スタッツ

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スターティングメンバー

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前半


レノファは広く攻める。仙台はアンカーを消す

前節連敗を止めた仙台と6戦未勝利を止めた山口との勝負。
山口はイメージと違い意外と失点が少ない。

それはGKの関がスーパーなのもあるが保持している時間が長く相手にボールを持たせないから。
そして、変な奪われ方をしていない。
ということで、保持がきっちりしている。
そんな山口は保持は広くボールを動かす。

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2トップはアンカーを監視して、ボールを入れさせない仙台に対して山口は
ヘナンが2トップ脇まで運んで逆サイドのウイングに蹴る。
という感じであった。

それに対して仙台は徐々にSHがCBを監視するように変化する。
それでアンカー+2CBで運ばせなくしていた。

仙台の狙いはアンカー脇とSBの裏

山口が非保持の時には前線からガンガン前プレスを掛けてくる。
これを仙台は逆手に取り前プレスの反動で空くアンカー脇とSBの裏を上手く使う
仙台はSBを使いながら、相手の前プレスを外し、DHに預ける形を作る。
DHは、SB裏に走るFWへロングボールを入れる。
サイドハーフはアンカー脇に潜り込み流れ、FWからボールを引き取る。

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という感じでスムーズに攻撃出来ていた。

そして、先制点は仙台。
カウンターになりそうなところ中島が縦を切る。
それに連動して全力で自陣に戻っていた名倉がその場にステイする。ステイしたのは、横パスを奪うため。何気ない判断だけれど凄い判断で仙台の守備の成長を感じる瞬間だった。

そして、奪ったら攻め残っていた真瀬がライン裏に走った皆川にパスを出す。
裏を取った皆川はペナ角からグランダーのクロスに反応した氣田がネットを揺らし幸先良く仙台が先制した。

愚かな退場。でも問題ない仙台の守備

その後も主導権を握り攻める仙台だったけれど、アクシデントは突然に。
25分にキムテヒョンがとても軽率なプレーで2枚めのイエローカードを貰い退場。
残り65分間10人で戦う事になってしまった。

ただ、一人足りなくなった仙台だが、非保持では10人でもやることが変わらない。
変わらないでも問題なく守れていた。

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4-4-1に変更する仙台。
1トップはアンカーを監視その他は変わらない。
基本は4-4のブロック。ただし、前プレスのスイッチを入った時には両SHが連動してボールを奪いカウンターのシチュエーションを作れた。

山口は引いた仙台に対してハーフスペースが渋滞。
特に山口の左サイド。絞るウイングの沼田と山瀬が重なってしまい効果的に仙台を攻める事が出来ない。

ただ、クロスはファーサイドまで蹴るので事故は起きそうだった。
そして、44分高木のクロスに大外合わせたのが山口最大の決定機。
これは平岡がライン上でクリアして1点を守りきり、1点リードで前半を折り返す事に成功。

後半


前プレスから大きな追加点

後半は保持の形を変えてきた山口が押し込む。(これは後ほど書く事にする)
その中でもちゃんと前プレスは機能する。

後半早々に名倉がプレスを掛け縦の選択肢を奪うとそれに連動して、富樫が横のパスコースに立ちボールを奪う体制に入る。

それで躊躇した橋本は名倉の圧に負け保持出来ない。
そのセカンドボールを中島が拾いカウンター。ワンタッチできれいに繋いで最後は富樫がフィニッシュ。
仙台は2点目を手に入れる。

この2得点とも、縦を切って連動して横を切る。という事が出来ていて非常に高感度が高い前プレスだった。

それが得点に繋がるのもうなずけるし、非保持そして、奪う守備の成長を見ることが出来た。(まだ失点と被シュート数は多いので守備の改善が必要と言われ続けるのだろうけど。)

レノファの変化から仙台を押し込む展開に

さて、後半開始に時間を戻すと山口は保持の形を変えてきた。
まず、アンカーの佐藤に対して富樫が監視するので前半は佐藤がボールを持つ事が多くなかったのだが、これを神垣と佐藤を横に並べる事で富樫一人でケア出来ない状況を作る。

そして、山瀬と沼田の立ち位置が重複していてスタックしていたが、そこも
ウイングはハーフスペースからDF裏に走る事で山瀬にスペースを与えるように修正していた。

特にウイングがハーフスペースから大外に流れた時に仙台はCBがついていく事が多いのでペナにスペースが空く。
そこに山瀬が入りボールを持てるようになった佐藤から縦パスが入るよになり仙台を押し込む。

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ペナ中でボールを持たれるも仙台もねちっこくねちっこく守備をして体を張って決定機もギリギリのところで跳ね返す事が出来ていたが、、、

68分にCKのセカンドボールを拾われクロスをニアで岸田が合わせ1点を返す。
このクロスを入れた石川が素晴らしいのはここまでクロスは徹底してファーサイドだったのをここではニアが開いているのを見つけてそこに入れる。

それが素晴らしかった。

その後も押し込む山口だったが、仙台は選手を変えながら強度を多もちひたすらに耐える。
そして、山瀬が島屋に変わったことでペナのスペースに入り込めなくなりゲームオーバー。

90分にはカウンターで大曽根にチャンスが訪れたが関が1vs1を止め連続3得点の夢は消えたが2-1で仙台が勝ちきった。

最後に

キムテヒョンが韓国版板倉だなーと思っていたけれど、
退場まで板倉の完コピしなくても良いんだよ。。。と思ってしまう退場。
本人は反省しているみたいなのでとりあえず許すしリベンジしてほしいと思う。
板倉はそこからリベンジして成長していったし、自爆して怪我してないだけ良いとも思う。

しかし、残されたメンバー全員が勇敢に戦い勝ち点3を奪ったのは素晴らしい。本当に素晴らしい。

皆川が結果を出したのに早々に交代したのに最後までベンチで声を出し鼓舞する姿を見て僕は感情的になった。皆川が大好きになった。

途中から富樫がキャプテンマークを巻き90分間ピッチを走り回り、試合の最後まで相手に圧を掛けていた姿にも感動した。

いやーいいチームだ。
序盤は勝って自信を取り戻せたらいいよなーと思っていたけれど、
まさか、色々な逆境が起こっても跳ね返す事が出来るとは。。。

これは自信となる。間違いなく自信になる。逆境すら力にしてしまう流れが出来ている。
さー次は首位の横浜FC次こそは昇格へのベンチマークになる試合になるはず。

そこで、この経験を活かして戦おうじゃないか。そして、J1復帰の力があることを示そうじゃないか。

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