったし、
    何より前半のようには流石にうまくいかない。

    そして、間延びして、攻撃に両ボランチが参加したところ横パスがずれカウンター食らって失点。
    自ら負け筋を作る。
    ロングボールは毒まんじゅうでした。と

    そこから少しパニック状態で大宮のターンになるが、そこを耐えて3分程度でリカバリ。
    落ち着くと、イケイケの大宮はボランチがガンガン前に来る。
    なので、DFとDH間が空くのそこを狙う。
    実際3点目はそのスペースに蹴って富樫が頑張って奪い返したところから
    フォギーニョの得点で3点目。
    フォギーニョ2試合で3点目。まー両ボランチを最終ラインに下げない恩恵はここにも現れていると思う。フォギーニョがペナ付近で力を発揮できるのでそりゃもう止められないわ。

    この得点で勝負有り。
    この得点で氣田と遠藤はお役御免。連戦の頭で休ませる点差になったことは今後につながる。

    この得点で大宮は徐々に間延びしていく。中2日で体力の問題もあるだろうけど
    SH2枚を柴山と泉澤になったことでより前により間延びした状態になる。

    中盤のフィルターが効かない大宮に対して仙台はボランチが自由にできるので
    結構やりたい放題。
    そして、内田のタッチラインからのクロスをカルドーゾが合わせて4点目。

    ただ、その後間延びした殴り合いにお付き合いし5点目の可能性もあったけれど
    逆に失点し4-2で試合終了となった。

    最後に

    金沢に引き続きこの日のビルドアップも良くチームの成長を感じる内容だった。
    失点は目を瞑ろう。と個人的には思うけれど
    流石に原崎さんはちょっと改善したいね。という内容のコメント。
    まー負け筋を自ら引いたから当然だけれども。

    久しぶりの現地で勝利の試合を見たけどこの試合一番感銘したのは
    切り替えの速さ。3点目に特徴がよく出てるけれど、ロングボールを一度大宮ボールになっている。
    ただ、納めるために動いた富樫がプレー辞めること無くチェイスに切り替え奪い切る。
    ひとつのプレーの延長線上に次のプレーがあるイメージ。

    なので、プレーが途切れず切り替えが早いのだと思う。
    なんだかんだ、金沢戦もこの大宮選も、振り返れば琉球戦もこの切り替えの早さで殴ってる。
    ここがJ2の他のレベルと段違いにみえる。(今節の新潟もエグかったけど)
    逆にいうと、これを感じなかったヴェルディ戦は強度が落ちたコメントはそういう事なのだろう。とも思う。

    まー連戦だとこのスピードが落ちていくのは仕方ないけれど、
    でも岡山には勝ちたい理由がある。
    なので、頑張ってほしいなーって思うんです。

    ハイライト



    スタッツ

    スタッツ

    スターティングメンバー

    TACTICALista_20225172312

    前半


    2-2でのビルドアップと遠藤のサポートで前進する

    GWの5連戦が終わり、ようやく1週間の休みがあった。
    5連戦は4勝1敗とまずまずな成績ではあったが、やはりビルドアップのところに大きな課題を残しボールを持てなかった。

    なので、そこに手を入れた1週間だったように感じた。
    まず、この日真瀬の変わりに右サイドバックのところに初めて若狭が先発で起用。
    最初、若狭を使って可変の3バックでビルドアップするのかと思ったが、それは違っていて
    この日は2-2のビルドアップを実施。
    金沢は2CBを放置し、DHに対してCBから刺されないようにパスコースを消す立ち位置を取る。
    ところが、仙台はこれをトップ下と言う名のフリーマン遠藤が解決していく。

    TACTICALista_20225172312 (1)

    2トップ脇まで下がりCBからボールを引き出し、ボランチに預ける。
    ボランチが前を向いてボールを持てれば仙台は好きなようにでき、あとは自由に相手の狭間、狭間をとってスムーズに攻撃できた。

    氣田の新たなタスクと進化

    また、ボランチが前を向いてボールを持つ工夫がもうひとつあった。
    ここまで、仙台の両サイドハーフは中、ようするに「ハーフスペース」に立ち
    最後の崩すところに関与することが多く、あまりビルドアップには関わらなかった。

    ただこの日はそれだけじゃなくて、ビルドアップに関わる工夫があった。

    TACTICALista_20225172313

    氣田が低い位置(大体ボランチの高さよりちょっと高い程度)の大外に位置してボールを引き出す。
    そして、少ないタッチでボランチへの横パスを入れるとボランチが前を向いてボールを捌けるようになる。

    この氣田の新たなタスクは氣田だけのものであり、逆サイドの名倉はその動きはしない。
    というのが今後どうなっていくのか。
    この間の左SBを中に入れる3バック+真瀬の布石なのか。どうなんででしょう。今後が楽しみ。

    ボランチが前を向いて前進と中島のゴラッソ

    ということで、仙台はGW連戦とは違いビルドアップがうまくいってボランチが攻撃参加できることが多くなった。

    ただ、最終ラインがなかなか攻略できないのと、相手の保持に対応できなくてボールを奪えないということで、ビルドアップがうまくいったのにも関わらず互角の展開だった。

    最終ライン攻略のところはもしかしたらまだ氣田がビルドアップから最後の崩しのところで自由になることができなかったのかなーと思う。
    このあたりはまだまだこれから。新たなチャレンジですし。

    ただ、その展開を壊すように38分に中島が見事なFKを突き刺し仙台が先制し、ほぼ互角な展開であったのに仙台が先手を取って前半を終える。

    後半


    仙台の守備は中央で奪ってトランジション速度差で圧倒する

    さて、まず後半仙台が主導権を握るわけだけれど、そのまえに
    前半の復習をしないといけない。

    というか前半で触れなかった金沢の保持でについてである。

    金沢の保持は4-4-2から藤村アンカーで左サイドハーフの平松とボランチの小野原が
    インサイドハーフのような立ち振舞をする。

    TACTICALista_20225172313 (1)

    これを前半は捕まえきれない仙台であった。

    ただし、後半はこれに対して仙台は4-4-2で狭く守る。
    なので、大外はある程度前進を許したためクロスまでいかれるシーンは多かったが
    単純なクロスは跳ね返せるので、大外は無理して守備をしない。
    ただし、真ん中自由にさせない。
    という立ち位置を取った。

    TACTICALista_20225172313 (2)

    そしてこの中央でボールを奪う回数が増える仙台。
    この時に切り替えのトランジション速度差があって、金沢の攻撃から守備の切り替えが遅く仙台が自陣で奪ってもそのままの勢いでカウンターへいける。

    50分に松田の縦パスを奪った内田から小気味よくボールを回し素早く相手陣内に運び、
    最後は遠藤のシュート。これはブロックされるもののこのセカンドボールをフォギーニョが拾って来日初ゴールを決める。

    また、62分には藤村からフォギーニョが奪いこれも自陣からカウンター炸裂。
    遠藤のクロスにフォギーニョが合わせて3点目を奪いゲームを決めた。

    貪欲にオプションを増やそうとするが。。。咎められる

    いや、決めたはずだったのだ。
    ただ、ここからが良くない。3-0になったことで遠藤と氣田を下げてカルドーゾと鎌田を投入。

    TACTICALista_20225172314

    中島を左サイドハーフ。鎌田をボランチという新たなオプションを試す。
    ものすごく貪欲な原崎監督。

    ところが、この交代と3点差になり最終ラインが下がりすぎたことで仙台は歯車が狂っていく。

    最終ラインが上がりきれず、2列目のポジションも不安定になる。
    時に最終ラインに吸収されてしまったり、時に両ボランチが前に出すぎてライン間を狙われたりし、金沢が保持する時間となる。

    また、カルドーゾも味を締めたのか背負ってボールを収めたあと独力で前を向いてボールを進めようとする。
    これを止められるのでカルドーゾでボールを失って相手のターンになり、
    相手のターンになると前述の通り仙台のブロックが安定しないのでゴール前まで運ばれる。
    という悪循環。

    また、クロスは安定して跳ね返せていたが、丹羽詩温の登場でクロスに合わせ危ないシーンもつくられ完全に金沢ペース。
    慌てて、皆川と吉野を投入。また、中島をボランチに戻し鎌田をサイドハーフにするのだけれど、その直後CKからGK小畑のミスもあり、松本に決められ2点差に。

    しかし、今の仙台はここから盛り返す力がある。
    皆川がロングボールを収め、中島が足を攣って変わった加藤が豊富な運動量でエナジーを与えることで仙台は完全に復活。

    トドメは加藤が奪ったボールをカルドーゾが運んでクロス。皆川がフリーで合わせて4点目。
    最悪な展開から結果が出てほしい選手に結果が出る最高の展開になった。
    仙台はノリノリ。まだ終わらないし、守る切るつもりなんてひとつもない。

    アディショナルタイムに鎌田の素晴らしいターンからカルドーゾのクロスから若狭が押し込み5点目と思ったが
    これは奥で皆川がDFをブロックしておりプレーに関わったということでオフサイド判定。

    最後はテヒョンが自陣で鹿島って試合終了。
    他チームの結果もあり仙台は遂に首位に浮上することになった。

    最後に

    GWの連戦で結果に囚われずきちんと課題に対して解決策を持ってくるのは本当に素晴らしい。
    今日はボランチに預けるところまで久しぶりに良かったと思う。
    前半金沢はプレスはやらず、ボランチへの縦パスを消す配置。
    これはうまくいかなかったので後半ミラーでの人を捕まえるプレスを実施。
    これも仙台は遠藤を使い回避する。

    ということでこの日、ビルドアップに関しては良かったんじゃないかなと思う。
    しかも、今後への拡張性も感じるので、これで終わりじゃないという感じで貪欲なのがさらに良い。

    また3-0になってから遠藤氣田を休ませつつ中島の左サイドハーフで試したり
    鎌田ボランチで試したりとこれも貪欲。

    ただ、それでうまくいかなかず流れを渡してしまって楽勝ムードから一気に暗雲が立ち込めたのだけれども、今の仙台はその程度は跳ね返せる力強さがある。

    しかも、結果が欲しかった皆川がゴールを決め仙台としては最高の展開となった。

    ハイライト


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